
フレッツ・VPN アドバンスのサービスの特長や利用イメージをご紹介
フレッツ・VPN アドバンス パンフレット
監修 REIWAネットワークサービス担当(NTT東日本)
編集 NTT東日本編集部
企業のネットワーク環境は、Web会議やクラウドサービスの普及により、安全性と通信品質の両立が求められるようになっています。複数拠点間の通信や社外からのアクセスを安全に行う方法として、通信を暗号化して保護できる「VPN」の導入を検討する企業も多いでしょう。
しかし、VPNは構成や種類によっては、通信速度の低下や専用機器の設定・管理といった運用負荷の増加が課題となる場合があります。そのため、自社に適したネットワーク構成を選択することが重要です。
本記事では、VPNの仕組みを整理したうえで、導入のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。あわせて、社内ネットワークで効果的に活用するためのポイントも紹介します。
Summary

フレッツ・VPN アドバンスのサービスの特長や利用イメージをご紹介
フレッツ・VPN アドバンス パンフレット
Index

VPNは「Virtual Private Network」の略で、仮想的な専用線を利用して拠点間や遠隔地の端末を安全につなぐ技術・サービスです。インターネット上やプロバイダが提供する閉域網に専用ネットワークを構築することで、限られたユーザーのみがアクセス可能な状態となり、安全なデータ通信を実現しやすくなります。

VPNは、接続方式によって「IP-VPN(閉域VPN)」と「インターネットVPN」の2種類に大別されます。
IP-VPNは、通信事業者が提供する閉域ネットワークを利用する方式です。外部のインターネットとは切り離された環境で通信を行うため、より安全で安定した通信を確保しやすい特徴があります。
一方、インターネットVPNは、インターネット回線を利用して構築する方式です。既存のインターネット回線を活用できるため比較的手軽に導入できますが、不正アクセスの懸念や、回線の混雑による通信速度の低下が発生する可能性があります。
また、VPNの利用形態には、「拠点間VPN」と「リモートアクセスVPN」の2種類があります。
例えば、東京の本社と名古屋の支店といった離れたオフィス同士をVPNルーターなどで接続するのが拠点間VPNです。それに対して、外出先や自宅からスマートフォン、パソコンなどを使って社内のネットワークに接続するのがリモートアクセスVPNとなります。

VPNの安全性は、以下の3つのプロセスによって保たれています。
まず、トンネリングとは「カプセル化(通信用のパケットをさらに別のパケットで包むこと)」によって仮想的な専用経路(トンネル)を構築し、そのトンネルを通じてデータをやり取りする技術です。トンネルの外からは通信内容を確認できないため、データの秘匿性を高められます。
次に、認証とはトンネルの出入り口で送信元と受信先の正当性を確認し、アクセスを制限する仕組みです。IDやパスワードなどによる認証を行い、許可された利用者のみが接続できるようにすることで、不正な接続を防ぎます。
そして暗号化は、通信内容を第三者に読み取られないようデータを加工する技術です。暗号化は正しい鍵によって復号できるため、第三者は通信内容を閲覧できません。
これらの仕組みにより、拠点間通信や社外からのアクセスにおいても、安全なネットワーク環境を確保できます。

VPNを利用することで、安全な通信経路の確保やコストを抑えたネットワークの構築などが可能になります。ここでは、企業利用における主なメリットを紹介します。
一つ目のメリットは、通信の安全性を高められる点です。
社外や複数拠点から社内システムにアクセスする場合、インターネット上を通信が通るため、通信内容の盗聴や、不正な接続のリスクに備える必要があります。
VPNでは、通信を暗号化し、認証された利用者や拠点だけが接続できる環境を作れます。これにより、顧客情報や契約情報などを扱う社内システムにも、社外から安全に接続しやすくなります。
VPNは、広域イーサネットサービスなどの専用ネットワークと比較して、導入コストや維持費を抑えやすい特徴があります。
広域イーサネットサービスは、帯域確保やSLAが設定されているなど高い通信品質が特徴となる一方、専用の設備が必要となるため、初期費用や維持費が高くなる傾向があります。
これに対してVPNは、既存のインターネット回線やIPネットワーク網を活用するため、比較的導入しやすくコストを抑えた運用が可能です。また、仮想的な回線を用いる仕組みのため、拠点間の距離によるコスト増加を抑えやすい点もメリットといえます。
コストと機能のバランスを重視したい企業にとって、VPNは有力な選択肢といえるでしょう。
VPNは、本社・支社・店舗・工場など、複数の拠点同士を接続するのに適しています。拠点数が増えた場合でも、専用線を個別に敷設する場合に比べて、既存のインターネット回線などを活用して接続先を追加しやすい点がメリットです。
全国の支社や店舗を結ぶ必要がある企業や、多拠点で運営を行う業種に適しているでしょう。
VPNを利用すると、リモートワーク中の自宅や外出先からでも、社内ネットワークに接続できます。社内にいるときに近い形で、業務システムやファイルサーバーなどを利用しやすくなります。
外出先での業務対応が多い企業や、リモートワークを前提とした働き方を整えたい企業にとって、有効な選択肢となります。

