COLUMN
AWS導入・運用の頼れるエキスパート「AWSパートナー」とは?
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オンプレミスからクラウドへのサーバー移行や、Webサイト・アプリケーションの構築など、さまざまなシステムのクラウド化を検討する際、まず候補に挙がるのが「AWS」ではないでしょうか。世界トップシェアのパブリッククラウドサービスであり、サービス数も豊富なため、多くの企業で活用されています。
しかし、AWS導入には専門的な知識が必要で、学習コストがかかります。
そこで活躍するのが、AWS導入・運用のエキスパートである「AWSパートナー」です。
本記事では、AWSパートナーの概要や活用に適したシーン、AWSパートナーの選び方について解説します。
1.「AWSパートナー」とは?
AWSパートナーとは、「AWS(Amazon Web Services)からの公式認定を受け、AWSのサービスやツールを活用して顧客にさまざまなソリューションを提供する企業」のことです。世界200ヶ国以上に13万を超えるパートナーがおり、そのうちの7割はアメリカ以外の地域に本社を置いています。(2023年10月時点)
AWSパートナーは「AWSパートナーパス」という制度のもと、顧客に提供するオファリング(製品やサービス)に応じて5つのパスのいずれか、もしくは複数のパスに参加しています。
ソフトウェアパス | AWS上で実行するまたはAWSと統合するソフトウェアを開発 |
---|---|
ハードウェアパス | AWSと連携して稼働するハードウェアを開発 |
サービスパス | AWSを活用してコンサルティング、プロフェッショナル、マネージド、付加価値提供再販サービスを提供 |
トレーニングパス | AWSトレーニングを販売、提供、またはビジネスとして取り込む |
ディストリビューションパス | AWSソリューションの再販と開発のために、ほかの企業を募集、教育、支援 |
2. AWS移行のサポートなら「AWSサービスパートナー」
5つのパスのうち、「サービスパス」に参加するパートナーを「AWSサービスパートナー」と呼びます。AWSを活用し、コンサルティングや導入時のサポートなどを通じて、顧客の課題解決のために伴走支援するパートナーです。
AWSサービスパートナーには、AWSの導入実績やAWS認定の取得者数などに応じて「ティア」と呼ばれるランク分けがなされています。これは、パートナーが有する専門知識や技術力などを外部から認知されやすくするためのものです。
2-1. AWSサービスパートナーティア
ティアは、要件ごとに「セレクト」「アドバンスト」「プレミア」の3段階に分けられています。それぞれのティアの位置付けは次の通りです。
セレクト | アドバンスト | プレミア |
---|---|---|
AWSのサービスを活用し、クラウド移行をはじめとする顧客の抱えるさまざまな課題に対して、ベストなソリューションを提供します。 | セレクトの1つ上のティアです。AWSサービスパートナーとして一定の実績があり、AWSについての深い理解と技術力を有しています。 | アドバンストの1つ上のティアです。実績・技術力ともにトップレベルで、最も経験豊富なAWSサービスパートナーです。日本においては国内企業15社しか認定されていません。(2024年3月時点) |
2-2.認定要件
各ティアの認定要件(一部)は、次のように設定されています。
セレクト | アドバンスト | プレミア | |
---|---|---|---|
認定取得者 | 4人 (技術2人・ビジネス2人プロフェッショナル) |
8人 (技術4人・ビジネス4人プロフェッショナル) |
20人 (技術10人・ビジネス10人プロフェッショナル) |
AWS 基礎認定取得者 |
2人 | 4人 | 10人 |
AWS 技術認定取得者 |
2人 | 6人 最低3人のプロフェッショナルまたはスペシャリティ |
25人 最低10人のプロフェッショナルまたはスペシャリティ |
ローンチした案件数 (年間) |
3件 (合計MMR 1,500 USD 以上) |
20件 (合計MMR 10,000 USD 以上) |
50件 (合計MMR 50,000 USD 以上) |
顧客の成功事例 | ‐ | 2件 | 6件 |
顧客満足度 (CAST)の回答 |
‐ | 20 | 30 |
