COLUMN
失敗しないクラウド導入支援事業者の選び方を解説!
皆さま、こんにちは。 りーやんです。 |
今回は、クラウドのメリットを理解し、導入してみたいと思っているみなさまに、導入にあたっての検討ポイントをご紹介します。
「クラウドへ移行したいけど何から手をつければよいか分からない」「簡単に導入できそうだから、まずは独学で」と思っている方、クラウド導入で失敗したくない方、必見です。
1.意外と高い?! クラウドの導入や運用の難易度
AWSやAzureを触ってみた経験はありますか?
クラウド導入は、一見、手軽に簡単に構築できるように思えるので、まずは独学で触ってみようと考える方も多いかと思いますが、AWSやAzureならではの特性があり、それらを理解した上でないとシステムの移行・構築作業は難しいのが実状です。
初心者が独学で始める場合、トライ・アンド・エラーを繰り返しながらAWSやAzureの特性を理解していくことになりますが、スキルを習得するまでには時間と労力がかかります。目的がスキルアップならトライ・アンド・エラーを繰り返してスキルを磨くのはとても有効な方法なのですが、業務利用でクラウドのメリットを享受したいのであれば少し遠回りかもしれません。
また、構築後の運用管理を考えてみてください。
動作を安定させるには24時間365日監視が必要になり、システム担当者の負担は、とても大きいです。システムトラブルに時間をとられ本来業務が疎かに、という事態は誰もが避けたいところだと思います。
そんな事態にならないために、導入~運用まで見据えたクラウド導入にあたっての検討ポイントをご紹介します。
2.クラウド導入にあたっての検討ポイント
クラウド導入にあたっての検討ポイントを3つに絞ってご紹介します。
①目的の明確化
クラウド活用のメリットは、「BCP対策」「コスト削減」「マネージドサービスの活用」など、さまざまです。自社では何のためにクラウドを導入するのか、目的を明確にすることから始めます。目的を明確にすることで、必然的に利用すべきサービスや形態がみえてきます。
②スコープ(クラウド化の範囲)、予算、スケジュールの検討
クラウド化は緊急性の高いもの、多くのメリットを享受できるものから実施することをお勧めします。例えば、機器の更改時期や保守サポート終了が近い、ファイルサーバの容量不足などの課題は、緊急性の高いものといえるでしょう。
将来ビジョンを描き、段階的な導入も検討してみるとよいかもしれません。
③運用ポリシー、運用体制の検討
運用についても、あらかじめ考慮しておきましょう。
クラウドサービスは、導入したままの状態で利用し続けるのでは、もったいないです。
利用状況に合わせた柔軟な対応が可能なので、運用しながら改善を重ねることでコスト削減や利便性の向上が見込めます。
3.外注すべき?内製すべき??
さて、ここまで検討が進んだら、自社で内製すべきか、外注すべきか、悩まれるポイントかと思います。
結論としては、以下に該当する場合は、内製可能でしょう。
①構築運用経験がある(スキルに自信がある)
②システム構築運用体制がある(対応できるメンバが社内に複数人いる)
③外注コストを削減したい
一方、該当しない場合、特にクラウドを初めて構築する場合は、専門家に外注してスキルやノウハウを支援してもらうことをお勧めします。先の3つの検討ポイントが明確になっていれば、専門家からのアドバイスも受けやすく、外注先の比較検討もしやすいでしょう。続いて、外注する場合のクラウド導入支援事業者の選び方についてもご紹介します。
4.クラウド導入支援事業者を選ぶポイント
クラウド導入支援事業者を決める上で大切なポイントは次の4点になります。
4-1.提供可能なサービスの範囲
構築から運用まで全てをカバーできるクラウド導入支援事業者を選びましょう
業者により対応できるサービスの範囲は異なります。
監視のみを提供するサービスから構築から運用管理まで全てをカバーするサービス(ワンストップサービス)まで多岐に渡ります。
構築から運用まで業者に依頼する場合は、全てをカバーできる業者かを確認するようにしましょう。
これらを別々の業者に依頼することも可能ですが、各社の調整などを考慮すると、一元的に提供できる業者の方がクラウド導入を効率的にできるためです。
クラウドに接続するネットワーク接続と保守・運用できる業者も重要なポイントです。構築サービスだけでなくオフィスからクラウドサービスまでのネットワーク接続まで請け負う業者もいます。クラウド導入により、既存ネットワークではセキュリティや回線速度に不安がある場合には選択条件に加えるようにしましょう。
4-2.エンジニアのスキル
クラウド導入支援事業者の技術レベルは認定資格の保有者人数とコンピテンシーパートナー認定取得の有無で判定を
クラウド導入支援事業者の技術レベルを確認することも重要です。
高い技術を持つクラウド導入支援事業者であれば、あなたの要望に対して多くを応えることが出来ますし、より良い提案を提示してくれるかも知れません。
逆に技術力が低い業者の場合は、障害やトラブル発生時に十分な対応ができない可能性があります。
