COLUMN

OracleCloudとは?初心者にも分かる強みやメリットを解説

クラウド導入をご検討の方は、NTT東日本へお気軽にお問い合わせください。

「Oracle Cloudはどのようなサービスなのだろう?」

「公式サイトでは特徴がよく分からない…」

Oracle Cloudについて、そのようにお悩みではありませんか?

簡単に言うと、Oracle CloudとはOracle社が提供するクラウドサービスで、サーバーやデータベース、ストレージなどをクラウド上で提供しています。

その強みは主に以下の3つです。

これらの内、とりわけ特徴的なのが「幅広いクラウド活用に対応可能」な点で、これはOracle CloudとOracle社のオンプレミスシステムで連携が取りやすいことや、ユーザー企業のデータセンターを用いてOracle Cloudと同じクラウド環境を構築できることなどに由来するものです。

しかし、公式サイトを見てこのような強みや特徴を具体的に把握するのは簡単なことではありませんよね。エンジニアではない方にとっては、尚更そのように感じられるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Oracle Cloudがどのようなもので、どういった強みやメリットがあるのかを分かりやすく整理してご紹介します。

この記事のポイント
  • Oracle Cloudの概要
  • Oracle Cloudだからこその強み
  • Oracle Cloudを利用するメリット・デメリット
  • AWSやMicrosoft Azureとの比較
  • Oracle Cloudの活用事例
  • Oracle Cloudが向いている企業の特徴

Oracle Cloudへの理解が深まり、自社での利用に適しているのかどうかが判断できる内容となっています。

ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。

目次:

1.Oracle Cloudとは
2.Oracle Cloudのサービスの種類
2-1.Oracle Cloud Infrastructure
2-2.Oracle Cloud Applications
3.Oracle Cloudの強み
3-1.幅広いクラウド活用に対応可能
3-2.リーズナブルに使えるIaaS
3-3.高い情報セキュリティレベル
4.Oracle Cloudを選択するメリット3つ
4-1.充実した無料枠で使用感を試せる
4-2.オンプレミスでOracle製品を使っている場合の移行がスムーズ
4-3.自社の要件に合わせた柔軟な活用が可能
5.Oracle Cloudのデメリット2つ
5-1.サービス数が主要クラウドサービスと比べると少ない
5-2.技術情報が多くないため自力で疑問や問題を解消しづらい
6.Oracle Cloudの費用
7.Oracle Cloudと代表的なクラウドサービスの違いを比較
7-1.シェアの違い
7-2.強みの違い
7-3.無料枠の違い
8.Oracle Cloudの導入が向いている企業の特徴
8-1.Oracle社の製品をメインで活用している
8-2.クラウドとオンプレミスの良いとこ取りをしたい
8-3.一般的なニーズの範囲内でクラウドを活用したい
9.Oracle Cloudの活用事例
9-1.【ウエルシア薬局】薬局関連業務の支援システム基盤をOracle Cloudへ移行
9-2.【オムロン阿蘇】Oracle Cloudで生産ラインの見える化を実現
9-3.【NSGアカデミー】セキュリティの高いネットワーク・クラウド環境をOracle cloudへ移行
10.クラウドを検討するなら、導入時も導入後も充実したサポートのNTT東日本で
10-1. 最適なクラウド化を一元的にサポートするからストレスフリー
10-2. 24時間365日サポートで導入後も快適
10-3. クラウドの専門家が中立の立場からアドバイスするので安心
11.まとめ

クラウド導入をご検討の方は、NTT東日本へお気軽にお問い合わせください。

1.Oracle Cloudとは

Oracle Cloudとは、冒頭でもお伝えした通りOracle社が提供するクラウドサービスのことです。

100を超えるインフラストラクチャ(IaaS)とプラットフォーム(PaaS)、そしてアプリケーション(SaaS)をクラウド上で提供しており、そのサービスは世界中で利用されています。

これは、世界の39の拠点(リージョン)でデータセンターを運用していることからもお分かりいただけるかと思います。(2022年末までにさらに5つの拠点を開設予定。)

ちなみに日本にも東京と大阪の2カ所に拠点を持ち、幅広い国内企業で導入されてきています。

とはいっても、Oracle Cloudは業界トップのAmazon Web Service(AWS)やMicrosoft Azure(Azure)と比べると後発のサービスです。

日本で本腰を入れてサービス展開を始めたのも2019年と、たった3年前のことです。

AWSが日本で本格的にサービスを始動したのが2011年、Azureが2014年だったこともあり、国内でのシェアも決して大きいとはいえません。

一方、Oracle社はデータベースシステムの領域においては、長年業界を牽引してきたリーディングカンパニーです。

トップクラスのシェアを誇るOracleのデータベースは、もちろんOracle Cloud上でも利用することができ、他のクラウドサービスよりも柔軟かつ幅広くそのデータベースを使える仕組みが整備されています。

このため、とりわけOracle社のデータベースをクラウド上で利用したいと考える企業にとっては、Oracle Cloudは有力な導入候補となるはずです。

2.Oracle Cloudのサービスの種類

Oracle Cloudの大まかな概要を説明しましたが、次は提供されるサービスの種類について詳しく見ていきましょう。

Oracle Cloudのサービスは大きく以下の2タイプに分類することができます。

  • Oracle Cloud Infrastructure
  • Oracle Cloud Applications

それぞれのタイプごとに、どのような種類のクラウドサービスが提供されているのかご紹介しますね。

2-1.Oracle Cloud Infrastructure

Oracle Cloudの内、Oracle Cloud Infrastructureでは主に、インフラストラクチャとプラットフォームを提供しています。

つまり、システムの基盤となるハードウェアやネットワークなどを提供するIaaSと、システムを開発・実行するための環境を提供するPaaSが統合されたサービスということができるでしょう。

