COLUMN

Amazonクラウドサービスとは?特徴やメリット・デメリットを紹介

Amazonクラウドサービスとは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスのことです。

主にWebサイトの構築・運用時や、クラウド上にデータをバックアップしたい際など、幅広いシーンで使用されています。

以下のようなメリット・デメリットがあり、災害時など万が一の際のデータ紛失防止などが可能な点から、世界中にユーザーがいる、シェア数ナンバーワンのクラウドサービスです。

Amazonクラウドサービスのメリット
  • 自社でサーバー等を運用する手間がない
    *アウトソーシングする場合
  • 初期費用ゼロの従量課金制
    *自社構築の場合
  • パフォーマンスが安定する
  • 必要な時にすぐにITリソースを調達できる
  • セキュリテイに優れている
Amazonクラウドサービスのデメリット
  • 維持費用が高額になるケースがある
  • サービスの選定が難しい

この記事を読んでいる方の中には、「自社もクラウドサービスを導入したい」と考えている企業担当者も多いのではないでしょうか。

ただしAmazonクラウドサービスには200以上ものサービスがあり、導入サービスを誤ったり、操作方法を理解できていなかったりすると、能力を十分に発揮できない可能性があります

そのため、導入時にはメリット・デメリット、注意点などの把握が欠かせません。

また場合によっては、「自社にAmazonクラウドサービスが適しているかどうか」について、導入支援事業者に相談し、プロの目線から判断してもらう必要があります。

そこでこの記事では、以下のような内容について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • Amazonクラウドサービスとは何か
  • Amazonクラウドサービスの主なサービス
  • 導入メリット
  • 導入デメリット
  • Amazonクラウドサービスとオンプレミスのどちらを選ぶべきか
  • 導入支援事業者への相談がおすすめな理由
  • おすすめの導入支援事業者

Amazonクラウドサービスをはじめとしたクラウドコンピューティングへの注目は、現在多くの企業にて高まっています

「Amazonクラウドサービスって最近よく聞くけど、どのようなメリットがあるのかな?」

「Amazonクラウドサービスの活用方法が知りたい」

このようにお悩みの方は、ぜひ最後までお読みいただき、クラウドサービス導入の参考にしてください。

1.Amazonクラウドサービスとは?

冒頭でも触れたとおり、Amazonクラウドサービスとは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスのことです。

「Amazon」と聞くとショッピングサイトのイメージが強いかもしれませんが、2006年に公開されてから、世界中で利用者数を伸ばし続けているサービスです。

Amazonはもちろん、動画配信サービスのNetflixやソニー銀行などの金融機関も利用しており、国内外の数多くの企業で使われています。

またクラウドのシェア数に関する調査によれば、Amazonクラウドサービスはシェアトップの32%で、2位のMicrosoft Azureと比較すると、倍近い差が生じています。(出典:canalys Global cloud services market Q1 2021)

