サーバー価格高騰は今後どうなる?原因と企業が取るべき対策を解説

サーバー価格の高騰により、企業のリプレイス計画や年度予算の見直しが必要になるケースが増えています。特に、AIの普及やGPU・HBM・DRAM・SSDなどの需要増加は、サーバー本体だけでなくPCや周辺機器の価格、納期にも影響を与えています。
こうした状況では、オンプレミスサーバーの更改だけでなく、クラウド移行も含めて比較・検討することが重要です。
本コラムでは、サーバー価格高騰の主な要因や企業が取るべき対策、オンプレミス更改・延命・クラウド移行の判断軸をわかりやすく解説します。
目次:
- 1. サーバー価格高騰はなぜ起きている?主な要因を解説
- 1-1. 要因1:AI需要によりGPUやHBMの需要が急増している
- 1-2. 要因2:DRAM・SSD・ストレージなど部材価格が上昇している
- 1-3. 要因3:供給不足・在庫不足により調達コストが上昇している
- 1-4. 要因4:為替・中東情勢・物流コストなど外部環境が影響している
- 2. サーバー価格高騰時に企業が取るべき対策
- 2-1. 調達時期と予算を早めに見直す
- 2-2. 必要なスペックを見極め、過剰投資を避ける
- 2-3. 既存サーバーの延命可否を確認する
- 2-4. オンプレミスからクラウドへの移行を検討する
- 3.【表で比較】オンプレミス更改・延命・クラウド移行の違い
- 4. サーバー価格高騰時に検討したい「地域エッジクラウド タイプV」
- 4-1. 費用の透明性:円建て定額制で予算化しやすい
- 4-2. 導入のしやすさ:運用保守の代行とVMware環境との親和性がある
- 4-3. 情報セキュリティ観点での安全性:国際規格取得と国内データセンターで安心して利用しやすい
- 4-4. 業種別の適合性&国産クラウドとしての信頼:厳しい要件の業種でも検討しやすい
- 4-5. ネットワーク:閉域接続でインターネット非経由の運用も可能
- 5. サーバー価格高騰に関するよくある質問(FAQ)
- 5-1. サーバー価格高騰は今後も続きますか?
- 5-2. クラウドへ移行するとコストを抑えられますか?
- 5-3. VMware環境からクラウドへ移行できますか?
- 6. サーバー価格高騰に備え、費用を見通しやすいクラウド基盤も検討しよう
1. サーバー価格高騰はなぜ起きている?主な要因を解説
サーバー価格高騰は、主に以下の4つの要因によって発生しています。
- AI需要によりGPUやHBMの需要が急増している
- DRAM・SSD・ストレージなど部材価格が上昇している
- 供給不足・在庫不足により調達コストが上昇している
- 為替・中東情勢・物流コストなど外部環境が影響している
単なる一時的な値上げではなく、複数の要因が重なって発生しているため、今後のIT投資や調達計画に影響する構造的な問題として捉える必要があります。それぞれの要因について詳しく確認しておきましょう。
1-1. 要因1:AI需要によりGPUやHBMの需要が急増している
生成AIや大規模なデータ分析の普及により、AI向けサーバーやデータセンターへ投資が拡大しています。
AI処理には、高性能GPUやHBM、大容量DRAM、高速SSDなどが必要なため、これらの部材に需要が集中しています。また、クラウド事業者や大規模データセンター事業者による設備投資も活発化しており、サーバー向け部材の需要が高い状況が続いています。
こうした需要の増加が、部材価格やサーバー価格の上昇につながる要因の一つです。
1-2. 要因2:DRAM・SSD・ストレージなど部材価格が上昇している
GPUやDRAM、SSDなどの需要増加を背景に、サーバーに使用される部材価格も上昇しています。サーバーはPCと比べて、搭載するメモリ容量やSSD、ストレージ容量が大きくなりやすいため、部材価格の上昇が本体価格に反映されやすい機器です。
実際に、DRAMやSSDなどの価格上昇は、大容量メモリを搭載する仮想化基盤やファイルサーバー、データベースサーバーなどの導入コストにも影響しています。また、DDR規格の移行や高性能ストレージ需要の増加も重なり、同じ容量であっても調達コストが上昇するケースがあります。
1-3. 要因3:供給不足・在庫不足により調達コストが上昇している
サーバーや関連機器は、メーカーやベンダーの供給・在庫状況、部材の確保状況によって価格や納期が変わります。需要に対して供給が追いつかない場合、製品価格の値上げにもつながる可能性があります。
また、在庫不足は納期遅延の要因にもなりかねません。希望する構成の機器を調達しにくくなったり、システム更改のスケジュールに影響が生じたりする可能性があります。
1-4. 要因4:為替・中東情勢・物流コストなど外部環境が影響している