※IaaSとPaaSについて、詳しい説明が必要な場合は以下の記事もご覧になってみてください。

Oracle Cloud Infrastructureで提供されるサービスは、さらに以下の種類に分類することができます。

サービスの種類 概要
開発者向け(サービス)

アプリケーションの開発者向けに、設計のためのさまざまなツールやプラットフォームを提供します。

これにより、クラウド上でのアプリケーション構築・稼働・管理を助けます。

▼サービスの具体例

  • API Gateway/API Management
  • Java
  • APEX

他多数

コンテナとファンクション

アプリケーションを稼働させるための仮想環境の技術(コンテナ)や機能(ファンクション)を提供します。

これにより、不要なリソースを削減しつつアプリケーションを運用しやすくなります。

▼サービスの具体例

  • Kubernetes Engine
  • Functions(Fn Project、Docker、Cloud Events上に構築されたプラットフォーム)

など

アプリケーション統合

クラウドとオンプレミスのデータやアプリケーションを統合するためのツールを提供します。

これにより、アプリケーション間・クラウドとオンプレミス間の連携が取りやすくなります。

▼サービスの具体例

  • API Management
  • Application Integration
  • Service-Oriented Architecture (SOA)

など

アナリティクスおよびBI

データ分析のためのプラットフォームや機能を提供します。

▼サービスの具体例

  • Oracle Analytics Platform

など

機械学習とAI

事前に構築されたAIモデルや、モデル開発・機械学習のためのプラットフォーム等を提供します。

これにより、構築済みのAIをアプリケーションに組み込んだり、独自のAIモデルの構築・学習が可能です。

▼サービスの具体例

  • AI Services
  • Anomaly Detection
  • In-Database Machine Learning

など

データレイクハウス

多様なデータの一元的な保管・管理を実現するデータレイクハウスのための基盤を提供します。

これにより、あらゆるデータをビジネス分析や機械学習に活用しやすくなります。

▼サービスの具体例

  • Autonomous Data Warehouse
  • Big Data Service
  • Data Catalog
  • Data Integration

など

コンピュート

仮想マシンや占有利用できるベアメタル・サーバー、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)およびGPUまで、幅広く柔軟なコンピュートを提供します。

▼サービスの具体例

  • Virtual Machines
  • Bare Metal Servers
  • HPC Compute
  • GPU-Accelerated Compute

など

ストレージ

オンデマンドのローカル・ストレージをはじめ、オブジェクト・ストレージ、ファイル・ストレージ、ブロック・ストレージ、アーカイブ・ストレージなどの提供を行います。

▼サービスの具体例

  • Archive Storage
  • Block Volumes
  • File Storage
  • Object Storage

など

ネットワーキング

クラウドを利用するためのネットワークやネットワーク関連機能を提供します。

▼サービスの具体例

  • Client-to-Site VPN (ClientVPN)
  • DNS Management
  • Load Balancers
  • Virtual Cloud Network

他多数

データベース

Oracle DatabaseやMy SQLを活用してデータベースを稼働させるための基盤や機能を提供します。

中でも日常的な管理タスクを自動化するAutonomous Databaseを利用すれば、データベースの運用コストを大幅に削減することができます。

▼サービスの具体例

  • Autonomous Database
  • Standard Database Service
  • MySQL HeatWave
  • Search Service with OpenSearch

他多数

ネイティブVM ware

オンプレミスのサーバー仮想化に一般的に用いられてきたVM wareを、引き続きクラウドでも利用するための基盤を提供します。

これにより、アプリケーションの再設計や操作の再構築を行わずに、VMwareベースのワークロードをクラウドに移行・拡張することが可能です。

▼サービスの具体例

  • VM wareソリューション
参照:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)

Oracle Cloud Infrastructureでは、このように多様な種類のサービスが提供されています。

また、こうした各種類からさらに複数のサービス・機能に枝分かれしており、私たちは必要に応じて各サービスを選択、組み合わせることができます。

このことからOracle Cloud Infrastructureは、ユーザーの幅広いニーズやユースケースに対応できることがお分かりかと思います。

2-2.Oracle Cloud Applications

Oracle Cloudの内、Oracle Cloud Applicationsでは主に、用途に合わせて構築されたアプリケーション(≒ツール、システム、ソフトウェア)を提供しています。

つまり、Oracle Cloud ApplicationsはSaaS(Software as a Service)を提供するサービスと言えます。

Oracle Cloud Applicationsで提供されるサービスは、さらに次のような種類に分類することができます。

サービスの種類 概要
エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)

一般に基幹システムと呼ばれるアプリケーションを提供します。

財務状況やプロジェクト、仕入れ等の管理・分析を効率的に行うための各種製品が揃っています。

▼このタイプのサービスの詳細

Oracle Enterprise Resource Planning(ERP)

人材管理(HCM)

従業員やその能力を管理するためのアプリケーションを提供し、人事プロセスの最適化を助けます。

他にも、労務管理のアプリケーションなども提供しています。

▼このタイプのサービスの詳細

Oracle Human Capital Management(HCM)

サプライチェーン・マネジメントと製造(SCM)