クラウド導入支援事業者の技術レベルを把握する目安として、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどの認定資格制度をどれだけ保有しているか、認定資格保有数とその保有人数で確認するのが良いでしょう。
クラウドサービス提供事業者 | 認定資格制度 |
---|---|
AWS | AWS認定ソリューションアーキテクト |
Microsoft Azure |
「Microsoft認定プロフェッショナル」のAzure関連のもの
|
Google Cloud |
|
また、AWS、Azureではパートナー企業を対象にコンピテンシー制度を展開しています。
これらを獲得している企業は、質の高いソリューション提供実績と専門技術を有するパートナー企業であるとAWSやMicrosoft、Googleより認定されたことを証明するものとなります。これらを取得している企業を優先して選択するようにしましょう。
クラウドサービス提供事業者 | コンピテンシー制度 |
---|---|
AWS |
AWS パートナーネットワーク(APN)コンピテンシー
|
Microsoft Azure |
Cloud Platformコンピテンシー
|
Google Cloud |
Google Cloud Partner Advantage
|
4-3.過去の実績
過去の実績はWebサイトに公開されている導入事例を参考にしましょう
過去の実績を確認するのも大切です。
その方法として、それぞれの導入支援事業者のWebサイトで公開している実績数や導入事例が最適です。
実績を確認する際には以下の部分に注目してみてください。
- 実績が豊富にあり、運用や障害対応の経験やノウハウが蓄積されている業者
- 大手企業や官公庁などとの取引が多い業者
大手企業や官公庁との取引が多い業者は信頼の高いところだと判断することができます。
- 同業他社での実績がある業者
同業他社の実績があるということは、あなたの希望に近い対応ができる可能性が高くなります。
その他、導入事例に掲載されているお客さまの声なども目を通してみると、その導入支援事業者が、なぜ選ばれたのか、何を評価されているのかなどの理由を見いだすことができるかもしれません。
4-4.費用(コストパフォーマンス)
予算の確認も忘れずに。複数の業者間で比較して最適な業者を選びましょう
業者によってかかる費用も様々です。
想定した予算で実現可能なのか、月額費用はどれくらいかかるのか、複数の業者間で比較してみてください。
確認ポイントは以下の2点になります。
- 作業内容と料金
(構築から運用管理まで対応しているかなど作業メニューと費用をチェック)
- パッケージ化されているものは比較的安価
(ただし、パッケージ化されたものは柔軟性に欠け、希望と合わない場合も)
予算についても導入支援事業者のWebサイトで公開されていることが多いですが、見つからない場合は、導入支援事業者に問い合わせて資料を入手しましょう。
4-5.その他
より確かな導入支援事業者を選ぶポイントにとして
上記4つのポイントに加えて以下の部分についても確認すると、より確かな導入支援事業者を選ぶことができ、安心です。
- 企業規模や歴史についての確認(小規模過ぎでは企業体力に不安があり、創業間もない企業では実績が少ないなど、不安要素となるため)
- 問い合わせ対応能力(対応内容や対応スピードなどをチェック)
- 常駐のシステムエンジニアがどれくらい配置されているかの確認
(非常勤の担当者が多いと)
担当者が変わる回数が多い→引継ぎミス発生のリスクに繋がる恐れが
担当者の技量が一定しない→質の低い担当者になる可能性も
5.NTT東日本のサービス概要
最後に、NTT東日本はクラウド導入支援業者としてどのような特徴があるかについて、ご紹介します。
5-1.提供可能なサービスの範囲
ネットワークからクラウドの構築・運用保守まで一元的にサポート
- お客さまの拠点~ネットワーク(LAN・WAN) ~クラウドをトータルで設計・構築・運用・保守可能
NTT東日本では、クラウドの構築から保守・運用管理まで全てを一元的にサポートすることが可能です。お客さまの拠点からクラウドサービスまでのネットワークサービスも提供している点が特徴です。
これにより、不具合や故障が発生した場合の問合せ先を纏めることができ復旧作業を早めることが可能です。
また、セキュリティを高めるために必要となってくる閉域網サービスも提供しているため、AWSやAzureをよりセキュアに利用できます。
5-2.エンジニアのスキル
AWS・Azureの認定資格を持つ1,500人を超えるクラウドのプロフェッショナルが対応
NTT東日本では、AWS認定資格取得数の合計が500を超える企業として認定されています。
また、AWS、Azureの合わせた認定資格を有するエンジニアが1,500人以上在籍しています。
5-3.過去の実績
150を超える導入実績
NTT東日本では150社を超える導入実績があります。
