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データセンターとは?オンプレミスとの違いやコストまでを完全網羅!
「データセンターってなんだろう?」
あなたは上司からデータセンターを検討するように言われ、そもそもデータセンターがどんなものかよく分からなくてこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
データセンターとは、サーバーや通信設備、IP電話などを管理する場所を貸す専用の建物です。内部にはラックがずらりと並び、多数のサーバーやIT機器だけが設置されています。イメージとしては、サーバーやIT機器のためのマンションのようなものです。
データセンターは、自社とは別の場所でサーバーを快適に管理できるため、スペースや光熱費などのコスト削減や、停電や地震・水害などの際にもサーバーを安全に運営維持することができます。
なぜなら、データセンターは以下のように設計されているからです。
つまり、データセンターはサーバーなどを快適かつ安全に設置することに特化した建物なのです。
データセンターを利用するのに向いているのは以下のような会社です。
一方で、オンプレミスがおすすめの会社も存在します。
そこで、本記事では、データセンターについて以下のことをお伝えします。
▼この記事で分かること
◎データセンターの特徴
◎データセンターの種類
◎データセンターを利用するメリット・デメリット
◎データセンターがおすすめの会社とそうでない会社
◎データセンターを利用する際の注意点
◎データセンターの費用感
◎クラウドとの違い
最後まで読めば、データセンターがどのようなものか具体的に理解することができ、あなたの会社がデータセンターを利用すべきかどうか、検討する際の注意点はなにかなどが分かりますよ。
目次:
- 1. データセンターとは
- 1-1. データセンターの特徴
- 1-2. データセンターの種類
- 2. データセンターを利用するメリット・デメリット
- 2-1. データセンターを利用する際のメリット
- 2-2. データセンターを利用する際のデメリット
- 3. 【結論】サーバー管理には、データセンターを活用すべき!
- 3-1. 基本的にはデータセンターがおすすめの理由
- 3-2. 例外として、オンプレミスがおすすめの会社もある
- 4. データセンター利用にかかる費用は要件に左右される
- 4-1. ラックの数
- 4-2. 必要な消費電力
- 4-3. 電源の系統数
- 4-4. インターネット接続回線
- 4-5. ハウスケーブル費用が発生する場合がある
- 5. データセンターを選ぶ際の7つの注意点
- 5-1. 立地を考慮する
- 5-2. 自然災害対策について考慮する
- 5-3. セキュリティ対策の強度に注意する
- 5-4. 空きスペース・ラックを確認する
- 5-5. ネットワークの冗長性を確認する
- 5-6. 付加価値を確認する
- 5-7. ハウジングのみかホスティングかを検討する
- 6. データセンターを考える前に「クラウドサーバー」というご提案
- 6-1. データセンターとクラウドサービスの違い
- 6-2. クラウドサーバーなら管理・運営を任せて手間とコストの削減ができる
- 6-3. BCP対応でリモートワークがよりスムーズに
- 6-4. 高セキュリティ、高品質のネットワーク環境を確保できる
- 6-5. NTT東日本のクラウドソリューションの導入事例
- 6-6. クラウドサービスがおすすめの会社
- 7. まとめ
1. データセンターとは
日本データセンター協会によると「データセンターとは、インターネット用のサーバやデータ通信、固定・携帯・IP電話などの装置を設置・運用することに特化した建物の総称」とあります。
つまり、データセンターとは、サーバーなどの設置場所を貸している建物のことです。データセンターを利用する目的はサーバーを含むIT機器の設置ですが、ここからは分かりやすいようにまとめて「サーバー」としてお伝えします。
通常、サーバーは会社にサーバールームなどを設置して管理・運営しています(オンプレミス)。
ひとつの会社で必要なサーバーは、データサーバー、webサーバー、メールサーバー、ファイルサーバーなど複数あり、それらを管理するにはある程度のスペースが必要です。サーバー本体のスペックが大きければ、冷却ファンの騒音なども考えて部署から少し離れた場所や地下階などにサーバールームを設置しなければなりません。
さらに、サーバーを熱から守るためには昼夜問わず常に空調を回し続けなければならず、多大な光熱費がかかります。