製品やサービスに関連するモノ、データ、財務の流れを管理するためのアプリケーションや、製品製造を管理するためのアプリケーションを提供します。

サプライチェーン全体をカバーする豊富な製品が用意されています。

▼このタイプのサービスの詳細

Oracle Supply Chain Management(SCM)

マーケティング

マーケティングオートメーションツールや、デジタル(Web)マーケティングの管理ツールなど、マーケティング活動を支援するアプリケーションを幅広く提供します。

▼このタイプのサービスの詳細

Oracle Marketing

セールス

さまざまなタイプのCRM(顧客関係マネジメント)ツールや、ECサイトの構築を支援するツールなど、販売・営業活動を助けるアプリケーションを提供しています。

▼このタイプのサービスの詳細

Oracle Sales

サービス

チャットボットツールやカスタマーセンターのスタッフの応答を支援するツールなど、顧客の問い合わせにスムーズに対応するためのアプリケーションを提供します。

▼このタイプのサービスの詳細

Oracle Service

参照:Oracle Cloud Applications

このようにOracle Cloud Applicationsでは、さまざまな業務を助け、効率化するためのアプリケーションが提供されています。

こうしたアプリケーションのクラウド上での利用を希望していて、なおかつ自社に合わせたカスタマイズがあまり必要ないという場合に適しているのが、Oracle Cloud Applicationsなのです。

3.Oracle Cloudの強み

ここまでで、Oracle Cloudがどのような種類のクラウドサービスを提供しているか、大まかにお分かりいただけたのではないでしょうか。

とはいえ、こうしたサービスの多くは似たようなものが他のクラウドサービスでも提供されており、サービスの種類が分かっただけではOracle Cloudの特徴を把握するのは難しいのです。

そこでここでは、Oracle Cloudならではの強みについてご紹介します。

Oracle Cloudの強み
  • 幅広いクラウド活用に対応可能
  • リーズナブルに使えるIaaS
  • 高い情報セキュリティレベル

こうした強みを知り、Oracle Cloudがどのようなサービスなのかをより明確に理解していきましょう。

3-1.幅広いクラウド活用に対応可能

Oracle Cloudは幅広いクラウド活用の仕方に対応することができます。

これはOracle社が、オンプレミス製品や、Oracle Cloudをユーザー企業のデータセンターで利用できるサービス(Oracle Cloud@Customer)も提供しているためです。

つまりOracleには、オンプレミス製品・Oracle Cloud@Customer・Oracle Cloudという3つのサービス形態があり、さらにこの3つの形態で同様の技術やアーキテクチャ(構成)をユーザーに提供することが可能なのです。

このため、各サービス形態間のギャップが小さく、オンプレミスとクラウドを併用したり、相互に移行したりといったことがスムーズに行いやすいといえます。

ユーザー企業は、Oracle Cloudの全面的な導入だけでなく部分的な導入も可能ですし、クラウドでは十分な処理速度が得られないシステムだけをオンプレミスに移行するといったこともできます。

このように幅広いクラウドの活用の仕方に対応できることは、オンプレミス環境やユーザー企業のプライベートなクラウド環境も重視するOracle社によるOracle Cloudならではの強みです。

3-2.リーズナブルに使えるIaaS

一般的に、Oracle Cloudは他のクラウドサービスよりもリーズナブルにIaaSを利用できると言われています。

これは、日本オラクルの佐藤氏の

“IaaSに関しては、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Google Cloud Platformのプライシングを研究し、同等以下に設定します。”

Oracle Cloudで何ができる?どこが凄い?企業が使うべき理由は?』(ZD Net Japan)より引用

という過去の発言からも正しい認識だといえるでしょう。

またOracle社は次のような内容を記載した資料を提示し、他社サービスよりもコストパフォーマンスが高いことをアピールしています。

出典:はじめてのOracle Cloud Infrastructure (Oracle Cloudウェビナーシリーズ: 2021年8月11日)を元にNTT東日本が作成