まずは、気になるAmazonクラウドサービスの特徴や料金体系・比較されやすいMicrosoft Azureとの違いについて紹介します。

1-1.Amazonクラウドサービスの特徴

では、Amazonクラウドサービスはなぜこれ程シェア数が高いのでしょうか。

Amazonクラウドサービスには、主に以下のような特徴があります。

なかでも注目すべきは、200以上ものサービスのなかから、必要なものだけを組み合わせて利用できることです。

2022年7月時点の情報によれば、Amazonクラウドサービスには227個ものサービスが用意されています。

各サービスは、サーバー環境を構築できるものや、クラウド上にデータを保存できるものまで多種多様。

そのため必要なサービスだけを組み合わせることで、Webサイトの運用やコンテンツの配信など、自分が行いたい作業が可能になります。

一般的にレンタルサーバーやオンプレミスサーバーを利用すると、権限やスペック・セキュリティなどの面で制限があり、思ったような作業が難しいケースも存在します。

たとえば社内基準によって、リソースに制限がかかってしまう経験をした方もいるのではないでしょうか。

しかしAmazonクラウドサービスでは必要に応じてサービスを組み合わせられるほか、サイジングもしやすいため、アクセス数の増減にあわせて柔軟な変更が可能です。

またインターネットにさえ繋がっていればすぐに使えるため、ビジネスの効率化アップにも役立ちます。

1-2.Amazonクラウドサービスの料金プラン

Amazonクラウドサービスが人気を集めるもうひとつの大きな理由は、低コストで利用できることです。

Amazonクラウドサービスでは初期費用が不要なほか、料金は使用した分によって決まる従量課金制です。

そのため、利用していないサービスに料金を払う必要はありません。

もしAmazonクラウドサービスが必要なくなった場合は、インターネット上で手続きを行なうだけで、すぐにサービス利用を中止できます

ただしそうは言っても、「本当に安いのかな?」「もし利用したらいくらだろう」と感じている方も多いのではないでしょうか。

料金を事前に把握したい場合は、「AWS Pricing Calculator」に掲載されている見積もりサービスの利用がおすすめです。

見積もりサービスでは、利用したいサービスを選択し、月にどれくらい利用するかを入力するだけで、大まかな費用を確認できます。

Amazonクラウドサービスの見積もり方法詳しく知りたい方はこちらからご確認ください。

「簡単にわかるAWS見積計算方法~計算次第でAWS利用料は50%抑えられる~」

【Amazonクラウドサービスには無料利用枠が用意されている】

「Amazonクラウドサービスといっても、そもそもどのようなサービスがあるのか、いまいちわからない」と感じている場合は、無料利用枠の活用がおすすめです。

Amazonクラウドサービスには無料利用枠が用意されており、プラットフォームや製品・サービス等を無料で体験できます。

無料利用枠は利用したいサービスによって異なるため、詳しくはAWS 無料利用枠の紹介ページをチェックしてみてください。

たとえば人気サービスであれば、

  • ストレージサービスのAmazon S3:5GBの標準ストレージが12ヶ月無料
  • 仮想サーバー構築のAmazon EC2:750時間/月が12ヶ月無料

といった無料利用枠が用意されています。

Amazonクラウドサービスを実際に使ってみたい場合は、ぜひ一度無料利用枠内で使用感を試してみてください。

1-3.AmazonクラウドサービスとMicrosoft Azureの違い

先程も少し紹介したとおり、Amazonクラウドサービスに次いで人気のあるクラウドサービスが、Microsoft Azureです。

AzureはMicrosoft社が提供するクラウドサービスで、OfficeやMicrosoft365などのサービスと親和性が高いことが特徴です。

また料金体系もAmazonクラウドサービスと同じく従量課金制なので、支払いは利用した分だけで済みます。

では、AmazonクラウドサービスとAzureで迷った場合は、どちらを選べばよいのでしょうか。

AmazonクラウドサービスとAzureにはそれぞれメリットが存在しますが、迷った場合は、以下の点にて選ぶことがおすすめです。

    • サービスの海外進出も考慮している場合:Amazonクラウドサービス
    • Microsoft社のサービスと連携したい場合:Azure
Amazonクラウドサービス Azure
料金体系

従量課金制

従量課金制

利用可能な国数

190ヶ国以上

140ヶ国

Microsoft社の製品との相性

AmazonクラウドサービスとAzureでは、利用可能な国数が異なっています。Amazonクラウドサービスは190ヶ国以上で利用ができるのに対し、Azureは140ヶ国にとどまっています。

よって今後サービスの海外進出を検討しており、より多くの国で利用したい場合は、Amazonクラウドサービスを選ぶとよいでしょう。

一方でAzureは、Microsoft社のサービスや、オンプレミスサーバーとの親和性が非常に高いです。

そのためMicrosoft製品と連携したい場合は、Azureを選ぶことがおすすめです。

また両者の強みを活かしたシステム構築を行ないたい場合など、場合によっては、AmazonクラウドサービスとAzureの併用がベストなケースもあります。

なおAmazonクラウドサービスとAzureの比較や併用については、「クラウド導入を成功させるためのAWSとAzureの10個の比較」にてより詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

2.Amazonクラウドサービスの主なサービス

前の見出しでも触れたとおり、Amazonクラウドサービスには計200以上ものサービスが存在します。

そして各サービスを組み合わせることで、以下のような様々な作業が可能になります。

  • サーバー環境の構築
  • データベースの利用
  • Webサイトの運用
  • データの保存
  • コンテンツの配信
  • ビッグデータの収集や分析

ただそうはいっても「これだけサービスがあると、一体何のサービスがあるかもわからない。どのサービスを選べばいいのかな?」と迷いますよね。

ここでは利用者が大変多い、人気のサービスを4つ紹介します。

人気の4つのサービス
  • Amazon EC2:仮想サーバーの構築サービス
  • Amazon RDS:リレーショナル型データベースの構築サービス
  • Amazon S3:無制限のストレージサービス
  • Amazon WorkSpaces:仮想デスクトップサービス