しかし、データーセンターを利用すれば、自社とは別の場所にサーバーを設置出来るため、サーバーに割いていた自社のスペースや、サーバーからの熱を冷やすために使っていた冷房費などを削減することができるのです。
ただし、データセンターは基本的に設置場所を提供することを目的とした施設なので、管理・運営は自社で行う必要があります。
1-1. データセンターの特徴
データセンターには、具体的に以下の4つの特徴があります。
ひとつずつ詳しく解説します。
1-1-1.【特徴①】耐震・免震・耐火性に優れている
1つ目の特徴は、耐震・免震・耐火性に優れているということです。多数の企業の中枢を担う大事なサーバーを預かっているため、地震や火災などが起きてもサーバーを守れるような造りになっています。
耐火性とは熱に強い建材を使うことにより、火災が起きても燃えにくいという意味です。通常の火災では、天井に設置されたスプリンクラーが作動して機器が水浸しになる可能性がありますが、データセンターは人体にも比較的安全な二酸化炭素や窒素ガスで消火するため、機器への影響はほとんどありません。
耐震性・免震性は地震に強いという意味ですが、以下のような違いがあります。
【耐震・免震とは】
特徴 | 内部への影響 | |
---|---|---|
耐震性 | 壁や柱の強化や補強材を使用し、建物自体を堅くして振動に対抗する構造 |
被害は地震の規模と関係がない (ドア枠の変形や落下物の心配がほぼない) |
免震性 | 建物と地面の間に免震装置を設置し、建物を地面から離して振動を伝えない |
構造被害は地震の規模と比例する (ドア枠の変形、照明や家具が落下する恐れがある) |
建物自体は頑丈でも内部に落下物などの可能性がある耐震性に比べて、免震性は建物自体に揺れを伝えないため、内部のサーバーへの影響もより少なくすることが可能です。
1-1-2.【特徴②】突然の停電でも電力供給が遮断されない
2つ目の特徴は突然の停電でも電力供給が遮断されないよう、自家発電装置やUPS(無停電電源装置)が備えられていることです。突然の停電が起きてもすぐに自家発電装置やUPSに切り替えられるため、電力共有が遮断されることがなく、通信障害を回避することができます。
データセンターによっては1年中空調が止まらない無停止空調設備があるところもあります。
1-1-3.【特徴③】堅牢なセキュリティのもと管理されている
3つ目の特徴は、堅牢なセキュリティのもとで管理されていることです。
データセンターは、複数の企業の中枢ともいうべき基幹サーバーが1箇所に集まっているビルです。そのため、セキュリティに関してとても厳重です。
例えば、一般的にはデータセンターは24時間365日有人で管理されており、データセンターによって以下のようなさまざまな種類のセキュリティを採用し、組み合わせて管理されています。
セキュリティの種類 |
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|
住所も非公開にしており、例えば◯◯県◯◯市までは明らかになっているものの、それ以降の詳しい番地などは契約者以外には明かされません。
1-1-4.【特徴④】空調・湿度・温度管理ができている
4つ目の特徴として、機器に必須の空調・湿度・温度管理もできていることが挙げられます。
サーバーは、熱や湿度に弱い繊細な機器です。機器自体からの排熱処理も行わなければならず、季節に左右されることなく一定の湿度や温度を保たなければなりません。労働安全衛生法では、以下のように定められています。
労働安全衛生法 事務所衛生基準規則 |
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(空気調和設備等による調整) 第五条 三 3 事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十八度以上二十八度以下及び相対湿度が四十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。 |
季節の温度差が激しい日本では、オンプレミスで一室を常に上記のような状態に保つには電気代に多大なコストがかかります。しかし、データセンターでは常に機器にとって快適な状態を保っているため、サーバーなどをデータセンターに預ければ、企業は電気代の大幅なコスト削減ができるのです。
1-2. データセンターの種類
データセンターの役割は一つではありません。データセンターには「ハウジングサービス」と「ホスティングサービス」の2つの種類があります。
ハウジングとは、建物そのものを指します。それに対してホスティングとは、ホスト管理を行うという意味です。
以下で詳しく解説します。
