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Windows Server 2016のサポート期限とEOL対策
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Windows Server 2016の延長サポート期限は、2027年1月12日です。サポート期限後も利用は可能ですが、延長サポートが終了すると、セキュリティパッチなどの更新もされません。そのため、運用中のWindows Serverが攻撃される危険性が高まります。
サポート期限が終了するにあたり、どのような対策が必要なのか分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、Windows Server 2016のサポート終了前に行うべき対策を3つ解説します。
それぞれのメリット・デメリットも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次:
- 1.Windows Server 2016のサポート期限は2027年1月12日
- 1-1.メインストリームサポートと延長サポートの違い
- 2.サポートが終了しても使い続けた場合の3つのリスク
- 2-1.1.脆弱性を対象とした攻撃の的になる
- 2-2.2.トラブル発生時の解決が困難になる
- 2-3.3.経年劣化によりハードウェアが故障する
- 3.サポート終了に向けた対策(EOL対策)
- 3-1.OSのアップグレード
- 3-2.オンプレミス環境へ換装
- 3-3.クラウドサービスへ移行
- 4.クラウドサービスへの移行がおすすめ
- 4-1.OSサービス終了時のサーバー機器の入れ替えが不要になる
- 4-2.新OSへの入れ替え作業が簡単になる
- 4-3.サーバー運用の負担を軽減できる
- 5.NTT東日本ではWindows Server 2016のクラウド移行をサポート
- Windows Server 2016についてまとめ
1.Windows Server 2016のサポート期限は2027年1月12日
Windows Server 2016の延長サポートは、2027年1月12日で期限を迎えます。また2022年1月11日、メインストリームサポートは終了している状況です。
現在利用している方によってはWindows Server 2016のメインストリームサポートが終了しているため、一部の仕様や新機能が使えないと感じている方もいるでしょう。
Microsoft社の公式サイトで「サポート終了日」と記載がある場合は、延長サポートの終了日を指すため、他のWindows Serverを利用している方はぜひ確認してみてください。
1-1.メインストリームサポートと延長サポートの違い
Windows Server 2016の延長サポートまでの期限はまだありますが、メインストリームサポートとどのように違いがあるか解説します。
下表は、メインストリームサポートと延長サポートの違いです。
メインストリームサポート | 延長サポート | |
---|---|---|
期間 | 発売から5年間 | メインストリームサポートが終了してから5年間 |
仕様変更 | 〇 | × |
新機能の追加 | 〇 | × |
不具合の修正 | 〇 | 〇 |
脆弱性の修正 | 〇 | 〇 |
上表のとおりメインストリームサポートでは、新機能の追加や仕様変更が行われ、機能性もブラッシュアップされていきます。さらにバグや脆弱性が発見された場合は、修正も行ってくれるので安心してサーバーを利用できるでしょう。
一方延長サポートは、メインストリームサポートが終了したあとに延長されるもののため、新機能の追加や仕様変更はされません。ただ利用する分にはセキュリティ関連の修正はされるため、問題なく使用できます。
延長サポートが終了する2027年1月12日以降は、セキュリティ関連の修正もされません。移行準備には1年以上かかる可能性もあります。そのため、今のうちから検討し移管作業を行うよう検討しなければなりません。延長サポートが切れる前に、新しいOSへの切り替えをしましょう。
2.サポートが終了しても使い続けた場合の3つのリスク
延長サポートが終了すると、以下3つのリスクにさらされます。
- 脆弱性を対象として攻撃の的になる
- トラブル発生時の解決が困難になる
- 経年劣化によりハードウェアが故障する
順番に見ていきましょう。
2-1.1.脆弱性を対象とした攻撃の的になる
延長サポート後も使用していると、サーバー攻撃を受ける可能性が極めて高いです。
延長サポート終了後は、セキュリティパッチなどの脆弱性の修正が行われず、脆弱性を対象にした攻撃にも対処できないから標的となりやすいのです。
過去に延長サポートが終了したWindows Serverでも、セキュリティパッチがされていない脆弱性をターゲットにしたサイバー攻撃が多発しました。
Windows Server 2016のサポート終了後、脆弱性を対象としたサイバー攻撃にあったとしてもセキュリティパッチは提供されません。そのため、個人情報の漏えいやマルウェア感染などリスクに直面しやすくなります。
2-2.2.トラブル発生時の解決が困難になる
トラブル発生時、サポート対象時期であればMicrosoft社のサポートが受けられます。
しかしサポートが終了すると、Microsoft社のサポートは一切なくなります。そのためトラブルや障害が発生した場合、自力で解決しなければならず、機会損失する可能性もでてくるでしょう。
2-3.3.経年劣化によりハードウェアが故障する
ハードウェアは、経年劣化により故障する確率が高くなります。
一般的に機器の寿命は4〜5年といわれており、サポートが終了する頃に移行を考えているとその間に壊れる可能性もあるでしょう。
故障し修理に交換パーツが必要だったとしても、交換パーツ自体も生産が中止されているため後継モデルのパーツを利用するしかない場合もあります。後継モデルのパーツをつけることで、メーカーや提携ベンダーの保守が受けられなくなる可能性も少なくありません。
