COLUMN

1.自社内でAWSを運用する際に必要な作業

AWSを自社内で運用するには、次のような作業を全て行う必要があります。

1-1.ユーザー管理とセキュリティの監視

AWSを利用できるユーザーにアクセス制限を設け、AWSのセキュリティツールなどを使ってセキュリティを強化し、不正アクセスなどがないかを監視します。

1-2.インフラストラクチャの管理

サーバーやデータベースの構築など、AWSのインフラストラクチャを管理します。

1-3.AWS環境のパフォーマンス監視

Amazon CloudWatchなどのツールを使い、AWS環境のパフォーマンス状況を監視します。「CPU使用率が許容値を超えて動作が遅くなる」「ネットワークが不安定になる」などの問題が発生した際に備えてアラートを設定したり、ログやメトリクス（パフォーマンスに関するデータ）を収集・分析してリソースを最適化したりします。

1-4.バックアップ・復旧

定期的なバックアップを行い、万が一データを紛失した際に速やかに復旧できるように整えておきます。スナップショットやAWS Backupなどのツールを活用することも効果的です。

1-5.メンテナンスとアップデート

OSやソフトウェアを最新の状態に保てるよう、定期的なアップデートを行います。また、システムが正常に稼働できるように、インスタンスを管理してスケールを調整するなどのメンテナンスも行います。

1-6.コスト調整・管理

AWSは従量課金制のため、調整を行わないと膨大なコストがかかる恐れがあります。AWSのリソース状況を分析し、「未使用のサーバーがあれば停止する」「自動スケーリングを利用する」などの施策を行い、コストパフォーマンスの高い運用を行うことが重要です。

このように、複雑かつ専門的な技術が求められるため、AWSに精通した人材の確保や、知識やスキルを習得するためのコストがかかることを認識しておきましょう。

AWSの運用について、ご相談などありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。NTT東日本のクラウドエンジニアがシステム環境に応じた運用内容のご相談、ご提案をさせていただきます。

2.AWS運用代行サービスとは

AWS運用代行とは、専門的な知識や経験、スキルが必要なAWSの運用に関わるさまざまな作業をAWSから認定を受けた「AWSパートナー」などが代行するサービスです。「AWSに詳しい人材がいない」「社内のリソースが限られている」といった課題に応じたソリューションを提供し、AWSの運用を効率化できるため、多くの自治体や企業で利用されています。

AWS導入・運用の頼れるエキスパート「AWSパートナー」とは？

AWSの運用について、ご相談などありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。NTT東日本のクラウドエンジニアがシステム環境に応じた運用内容のご相談、ご提案をさせていただきます。

3.AWS運用代行サービスのメリット

AWS運用代行サービスを利用するメリットを、2つご紹介します。

3-1.社内リソースの最適化

AWSのシステムでは、AWS側が責任を持つ部分と、利用者が責任を持つ部分を明確に区別する「責任共有モデル」という考え方が採用されています。これは、AWSで提供するクラウドのセキュリティはAWS側が責任を持ち、AWS上で利用するOSやソフトウェアの管理は利用者が責任を持つという考え方です。利用者には責任共有モデルに基づいた適切な対策が求められますが、知識やスキルがないと全てを管理するのは難しいでしょう。AWS運用代行サービスを利用すれば、これらの作業は専門知識を持った外部のパートナーに一任できるため、社内リソースの最適化につながります。

3-2.AWSパートナーによる専門的なサポートの提供

運用代行サービスの多くは24時間365日システムを監視しているため、自社で監視する負担が軽減できます。万が一、休業日や営業時間外にトラブルが発生した場合にも、専門のエンジニアが迅速に対応してくれるため、システムのダウンタイムを最小限に抑えることができます。

3-3.AWS利用料の日本円建ての請求書払いが可能

AWSと直接取引をする場合には支払い方法に制約があり、日本円建てで支払いできるクレジットカードか、USドル建ての請求書（2,000USドルを超えた場合のみ）で支払うことになります。しかし、請求代行サービスを利用することで、AWSパートナーを経由して日本円建ての請求書払いが可能になります。また、AWSパートナーだけが使える割引などの適用により、コストの削減も期待できます。

AWSの運用について、ご相談などありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。NTT東日本のクラウドエンジニアがシステム環境に応じた運用内容のご相談、ご提案をさせていただきます。