1-2-1. ハウジングサービスとは
ハウジングサービスとは、建物(の中のラック)だけを貸し出すサービスのことです。サーバーの管理や運営は、ラックを借りている企業が行います。
ハウジングで貸し出している主な物は、ラック、インターネット回線、電源です。ラックはまるごと一つ借りることができる「フルラック」、半分だけを借りる「ハーフラック」などがあります。
ネット回線については、引き込み可能なデータセンターであれば好きな回線を自由に選んで使用することができます。
1-2-2. ホスティングサービスとは
ホスティングサービスとは、データセンター事業者やホスティング事業者が貸し出すサーバーを契約し、運営・管理まで任せられるサービスです。
サーバーの所有者はデータセンターになるため、サーバーやネットワーク回線の保守管理もデータセンター事業者あるいはホスティング事業者が行います。
ホスティングにはCPU容量別などで設定された複数のプランがあり、サーバーやインターネット回線、電源の使用料と、運営・管理保守代金がセットになっているのが一般的です。
【データセンター市場の動向】
サーバー運用をホスティングサービスに移行することで、自社の負担を軽減している企業は年々増加しています。
総務省によると、2019年に約1.4兆円だったデータセンターの市場は、2022年で約2兆円、2025年には2.57兆円に上ると予測しています。
2. データセンターを利用するメリット・デメリット
データセンターがどのようなものか大体お分かりいただけたかと思いますが、データセンターを利用するならメリット・デメリットも知っておく必要があります。メリット・デメリットは企業の今後の運営にも大きく影響するからです。
データセンターを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット・デメリットに分けて一つずつ解説します。
2-1. データセンターを利用する際のメリット
データセンターを利用する際には、以下の6つのメリットがあります。
一つずつ解説します。
2-1-1. コスト削減ができる
データセンターを利用する最大のメリットといえるのが、スペースや電気代などのコスト削減です。
■スペースのコスト削減
「1. データセンターとは」でもお伝えしたように、オンプレミスでサーバーを管理するとなると、通常のオフィスルームの他にサーバールームを設置しなければなりません。その分、社内で人が使えるスペースが狭くなります。
しかし、データセンターを利用すればサーバールームとして使っていたスペースが空き、その分会議室などにしたり部署を広くしたりすることができます。
2-1-2. 自社で管理・運用していたサーバーをそのまま使える
データセンターを利用しても、今まで自社で管理・運用していたサーバーをそのまま使い続けることができます。データセンターに自社のサーバーを持ち込んでそのまま使えるからです。
さらに、拡張など自由にカスタマイズすることも可能です。ただし、ラックの大きさは将来拡張することも見越して広めに借りる必要があります。
2-1-3. 電力供給が途切れない
データセンターは、電力供給が途切れないといったメリットがあります。
なぜなら、「1-1-2.【特徴②】突然の停電でも電力供給が遮断されない」で解説したように、データセンターには自家発電装置やUPSがあるからです。
突然の落雷や地震による停電が起きて自社が機能しなくなった場合でも、サーバーだけは動き続けるので大事なデータなどを守ることができます。
自社ビルの場合、1年に1回は全館の電気設備を停止させて点検しなければならない”法定停電”があります。その際、システム担当者は法定停電に備えて事前準備をする必要があります。
しかし、データセンターを利用していれば電気の供給が止まることがないため、法定停電への事前準備などで人員や時間を割かれることもありません。
2-1-4. 空調・堅牢なセキュリティが完備されている
データセンターには多くの企業のさまざまなサーバーが設置されています。そのため、空調や堅牢なセキュリティが完備されています。
データセンターはサーバーを始めとするIT機器だけを設置している場所です。IT機器は熱を排出するため、ラックがある室内は20度以下に保たれているところがほとんどです。
「1-1-3.【特徴③】堅牢なセキュリティのもと管理されている」でも述べたように、さまざまな最新タイプのセキュリティが採用されていて、何重にも防犯対策がなされています。
2-1-5. 通常メンテナンスや設定は遠隔でも操作可能
データセンターにサーバーを預けている場合でも、通常メンテナンスや設定は遠隔でも操作可能です。