どれも利用する機会の多いサービスですので、導入前の参考にしてください。

2-1.Amazon EC2

Amazon EC2は、「Amazon Elastic Compute Cloud」の略称で、仮想サーバーの構築ができるサービスです。

Amazonクラウドサービスの数多くのサービスのなかでも、特にユーザー数が多く、まさにAmazonクラウドサービスを代表するサービスともいえます。

伸縮性を意味する「Elastic」という言葉のとおり、スペックを自由に選択できることが特徴です。

サイトの規模やユーザー数などによって、柔軟に容量を変更できるため、サーバーダウンの心配もありません。

また非常に短時間でサーバーを立ち上げられるため、サーバー調達までのリードタイムを短縮したい場合にも向いています。

Amazon EC2が向いているケース
  • すぐにサーバーを用意したい場合
  • サーバー管理に関するコストを削減したい場合
  • 複数のスペックから選択できる

より詳しくは、「仮想サーバーを立てるなら検討したい「Amazon EC2」」もご覧ください。

2-2.Amazon RDS

Amazon RDSは、「Amazon Relational Database Service」の略称で、リレーショナル型データベースの構築ができるサービスです。

リレーショナル型データベースとは、行と列の2軸で構成されるデータベースのことです。

データ管理に特に適しており、顧客リストや従業員リストなどのデータ管理の効率化に向いています

他のサービスとは異なり、従量課金制と定額制の2つの料金タイプがあるため、

  • 一時的に利用したい:従量課金制
  • 前払いの割引制度を活用して長く利用したい:定額制

といったように、使いたい期間にあわせて選ぶことができます。

またオンプレミスサーバーと比べると、物理的なサーバーを必要としないため、容量の追加も容易に行えます。

Amazon RDSが向いているケース
  • データ管理を行いたい場合
  • データベース管理費用を節約したい場合
  • バックアップやパッチ作業を自動化したい場合

より詳しくは、「Amazon RDSとは?~データベースの基礎からAmazon RDSのメリットまで徹底解説~」もご覧ください。

2-3.Amazon S3

Amazon S3とは、データの保管やバックアップに役立つストレージサービスです。

格納容量が無制限のため、ストレージの容量を気にする必要がなく、どのようなデータでもクラウド上にデータを保存できます。

また料金は従量課金制のため、支払いは使った分だけで済み、リーズナブルなデータ保管が可能。

データの紛失等の心配もないため、地震発生時などの災害対策としても活用されています。

Amazon S3が向いているケース
  • 容量無制限のクラウドストレージサービスを使いたい場合
  • 災害からデータを守りたい場合
  • セキュリティレベルの高いストレージサービスを利用したい場合

より詳しくは、「Amazon S3をどう使うか-容量無制限の優れたストレージサービス」もご覧ください。

2-4.Amazon WorkSpaces

Amazon WorkSpacesは、クラウドタイプの仮想デスクトップサービスです。

インターネットにさえ繋がっていれば、どこからでもデスクトップにアクセスできるため、リモートワークの導入時にも役立ちます。

料金は従量課金制と定額制の2種類で、短期間にお試しで利用したい場合や、月に数回しか利用しない場合などは、従量課金制が向いています。

またバックアップ機能により自動でバックアップが実施されるため、アクシデントによるデータの紛失にも備えられます。

Amazon WorkSpacesが向いているケース
  • 社用PCを持ち出さずに社外で仕事をしたい場合(リモートワークなど)
  • 仮想デスクトップを試してみたい場合

より詳しくは、「仮想デスクトップ環境をクラウドで実現する「Amazon WorkSpaces」の実力とは?」もご覧ください。

3.Amazonクラウドサービスの導入メリット

ここからは、便利なAmazonクラウドサービスのメリットについて紹介します。

サービスを活用するためにも、まずは目を通してみてください。

Amazonクラウドサービスのメリット
  • 自社でサーバー等を運用する手間がない
    *アウトソーシングする場合
  • 初期費用ゼロの従量課金制
    *自社構築する場合
  • パフォーマンスが安定する
  • 必要な時にすぐにITリソースを調達できる
  • セキュリテイに優れている