1社1社が求める“あらゆるニーズ”に対して、専門知識を持った有資格者が丁寧に応え続け、その内容に大きく満足を頂きました。
その中で特に導入効果の高かった事例をWebサイトで紹介しています。
ご興味がございましたら、こちらをご覧ください。
- 「株式会社 医歯薬ネット」さま
- 「株式会社イー・コミュニケーションズ」さま
- 「株式会社資産科学研究所」さま
5-4.費用(コストパフォーマンス)
クラウド導入で必要となる費用は、クラウド導入費用と導入後の運用費用に分けられます。
NTT東日本におけるクラウド導入費用内容
項目 | サービス内容 | 単位 | 料金(税込) | |
---|---|---|---|---|
販売初期費用 | リセール(請求代行)費用 | 契約 | ※3 | |
構築設定支援 | お客さまに必要となるクラウド環境のパラメータシートを作成 | 時間 | 16,500円 | |
クラウド基本設定 | パラメータシートを基にクラウドサービス上で提供される環境内にネットワーク、セキュリティ等基本機能を設定 | 契約 | 110,000円 | |
サービス設定 | パラメータシートを基にクラウドサービス上で提供される環境内に仮想サーバや仮想ストレージ等の設定 | サービス※2 | 55,000円 | |
保守初期設定のみ※1 |
クラウド基本設定 | 保守に必要なクラウド環境の設定および、保守手引書等の作成 | 契約 | 55,000円 |
サービス設定 | 保守に必要な仮想サーバ等を設定 | サービス※2 | 11,000円 | |
詳細設定・データ移行 |
クラウド基本設定およびサービス設定に該当しないクラウドサービスの設定 ミドルウェア・ソフトウェアの設定、データ移行等を実施 |
- | 個別料金(データ量により変動 |
1 既に構築が完了しているクラウド環境に対し、保守に必要な設定のみ実施する場合に適用
2 本サービスは、設定を行うサービス毎に課金対象となります
AWSは「Amazon EC2」等が48サービス
Azureは 「Virtual Machines」等が29サービス
3 AWSの場合:10,230円/契約 Azureの場合:3,410円/契約
NTT東日本における運用費用内容
項目 | サービス内容 | 単位 | 月額料金(税込) | |
---|---|---|---|---|
クラウドサービス運営管理費 | - | 契約 | ※5 | |
運用メニュー※4 | エントリー | 監視ツールにてCPU/メモリ使用率等の監視を行い、アラームを通知 | サービス | 5,500円 |
スタンダード | エントリープランの内容に加え、アラーム発生時の一次措置(再起動)を実施 | サービス | 16,500円 | |
アドバンスト | スタンダードプランの内容に加え、運用代行(容量追加、パッチ適用等)を実施 | サービス | 33,000円 | |
オプションメニュー | カスタマイズ | エントリー、スタンダード、アドバンストプランの対象範囲外の内容について、監視・アラーム発生時の一次措置、運用代行を実施※6 | - | 個別料金 |
クラウド利用料 | AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの各webサイトを参照してください |
4 エントリー/スタンダード/アドバンストのメニューの中から1つを選択します。
問合わせ受付時間はエントリーのみ全日9時~21時、他は24時間365日対応します。
監視/通知/保守対応時間は全てのメニューで24時間365日対応します。
5 AWSの場合、12,650円+クラウド利用料に7%を乗じた金額/月。Azureの場合、18,535 円
6 カスタマイズオプションをご利用の場合は、エントリー、スタンダード、アドバンストプランのいずれかのお申し込みが必要です
5-5.その他
24時間365日対応
NTT東日本ではネットワークの疎通確認や障害対応等、24時間365日の監視・保守を実施します。
お客さまは運用に関するトラブルに心労がかさんだり、夜間・休日出勤などの業務負担に悩まされることなく、安心してご利用いただけます。
以上のようにNTT東日本はクラウド導入支援事業者に必要な要件を全て満たしております。お気軽にご相談ください。
詳しくはダウンロード資料に記載しております。お気軽にダウンロードしてご覧ください。
- Amazon Web Services(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
- Microsoft Azureは、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
- Google Cloudは、Google LLCの登録商標または商標です。
NTT東日本へは、御社内の端末からクラウドまで、エンド-エンドのどの領域についてもご相談いただけます。どのようなご質問でもお気軽にお問い合わせください。
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