
多様なネットワーク構成を実現するビジネスネットワークサービスです。

製造業の最新トレンドを網羅する展示会「ファクトリーイノベーション Week」が、東京ビッグサイト(東京都)で開催されました。本展示会は年4回開催され、製造業のDX化、自動化、脱炭素、人材不足対策、安全・環境改善といったテーマを軸に、3日間で78,673人の来場がありました。
NTT東日本のブースでは、2026年2月に提供がスタートした新サービス「フレッツ・VPN アドバンス」と、クラウドシフトが進む製造業のネットワーク運用を支える統合型ネットワークサービス「Multi Interconnect」が紹介されました。
本記事では、ブースでお客さまと応対したNTT東日本の担当者の声をお届けします。
【日時】2026年1月21日~1月23日 10:00~17:00
【会場】東京ビッグサイト
【出展会社】NTT東日本

激しく変化する環境に対応し、経営課題を解決するために、DXに取り組む企業が増えています。製造業においては、工場のスマートファクトリー化や自動化を進めていますが、一方でその影響を受け、業務用トラフィックが年々増加し、拠点間の通信やSaaS利用時に通信遅延が発生するといった課題も見られます。対処しようとしても、ネットワークが分かるIT担当者の人材がおらず、結果DX化が進まないといった声も聞かれます。
そんな中、NTT東日本では2026年2月より、新サービス「フレッツ・VPN アドバンス」の提供を開始しました。本サービスはこれまで提供してきた「フレッツ・VPN ワイド」や「フレッツ・VPNプライオ」といったVPNサービスの機能面を大きく強化しつつ、コスト面でも“ちょうどよい”バランスを実現した点が特長です。
フレッツ・VPN アドバンスの大きな進化点の1つが、IPv6(IPoE)方式の採用です。従来のIPv4方式では時間帯によって拠点間通信が遅くなるといった課題がありましたが、IPv6の採用により、さらに安定かつ高速な通信が可能になりました。実際に「拠点間通信がつながりにくく、業務に支障が出ている」という製造業のお客さまからは、こうした課題に対する有効な解決策として関心を持っていただいています。
もう1つの特長が、閉域網からセキュアにインターネット接続できる点です。企業のデータをクラウドに格納する動きが進む中で、セキュリティを確保しながらクラウドサービスを利用したいというニーズは高まっています。フレッツ・VPN アドバンスでは、閉域網からUTM機能を経由してインターネットに接続できるため、外部の脅威から守られた環境を維持しながらクラウドを活用できます。インターネット経由での社内システム接続を避けたい製造業や金融業のお客さまにとっては、安心材料の1つになっていると感じています。

今回のイベントではフレッツ・VPN アドバンスを、特に製造業における人手不足やIT担当者不足といった課題に対し、運用負荷を抑えながら快適でセキュアな通信環境を提供できる選択肢として訴求しました。その中で特に反応が大きかったのが、本サービスのインターネットブレイクアウト機能です。
Web会議やOSアップデート、CAD図面のやり取りなど、大容量の通信が1つの通信経路に集中すると、輻輳(ふくそう)が起きやすくなりますが、インターネットブレイクアウト機能では通信内容に応じて経路を分散できるため、業務通信への影響を抑えながら快適な利用が可能になります。実際、製造業のお客さまからは「図面データのやり取りが重い」「動画データを扱うと通信が不安定になる」といった声が寄せられており、具体的な利用シーンを交えた説明をすることで、強い関心を示していただきました。

運用面についても、NTT東日本が提供する運用・保守サポートは大きな強みです。ゼロタッチプロビジョニングにより、ルーターは“つなぐだけ”で利用を開始できますし、設定変更や保守対応もNTT東日本が担います。さらに、最大概ね10Gbps回線対応のレンタルルーターを含めて、1拠点あたり月額8,800円(税込み)から利用できるコストパフォーマンスの高さは、多くの来場者に関心を持っていただけました。
フレッツ・VPN アドバンスは、10拠点から50拠点程度の中小規模の製造業や店舗系企業にとって、現実的で導入しやすいネットワークサービスと考えています。今後も、製造業を中心としたお客さまのネットワーク課題を丁寧にヒアリングしながら、現場で“使える”通信基盤として、お客さまの課題解決に貢献していきます。

近年、法人ネットワークを取り巻く要件は非常に複雑化しています。クラウド環境へセキュアに接続したい、通信品質を高めたい、拠点によって回線の種類を使い分けたい、ルーターの管理は任せたい……など、多様な要望が同時に求められるケースが増えています。
NTT東日本が今回のファクトリーイノベーション Weekでご紹介したもう1つのサービスが、「Multi Interconnect」です。本サービスは一言でいえば「法人向けの統合ネットワークサービス」です。拠点間通信、インターネット接続、クラウド接続といった多様なネットワークを1つの仕組みとして整理し、運用できる点が特長です。ネットワークに関する多様な要件をうまくつなぎ合わせるためのサービスともいえます。
Multi Interconnect では、拠点が帯域確保型回線サービスの Interconnected WAN を利用していても、フレッツ回線を利用していても、同一のネットワークとしてシームレスに拠点間通信が可能です。これにより、各拠点の回線要件に応じた柔軟なネットワーク設計を実現できます。例えば、“基幹拠点では高品質な専用線を使いたいものの、店舗や工場拠点ではベストエフォート回線で十分”という企業の要望にも応えられます。
法人ネットワークに欠かせない要素としては、パブリッククラウドとの接続にも対応できる点があります。Multi Interconnectでは、AWSやMicrosoft Azureをはじめとする主要なパブリッククラウドに対し、インターネットを経由せず、閉域網で直接接続することが可能です。インターネット接続を前提としないため、特に厳格なセキュリティ要件が求められる自治体や製造業、医療分野のお客さまから高い関心を寄せていただいています。

今回の展示会では、お客さまから「ゼロトラストを検討しているが、運用やコスト面でハードルが高い」という声が多く聞かれました。Multi Interconnectは閉域網を活用することで安全性を高めるという、ゼロトラストとは別の選択肢を提示できる点が強みです。特に、製造業や金融業では「インターネットから社内システムに触れられる構成は避けたい」というニーズが根強く、閉域網による接続が改めて評価されています。
Multi Interconnectは2024年にサービス提供を開始しましたが、導入はまず自治体を中心に進んでいます。ガバメントクラウドへの接続用途で採用されるケースも多く、自治体での実績が信頼性の裏付けとなり、現在は製造業や医療分野、SaaSベンダーなどからも引き合いが増えています。機密性の高いデータを扱う事業者にとって、信頼できるネットワーク基盤は欠かせない存在です。

今回の出展でも、お客さまから「NTT東日本がここまで柔軟なネットワークサービスを提供しているとは知らなかった」という声を多くいただきました。Multi Interconnectは、すべてのお客さまの環境に合わせられる、企業規模や業種に応じて柔軟に使い分けていただけるサービスだと思います。
DXやデータ活用が進む中で、その前提となるのは高品質で安心できるネットワークです。高度な要件を求めるお客さまにはMulti Interconnectが、シンプルで手軽な運用を重視されるお客さまにはフレッツ・VPN アドバンスなどの選択肢が、今後もビジネスの現場で活用いただけるのではないかと考えています。