例えばメールサーバーの設定を変える際に、その都度離れた場所にあるデータセンターに行くのではシステム担当者の時間が削られてしまいます。しかし、遠隔操作を可能にしておけば、自社からでも楽に操作ができるのです。
具体的には、リモートデスクトップを利用した画面転送型といった方法で行います。
2-1-6. BCP・DR対策になる
データセンターをBCP・DR対策として利用する企業も増えています。
BCPとは事業継続計画という意味で、事業を維持するための総合的な復旧対策を指します。それに対してDRとは
ディザスタリカバリ(復旧)のことで、DRはBCPの一部であるといえます。
例えば、災害が起きた際に基幹サーバーがダウンすると、すべての事業がストップして維持できなくなります。そのため、災害対策として日頃からどのようにDRするかを考えておき、BCP対策を立てるといった具合です。
データセンターの利用は、BCP・及びDR対策につながります。「1-1-1.【特徴①】耐震・免震・耐火性に優れている」でもお伝えした通り、データセンターは耐震・免震・耐火性に優れた構造をしており、万が一自社が被災したとしてもデータセンターだけは被害を被らない可能性が高いからです。
落雷や停電などの場合でも、電力供給が途切れないことは何度も申し上げている通りです。
BCP対策について詳しく知りた場合はこちらの記事をご確認ください。
2-2. データセンターを利用する際のデメリット
データセンターにはさまざまなメリットがありますが、デメリットについてもきちんと押さえておきましょう。なぜなら、デメリットを知らずにデータセンターを利用すると、予想もしなかった事で後悔する可能性があるからです。
ひとつずつ解説します。
2-2-1. 立地によっては管理が困難になる
データセンターは、立地によっては管理が困難になる可能性があります。データセンターは、アクセス集中やサイバー攻撃による不具合、ハードウェアの故障などの問題が生じた場合に、自社の従業員が移動して対応しなければならないからです。
例えば、データセンターが会社から遠い場合は、物理的な問題が生じたときにもすぐに駆けつけることができません。ビルが林立するような街中にあって駐車場が完備されていなければ、車で行っても止める場所を探す手間がかかります。
データセンター内で作業する場合、長時間になる場合には途中で休憩も必要です。軽食が取れるような店やコンビニなどがないと不便でしょう。
最近では豪雨による水害も多いため、高台にあるデータセンターを選ぶ企業も多いです。
このように、データセンターの立地はサーバーを管理する上でとても重要です。
データセンターに適した立地については、「5. データセンターを選ぶ際の7つの注意点」で詳しくまとめています。
2-2-2. 管理・運用するための人件費や工数がかかる
管理・運用するための人件費や工数がかかるというデメリットもあります。データセンターはあくまでサーバーなどのIT機器の設置場所を貸してくれるだけのものなので、管理や運用は自社の人員が行う必要があるからです。
データセンターを利用することでスペースや電力などのコスト削減はできても、オンプレミスで行う場合と同様に管理・運用するための人件費や工数まで削減することはできません。
データセンターを利用する場合でも、システム担当者の人件費(給与)や工数はオンプレミス同様かかります。
2-2-3. 物理的な不具合などの問題が起きた時は対応に時間がかかる
もしも物理的な不具合などの問題が起きた時は、対応に時間がかかります。データセンターは会社以外の場所にあるため、オンプレミスのようにすぐに駆けつけて対応するといったことができないのです。
例えば、物理的問題が生じてシステム担当者が対応に向かう場合、車で移動するにしても対応するまでにタイムラグが生じてしまいます。
データセンターのセキュリティが堅牢であればあるほど、いくつもの手続きや認証などが必要になり、データセンター内の自社サーバーにたどり着くのに時間がかかる可能性もあります。
2-2-4. ホスティングサービスを利用する場合は別途経費が必要
データセンターにかかる費用は、基本的に初期費用(ラックや電源、回線準備、搬入など)とランニングコスト(ラック利用料、回線利用料、電源利用料など)がありますが、ホスティングサービスを利用する場合は、別途経費がかかります。
データセンターを賃貸マンションに例えると、ハウジングサービスは家賃や管理費、光熱費、電話代です。それに対してホスティングサービスは、洗濯、掃除、食事の支度といった家事全般の代行といったところ。
ホスティングサービスはサーバーの運営・保守・管理まで代行して行ってくれるため、ハウジングサービスとは別途経費がかかるのです。
3. 【結論】サーバー管理には、データセンターを活用すべき!
