どのような業界で使われている?
AWSの導入事例を紹介

AWSはクラウドサービスのなかでトップシェアを占めています。実際に、どのような業界に導入されているのでしょうか。今回は、AWSの導入が進む背景やAWSの優位性とともに、AWSを導入している業界についてご紹介します。

AWS導入が進む背景

まずはAWS導入が進む背景を見ていきましょう。AWSに限らずIaaS型のクラウドは2000年代後半ごろから、普及し始めました。しかし、その当時の常識は「わが社の重要データを社外に出すのはもってのほか」。いまのSaaS型クラウドの原型とも言えるASP型のサービスは普及していましたが、自社のサーバーを外に出すという概念は、ご法度という風潮も広がっていました。

それから10年あまりたち、まずはクラウド化をすることから検討するという「クラウドファースト」という概念が一般化するといったように、IaaS型クラウドの普及は目覚ましいものがあります。

その背景のひとつに、クラウドサービスを使った方が自社にサーバーを置くより安全だ、という考えが広まったことが挙げられるでしょう。特にAWSの場合、国際規格のISO27001をはじめ、全世界で数十にも及ぶ認証規格を取得しており、そのセキュリティ強度は世界中の認証機関が認めていることになります。銀行のような金融機関も、独自の調査によりオンプレミスよりAWSの方が安全と判断し、AWS導入を決定しました。「わが社の重要データを社内にとどめておくのは危険」、そうした概念が広がり、AWS導入が進んでいるのです。

さらにAWS導入が進む背景の2つ目に、コストに対する理解が進んだことも挙げられるでしょう。サーバー1台をオンプレミスとして導入する場合、多額の投資が必要になります。一方で、AWS上にサーバー1台を立ち上げる場合、費用を抑えて立ち上げることが可能です。

また、オンプレミスの場合は、サーバー管理者が必要となりバックアップ対策やセキュリティ対策も必要です。数年後にはまたサーバーへの投資が必要になります。AWSはこうした費用がすべてサービスに含まれており、「TCOの視点で見るとAWSにコスト優位性がある」という認識が広がったこともAWS普及をあと押ししました。

AWSの優位性

IaaS型のクラウドサービス市場において、AWSはトップシェアを誇ります。ガートナー社の調査では、世界のIaaS型クラウド市場の50%以上をAWSが占めるとしています。AWSの優位性として、拡張性の高さが挙げられるでしょう。システム構築をスモールスタートとして始めて、規模の拡大に応じてシステムをスケールアップするような導入形態を、AWSであれば容易にとることができます。夜間や休日など利用頻度が少ない時間にサーバースペックを変更して費用を抑えるという柔軟性の高さも、AWSが支持される理由として挙げられます。

急速に全世界で普及したAWSは、日本国内でも多くのパートナーと提携し独自のエコシステムを構築してきました。このこともAWSの優位性のひとつと言えるでしょう。AWSと直接契約する場合は、ドルによる支払いに限定されますが、パートナー経由で購入すれば円による支払いに対応できることに加え、AWSを熟知したシステムエンジニアによるサーバー構築やサポートまで一貫したサービスの提供を受けることができます。AWSが持つ豊富なサービスや、セキュリティ、スケーラビリティは、経験豊富なパートナーとの協業関係があってこそ使いこなすことができるのです。

AWSを導入している業界事例

全世界で圧倒的な地位を占めるAWSは、業種を問わずその勢力範囲を広げています。ここでは特に3つの業種に焦点をおいて、国内でAWSがどのように使われているのか解説します。

金融業

通常の業界よりも高いセキュリティ要件が求められる金融業界においても、AWSの導入が進んでいます。その大きな要因は、金融業界の厳しい要求にも耐えうるセキュリティ強度です。AWSは、金融庁が監査する際に参考にする金融情報システムセンター(FISC)安全対策基準に準拠しています。

くわえて、変化の早い事業環境に対応する必要性が高いことも、金融業界でAWSの導入が進む要因と言えるでしょう。開発スピードを向上させAIやブロックチェーンといった次世代型サービスを実現するために、AWSのような柔軟性の高いプラットフォームが求められています。

小売業

縮小する国内市場を背景に、小売業にもグローバル化の波が押し寄せています。しかし、グローバルな経営環境は変化のスピードが早く、せっかく投資したITシステムが数年で陳腐化してしまい、更なるIT投資が求められることがあります。グローバルに展開する小売業には、時代の変化に対応可能な柔軟性の高いシステムが必要になるのです。

特に、小売業がグローバル展開するためには、ネットとリアルの両方から購買データを収集し、データウェアハウスを構築して行動と購買の関係性を分析することが欠かせません。こうしたデータウェアハウスをオンプレミスで構築する場合、億単位のコストがかかることもあります。AWSでは、従量課金でのビッグデータ分析を可能にする Amazon Redshiftを使うことで、分析したデータに基づくマーケティング施策を打ち出すことができます。膨大なデータを分析する際には、処理スピードに問題なく、構築にも時間がかからないAWSが注目されているのです。

製造業

市場のニーズが多様化する製造業においては、安定したITインフラを活用した継続的な製品の提供だけでは競争優位を築くことはできません。IoTなどを最大限に活用し、今までにない新しい価値を生み出し、製品やサービスを通じて提供することが求められています。同時にグローバルに展開する製造業では、事業の継続性についても意識をする必要があります。東日本大震災で露呈したサプライチェーンの寸断は、グローバルな環境においては、取引の停止に直結します。ITシステムと製造が密接に結びつく製造業は、大災害が発生した場合にも止まることのないITインフラが必要なのです。

こうした視点で導入するべきクラウド環境の選定を行う場合、AWSには優位性が大きくなります。第三者セキュリティ認証を多数取得していることに加え、データの暗号化と言ったきめ細かな仕組みもあるため、堅牢性と信頼性を併せ持つシステムを構築することができます。

また、AWSには、製造業のデジタル化を後押しする、AWS IoT、Amazon Machine Learningといったサービスメニューが豊富に準備されています。今後製造業が付加価値の高いサービスを提供するために、AWSを活用するケースが増えていくでしょう。

まとめ

AWSの活用が急速に広がっています。実際に、クラウド化が難しいといわれた金融機関でもAWSの導入は進んでいます。IT投資の効果を最大化するためにも、AWS導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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