このように、IaaSの利用料金がリーズナブルであることは、自他ともに認めるOracle Cloudの強みであると言えるのです。

3-3.高い情報セキュリティレベル

Oracle Cloudは、情報セキュリティがハイレベルであることも強みの一つです。

そのレベルの高さは、ISMAPに対応していることによって裏付けられています。

◆ISMAPとは

政府が運営している「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」のこと。

政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスの評価・登録が行われる。

つまりOracle Cloudは、国が運用するシステムへの活用が公的に認められるほど情報セキュリティレベルが高いのです。

このため、厳しい情報セキュリティ要件が設けられたユーザー企業にも十分に対応することができるはずです。

4.Oracle Cloudを選択するメリット3つ

ご紹介したような強みのあるOracle Cloudですが、実際に利用するに当たってどのような利点があるかも気になるところですよね。

そこでここでは、Oracle Cloudによって得られるメリットについてご紹介します。

それが以下の3つです。

  • 充実した無料枠で使用感を試せる
  • オンプレミスでOracle製品を使っている場合の移行がスムーズ
  • 自社の要件に合わせた柔軟な活用が可能

一つずつ詳しく見ていきましょう。

4-1.充実した無料枠で使用感を試せる

Oracle Cloudには無料利用枠が設けられており、導入を本格的に検討する際に無料で使用感を試すことができます。

また、無料枠には以下の2つのタイプがあり、これにより多様なトライアルが可能となっています。

Oracle Cloudの無料利用枠
Always Freeクラウドサービス

期間の制限なく、無料で利用できるサービスが用意されています。

性能やボリュームに制限はありますが、サーバー(仮想マシン)・ストレージ・データベース・ネットワークなど基本的なインフラサービスの一部を無料で利用可能です。

30日間無料トライアル

こちらの無料枠では、利用開始時に300米ドル分の無料クレジットが付与されます。

クレジットを使い切るか、30日経過するまでが無料で利用できる期間です。

Always Freeクラウドサービスよりも、幅広いサービスを試すことができます。

※それぞれの無料枠で利用できるサービスについてより詳しく知りたい場合は、OCI Cloud Free Tierのページよりご確認ください。

もちろんどちらも一定の制限がありますが、このような充実した無料枠があることで、規模や性能を抑えたデモ環境の構築などが可能となります。

このメリットによって、より現実的かつ具体的にクラウドの導入を検討できるようになるはずです。

4-2.オンプレミスでOracle製品を使っている場合の移行がスムーズ

オンプレミスでOracle製品を使っている場合は、Oracle Cloudを利用することでクラウドへの移行をスムーズに行いやすくなります。

Oracle社では、オンプレミスとクラウドで同じ製品(サービス)を提供しており、技術やアーキテクチャ(構成)も同様のものを採用している場合がほとんどです。

そのため、オンプレミス製品を用いて構築したシステムをクラウドに移行する際に、大幅な改修を必要としないケースが多いのです。

またその場合、クラウドに移行してもシステム自体に大きな変化が無いはずなので、移行完了後もそれまでのノウハウを活かしてシステムを利用・運用することができるでしょう。

このように、既に社内でOracle製品を利用している企業にとっては、Oracle Cloudによるクラウド導入は大きな利点を生むはずです。

4-3.自社の要件に合わせた柔軟な活用が可能

Oracle Cloudでは、自社要件に合わせた柔軟なクラウド活用を行いやすいです。

これは、Oracle社がオンプレミス製品や、Oracle Cloudをユーザー企業のデータセンターで利用できるサービスも展開していることに起因するものでしたね。

このため、本来ならクラウドの活用を阻むことになるであろう以下のような要件もクリアすることができます。

◆情報漏えいなどのリスクを考慮してデータを社外に出したくない

→Oracle Cloudをユーザー企業のデータセンターで利用できるサービス(Oracle Cloud@Customer)ならデータを社内に留めることが可能です。

◆機密性の高い情報を扱うシステムや高速な処理が必要なシステムはオンプレミスで運用したい

→一部システムをオンプレミスで運用しながら、そのシステム上のデータを活用してOracle Cloudで新たなアプリケーションを開発するといったことも可能です。

◆Oracle Databaseをオンプレミス環境と同等の柔軟さで利用したい

→トップクラスのシェアを誇るOracle Databaseをクラウド環境でも自由度高く利用できます。

(Oracle Cloudでしか利用できない機能やエディション、構成が多数あります。)

このように、さまざまな要件に柔軟に対応できる点はOracle Cloudの大きなメリットといえます。

5.Oracle Cloudのデメリット2つ

Oracle Cloudにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。

それが以下の2点です。

  • サービス数が主要クラウドサービスと比べると少ない
  • 技術情報が多くないため自力で疑問や問題を解消しづらい

こういったデメリットについてもお話ししておきます。

5-1.サービス数が主要クラウドサービスと比べると少ない

Oracle Cloudで提供されるクラウドサービスの数は100以上ありますが、それでも主要クラウドサービスと比べると少ないと言わざるを得ません。

業界でトップクラスのシェアを持つAWSやAzureでは200を超えるサービスが提供されており、その豊富さではどうしても見劣りしてしまいます。

とはいえ、Oracle Cloudも年々そのサービス数を増やしてきており、応えられるニーズの幅は決して狭くはありません。

例えば類似する活用事例を豊富に見つけられるような、一般的なクラウドの活用ニーズには充分に対応可能でしょう。

また、むしろサービス数が多すぎて煩雑にも感じるAWSやAzureよりもOracle Cloudの方が全体を把握しやすいという見方もできます。

そのため、このデメリットに関してはよほどニッチなニーズを持っていない限りは気にしすぎなくても良いといえます。

5-2.技術情報が多くないため自力で疑問や問題を解消しづらい

Oracle Cloudの技術関連情報も、主要クラウドサービスと比較すると多くはなく、自社のエンジニアが自力で疑問や問題を解消しづらいというデメリットがあります。

お伝えしている通りAWSやAzureは世界トップシェアを誇るクラウドサービスであるため、その分Web上に多くの技術情報(ノウハウやトラブルシューティングなど)が掲載されています。

つまり、AWSやAzureを扱うエンジニアは、何か分からないことがあっても問題をスムーズに解決しやすいのです。

一方でOracle Cloudは、特に日本においてはまだまだ成長段階にあるサービスであり、ユーザーもAWSやAzureほど多くはありません。

このため、技術関連の情報も見つけづらい傾向にあり、自力で疑問や問題を解消するのが困難な場合があります。

自社のエンジニアによるクラウドの運用を行う場合は、このデメリットには注意しておきましょう。

もし自社のみでの対応に不安があるなら、Oracle Cloudの導入支援を行う企業に相談することをおすすめします。

クラウド導入をご検討の方は、NTT東日本へお気軽にお問い合わせください。

6.Oracle Cloudの費用

Oracle Cloudの利用を検討されているなら、メリットやデメリットだけではなく費用についても気になるところですよね。

もちろんどれくらいの費用が必要となるかは活用方法によって大きく異なりますが、基本的にOracle Cloudの特にIaaSについては他の主要クラウドサービスよりリーズナブルな傾向にあります。

