COLUMN
AWSがパブリックIPv4アドレス有料化を発表|新料金体系や節約方法を解説
AWSの各サービスの設定・運用はNTT東日本のクラウド導入・運用サービスで承ります。こちらより資料をダウンロードできますので、併せてご確認ください。
AWSは、2024年2月1日よりパブリックIPv4アドレスの使用に対して課金を開始すると発表しました。これまで無料で利用可能となっていたサービスをなぜ有料化するようになったのでしょうか。
この記事では、AWSのパブリックIPv4アドレスの有料化について、新料金体系や使用量の確認方法、節約方法などを解説します。
1.AWSがパブリックIPv4アドレスの有料化を発表
AWSは、2024年2月1日より割り当ての有無を問わず、パブリックIPv4アドレスの使用に対して課金を開始すると発表しました。
対象は、すべてのパブリックIPv4アドレスで、1IPアドレスあたり0.005 USD/時間(※)になります。
これは、現在利用していないパブリックIPv4アドレスも対象となっているため、注意が必要です。
※2023年11月現在の料金です。
1-1.有料化する理由
パブリックIPv4アドレスを有料化する背景には、パブリックIPv4アドレスが枯渇しはじめており、AWSがパブリックIPv4アドレスを取得するコストが過去5年間で300%以上上昇したことが挙げられます。
インターネット人口の増加とともにIPv4アドレスが普及しましたが、2019年にパブリックIPv4アドレスが枯渇しました。これにより、現在世界中でパブリックIPv4アドレスの取り合いが発生し、取得コストが高騰するようになりました。
2.パブリック IPv4 アドレスの新しい料金体系
AWSのパブリックIPv4アドレスの新しい料金体系は、以下の表のとおりです。
ブリック IP アドレスのタイプ | 現在の料金/時間 | 新料金/時間(2024年2月1日より適用) |
---|---|---|
VPC 内のリソース、Amazon Global Accelerator、AWS Site-to-Site VPN トンネルに割り当てられた、使用中のパブリック IPv4 アドレス (AWSが提供するパブリック IPv4 アドレスおよび Elastic IP アドレスを含む) |
無料 | 0.005USD |
起動中の EC2 インスタンスに割り当てられた追加(セカンダリ)のElastic IP アドレス | 0.005USD | 0.005USD |
アカウント内の未割り当ての Elastic IP アドレス | 0.005USD | 0.005USD |
※2023年11月時点の料金です。
これらの料金は、パブリックIPv4アドレスを使用している時間に応じて課金されます。
ただし、Amazon EC2の無料利用枠については、AWS内で取得したパブリックIPv4アドレスに限り、無料で利用できます。自分で取得したパブリックIPv4アドレスは、課金対象となりますのでご注意ください。
3.パブリック IPv4 アドレスの使用量を確認する方法
AWSのパブリックIPv4アドレスの使用量を確認するには、以下の2つの方法があります。
3-1.AWS コストと使用状況レポートで確認する
AWS コストと使用状況レポートとは、時間別や製品リソース別などでAWSのサービスやリソースの使用状況やコストを詳細に分析できるレポートです。
2023年7月末より、パブリックIPv4アドレスの使用量を確認できるようになりました。
参考:AWS「AWS コストと使用状況レポートとは」
3-2.パブリック IPv4 インサイトを無料提供
出典:新着情報 – パブリック IPv4 アドレスの利用に対する新しい料金体系を発表
AWSは、パブリック IPv4 アドレスの使用状況を簡単に監視、分析、監査できるようにするため、Amazon VPC IP Address Managerの新機能であるPublic IP Insightsの無償提供を開始しました。
これにより、現在のパブリックIPv4アドレスの利用状況がわかるほか、どのリソースと紐付いているのかなどが、一目でわかるようになり管理がしやすくなりました。
参考:AWS「Amazon VPC IP Address Manager (IPAM)とは」
AWSの各サービスの設定・運用はNTT東日本のクラウド導入・運用サービスで承ります。こちらより資料をダウンロードできますので、併せてご確認ください。
4.AWSのパブリックIPv4アドレスの使用を節約する方法
AWSは、パブリック IPv4 アドレスの節約などを理由に次期IPアドレスのIPv6アドレスの採用を推奨しております。
