GCPとAWSを比較!
それぞれのメリット・デメリットは?

インターネットの普及や取り扱うデータ量の増加に伴い、クラウドサービスの利用が普及してきています。クラウドサービスのなかでも広く利用されているものには、GCP(Google Cloud Platform)やAWS(Amazon Web Services)があります。今回は、GCPとAWSについて比較します。

クラウドサービスとして注目を集めるGCPとAWS

まずはクラウドサービスを利用することのメリットと、数多くあるクラウドサービスのなかでも注目を集めているGCPとAWSについて概要をご紹介します。

クラウドサービスのメリット

クラウドサービスとは、各社が提供しているコンピューターリソースを、コンピューターネットワーク経由で契約することにより利用できるサービスです。自社で同様のシステムを準備する場合、多額の先行投資や、構築及び管理に多大な労力と時間が必要となってしまいます。一方で、クラウドサービスを利用すれば、各社が準備したサービスを容易かつ即座に利用できるようになります。そうすることで、IT分野に手間をかける必要がなくなり、新しいアイデアの検討や必要な作業などにかける時間を多くとれるといったように、時間を有効活用できるようになるでしょう。

利用に当たっては必要となるサービスの幅を簡単に増減することができ、費用はその都度必要分支払うことになります。その分のコストは必要となってしまいますが、すべてのリソースを自社運営で行うコストに比べれば安価となるはずです。

このサービス利用における迅速性と低コストがクラウドサービス利用における大きなメリットと言えるでしょう。

GCPとAWSの概要

GCPとはGoogleにより運営されているクラウドサービスであるGoogle Cloud Platformの略称です。Google検索エンジンやYouTubeなどを運営しているGoogleにおいて、社内で利用されていたシステムと同じテクノロジーを使い運営されています。Googleの持つ機械学習系サービスとデータ解析、その他Googleが得意とする技術を利用できるようになります。

一方AWSとはAmazonにより運営されているクラウドサービスであり、Amazon Web Servicesの略称です。ネットショッピングで有名なAmazonは、取り扱う膨大な在庫管理とデータ分析を、自社で構築したインフラとアプリケーションにより処理していました。AWSはこのシステムを一般ユーザーにも公開したことから始まりました。2018年時点でAWSは全世界で最も使われているクラウドサービスとされています。

GCPとAWSの各メリットとデメリット

GCPとAWSの概要についてご説明しましたが、次に各クラウドサービスにおけるメリットとデメリットについて見てみましょう。

GCPのメリット・デメリット

GCPメリットとしては、GmailやGoogle Mapsといった、Googleが提供する幅広いサービスと同等のインフラを活用したクラウドサービスを利用できることが挙げられます。Googleは検索エンジンの会社として広く知られ、ビッグデータ解析に大きな強みを持っており、膨大なビッグデータを高速で処理できる技術があります。Googleが所有しているデータ分析を行いやすいこの技術を、クラウドサービスとして利用できることは、大きなメリットと言えるでしょう。また、Googleは機械学習関連の技術においても、業界内でほかをリードしています。Googleが開発し実際に使用しているこの機械学習関連の技術は、GCPを利用することでクラウドサービスとして利用できます。GCPは多くのデータからログ解析をする場合や、機械学習を取り入れたシステムを作成したい場合などに大きな武器になると言えるでしょう。

一方、デメリットとしては、リージョンや日本語情報が少ないといったことがあります。日本国内でリージョンが開設されたのは2016年に東京が初めてでした。2019年にも大阪リージョンが開設される予定であり、現在はリージョンの拡大が進められていますが、GCPのサービスは英語で提供されており、日本語訳が準備されていません。英語を不得意とする人からすると、使いにくいサービスと言えるでしょう。

AWSのメリット・デメリット

豊富なメニューによるAWSのコンピューターリソースには、変更を容易にできる柔軟性、ビジネス機会を逃さない俊敏性があり、いつでも即座にグローバルな展開を可能にします。そして、世界中にあるデータセンターとコンピューターネットワークでつながっているため、Amazonが実際に使用している最新の技術を常に利用することが可能です。また、インターフェースとAPIにおいて多くの標準技術をAmazonは所有しており、定期的に利用価格の値下げ、または料金の還元をしています。

一方で、AWSのこの豊富なメニューはデメリットにもなり得ます。メニューが豊富ゆえサービスが多様となるため、サービス選定や設計ノウハウが複雑になり、利用には専門的な知識と経験が必要です。また、サービスの増減が容易であることから、従量課金制であるAWSの費用は変動しやすくなっています。サービスの利用料に従った費用の請求があるので、確実な管理を行いましょう。

もうひとつ注意すべきはトラブル時の対応です。AWSのサービスはインフラの提供のみとなっています。そのため、AWSそのもののトラブルを除き、利用中にトラブルが発生した際には基本的にAmazonからのサポートを受けることができないため、ユーザー自身が対応する必要があります。トラブルにも対応できるだけの知識と経験、人員を常に準備しておいた方がよいでしょう。

メリット・デメリットから考えるGCPとAWSの差

前章でGCPとAWSのメリットとデメリットをご紹介しましたが、ではクラウドサービスとしてどちらが使いやすいサービスなのでしょうか。

GCPのメリットはビッグデータによるデータ分析のしやすい技術や、機械学習系システムの最先端技術です。また、AWSと比較すると全般的にコストが低く設定されています。これはAWSに比べるとサービスの種類が少ないことが理由のひとつと言えるでしょう。そのほかにもGoogleの規模、独自のサーバーやデータセンター、さらには機械学習により実現される省電力化といったGoogleが開発する最先端技術の影響が大きいと言えます。作成するシステムがシンプルかつGCPのサービスに収まる範囲であれば、GCPを利用することで問題ないはずです。加えて日本国内で利用する場合には、リージョンの少なさや日本語情報の少なさにも注意しなくてはいけません。リージョンは拡大が進められているので今後改善していくことが予想されますが、日本語情報は今後充実していく保証はありません。英語で対応できる必要があるでしょう。

一方、AWSの大きなメリットは、サービスの種類が豊富であることから、システムに柔軟性と俊敏性があることです。GCPでは実現できないようなシステムも、AWS特有の機能であれば可能になります。多様なサービス提供を行うため、複雑なシステム構築が必要な場合は、AWSを選択した方がいいでしょう。しかし、AWSはサービスが豊富ゆえ、無計画にシステムを複雑化していくと必要以上に複雑なものとなり、管理や運用が難しいものとなってしまいます。サービスの利用の幅が広がれば、コストもそれに応じて高くなります。AWSを利用する際には、管理運用を確実に行うことが重要と言えるでしょう。

結論としては、GCPはデータ分析や機械学習系のシステムが充実していること、コスト面でAWSより優れています。一方でAWSはシステムの多様性や柔軟性、俊敏性と日本国内における利用のしやすさでGCPより優れていると言えます。

まとめ

GCPもAWSも、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらが優れているかは一概には言えません。クラウドサービスを利用する目的に基づき、自分に合ったクラウドサービスを選びましょう。

Amazon Web Services(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
「Google Cloud Platform (GCP)」は、Google LLCの商標です。
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