4.AWS運用代行サービス利用時の注意点

複雑な作業を一任できるなどメリットが多い運用代行サービスですが、利用時に注意すべき点もあります。

4-1.AWSの機能に対応していないことがある

運用代行サービスの多くは標準化されたソリューションを提供しているため、AWSの機能に対応していないことがあり、AWSの特長の一つでもあるカスタマイズが難しくなります。「自社の課題解決のために運用代行を利用したのに、ニーズに対応していなかった」などとならないように、運用代行サービスの内容をよく確認しましょう。

4-2.AWSに詳しい人材の育成が難しくなる

運用代行サービスに運用を一任することで社内のリソースを最適化できる反面、社内にAWSの知見やノウハウが蓄積せず、AWSに詳しい人材の育成が難しくなります。将来的に内製化を考えている場合は、一部の運用を代行してもらうなど、範囲を明確に定めておくことをお勧めします。

AWSの運用について、ご相談などありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。NTT東日本のクラウドエンジニアがシステム環境に応じた運用内容のご相談、ご提案をさせていただきます。

5.NTT東日本のAWS運用代行・請求代行サービス内容

NTT東日本の運用代行サービスでは、お客さまの課題に応じた4つのプランを提供しています。リソースの監視や故障通知、一時対処など、プランによって作業内容が異なりますので、詳細については下記のページより資料をダウンロードしてご確認ください。

クラウド導入・運用 for AWS/ Microsoft Azure

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運用だけでなく、AWS導入に関するサービスもご提供しています。

詳しい内容は下記よりお問い合わせください。

クラウド無料オンライン相談窓口 申し込みフォーム​

また、請求代行については「AWS・Microsoft Azure請求代行サービス」をご提供しています。利用料金の日本円建てでのご請求や、AWSやMicrosoft Azureに関するお問い合わせの日本語サポートなど、請求代行に関する窓口を一元化できます。

請求代行も検討されている場合は、下記よりサービス内容をご確認の上、ぜひお問い合わせください。

AWS・Microsoft Azureの請求代行サービス

6.事例紹介

NTT東日本のAWS運用代行サービスをご利用いただいた会社様の導入事例をご紹介します。

6-1.医療法人社団ときわ 様

オンプレミスサーバーでRPAを運用していたため、稼働中のパソコンが専用化されていました。また情報システム部がないため、保守・運用が困難という課題がありました。そこで、運用代行サービスを利用してAWSを導入。情報システム部がなくてもAWSを導入・運用できるようになりました。

↓導入事例の詳細はこちらをご覧ください

「「課題探し」からの伴走、粘り強い提案、円滑なコミュニケーションを高く評価。情報システム部門が0名でも、オンプレミス型RPAのクラウド移行に成功した事例」

6-2.明光産業株式会社 様

経理システムのトラブル解消のため、NTT東日本の運用代行サービスを利用してAWSを導入しました。基幹システムをクラウドに移行することで生産性が大幅に改善され、経理業務の残業時間を1人あたり4時間／日削減することができました。

↓導入事例の詳細はこちらをご覧ください

「AWS導入で2年間トラブルがなく安定したクラウド環境を構築し、経理1人あたり4時間分の業務時間削減を実現した事例」

6-3.株式会社レックアイ 様

デジタル化が遅れている不動産業界において、クラウド環境への移行や24時間365日のシステム保守などを実現するため、ビジネスパートナーとしてNTT東日本と提携。顧客からのクラウドリフト（オンプレミスで稼働するシステムを、そのままの形でクラウドへ移行すること）の相談に対して迅速に回答や提案ができるようになり、サービスの幅を広げることができました。

↓導入事例の詳細はこちらをご覧ください

「自社パッケージとクラウド導入・運用支援で広がった提案の幅。不動産業界のIT化を進めるパートナーにNTT東日本を選んだワケ」

7.AWS運用代行サービスでお悩みならNTT東日本のクラウド導入・運用サービス

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」では、スピーディーなクラウド環境の構築やセットアップはもちろん、24時間365日の監視・保守体制でセキュアな運用をサポートいたします。

「クラウド化したいけど経験がないから不安」「インフラの保守・運用を一括して任せたい」などのお悩みに対して、AWSの認定を持つプロが、お客さまの課題に応じたベストなソリューションを提案いたします。

クラウド導入・運用 for AWS/ Microsoft Azure

8.まとめ

AWS運用代行サービスを活用することで、複雑なクラウドの運用業務をアウトソーシングでき、コア業務に注力できるようになります。NTT東日本では、AWSをはじめとするクラウド導入・運用サービスを提供しています。サービスや事例をご紹介していますので、クラウド化の推進を検討している方は、ぜひお問い合わせください！