3-1. 自社でサーバー等を運用する手間がない

これはクラウドコンピューティングサービス全般のメリットにはなりますが、最大の導入メリットは、自社でサーバー等を運用する手間がないことです。

通常オンプレミス型であれば、サーバーをはじめとしたハードウエアの購入や設置作業が必要になります。

サーバー等の購入には費用がかかるほか、設置には時間も必要になるため、導入や運用における負担は大きいです。

しかしAmazonクラウドサービスをはじめとしたクラウドサービスでは、サーバー機器の購入や管理・スペースの確保などは必要ありません。

インターネットにさえ接続できれば、場所を問わずに、すぐに作業をスタートできます

また運用の手間も不要になるため、従来はサーバーの運用管理を行っていた人材を、別の場所や仕事で活用することも可能になります。

3-2.初期費用ゼロの従量課金制

先述のとおり、Amazonクラウドサービスは初期費用ゼロの従量課金制を導入しています。

数多くのサービスのなかには定額制も存在しますが、従量課金制であれば、使ったサービス分以外の料金は支払う必要がありません

そのため必要なタイミングでサーバーを立ち上げ、不要になった場合は、インターネット上で停止作業を行うだけで済みます。

オンプレミス型と比較すると、サーバーの購入費用や運営費などが不要になるため、結果としてコストの削減にもつながります。

3-3.パフォーマンスが安定する

パフォーマンスが安定することも、Amazonクラウドサービスを利用するメリットのひとつです。

Amazonクラウドサービスでは頻繁に最新のハードウェアへのアップグレードを実施しているため、ハードウェアは常に最新の状態で保たれています

実際に2020年には、2,757回ものリリースを実施したと発表されています。

出典:「AWSのクラウドが選ばれる10の理由」

オンプレミスで同様に最新状態へ維持し続けることは、コスト面でも運用面でも難しい点が多いです。

そのため、常に最先端のテクノロジーを利用できることは、非常に大きなメリットといえるでしょう。

3-4.必要な時にすぐにITリソースを調達できる

Amazonクラウドサービスでは、スペックを自由に選択でき、必要な時にすぐにITリソースを調達できます。

オンプレミスでは、サーバー台数の増減や容量の変更を行ないたい場合は、どうしても新しいサーバーを用意する時間や手間がかかってしまいます。

場合によっては、サーバーの納品までに4週間以上・構築で2週間と、環境が整うまでにかなり多くの時間を要します

すぐに利用したいのに1ヶ月以上も時間がかかっていては、ビジネスの機会を逃してしまうかもしれませんよね。

一方Amazonクラウドサービスでは、新しいインフラが必要になった際に、わずか数分でITリソースの用意ができます

また初期費用もかからないため、オンプレミスと比較して低価格でサーバー構築が可能です。

3-5.セキュリティに優れている

非常に高いセキュリテイを確保していることも、Amazonクラウドサービスのメリットのひとつです。

クラウドサービスは社外にデータを保管することになるため、そのセキュリテイレベルを不安視する方も多いかもしれません。

Amazonクラウドサービスではセキュリティ機能を実装しているほか、第三者機関による検証も実施されています。

Amazonクラウドサービスのセキュリテイとコンプライアンスの認証および証明に対しては、世界中のサードパーティによる認証を取得。

ISOはもちろん、以下のような認証も取得しており、Amazonクラウドサービスのセキュリティがいかにハイレベルであるか確認できます。

    • 個人データ保護の「ISO 27018」
    • アメリカの国防総省データ処理に「DoD SRG」
    • クラウドサービスの情報セキュリティを評価するための基準「PiTuKri ISAE 3000 Type II レポート」

もちろん、いくらセキュリテイに優れているとはいっても、利用者側での対策もある程度実施する必要はあります。

しかし常に最新のセキュリティ状態を自動的に保てる点は、場合によってはオンプレミスよりも安全といえるでしょう。

4.Amazonクラウドサービスの導入デメリット

ここまで、Amazonクラウドサービス導入のメリットについて紹介しました。

Amazonクラウドサービスは便利な半面、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、以下のデメリットについて詳しく紹介します。