サーバーやネットワーク機器には、海外メーカー製品や輸入部材が多く含まれます。そのため、円安が進むと仕入れコストが上がり、国内での販売価格にも影響が及びます。
また、中東情勢などの地政学リスクも、原油価格や物流コスト、国際輸送の安定性に影響を与えるため、サーバー価格が高騰する要因の一つです。
サーバー価格は、CPUやメモリなどの技術的な需給だけで決まるわけではありません。為替や物流などが複合的に影響し合って変動します。
調達コストや為替変動の影響を受けにくいクラウド基盤を検討したい方は、円建て定額制で費用を見通しやすい「地域エッジクラウド タイプV」の詳細をご確認ください。
2. サーバー価格高騰時に企業が取るべき対策
サーバー価格高騰時の対策としては、以下の4つが考えられます。
- 調達時期と予算を早めに見直す
- 必要なスペックを見極め、過剰投資を避ける
- 既存サーバーの延命可否を確認する
- オンプレミスからクラウドへの移行を検討する
ただし、調達時期の見直しや既存サーバーの延命だけでは、価格高騰や保守終了、障害リスクへの対応が難しい場合があります。中長期的な費用や運用負荷まで考えると、クラウド移行を含めて検討することが重要です。
2-1. 調達時期と予算を早めに見直す
サーバーをオンプレミスで更改する場合は、価格上昇や納期遅延を前提に、早めにメーカーやベンダーへ確認することが重要です。
複数の見積もりを取得し、在庫状況や納期、価格改定の予定を確認しておくことで、計画的に調達を進めやすくなります。
ただし、早期調達だけでは価格高騰そのものを回避することはできません。サーバー本体の購入費や保守費が高止まりする場合は、オンプレミス更改以外の選択肢もあわせて検討しましょう。
2-2. 必要なスペックを見極め、過剰投資を避ける
CPUやメモリ容量、ストレージ構成などを見直すことで、過剰なスペックによるコスト増を抑えられる場合があります。現在の稼働状況やデータ量、今後の利用者数を確認し、必要十分な構成を選ぶことが大切です。
ただし、サーバー価格そのものが上昇している局面では、スペックの見直しだけではコスト増を十分に抑えられない場合もあります。構成の最適化とあわせて、クラウド利用時の費用とも比較しましょう。
2-3. 既存サーバーの延命可否を確認する
既存サーバーの延命は、短期的な支出を抑える方法の一つです。
ただし、保守契約の終了やOS・ミドルウェアのサポート切れ、障害発生時の復旧遅延などのリスクがあります。特に、業務停止の影響が大きいシステムでは、延命によって一時的に費用を抑えられても、障害時の損失が大きくなる可能性があります。
そのため、延命は恒久的な対策ではなく、クラウド移行までの暫定的な対応として検討することが望ましいでしょう。
2-4. オンプレミスからクラウドへの移行を検討する
サーバー価格高騰への中長期的な対策として、オンプレミスからクラウドへの移行を検討することが有効です。
オンプレミス更改では、サーバー本体やストレージ、ネットワーク機器などの初期投資が大きく、価格高騰や納期遅延の影響を受けやすい傾向があります。一方、クラウドであれば、物理サーバーを自社で購入・保有せずに、必要なリソースをサービスとして利用できます。
クラウド移行のメリットは、初期投資を抑えやすいことだけではありません。ハードウェア故障時の対応や部品交換、設備管理などの負担を軽減できるため、情報システム部門は運用業務の負担を軽減でき、業務改善やDX推進に取り組みやすくなります。
また、将来的に利用者数やデータ量が増えた場合でも、リソースを追加しやすく、事業環境の変化に対応しやすい点もメリットです。
サーバー価格高騰を踏まえ、費用を見通しやすく運用負荷の軽減も図れるクラウド基盤を検討したい方は、NTT東日本のエンジニアによる構築・運用支援を受けられる「地域エッジクラウド タイプV」の詳細をご覧ください。
3. 【表で比較】オンプレミス更改・延命・クラウド移行の違い
価格高騰時の選択肢は、「オンプレミス更改」「既存サーバーの延命」「クラウド移行」の3つを比較したうえで、自社に適した方法を選ぶことが重要です。
初期費用だけでなく、ランニングコストや納期、拡張性、BCP(事業継続計画)対策まで含めて総合的に検討しましょう。
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| 比較項目 | オンプレミス更改 | 既存サーバーの延命 | クラウド移行 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | △ 高額になりやすい |
△ 短期的には抑えやすい |
◎ 抑えやすい |
| ランニングコスト | △ 保守費・電力費などが発生 |