例えば、Oracle Cloudで仮想マシンを以下の仕様で利用したとすると、その利用料は1ヶ月あたり約8,750円 です。

※2022年8月の試算結果です。ネットワークやストレージの利用料は含みません。
  • プロセッサ:AMD
  • シェイプ:VM.Standard.E4.Flex
  • CPU:2OCPU(=4vCPU)
  • メモリ:32GB
  • OS:Autonomous Linux
  • 価格設定:オンデマンド

▶︎約8,750円/月

これと同等の仮想マシンをAWSやAzureで利用すると、大まかな目安ではありますが大体2倍ほどの利用料が必要となります。

この他、ストレージやネットワークの利用料金も、基本的にはAWSやAzureと比べてリーズナブルに設定されています。

このように、クラウドを活用する際の基盤となるIaaSの料金設定が良心的であるため、サービス全体でのコストパフォーマンスも他のクラウドサービスに引けを取らない水準となっています。

このことから、「コストがネックとなってOracle Cloudを選択できない。」というような状況は発生しづらいと言えるでしょう。

7.Oracle Cloudと代表的なクラウドサービスの違いを比較

Oracle Cloudの費用について、主要クラウドサービスであるAWSやAzureと比較しながら説明しましたが、コスト以外の面でも以下のような違いがあります

  シェア 強み 無料枠
Oracle Cloud 数%
  • リーズナブルなIaaS
  • 幅広いクラウド活用に対応可能
  • Always Freeクラウドサービス
  • 30日間無料トライアル

(300米ドル分のクレジット付き)

AWS 38.90%
  • サービスの豊富さ
  • 無料トライアル枠
  • 12ヶ月間無料枠
  • 常に無料枠
Azure 21.10%
  • Microsoft製品との親和性
  • 12カ月間無料枠
  • 常に無料枠
  • 30日間利用できる200米ドル分のクレジット
参考:Gartner Says Worldwide IaaS Public Cloud Services Market Grew 41.4% in 2021(Gartner)

ここではこのような違いについてご紹介します。

7-1.シェアの違い

  シェア
OracleCloud 数%
AWS 38.9%(世界第1位)
Azure 21.1%(世界第2位)

これまでにもお伝えしましたが、クラウドサービス業界のシェアにおいてはAWS・Azureが大きくリードしています。

特にAWSに関しては、サービスの開始が早かったこともありトップを走り続けている状態です。

業界第2位のAzureですら、倍近い差をつけられています。

このようなシェアの差は技術情報の得やすさに大きく影響してきます。

利用者が多ければ多いほど、ノウハウやトラブルシューティングがWeb上やセミナーなどで共有されやすいからです。

そのため、やはり技術関連の情報を最も容易に入手しやすいのはトップシェアを誇るAWS、次いでAzureであると言えるでしょう。

Oracle Cloudでは、そのシェアの低さから技術情報が比較的入手しづらく、また詳しいエンジニアの数もAWS・Azureと比べると少ない傾向にあります。

7-2.強みの違い

各クラウドサービスの強みには、それぞれの特色が強く反映されています。

  強み
OracleCloud
  • リーズナブルなIaaS
  • 幅広いクラウド活用に対応可能
AWS
  • サービスの豊富さ
Azure
  • Microsoft製品との親和性

Oracle Cloudの強みは、既にお伝えした通り、IaaSがリーズナブルに利用できることと、幅広いクラウド活用に対応可能なことです。

また、幅広い活用の仕方への対応を可能にしているクラウド・オンプレミス間の移行のしやすさについても留意しておきたいところです。

※情報セキュリティレベルの高さについては、AWSやAzureも非常に高いレベルを持つためここでは説明を割愛します。

このようなOracle CloudとAWS・Azureとの強みについてもう少し詳しく比較してみましょう。

7-2-1.Oracle CloudとAWSの強みを比較

AWSの強みは、なんと言ってもサービスの豊富さにあります。

これは、一見Oracle Cloudの「幅広いクラウド活用に対応可能」という強みとも類似しているように思えるかもしれませんが、実は両者のニュアンスは異なります。

AWSのサービスの豊富さは、あくまでクラウドサービスに主軸を置いた上での強みです。

一方、Oracle Cloudで対応できる幅広いクラウド活用とは、クラウドとオンプレミスを必要に応じてバランス良く利用できるという意味合いを持ちます。

つまり、豊富なサービスを提供するAWSは、クラウド環境でのニーズに非常に柔軟に応えることが可能であり、これはオンプレミスの利用も視野に入れたニーズに対応できるOracle Cloudとは異なる強みなのです。

このため、AWSとOracle Cloudで迷った場合は、以下のように判断すると良いでしょう。

◆可能な限りシステムやサービスをクラウド上で運用したい

→AWS

◆必要に応じてクラウドを取り入れつつ、オンプレミス環境も引き続き利用したい

→Oracle Cloud

7-2-2.Oracle CloudとAzureの強みを比較

Azureの大きな強みは、Microsoft製品との親和性の高さにあります。

これは実はOracle Cloudとも似ている強みと言えるでしょう。

先ほど、Oracle Cloudの強みの留意事項として、「幅広い活用の仕方への対応を可能にしているクラウド・オンプレミス間の移行のしやすさ」をご紹介しましたね。

これは、Oracle社がオンプレミスで提供する製品とクラウドで提供するサービスの親和性が高いことを意味しています。

つまり、Microsoft製品を広く使っている企業にとっては、Microsoft製品との親和性が高いAzureが、オンプレミス・クラウド間の移行を行いやすいサービスと言うことができるのです。