VPNには多くのメリットがある一方で、導入前に把握しておくべきデメリットも存在します。導入を検討されている方は、デメリットを事前に把握して対策を講じておきましょう。
導入時に注意したいのが、通信速度の変化です。インターネット回線を利用するタイプのVPNでは、時間帯や利用状況によって回線が混雑し、通信速度が低下する場合があります。
また、VPNでは通信を保護するためにデータを暗号化したり、カプセル化したりするため、通常の通信よりも処理に時間がかかることがあります。そのため、大容量のファイル送受信やオンライン会議などでは、通信速度や安定性に影響が出る可能性があります。
特に、Web会議やクラウドサービスなどの利用が多い企業では、通信の集中によって業務に支障が出るケースもあるでしょう。
なお、通信事業者が提供するサービスには「ベストエフォート型」と「帯域確保型」があります。ベストエフォート型は理論上の最大速度を示すものであり、実際の速度は利用環境や混雑状況によって変動します。一方、帯域確保型は一定の通信帯域を確保することで、通信品質の安定を図るサービスです。
また、速度遅延への対策としては、Web会議やクラウドサービスなどの大容量通信を、本社やDCなど通信を集約するセンター拠点を経由せず各拠点から直接インターネットへ接続する「インターネットブレイクアウト」の活用※1が有効です。各拠点から直接インターネットへ接続することで、センター拠点に通信が集中しにくくなり、本社・データセンター側の回線やVPN機器にかかる負荷を抑えやすくなります。その結果、業務に必要な通信を安定させやすくなります。
インターネットブレイクアウトを利用する場合は、拠点ごとにISP事業者(プロバイダ)との契約が別途必要です。
VPNは通信の安全性を高める仕組みですが、運用方法によってはセキュリティリスクが生じる場合もあります。特にインターネットVPNでは、設定に不備があると、不正アクセスや情報漏えいにつながるおそれがあります。
また、VPN機器の設定不備や、古い機器を使い続けることもリスク要因となります。安全に運用し続けるためには、適切な設定管理や機器の更新、継続的な保守が欠かせません。
より強固な安全性を求める場合は、IP-VPNなどの閉域網を活用する方法があります。加えて、インターネットアクセス部分の対策として、UTM(統合脅威管理)などを組み合わせることで、マルウェア対策や不正通信の検知、Webアクセス制御などを行いやすくなります。
情報セキュリティの強化や通信品質の向上を目的として、高機能なVPN機器やオプションを追加すると、想定外にコストが膨らむ場合があります。必要以上の機能を導入すると、費用対効果の低下につながるため注意が必要です。
導入の際は、自社の拠点数や業務内容、求めるセキュリティレベルを踏まえ、必要な機能を見極めましょう。さらに、設定変更やトラブル対応といった運用体制も合わせて判断することが大切です。
また、専任のネットワーク担当者がいないことによって、適切ではないセキュリティ対策や機器の選択、ルールが十分に整備されないままの運用といった状況を引き起こしかねません。コスト増だけでなく運用面が課題として表面化しやすい点にも注意が必要です。