△ 保守延長費や障害対応費が発生する場合がある |
△ 利用形態によって変動する |
| 費用の透明性 | ◯ 初期費用を把握しやすい |
△ 障害対応費などを見込みにくい |
◎ 定額制の場合は見通しやすい(従量課金制の場合は△) |
| 納期 | △ 在庫・部材状況に左右される |
- (新規調達は不要) |
◎ 申し込み後すぐに利用開始できる |
| 運用保守 | △ 自社での対応が必要 |
△ 自社での対応が必要 |
◎ 一部はベンダーが対応するため負荷を軽減しやすい |
| 情報セキュリティ | ◯ 自社要件に合わせやすい |
△ サポート終了に伴いリスクが高まる |
◎ 適切な設定・運用により対策を強化しやすい |
| 拡張性 | △ 追加投資が必要 |
△ 限界がある |
◎ 柔軟に対応可能 |
| BCP(事業継続計画)対策 | △ 自社でバックアップや冗長化などの対策が必要 |
△ 自社でバックアップや冗長化などの対策が必要 |
◎ バックアップや冗長構成を導入しやすい |
| 向いている企業 | 既存運用を維持したい企業 | 短期的に更新を先送りしたい企業 | 中長期的に運用負荷やコストを見直したい企業 |
オンプレミス更改は、既存運用を続けやすい一方で、価格高騰時には初期費用が大きくなりやすい点が課題です。延命は短期的なコストを抑えやすいものの、保守対応や情報セキュリティ面でのリスクがあります。
一方、クラウド移行は初期投資や運用負荷を抑えやすく、将来的な拡張にも柔軟に対応しやすい選択肢です。ただし、サービスによって費用体系や運用範囲が異なるため、自社に適したサービスを選ぶことが重要になります。
サーバー価格高騰を踏まえ、費用の見通しや運用保守まで含めてクラウド基盤を検討したい方は、「地域エッジクラウド タイプV」の特徴をご確認ください。
4. サーバー価格高騰時に検討したい「地域エッジクラウド タイプV」
サーバー価格高騰を受け、オンプレミス更改の初期費用や納期に不安がある場合は、クラウドへの移行がおすすめです。
ここでは、サーバー価格高騰時にNTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」が選択肢となる理由を、5つのポイントに分けて解説します。
4-1. 費用の透明性:円建て定額制で予算化しやすい
「地域エッジクラウド タイプV」は、全メニューを円建ての定額制で提供しています。
仮想マシンやストレージ、ネットワークなどのIaaS機能を月額固定費用で利用できるため、サーバー価格高騰や為替変動の影響が気になる企業でも、費用を見通しやすい点が特長です。
オンプレミス更改では、機器購入費や保守費が一時的に大きく発生する場合があります。一方、定額制のクラウド基盤であれば予算を組みやすく、中長期的なIT投資計画も立てやすいでしょう。
4-2. 導入のしやすさ:運用保守の代行とVMware環境との親和性がある
「地域エッジクラウド タイプV」は、故障時の運用保守をNTT東日本のエンジニアが代行します。また、クラウド環境の構築から運用まで支援を受けられるため、情報システム部門の負担を軽減しやすい点が特長です。
加えて、VMware by Broadcomの技術を活用したクラウド基盤であるため、オンプレミスでVMwareベースの仮想化環境を利用している企業も移行を検討しやすいでしょう。
既存環境との親和性が高く、運用支援も受けられるため、サーバー更改のタイミングでクラウド化を進めたい企業に適しています。
4-3. 情報セキュリティ観点での安全性:国際規格取得と国内データセンターで安心して利用しやすい
「地域エッジクラウド タイプV」は、国際規格であるISO/IEC27001、ISO/IEC27017を取得済みで、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)にも対応しています。顧客情報や個人情報などの重要なデータを扱う企業でも導入を検討しやすいサービスです。
また、日本国内のデータセンターでバックアップを行っており、震度7に耐えられる堅牢な設備を備えています。さらに、3-2-1ルール(複数の場所・媒体にデータを保管する方法)に基づくバックアップにも対応しているため、災害時のデータ保全にも配慮されています。
そのため、BCP(事業継続計画)対策を重視する企業にとっても有力な選択肢の一つといえるでしょう。
4-4. 業種別の適合性&国産クラウドとしての信頼:厳しい要件の業種でも検討しやすい
「地域エッジクラウド タイプV」は、厳しい要件が求められる業種でも検討しやすいクラウド基盤です。
たとえば自治体や医療機関、教育機関、金融機関などでは、情報セキュリティやBCP(事業継続計画)対策、監査対応など、クラウドに求められる要件が厳しくなる傾向があります。