3. 「AWSサービスパートナー」を活用する5つの場面
AWSサービスパートナーはさまざまなシーンで活躍します。代表的な例を5つご紹介します。
3-1. ①コンサルティング
AWSサービスパートナーが最も得意とする領域であり、ユースケースに応じたノウハウが豊富です。「オンプレミスからクラウド移行したい」「AWSのサービスの選び方がわからない」など、ITインフラやAWSに関するお悩みに対して、最適な方法を提案します。
3-2. ②導入
オンプレミス環境の調査・分析からAWSの契約、AWSへの移行にいたるまで、AWSを導入する際の作業を支援します。AWSはサービスも豊富で、最新の情報をキャッチアップするのは大変です。AWSサービスパートナーであれば、顧客の状況に応じた最適なサービスを選択し、導入を進められます。
3-3. ③開発・構築
業務に使うアプリケーションの開発や環境構築もAWSサービスパートナーが担います。パートナーによっては、「アプリケーション開発が専門」「環境構築が専門」など、専門分野が異なる場合もあります。すでに使っているアプリケーションを移行する際はA社、新たにアプリケーションを開発する際はB社など、状況に合わせて依頼するパートナーを分けることで、AWSサービスとの連携がスムーズに行えます。
3-4. ④運用・保守
AWSでは、AWS側が責任をもつ部分と、ユーザー側が責任をもつ部分を区別する「責任共有モデル」を採用しています。例えば、クラウドのセキュリティはAWS側の責任になりますが、業務アプリケーションやOSの管理はユーザー側の責任になります。ナレッジがないとこれらを管理するのは容易ではありませんが、AWSサービスパートナーであれば、定期的なレビューやシステムの監視、障害が起こった際のサポートといった運用・保守も任せられます。
3-5. ⑤請求代行
AWSに代わり、AWSサービスパートナーが料金の請求を行います。AWSと直接取引をすると、2,000USドルを超えないと請求書払いにできないなどの制約がありますが、パートナーが代行することで日本円での請求書払いに対応できるようになります。また、パートナーだけが使える割引やクーポンなどの適用により、イニシャルコストやランニングコストの削減にも期待できます。
4. 「AWSサービスパートナー」の選び方
AWSサービスパートナーは、ティアやサポート内容、専門分野、自社の課題や状況にあったサービスの有無などを基準に選びましょう。AWS公式HPでは、業界やユースケースなど、シーンやニーズに適したパートナーを検索できるページを設置しています。実績や専門分野を参照して、その場で問い合わせる(AWSに紹介してもらう)ことも可能です。「自社のやりたいことに近い事例があるか」「導入後の運用・保守まで任せられるか」などを判断基準にして、パートナー選びに活用してみてはいかがでしょうか。
5. NTT東日本は「AWSアドバンストティアサービスパートナー」です
AWSの導入は専門知識や技術が求められるため、クラウド移行の必要性を感じていても、「知識のある担当者がいない」「社内のリソースが不足している」などの理由から踏ん切りがつかない場合もあるでしょう。
AWSアドバンストティアサービスパートナーであるNTT東日本では、AWSの導入から閉域接続サービスの提供にいたるまで、包括的にサポートいたします。またAWS認定資格の保有者も多数在籍し、200社以上の導入支援実績があります。
AWSの導入でお悩みの際は、NTT東日本のクラウド導入・運用サービスをご検討ください。
https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/cloud-consul.html
またクラウドビジネスに取り組もうとしているSIerさま、CIさま、アプリケーションベンダーさま向けにも、ニーズに合わせて必要なサービスをご提供しております。
https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/partner.html
6. まとめ
AWSサービスパートナーを活用することで、移行や導入を円滑に進められるだけでなく、その後のサポートも受けられるため、安心です。AWSやクラウド利用についてのお困りごとを抱えている方は、NTT東日本にお問い合わせください!
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