Agent Modeが実現する“AIと人の協働”── Word・Excel・PowerPointでのエージェント活用について(Microsoft Ignite 2025参加レポート)

Microsoft Ignite 2025では、MicrosoftがAIを企業の業務に深く統合するための新機能を多数発表しあらゆる業務がAIと人との協働によって業務がより創造的になる世界観が描かれました。本コラムでは、多くの人が日常的に利用している、Word、Excel、PowerPointにおけるエージェント機能の発表について、概要と利用イメージを紹介したいと思います。
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1. はじめに
Microsoft Ignite 2025で発表されたAgent Mode in Office Appsは、Word、Excel、PowerPointにおけるCopilotの役割を大きく変える機能です。従来のCopilotは「質問応答型」でしたが、Agent Modeでは、ユーザーが指示を出すとAIが複数ステップの作業を自律的に計画し、実行し、必要に応じて自己評価と改善を繰り返します。これにより、文書作成、データ分析、プレゼン資料作成といった業務が、AIによる自律的なワークフローで完結し、私たちの業務を大きく変革していくでしょう。
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2. Agent Modeの概要
本章では、各アプリにおけるAgent Modeの特徴・機能と利用イメージを解説します。
2-1. Agent mode in Word
WordのAgent Modeは、文書作成を完全に自動化するための機能です。従来のCopilotは「提案」や「要約」にとどまっていましたが、Agent Modeでは、ユーザーが「既存フォーマットへの入力をして」と指示すると、AIが以下のステップを自律的に実行します。
- 主な機能
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- フォーマット認識示:既存のテンプレートやフォームを読み取り、必要な項目を特定。
- データ抽出と入力:メール、会議記録、社内システムから関連情報を取得し、該当欄に自動入力。
- 書式適用:企業ブランドやスタイルガイドに沿った書式設定。
- 要約・校正:入力したテキストを要約し、文法や表現を改善。
- 外部データ統合:メールや会議情報を参照し、最新情報を反映。
- 利用シナリオ例
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人事評価レポートのテンプレート入力、経費精算フォームの自動記入、契約書の標準フォーマットへの情報反映実際にAgent modeがどのように動作するか、デモの様子はこちらをご覧ください。
2-2. Agent Mode in Excel
ExcelのAgent Modeは、データ分析を複数ステップで自動化します。従来のCopilotは、ユーザーの質問に答え、手順の説明やチャート・グラフの作成方法を案内する役割にとどまっていました。一方で、Agent Modeでは、ユーザーが「売上データを分析してダッシュボードを作成して」と指示すると、AIが以下を実行します。
- 主な機能
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- データクリーニング:欠損値や異常値を自動修正。
- 数式適用:必要な計算式を挿入。
- ピボットテーブル作成:データを集約し、視覚化。
- ダッシュボード生成:KPIやトレンドをまとめたレポートを作成。
- 外部データ取り込み:Webや社内システムからデータを統合。
- 利用シナリオ例
- 売上分析、財務レポート、マーケティングKPIダッシュボード。
2-3. Agent Mode in PowerPoint
PowerPointのAgent Modeは、プレゼン資料作成を完全自動化します。従来のCopilotは「スライド提案」や「簡単なデザイン」に対応していましたが、Agent Modeでは、ユーザーが「マーケティング戦略のプレゼンを作成して」と指示すると、AIが以下を実行します。
- 主な機能
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- スライド構成案の提示:論理的なストーリーラインを提案。
- コンテンツ生成:テキスト、箇条書き、要約を自動作成。
- ブランドテンプレート適用:企業のデザインガイドラインに沿ったレイアウト。
- 画像・動画挿入:関連ビジュアルを自動選定。
- レイアウト調整:視覚的なバランスを最適化。
- 利用シナリオ例
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経営戦略プレゼン、製品紹介資料、社内研修スライド。
登壇資料より引用
このように、Agent Modeは複数ステップの作業をAIに自律的に進めてほしい場合に最適です。一方で、単一ステップの作業方法の確認や簡易な編集、チャットベースでの質疑応答には、従来のCopilotの方が向いているケースもあるため、“何をしたいか”によって使い分けると良いのではないかと思います。
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3. 今後の展望
従来のCopilotは、質問応答型でユーザーの指示に基づき単一のタスクを支援する役割でした。Agent Modeは、これをさらに進化させ、Microsoft 365のCopilotを『業務遂行エージェント』へと変える第一歩です。今後のロードマップでは、以下の方向性が示されています。
- Excel・PowerPointの一般提供拡大
- 現在はFrontier Programで提供されているデスクトップ版ですが、今後はMicrosoft 365ユーザー向けに一般提供が順次予定されています。
- Work IQとのさらなる統合
- Agent ModeはWork IQを活用し、ユーザーの業務コンテキストを理解します。今後は、会議情報やメール履歴だけでなく、TeamsのチャットやPlannerのタスク情報も統合し、より高度な提案が可能になります。
4. まとめ
Microsoft Ignite 2025で発表されたAgent Modeは、Word、Excel、PowerPointにおけるCopilotの役割を大きく変えることがわかりました。従来の「質問応答型」から「業務遂行型」への進化により、文書作成、データ分析、プレゼン資料作成といった業務が、AIによる自律的なワークフローで完結します。私たちの業務もAgent Modeによって更なる変革が実現できることを期待し、利用できる日を心待ちにしています。
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- 参考文献
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- Vibe working: Introducing Agent Mode and Office Agent in Microsoft 365 Copilot | Microsoft 365 Blog
- Japan Wrap-up Session [Language: Japanese]
- Agentic productivity in Microsoft 365 apps and Copilot Chat
- What's new in Microsoft 365 Copilot Chat: Secure AI chat for everyone
- Excelのエージェントモードに関するよくある質問 - Microsoftサポート
- Microsoft 365およびその他のMicrosoft 商標は、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
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