Amazonクラウドサービスのデメリット
  • 維持費用が高額になるケースがある
  • サービスの選定が難しい

4-1.維持費用が高額になるケースがある

Amazonクラウドサービスのデメリットは、維持費用が高額になるケースがあることです。

繰り返すようですが、Amazonクラウドサービスは従量課金制のため、請求される費用は一定ではありません。

そのため、クラウドサービスの使用料金が意図せず高額になる「クラウド破産」と呼ばれる状況に陥ってしまう企業も存在します。

たとえば先月の請求は数千円だったのに、急に100万円を超える金額を請求されるケースも見られています。

プログラムエラーなど意図しない形で高額請求になってしまった場合は、請求を取りやめてもらえることもありますが、支払いを回避できる保証はありません。

ただしAmazonクラウドサービスには「Cloud Watch」と呼ばれる請求アラーム機能があり、所定の金額に達した際には、メールアラームを自動で送信できます。

また高額請求防止の為、IAMユーザの権限を制限したり、送信元IPでアカウントへのアクセス拒否を行なうなどの設定もあわせて行っておくと安心です。

4-2.サービスの選定が難しい

繰り返しにはなりますが、Amazonクラウドサービスには200以上のサービスがあり、そこから好きなサービスを選んで使用できます。

一見何でもできて便利そうに感じるかもしれませんが、サービス内容があまり理解できていない場合は、どのサービスを選んでよいのか決めきれません。

サービスを選ぶ際には、自社にとって必要な機能を把握した上で、実行したいことにあったものを選択する必要があります。

そのためAmazonクラウドサービスの導入時には、ある程度知識のある人が選定を行うことになります。

社内に専用の人材がいない場合は、導入支援事業者への相談も検討することをおすすめします。

なお導入支援事業者については、「6.Amazonクラウドサービスの導入を決めきれない・導入が難しい場合は導入支援事業者への相談を検討」にて詳しく紹介しますので、あわせて参考にしてください。

5.Amazonクラウドサービスとオンプレミスのどちらがベストかは企業によって異なる

ここまで、Amazonクラウドサービスのメリットやデメリットについて紹介しました。

「Amazonクラウドサービスよりもオンプレミスのままの方が良いのかな?」「Amazonクラウドサービスにうまく移行できるか心配だな」と感じている方も多いかもしれません。

結論からいえば、Amazonクラウドサービスのようなクラウドサービスが良いのか、それともオンプレミスが良いのかは、その企業の状況によっても異なります。

なおクラウドサービスとオンプレミスには、大きく以下のような違いがあります。

クラウドサービス

  • 運用費などのコストが抑えられる

オンプレミス

  • 柔軟性が高い

どちらにもメリットやデメリットが存在するため、どの企業でもクラウドが適しているとは限りません

また「〇〇のケースはオンプレミスの方が良い」と言い切ることも難しく、各企業の利用状況によっては、クラウドサービスとの併用がベストなケースもあります。

たとえば以下のように、社員が社外でも働きやすい環境を整備したい場合はクラウドの導入が効果的ですが、データの保管場所や災害対策で悩んでいる場合などは、併用がおすすめです。

    • テレワークなどの柔軟な働き方を推進したい:クラウドサービスの導入がおすすめ
    • 機密情報は社内で保管したいけれど、災害対策もしたい:クラウドとオンプレミスの併用がおすすめ

ちなみにオンプレミスとクラウドのそれぞれのメリット・デメリットや、併用がおすすめのケースについては「オンプレミスとAWS、どちらを選ぶ?連携するメリットとあわせて解説」にて紹介しています。