このため、利用するクラウドサービスの候補としてAzureとOracle Cloudが挙がっている場合は、以下を一つの判断基準としてみてください。

◆オンプレミスでMicrosoft製品をメインで利用している

→Azure

◆オンプレミスでOracle製品をメインで利用している

→Oracle Cloud

7-3.無料枠の違い

無料枠については細かい違いはあるものの、一定の制限の中でトライアルが可能であるという点は3つのクラウドサービスで共通しています。

  無料枠
OracleCloud
  • Always Freeクラウドサービス
  • 30日間無料トライアル(300米ドル分のクレジット付き)
AWS
  • 12ヶ月間無料枠
  • 常に無料枠
  • 無料トライアル枠
Azure
  • 12カ月間無料枠
  • 常に無料枠
  • 30日間利用できる200米ドル分のクレジット

出典:OCI Cloud 無料トライアル

出典:AWS,無料利用枠

出典:Azure12ヶ月間無料枠

Oracle Cloudの無料枠は2タイプで、それぞれ以下のようなものでしたね。

◆Always Freeクラウドサービス

期間の制限なく、無料で利用できるサービスが用意されている。

◆30日間無料トライアル

利用開始時に300米ドル分のクレジットが付与され、クレジットを使い切るか、30日経過するまで無料で利用できる。

AWSとAzureの無料枠についてもOracle Cloudの無料枠と比較しながら詳しくみていきましょう。

7-3-1.Oracle Cloudと AWSの無料枠を比較

表に記載したAWSの無料枠は、それぞれ以下のようなものです。

◆12ヶ月間無料枠

所定の上限に達するか、12ヶ月経過するまで特定の製品を無料で利用できる。

◆常に無料枠

期間の制限なく、無料で利用できるサービスが用意されている。

◆無料トライアル枠

所定の期間または 回数に限り、特定の製品を無料で利用できる。

一見Oracle Cloudよりもお得そうに見えるかもしれませんが、要は期間と上限を設定した無料枠と、期間の制限が無い無料枠の2タイプであることは共通しています。

ただ、「12ヶ月間無料枠」ではOracle Cloudと比べて無料枠が失効する期間が長いため、余裕を持ってトライアルができると言えます。

7-3-2.Oracle CloudとAzureの無料枠を比較

次にAzureの無料枠についても見てみましょう。

◆12ヶ月間無料枠

所定の上限に達するか、12ヶ月経過するまで特定の製品を無料で利用できる。

◆常に無料枠

期間の制限なく、無料で利用できるサービスが用意されている。

◆30日間利用できる200米ドル分のクレジット

利用開始時に200米ドル分のクレジットが付与され、クレジットを使い切るか、30日経過するまで無料で利用できる。

Azureの無料枠も、期間と上限を設定した無料枠と期間の制限が無い無料枠の2タイプに分けることができます。

AWSと同じく「12ヶ月間無料枠」が設けられているため、AzureにおいてもOracle Cloudよりも余裕を持ってトライアルを実施できるでしょう。

また「30日間利用できる200米ドル分のクレジット」では、付与されるクレジット額がOracle Cloudよりも100米ドル少ないため、この点についてはOracle Cloudの方が少しお得と言えます。

8.Oracle Cloudの導入が向いている企業の特徴

ここまでで、Oracle Cloudの概要や他の主要クラウドサービスとの大まかな違いがお分かりいただけたのではないでしょうか。

ただ、自社で活用すべきかどうかについてはまだ判断しかねていらっしゃるかもしれませんね。

そこでここでは、あなたの会社にOracle Cloudが合っているかどうか判断しやすくするため、Oracle Cloudの導入が向いている企業の特徴をご紹介します。

それが以下の3点です。

  • Oracle社の製品をメインで活用している
  • クラウドとオンプレミスの良いとこ取りをしたい
  • 一般的なニーズの範囲内でクラウドを活用したい

順番にお話ししますね。

8-1.Oracle社の製品をメインで活用している

Oracle社の製品をオンプレミスで主立って使っている企業は、Oracle Cloudの導入が向いていると言えます。

これまでにもお伝えした通り、Oracle社ではオンプレミスとクラウドで同じ製品やサービスを提供しており、オンプレミスからクラウドへの移行をスムーズに行いやすいからです。

Oracle社がオンプレミスで提供している主要製品としては、例えば以下のようなものが挙げられます。

  • サーバー
  • データベース
  • 業務支援システム/ツール

このうち特にデータベースに関しては、オンプレミスで使用していたライセンスをクラウドに持ち込むことができるため、コストメリットも大きくなります。

このようにOracle社の製品、とりわけデータベースを利用してきた企業には、Oracle Cloudの導入が適しているのです。

8-2.クラウドとオンプレミスの良いとこ取りをしたい

「クラウドを導入したいけど、オンプレミスの良い点は引き続き活かしたい。」という場合にもOracle Cloudは適しています。

Oracle Cloudは、クラウドとオンプレミスの両方をまたがるような柔軟なクラウドの活用方法に対応できるからです。

お伝えしてきた通り、Oracle社はオンプレミスとクラウドで同じ製品・サービスを提供しているため、オンプレミスとクラウドを併用したり連携を取ったりということも行いやすいのです。