VPNはスムーズで安定した通信ができる社内ネットワークの基盤としての活用が期待できます。ここでは、企業における主な活用シーンを整理しました。
複数の拠点を持つ企業では、本社と支社、支店同士でデータを共有する場面が多くあります。VPNを導入することで、物理的な専用線をつなぐことなく仮想的な専用ネットワークを構築できるため、安全な拠点間通信を行いやすくなります。
また、将来的に支社や店舗、工場などが増えた場合でも、新しい拠点を接続先として追加しやすい点もメリットです。多拠点で事業を展開する企業にとって、効率的に情報共有を行える点はメリットといえるでしょう。
VPNは、テレワーク中の自宅や外出先から、社内システムへ接続する場面で活用できます。販売管理や在庫管理、勤怠管理、ファイルサーバーなど、社内ネットワーク内で利用しているシステムに、社外から接続しやすくなります。
認証された利用者だけが接続できる環境を作れるため、顧客情報や契約情報などを扱う業務でも、情報セキュリティに配慮しながら運用できます。
VPNのメリットを活かした社内ネットワークの構築には「フレッツ・VPN アドバンス」の詳細を見る

フレッツ・VPN アドバンスのサービスの特長や利用イメージをご紹介
フレッツ・VPN アドバンス パンフレット

Web会議の増加による通信遅延や、クラウド利用の拡大にともなう情報セキュリティ面の不安、拠点数の増加によるネットワーク構成の複雑化などに課題を感じている企業も多いのではないでしょうか。こうした課題に対応するのが、NTT東日本の「フレッツ・VPN アドバンス」です。
本サービスを利用することで、IP-VPNの閉域網を活用した拠点間通信を基盤としつつ、安定した利用環境の構築と情報セキュリティの強化、運用負荷の軽減が期待できます。具体的なサービス内容は、以下のとおりです。
このように、「フレッツ・VPN アドバンス」は通信品質と情報セキュリティ、運用負荷のバランスを考慮したネットワーク構築を後押しします。また、手厚いサポート体制も整っているため、専門知識に不安がある場合でも、安心して導入を検討しやすいでしょう。
本サービスの詳細は、以下のページからご確認ください。
VPNのメリットを活かした社内ネットワークの構築には「フレッツ・VPN アドバンス」の詳細を見る
インターネットブレイクアウトを利用する場合は、拠点ごとにインターネットサービスプロバイダとの契約が必要となります。
UTM(統合脅威管理)機能を利用するインターネット接続を行うためには別途インターネットサービスプロバイダとの契約が必要となります。UTM(統合脅威管理)の設定はNTT東日本が推奨する設定にて提供いたします。設定変更はできません。
ここからは、よくある質問に回答します。
専用線は、特定の拠点間を物理的な回線で直接つなぐ方式です。一方、VPNはインターネット回線や閉域網を利用して、仮想的な専用線を構築します。
専用線は高い通信品質が期待できますが、導入費用や維持費が高額になりやすい傾向があります。一方、VPNは既存のネットワークを活用するため、コストを抑えながら拠点間通信を実現しやすい点が特徴です。
主なメリットとデメリットは、以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メリット |
|
| デメリット |
|
これらのメリット・デメリットが、自社のネットワーク環境にどのような影響を及ぼすかを見極めたうえで検討することが大切です。
実際の企業ネットワーク運用を踏まえると、VPNのメリット・デメリットは、導入目的や運用体制によって評価のポイントが大きく異なります。
VPNには、通信の安全性向上やコストの抑制、柔軟な接続が可能になるといったメリットがあります。一方で、通信速度の低下や安全面のリスク、構成によっては費用が増加する可能性がある点には注意が必要です。
自社に適したネットワーク構築を実現するためには、これらのメリット・デメリットを踏まえたうえで、目的や運用体制に合ったサービスを選択することが重要といえます。
NTT東日本の「フレッツ・VPN アドバンス」は、IP-VPNの閉域網を基盤としながら、通信品質や情報セキュリティ、手厚いサポート体制を備えているサービスです。社内ネットワークの見直しや拠点追加を検討している場合は、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
VPNのメリットを活かした社内ネットワークの構築には「フレッツ・VPN アドバンス」の詳細を見る
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監修 REIWAネットワークサービス担当(NTT東日本)
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編集 NTT東日本編集部
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VPNとは?インターネットVPNとIP-VPNの違い
VPNについて「インターネットVPN」と「IP-VPN」の違いから、VPNの基本知識、セキュアなネットワークが構築できるNTT東日本のVPNサービスまでご紹介。


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