パブリックIPv6アドレスは、パブリックIPv4アドレスと同じようにインターネットに接続できます。また、パブリックIPv6アドレスは、パフォーマンスやセキュリティなどの面でもパブリックIPv4アドレスより優れているため、おすすめです。
5.今後の運用対策はNTT東日本にぜひご相談ください
AWSのパブリックIPv4アドレスの有料化は、多くのAWSユーザーにとって大きな影響を与える可能性があります。
パブリックIPv4アドレスの使用量やコストを把握し、最適化や節約のための対策をとることが重要です。しかし、それには専門的な知識や経験が必要です。
NTT東日本では、AWSの運用に関するご相談やお問い合わせを受け付けています。NTT東日本は、AWSの認定パートナーであり、豊富な実績とノウハウを持っています。ご不安やご質問があれば、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
まとめ
AWSのパブリックIPv4アドレス有料化に関して、新料金体系や節約方法を踏まえて紹介しました。今後、パブリックIPv4アドレスの使用状況やコストを把握し、最適化や節約のための対策をとる必要があります。そのため、利用しているシステムの今後の運用方法も見直さなければなりません。
AWSのパブリックIPv4アドレスの有料化に関するご不安やご質問があれば、ぜひNTT東日本にご相談ください。
Amazon Web Services(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
無料ダウンロード
自社のクラウド導入に必要な知識、ポイントを
この1冊に総まとめ!
あなたはクラウド化の
何の情報を知りたいですか?
- そもそも自社は本当にクラウド化すべき?オンプレとクラウドの違いは?
- 【AWS・Azure・Google Cloud】
どれが自社に最もマッチするの? - 情シス担当者の負荷を減らしてコストを軽減するクラウド化のポイントは?
- 自社のクラウド導入を実現するまでの具体的な流れ・検討する順番は?
初めての自社クラウド導入、
わからないことが多く困ってしまいますよね。
NTT東日本では
そんなあなたにクラウド導入に必要な情報を
1冊の冊子にまとめました!
クラウド化のポイントを知らずに導入を進めると、以下のような事になってしまうことも・・・
- システムインフラの維持にかかるトータルコストがあまり変わらない。。
- 情シス担当者の負担が減らない。。
- セキュリティ性・速度など、クラウド期待する効果を十分に享受できない。。
理想的なクラウド環境を実現するためにも、
最低限の4つのポイントを
抑えておきたいところです。
-
そもそも”クラウド化”とは?
その本質的なメリット・デメリット - 自社にとって
最適なクラウド環境構築のポイント - コストを抑えるための
具体的なコツ - 既存環境からスムーズにクラウド化を
実現するためのロードマップ
など、この1冊だけで自社のクラウド化のポイントが簡単に理解できます。
またNTT東日本でクラウド化を実現し
問題を解決した事例や、
導入サポートサービスも掲載しているので、
ぜひダウンロードして読んでみてください。
面倒でお困りのあなたへ
クラウドのご相談できます!
無料オンライン相談窓口
NTT東日本なら貴社のクラウド導入設計から
ネットワーク環境構築・セキュリティ・運用まで
”ワンストップ支援”が可能です!
NTT東日本が選ばれる5つの理由
- クラウド導入を
0からワンストップでサポート可能! - 全体最適におけるコスト効率・業務効率の改善を
中立的にご提案 - クラウド環境に問題がないか、
第3者目線でチェック
してもらいたい - 安心の24時間・365日の対応・保守
- NTT東日本が保有する豊富なサービスの組み合わせで
”課題解決”と”コスト軽減”を両立
特に以下に当てはまる方はお気軽に
ご相談ください。
- さまざまな種類やクラウド提供事業者があってどれが自社に適切かわからない
- オンプレミスのままがよいのか、クラウド移行すべきなのか、迷っている
- オンプレミスとクラウド移行した際のコスト比較を行いたい
- AWSとAzure、どちらのクラウドが自社に適切かわからない
- クラウド環境に問題がないか、第3者目線でチェックしてもらいたい
- クラウド利用中、ネットワークの速度が遅くて業務に支障がでている
クラウドを熟知するプロが、クラウド導入におけるお客さまのLAN 環境や接続ネットワーク、
クラウドサービスまでトータルにお客さまのお悩みや課題の解決をサポートします。
相談無料!プロが中立的にアドバイスいたします
クラウド・AWS・Azureでお困りの方はお気軽にご相談ください。