このため、例えば基幹システムをオンプレミスで運用しながら、そのシステム上のデータをクラウドのアプリケーションで分析するといったことも可能です。

このようにOracle Cloudなら、処理速度を得やすいオンプレミスとリソースを自由に組み合わせられるクラウドの良いとこ取りをしたいという希望にも応えられます。

8-3.一般的なニーズの範囲内でクラウドを活用したい

一般的なニーズの範囲内でクラウドを活用したいなら、Oracle Cloudが向いていると言えます。

Oracle Cloudはサービス数の多さに関しては優位性があるとは言えず、ニッチなニーズには対応できない可能性もありますが、その一方でコストにはメリットを見出すことができます。

また、優位性があるとは言えずとも、そのサービス数や種類は一般的なニーズを満たすには充分です。

このため、過去事例などがよく見られるような一般的な活用方法をするのであれば、コスト面で利点を得やすいOracle Cloudが合っていると言えるでしょう。

9.Oracle Cloudの活用事例

自社がOracle Cloudに適していることが把握できても、その具体的な活用の仕方についてはすぐにイメージがつかないものですよね。

そこでここからは、自社での活用方法のイメージをより具体的なものにするため、他の企業でどのようにOracle Cloudを活用しているか見てみましょう。

9-1.【ウエルシア薬局】薬局関連業務の支援システム基盤をOracle Cloudへ移行

調剤薬局を併設したドラッグストアを全国で運営するウエルシア薬局では、新規店舗でより迅速に業務支援システムを導入するため、Oracle Cloudの導入に踏み切りました。

まずは以下の表をご覧ください。

背景・目的

◆新規店舗への迅速なシステム導入のため、より容易かつ俊敏なシステム基盤拡張とリソースの増減が求められていた。

◆薬局関連業務を支えるシステムのデータベース基盤に長年Oracle Databaseを使用していた。

活用方法 ◆業務支援システムのデータベース基盤をOracle Database Cloud Serviceへ移行
成果

◆新規店舗への迅速なシステム展開が実現

◆ビジネスの拡大に柔軟に対応できるシステム基盤が実現

このように、データベース基盤をOracle Database(オンプレミス)からOracle Database Cloud Servide(Oracle Cloud)に移行したことで柔軟にリソースを調整することが可能となり、その結果、新規店舗での迅速なシステム展開が実現しています。

また、従来利用してきたオンプレミスの「Oracle Database」との親和性の高さがOracle Cloudを採用した決め手の一つになっていることもお分かりいただけますね。

出典:ウエルシア薬局、全国1,673店舗で利用される基幹システムをOracle Cloud Infrastructureに移行

9-2.【オムロン阿蘇】Oracle Cloudで生産ラインの見える化を実現

環境エネルギー関連機器の製造を行うオムロングループの一員であるオムロン阿蘇株式会社では、従業員の作業負担軽減や、リアルタイムでの生産進捗の把握のためにOracle Cloudを活用しました。

詳しい背景や成果についてまとめたのが、以下の表です。

背景・目的

◆手作業によるカウント・表計算ツールへの入力によって稼働実績を把握

→作業負担の軽減・リアルタイムでの生産進捗の把握が必要だった。

活用方法 ◆Oracle Autonomous Data Warehouse・Oracle Analytics Cloudを用いて、生産データの活用基盤と生産ラインの進捗状況を可視化する画面を構築
成果

◆現場担当者、経営者や生産部門の監督者・管理者が同じ生産ラインの進捗状況をリアルタイムで確認できる環境を実現

→生産ラインに異常を検知した際に迅速かつ効果的な対応が可能に

◆現場の作業負荷を削減し、業務効率の向上を実現

このように、Oracle Cloud上で提供されるプラットフォームを組み合わせてシステムを構築することで、生産ラインのリアルタイムな可視化が実現したのです。

その結果、生産ラインに異常があれば迅速に対応することが可能となり、稼働実績を計測するための作業負荷も削減されています。

このことから、Oracle Cloudの導入が製造現場の生産性や業務効率の向上に寄与していることが分かりますね。

出典:オムロン阿蘇、生産情報の迅速な集計および生産ラインの見える化を目的にOracle Cloud Infrastructureを導入

9-3.【NSGアカデミー】セキュリティの高いネットワーク・クラウド環境をOracle cloudへ移行

70拠点以上の学習塾を運営するNSGアカデミーさまでは、基幹システムのセキュリティ向上、業務の生産性向上のためにOracle cloudの導入に踏み切りました。

まずは以下の表をご覧ください。

背景・目的

◆10年以上前に構築していたシステムでは、冗長化されておらず保守に手間がかかっていた

◆柔軟に使いやすくカスタマイズできる基幹システムを目指していた

活用方法 ◆学習塾で利用する学費を集計する集計処理や模試処理などを行うシステムをOracle cloudへ移行
成果

◆基幹システムのセキュリティが高くなった

◆従来のオンプレミスよりもコストを抑えることができた

このように、基幹システムをオンプレミスからOracle cloudへ移行したことでのセキュリティ向上や生産性向上を可能にし、ビジネスを加速しています。

また、分析に特化したOracle cloudの特性を活かし、今後さまざまなデータ化・自動化を実現していく可能性があります。

出典:セキュリティの高いネットワーク・クラウド環境を実現し、従来のシステム環境よりもコストを抑えた事例

10.クラウドを検討するなら、導入時も導入後も充実したサポートのNTT東日本で

「クラウドに移行したいけれど、経験者がいなくて不安…」

「クラウド導入した後、運用できるか不安…」

それなら、NTT東日本を活用してみませんか?

