COLUMN

1. GPT-4oとは？

1-1. GPT-4oの概要と特徴

GPT-4o（ジーピーティーフォーオー/ジーピーティーフォーオムニ）は、テキスト・オーディオ・画像・ビデオの入出力機能を備えた生成AIの最新モデルです。

GPT-4oは旧モデルと比較して、主に以下のような特徴があります。

• 精度や速度が向上し、より自然なリアルタイム生成が可能になった
• 日本語での消費トークン数が少なくなった
• APIの利用料金が入力と出力ともに約50%安くなった

性能面でも費用面でも、これまでのモデルの上位互換となっています。

1-2. GPT-4oの利用料金

2024年6月現在、GPT-4oはChatGPTの有料プラン・無料プランのどちらでも使用可能です。但し、無料プランでは下記の様に一部機能に制限がありますのでご注意ください。

GPT-4oを有料プラン(ChatGPT Plus)で使用する場合、基本料金「$20 / 月」に加えてAPIの使用量に応じて下記の料金が発生します。

最新の料金については、公式サイトをご確認ください。

• 有料プランの料金について
• APIの料金について

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2. GPT-4oとその他のモデルの生成結果を比較してみた

ここからは、実際に各モデルを使用して生成結果を比較してみます。

各モデルに「野球」をテーマになぞかけをしてもらい、なぞかけを正しく認識できているのか、どのような回答が得られるのかを検証します。

2-1. GPT-3.5の場合

このような結果になりました。

まず、「野球とかけまして」という文言がどこにも見当たらず、なぞかけを正しく認識できていないようです。

ただ、フライドポテト（Fly’d poteto）に関しては、フライドポテトの「Fly」と、フライボールの「フライ」が同音異義語となっており、偶然かもしれませんがなぞかけのオチのような雰囲気が出ています。

とはいえ、野球選手が一番好きなおやつがフライドポテトというのはやはり変なので、GPT-3.5はそもそもなぞかけを正しく認識できていない、という結果となりました。

2-2. GPT-4の場合

結果を確認していきます。

まず、「○○とかけまして、○○とときます。その心は？どちらも○○」という回答になっており、正しくなぞかけのルールを認識できていることが分かります。

ただ、オチのどちらも「バッター（打者）」が重要です。ですが、銀行のバッターとはなんのことでしょうか。

GPT-4に聞いてみます。

やはり、GPT-4自身も銀行のバッターが何のことかは分かっていないようです。

一瞬なぞかけができているように見えましたが、オチが銀行と全く関係がなく、GPT-4でもなぞかけは上手くできない、という結果になりました。

2-3. Claude3(Sonnet)の場合

次は、2024年3月に発表されたAnthropicの最先端モデルであるClaude3(Sonnet)でも検証してみます

まず、なぞかけについて「日本の伝統的な言葉遊び」「同音異義語」等のワードが出てきており、なぞかけの概要は理解できているようですが「○○とかけまして」のような形にはなっていません。

なぞかけ部分も見ていきます。

「ホームラン」は野球で最も華やかな打撃ですが、同時に「焼きそば」とも聞こえます、と書かれてありますが、聞こえません。

残念ながらなぞかけ部分は文章として破綻してしまっており、Claude3(Sonnet)でも正しくなぞかけはできない、という結果となりました。

2-4. GPT-4oの場合

最後に、GPT-4oになぞかけに挑戦してもらいます。

まず、「○○とかけまして、○○とときます。その心は？どちらも○○」という回答になっており、正しいなぞかけの形になっています。

次に、旅行の「バッテリー」が何を指しているのかを聞いてみます。

旅行の「バッテリー」は、モバイルバッテリーを指しているようです。

というわけで、野球で大事な「バッテリー（ピッチャーとキャッチャー）」と、旅行で大事な「バッテリー（モバイルバッテリー）」が同音異義語となっており、綺麗にオチています。

GPT-4oは正しくなぞかけができた、という結果となりました。

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3. まとめ

今回は検証しませんでしたが、GPT-4oは画像やグラフの認識・生成能力も向上しており、使いこなすことで業務の効率化を図ることが可能です。

2024年6月現在、GPT-4oはChatGPTの無料ユーザーでも制限付きで使用可能な為、気になる方は是非実際に触ってみてはいかがでしょうか。

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