そのためハードウェアが故障すれば、業務自体の継続が難しくなったり、保守がしにくくなったりするリスクがあるのです。
3.サポート終了に向けた対策(EOL対策)
サポート終了に向けた対策は、3通りあります。
- OSのアップグレード
- オンプレミス環境への換装
- クラウドサービスへの移行
ひとつずつ解説します。
3-1.OSのアップグレード
OSのアップグレードとは現状利用しているWindows Serverから、新しいWindows Serverに変更することを指します。Windows Server 2016がアップグレードできるバージョンは、Windows Server 2019もしくはWindows Server 2022です。
デメリットとしては互換性が低くシステム不具合が起きる可能性が高い点です。さらにハードウェアは既存のものを使用するため経年劣化の不安はぬぐい切れません。そのため、一般的な解決策ではないと言えるでしょう。
メリットとしてはサポート終了に向けた対策のなかでは、最も簡単な対策である点です。しかしながら今後の業務に支障がでる可能性もあるため、あまりおすすめはできません。
3-2.オンプレミス環境へ換装
続いてオンプレミス環境への換装も、ひとつの対策です。
オンプレミス環境へ換装とは、現状利用しているハードウェアなどの機器を新しいものにしたうえで、OSのアップグレードやデータ移行を行うことです。一般的には、Windows Serverサポート終了のタイミングで行われるだけではなく、OSが古くなりハードウェアが老朽化した5〜10年後のタイミングで行う一般的な対応と言えるでしょう。
デメリットとしては工数が多いため時間や費用がかかる点です。またハードウェアの経年劣化やOSのサポート期限はいずれまた訪れます。
メリットとしては、システム不具合が起こりにくく、安定的に運用ができます。そのためオンプレミスをそのまま使用する場合は、最も堅実な方法でしょう。
3-3.クラウドサービスへ移行
クラウドサービス移行とは、オンプレミスで利用しているWindows Server 2016を、AWSやAzureなどのクラウドサービスへ移行して、クラウド上の仮想サーバーやデータベースを利用することを指します。
デメリットとしては、他の対策に比べ検討しなければならない点が多いことです。運用環境がオンプレミスからクラウドに移行するので、ベンター選定はもちろん社内運用保守の見直し、クラウド環境構築の専門家の配備などを検討します。
一方オンプレミスからクラウドに移行するメリットは複数あります。インプラ基盤のメンテナンスが不要になるのはもちろん、コスト面でも利用した分だけの従量課金になります。結果コスト削減ができ運用負荷も抑えられるのです。
また、拡張性も高くスケールアウト・スケールインが用意にできます。業務拡大に合わせて容易に拡張・縮小できるため、使い勝手も抜群です。
さらにサポート期限がなく、サーバーの老朽化がないため、安心して継続的に利用できます。
クラウドの詳しい内容は、別記事「クラウドとは? IT初心者でもわかる主要サービスを含めた簡単解説」をあわせてご確認ください。
4.クラウドサービスへの移行がおすすめ
前章でEOL対策を3つ紹介しましたが、その中でもクラウドサービスへの移行がおすすめです。本章では、なぜクラウドサービスへの移行がおすすめなのか、理由を紹介します。
4-1.OSサービス終了時のサーバー機器の入れ替えが不要になる
オンプレミス環境の換装やOSのアップデートをしたとしても、経年劣化により5〜10年後、またサーバー機器のEOL対策が必要です。一方クラウドサービスなら、OSサービス終了時にサーバー機器の入れ替えが不要になります。
クラウド環境なら、インフラ設備や基盤を自社で構築する必要がありません。そのため、一度構築してしまえば、継続的に利用ができます。結果導入作業の工数が削減でき、担当者は他の仕事に専念できるようになるでしょう。
4-2.新OSへの入れ替え作業が簡単になる
クラウドサービスは、新OSへの入れ替え作業がWindows Serverに比べ簡単です。またクラウドサービスの場合、データ移行の必要もありません。
新OSへのアップデートは、自動的または簡単な操作で実行できます。
4-3.サーバー運用の負担を軽減できる
クラウドサーバーに変更すると、今まで自社で行っていたサーバー管理やメンテナンスなどの運用負担が軽減されます。ハードウェアの保守管理はクラウドサービス側で行ってくれるからです。
さらに今までは自社にサーバールームを設けていたとしても、不要になり電気代などのコスト面での負担も軽減されます。
オンプレミスとクラウドの違いをより詳しく知りたい方は、別記事「オンプレミスとクラウドの比較|移行・併用のポイントや選び方」を参考にしてください。
5.NTT東日本ではWindows Server 2016のクラウド移行をサポート
Windows Server 2016からクラウドサービスに移行を検討中だけれど、移行や構築、保守が心配で踏み切れない方もいるでしょう。
Windows Server 2016からクラウドサービスに移行を検討中の方は、NTT東日本にご相談ください。NTT東日本では、クラウド移行のサポートをしており、経験豊富なクラウドエンジニアが親身にサポートいたします。少し相談してみたい方も歓迎しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
Windows Server 2016についてまとめ
Windows Server 2016は、2027年1月12日に延長サポートが終了します。サポートがなくなると、脆弱性を対象とした攻撃の的となり、自社で活用しているサーバーが利用できなくなる可能性もでてきます。またトラブル対応も行ってくれず、ハードウェアの故障時に交換パーツがないといった自体にもなりかねません。
延長サポートが終了する前に、OSのアップデートもしくはオンプレミスの換装、クラウドサービスへの移行のいずれかを選択しましょう。
そのなかでも、運用や保守の負担が軽減され機器の入れ替えも不要なクラウドサービスへの移行がおすすめです。
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