COLUMN
PartyRockを使った社内向け生成AIアプリ開発体験ワークショップの開催レポート
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こんにちは、白鳥です。 |
先日社内でPartyRockを使った生成AIアプリ開発体験のワークショップを開催しましたので、その模様を共有したいと思います。
PartyRockとは?
AWSの生成AIサービスである「Amazon Bedrock」を使ったアプリ開発サービスとなります。複数の基盤モデルの選択や、ウィジェットを使った直感的なインターフェースを搭載しており、ノーコードでアプリケーションを作ることができます。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/create-generative-ai-app-with-partyrock-amazon-bedrock/
執筆日(2024年5月)時点では無料で、Google/Apple/Amazonのアカウントを持っていれば使うことができます。
ワークショップの模様
今回は、AWSさまのご協力の元、NTT東日本グループの各社各部署から広く参加者を募り、約30名の参加となりました。役職や部署、技術や知識レベルは様々な中、「生成AIに興味がある」を共通キーワードに持つ社員が集まりました。
流れとしてはこのような形で進みました。
- ① AWSソリューションアーキテクトによる座学・ハンズオン
- ② 個人ワークでPartyRock上のアプリケーションを構築
- ③ 個人ワークで作ったアプリをもとに、グループワークでブラッシュアップ
- ④ グループワークの成果発表
オープニング。今回はAWSジャパンさまの会議室をお借りしての開催
AWSソリューションアーキテクトによる座学・ハンズオン
まずは生成AIで何ができる、プロンプトの基本から始まり、PartyRockでのデモアプリの作成を行いました。デモアプリは「クリップアートの作成」「よろず相談」など、一つ一つのアプリは30分以内で完成し、PartyRockが手軽にアプリを作れることを実感することができました。
AWSソリューションアーキテクトの川岸さまによる座学・ハンズオン
個人ワークでPartyRock上のアプリケーションを構築
こちらは参加者の方に「生成AIで作りたいものを考えてきてください」という事前課題をもとに、先ほどのハンズオンで得たノウハウをもとにPartyRock上で実装を行いました。各々のやりたいことや困っていることをベースに実装を進めました。
個人ワークで作ったアプリをもとに、グループワークでブラッシュアップ
最後は、個人ワークで作ったアプリをもとに、グループワークでアプリをブラッシュアップします。いわゆるRemixです。グループごとに利用者の課題点をブラッシュアップする、機能面でのアイデアをつなげてインターフェースを改善する、プロンプトのアイデアを持ち寄って精度を上げるなど、各グループ短時間でも相当活発な議論と実装がされておりました。
成果発表
最後は成果発表です。グループで作ったアプリの概要と推しポイントを紹介してもらい、それを実用性と独創性のそれぞれの観点で投票、優秀なアプリを発表しました。発表されたアプリは、明日の服を提案する、理想のハンバーガーを作る、部活のあいさつのテンプレートを作る、なかには恋愛シミュレーションに挑戦したグループもあり、かなり柔軟な発想で実装までこぎつけておりました。
恋愛シミュレーションアプリの出力例
終了時にはご協力いただいたAWSジャパンさまと参加者みんなで集合写真
まとめ・所感
参加者からは「こんなにノーコードで簡単にアプリが作れることに驚いた」「アイデアがあれば生成AIを組み合わせることで出力されるアウトプットは無限の可能性がある」などのコメントを頂き、これからの生成AI活用に向けて役に立った機会となりました。
また、PartyRockで作ったアプリケーションをそのまま商用環境で使うには課題点が多くありますが、まずは動くものを作って課題点の具体化や、生成AIを活用したビジネスモデルの検討を進めるには非常に素晴らしいサービスだと感じました。
動くものを簡単に作れるので、課題点や体験改善のプロトタイプに集中できるという点では、Amazonのビジネス開発フレームワークである「Working Backwards」に通じるものがあると思いました。
NTT東日本では、こうした生成AIを活用したソリューション検討もご一緒に伴走させていただければと思います。
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