NTT東日本では、導入検討段階のご相談はもちろんのこと、導入時の設定や環境構築から運用開始後のシステム保守・運用まで、一元的にサポートさせていただきます。しかも、クラウドの専門家が、中立の立場から的確にアドバイスするので安心です。

初めての方、迷っている方こそ、ご利用いただく価値のあるサービスと言えます。

詳しくは、以下をご確認ください。

10-1. 最適なクラウド化を一元的にサポートするからストレスフリー

「クラウド導入はできるけれど、回線や端末のことは対応できません」

「導入開始後の運用に関するご対応は行っておりません」

このように、部分的にしかクラウド導入のサポートを行っていない業者は、実は結構多いもの。そうなると増えてしまうのが、導入担当者の業務とストレスです。

NTT東日本なら、そんなストレスとは無縁でクラウドを導入できます。

NTT東日本ならすべて一元サポートで快適さが段違い
1. 検討段階~導入後まで一元サポート 導入検討段階のご提案から導入時の設定や環境構築・導入後の各種フォローまで、すべてをNTT東日本にお任せでよいので、担当者の負担が最小限になります。
2. ネットワーク環境から端末・クラウド環境まで一元サポート クラウド・ネットワーク・端末と関連するすべての分野について、まとめて相談し一回で解決できるので、非常に効率的です。

経験者がいなくても安心の、導入担当者の業務まで効率化できるNTT東日本のクラウド導入・運用サービスをご活用ください。

10-2. 24時間365日サポートで導入後も快適

「システムの運用保守の負担が重い」ことが課題の事業者さまは多いでしょう。

NTT東日本では「24時間365日運用保守サポート」という解決策をご用意しました。ご活用いただくことで、日常的な運用業務から解放されて、コア業務に専念することが可能です。

NTT東日本のクラウド運用ご支援内容
監視/通知

ステータスチェック・リソース監視・サービスプロセス監視・ログ監視

通信監視・PaaS 状況監視・監視システムアラートの通知ご連絡

故障受付/一次対処 故障受付・故障箇所切り分け・一次対処
運用代行

リタイアメント対応・仮想サーバータイプ変更

イメージ/バックアップ作成・ボリュームサイズ変更

サーバー停止・起動・再起動・OSセキュリティパッチ適用 など

この機会に、ストレスフルな保守管理から解放され、ストレスフリーなシステム運用への切り替えをご検討されませんか?

10-3. クラウドの専門家が中立の立場からアドバイスするので安心

個別の課題に最適なクラウドサービスについて研究を重ねたプロフェッショナルだからこそご提案できるアドバイスやサービスプランは、御社の課題の最高のソリューションになるでしょう。

クラウドサービスのメリットを最大限引き出すには、そのクラウドサービスの認定資格を持つプロを活用するのが一番の近道です。

まずはお気軽にお問い合わせください。

11.まとめ

Oracle Cloudがどのようなサービスかはお分かりいただけたでしょうか?

最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。

Oracle Cloudとは、Oracle社が提供するクラウドサービスのことで、100を超えるインフラストラクチャ(IaaS)とプラットフォーム(PaaS)、そしてアプリケーション(SaaS)をクラウド上で提供しています。

そのサービスは大きく以下2つに分類することができます。

  • Oracle Cloud Infrastructure
  • →インフラストラクチャとプラットフォームを提供

  • Oracle Cloud Applications
  • →アプリケーション(ツール)を提供

Oracle Cloudの主要な強みとして以下をご紹介しました。

  • 幅広いクラウド活用に対応可能
  • リーズナブルに使えるIaaS
  • 高い情報セキュリティレベル

このような強みを持つOracle Cloudを利用することで、次のようなメリットが得られます。

  • 充実した無料枠で使用感を試せる
  • オンプレミスでOracle製品を使っている場合の移行がスムーズ
  • 自社の要件に合わせた柔軟な活用が可能

一方で、以下のようなデメリットもあることも把握しておきましょう。

  • サービス数が主要クラウドサービスと比べると少ない
  • 技術情報が多くない

さらに気になる利用料についてですが、基本的にOracle Cloudの特にIaaSは他の主要クラウドサービスよりリーズナブルな傾向にあるためコストデメリットは少ないと言えるでしょう。

コスト以外の面に関しては、主要クラウドサービスとOracle Cloudでは以下のような違いがあります。

  シェア 強み 無料枠
Oracle Cloud 数%
  • リーズナブルなIaaS
  • 幅広いクラウド活用に対応可能
  • Always Freeクラウドサービス
  • 30日間無料トライアル

(300米ドル分のクレジット付き)

AWS 38.90%
  • サービスの豊富さ
  • 無料トライアル枠
  • 12ヶ月間無料枠
  • 常に無料枠
Azure 21.10%
  • Microsoft製品との親和性
  • 12カ月間無料枠
  • 常に無料枠
  • 30日間利用できる200米ドル分のクレジット

Oracle Cloudの利用を迷われているなら、自社が以下の特徴に当てはまるかどうかで判断してみて下さい。

  • Oracle社の製品をメインで活用している
  • クラウドとオンプレミスの良いとこ取りをしたい
  • 一般的なニーズの範囲内でクラウドを活用したい

今回の記事が、あなたの会社のクラウド導入やOracle Cloudの快適な利用に繋がれば幸いです。

  • Oracle Cloudは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
  • Amazon Web Services(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
  • Microsoft Azureは、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。

クラウド導入をご検討の方は、NTT東日本へお気軽にお問い合わせください。

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