「地域エッジクラウド タイプV」は国産クラウドのため、日本国外の法令の影響を受けにくく、データガバナンスを重視する企業・団体にも適していることが特長です。また、さまざまな業種での導入実績があるため、自社と近い事例を参考に検討できます。
4-5. ネットワーク:閉域接続でインターネット非経由の運用も可能
「地域エッジクラウド タイプV」は、閉域接続に対応しており、VPNや専用線などを利用してクラウドへ接続できます。インターネットを経由せずに運用できるため、重要システムや機密データを扱う環境でも、安全性を考慮しながらクラウド環境を構築することが可能です。
また、LGWANやSINETなどの専用ネットワークとの接続にも対応しているため、自治体や教育機関、研究機関などでも既存環境に合わせて導入を検討しやすいでしょう。
さらに、ネットワークの構築から運用までNTT東日本の支援を受けられるため、導入後の運用負荷を抑えながらクラウドを活用できます。
閉域接続や運用支援に対応したクラウド基盤を検討している方は、「地域エッジクラウド タイプV」の詳細をご覧ください。
5. サーバー価格高騰に関するよくある質問(FAQ)
サーバー価格高騰への対応にあたっては、価格だけでなく、調達方法や運用負荷、将来的な費用まで含めて検討することが重要です。ここでは、サーバー更改やクラウド移行を検討する際によくある質問に回答します。
5-1. サーバー価格高騰は今後も続きますか?
AI需要やメモリ・SSDなどの部材供給、為替、物流コストなどの影響により、サーバー価格高騰は今後も続く可能性があります。そのため、保守期限や納期を踏まえて早めに調達計画を立てることが重要です。
また、オンプレミス更改だけでなく、費用の見通しや運用負荷も踏まえてクラウド移行を検討することも有効な選択肢になります。
NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」は、全メニューを円建ての定額制で利用できるクラウド基盤です。価格変動の影響を受けにくいため、費用を見通しやすいクラウド基盤をお探しの場合はご検討ください。
5-2. クラウドへ移行するとコストを抑えられますか?
クラウド移行により、サーバー購入費や物理機器の保守負担を抑えやすくなります。ただし、従量課金制のクラウドサービスでは利用するリソース量によって料金が変動するため、必ずしもコストを抑えられるとは限りません。
NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」は、円建て定額制で利用できるクラウドサービスです。利用量による費用変動を抑えやすく、コストを見通しながらクラウドを利用したい企業に適しています。
5-3. VMware環境からクラウドへ移行できますか?
VMware環境からクラウドへ移行することは可能です。ただし、既存のOSやアプリケーション、ストレージ構成などによって、移行方法や必要な作業は異なります。そのため、移行前には対象サーバーの棚卸しや依存関係、移行後の運用体制などを整理しておくことが重要です。
NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」は、VMware by Broadcomを採用しているため、既存のVMware環境との親和性が高いクラウドサービスです。また、構築から運用まで支援するため、VMware環境からの移行に不安を感じている企業にも適しています。
VMware環境からクラウドへの移行を検討している方は、「地域エッジクラウド タイプV」の詳細をご確認ください。
6. サーバー価格高騰に備え、費用を見通しやすいクラウド基盤も検討しよう
サーバー価格高騰は、AI需要や部材の供給不足、為替、物流コストなど複数の要因によって発生しています。今後も価格や納期が変動する可能性があるため、オンプレミス更改だけでなく、クラウド移行も含めて比較することが重要です。
判断時には、初期費用だけでなく、TCO(総保有コスト)や運用保守の負担なども踏まえて、自社に適した環境を選びましょう。特に、保守期限が近いサーバーや業務への影響が大きいシステムでは、早めに対応方針を検討することが重要です。
サーバー価格高騰を踏まえ、費用の見通しやすさやVMware環境との親和性、国内データセンターなどを重視してクラウド基盤を選びたい方は、NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」をぜひご検討ください。
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