こちらもぜひ参考にしてください。

ただしそうはいっても、専門知識がない場合は選択が難しいケースがほとんどです。

社内に詳しい人材がいない場合や、導入を迷っている場合は、次項で紹介する「導入支援事業者への相談を検討」も参考にしてみてください。

6.Amazonクラウドサービスの導入を決めきれない・導入が難しい場合は導入支援事業者への相談を検討

ここまで説明したとおり、Amazonクラウドサービスの自社での導入が難しい場合や、導入に悩む場合は、導入支援事業者への相談もおすすめです。

導入支援事業者に相談することで、導入前の相談にのってもらえるだけでなく、現状の把握や設計・構築・移行などの全ての作業を任せることができます

ここでは、迷ったら相談すべき理由と、サービスの利用をおすすめする理由について解説します。

6-1. 迷ったらまずは導入支援事業者に相談すべき

導入を決めきれない場合や、導入に悩む場合に相談すべき理由は、自社の選択が最適ではないケースも多いためです。

たとえば「サーバーの管理はコストや手間がかかる上に、他のメリットも魅力的なので、絶対にクラウドサービスを導入すべきだ」と社内で結論を出したとしましょう。

しかし実際には、この企業では一部のデータの保存のみにクラウドを使用することが効果的で、実は併用がベストだったのです。

このように、自社だけで結論を出してしまうと「自社にとって本当に適した形態」を見極めることができず、ふさわしくない選択をしてしまう可能性が高まります。

すると余計なコストが発生したり、作業をやり直しになったりと、結果としてリスクの方が大きくなってしまうのです。

もし検討段階で導入支援事業者に相談していれば、「貴社の場合は併用型の方が効率が良いですよ」とアドバイスを受け、ベストな選択をできていたでしょう。

せっかく企業をより良くしようと思っても、選択を誤ることで、大きなリスクが生じてしまいます。

導入支援事業者のなかには、申込み前の無料相談を実施している企業も存在します。

そのため安易に導入を決定せず、迷った場合はプロの手を借りてアドバイスを受け、自社にとってベストな選択肢を見極めてから選ぶことが重要です。

6-2.導入支援事業者への相談をおすすめする理由

Amazonクラウドサービスの導入時に導入支援事業者への相談をおすすめする理由は、専門知識がないまま移行作業に取り組むことで、導入に失敗するケースも存在するためです。

繰り返すようですが、Amazonクラウドサービスには200以上ものサービスがあり、自社にとって適切なサービスの選択には、知識や経験が欠かせません。

また繰り返すようですが、選ぶサービスや設計を誤ることで、結果として無駄なコストを支払うことになる場合もあります。

導入支援事業者に相談することで、現状のヒアリングから設計・構築・移行まで全ての作業を任せられるため、知識の少ない自社で悩む必要もありません。

また導入支援事業者によっては、導入後の継続的なフォローや問い合わせ・障害対応も行なっている事業者もあり、安心してクラウドサービスを利用できます。

「本当に自社だけで移行できるのかな?」「情シス担当者にシステムの保守運用以外の作業を依頼したいけれど、どうすべきだろうか」などとお悩みの場合は、ぜひ導入支援事業者の活用を検討してみてください。

NTT東日本でも、クラウドの導入や運用でのお困りごとなども無料でご相談いただけますので、ぜひご活用ください。

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7.まとめ

この記事では、Amazonクラウドサービスの概要や導入のメリット・デメリットについて解説しました。

Amazonクラウドサービスを導入すると、自社でサーバー等の運営・保守をする必要がなくなるため、以下のようなメリットのほかにも、運営コストの削減や人員確保などの様々なメリットが存在します。

Amazonクラウドサービスのメリット
  • 自社でサーバー等を運用する手間がない
    *アウトソーシングする場合
  • 初期費用ゼロの従量課金制
    *自社構築の場合
  • パフォーマンスが安定する
  • 必要な時にすぐにITリソースを調達できる
  • セキュリテイに優れている

また仮想デスクトップにより社外での仕事もしやすくなるため、テレワークなどの柔軟な働き方への対応にも効果的です。

一方でサービスの選定が難しいといったデメリットも存在しますが、導入支援事業者の活用によって、自社にぴったりとあったサービスを選ぶことは可能です。

Amazonクラウドサービスのデメリット
  • 維持費用が高額になるケースがある
  • サービスの選定が難しい

導入支援事業者では「そもそも自社はクラウドが向いているのか」「どのサービスがあっているのか」などの相談にのってもらうこともできます。

クラウド化を検討している場合は、まずは導入支援事業者への相談から検討してみてはいかがでしょうか。

  • Amazon Web Services(AWS)、Amazon EC2、Amazon RDS、Amazon S3、Amazon WorkSpaces は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

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