これまでデータセンターのメリット・デメリットを挙げてきましたが、結論としては、サーバー管理はオンプレミスよりもデータセンターを活用すべきです。
本章では、基本的にデータセンターがおすすめである理由をまとめます。ただし、一部例外もあるため、そちらについても解説します。
- 基本的にはデータセンターがおすすめの理由
- 例外としてオンプレミスがおすすめの会社もある
ひとつずつ説明します。
3-1. 基本的にはデータセンターがおすすめの理由
基本的には、データーセンターがおすすめです。なぜなら、繰り返しになりますが、会社にとって一番コストがかかる”スペースと電力”を削減することができるからです。
データセンターを利用することによって年間の経費を大幅に削減することができます。
リモートワークが当たり前になった現在では、会社のスペースを縮小してコスト削減を図る企業も増えてきました。
さらに、ホスティングサービスを使えば、サーバーを管理するシステム担当者も必要なくなるため、専門知識を持つ人材がいなくても会社を運営していくことができます。
3-2. 例外として、オンプレミスがおすすめの会社もある
基本的にはオンプレミスよりもデータセンター利用がおすすめですが、中には例外としてオンプレミスがおすすめの会社もあります。
オンプレミスがおすすめの会社は以下の通りです。
自社でサーバーを管理したいという場合やそもそも企業自体の規模が小さくサーバー数が少ないので、自社で管理したほうがコストはかからないといった場合は、オンプレミスがおすすめです。
また、オリジナルのアドオン開発をしているため、問題が起きた場合にすぐに対応したいといった場合や、柔軟にカスタマイズしたい、物理的でないと管理できないサーバー(ベアメタルなど)を有しているといった場合もオンプレミスがおすすめです。
ただし、データセンターでも柔軟なカスタマイズに対応しているホスティングサービスを行っているところもあり、そうしたデータセンターを選択すれば有事の際の対応やカスタマイズの問題は解決されます。
※ベアメタルとは
ベアメタルとは、OSやソフトウェアがインストールされていない、まっさらな状態の物理サーバーやハードディスクです。ベアメタルはクラウドに対してI/O処理能力などの性能に優れていますが、最近では両者をいいとこ取りした「ベアメタルクラウド」というサービスも登場しています。
クラウドについては、「6. データセンターを考える前に「クラウドサーバー」というご提案」で詳しくお伝えします。
4. データセンター利用にかかる費用は要件に左右される
データセンターを利用したいと考える時、気になるのはやはり費用でしょう。ただ、データセンターの費用はラックの数や必要な消費電力などによって左右されるため、相場を述べるのは難しいです。
実際の費用は以下の要件によって左右されます。
【データセンターを利用する際にかかる費用の要件】
- ラックの数
- 必要な消費電力
- 電源の系統数
- インターネット接続回線
- ハウスケーブル費用
一つずつ解説します。
4-1. ラックの数
ラックの数は、データセンターに預ける機器の数やサイズ、重量などにより、必要な数が変わります。各データセンターのラックの最大搭載重量も異なるので、1ラックのスペックのチェックも必要です。
ラックは一般的に1ラック、1/2ラック、1/4ラック単位で貸し出されています。費用は自社に必要なラック数によって左右されます。
将来的に冗長やシステム拡張をする予定も考えるなら、現在あるサーバーがきっちり収まるだけのスペースではなく、何台かの余裕を持ってラックを借りておくと良いでしょう。
4-2. 必要な消費電力
設置するサーバーや機器の消費電力によっても費用が異なります。
データセンターの消費電力は、ボルト・アンペア(100V20Aなど)やキロボルトアンペア(kVA)で示されます。
【V、A、KVAの違い】
Vはボルト(電圧)のことで、Aはアンペア(電流の流れる量)のことです。モーターが搭載された電気機器を動かす際には抵抗が生まれるため数%のロスが生じます。
VAはボルトとアンペアをかけ合わせたもので、電気機器を動かすために消費される損失を考慮しない理論上の電力量(皮相電力)を指します。Kはキロ(1000)のことなので、KVAはキロボルトアンペアということになります。
データセンターでは、一般的には100V20A(一般家庭と同等)と200V30A(工場など)の2種類が用意されています。数値が大きいほど消費電力も大きくなります。
利用するラックには電力の上限があるため、設置したい機器の必要な消費電力とラックの電力の上限を把握しておきましょう。
例えば、必要消費電力が200V30Aなのに対し、利用したいデータセンターのラックの電力上限が100V20Aの場合は、1ラックでは収まりきらないため2ラック借りる必要があります。
【例】
必要消費電力 | 200V30A |
---|---|
ラックの電力上限 | 100V20A |
必要ラック数 | 2ラック |
コンセントの形状やコンセントバー形式もデータセンターによって異なるため、自社のサーバーに合っているものかどうかチェックが必要です。
4-3. 電源の系統数
電源の系統数も何本必要かによって費用が左右されます。
ほとんどのデータセンターでは標準系統が1本ですが、冗長サービスを行っているところも多く、バックアップ用として2本借りられる場合もあります。
もちろん、電源の系統数によって費用も異なりますが、冗長サービスの場合はオプションとなっている場合が多いため、問合せてみることをおすすめします。
4-4. インターネット接続回線
データセンターを利用する際には、インターネット接続回線費用がかかります。インターネット接続回線は、データセンターによって以下の3種類に分かれます。
今まで自社で利用してきた通信キャリアを使いたい場合は、引き込み可能なデータセンターを利用するのがおすすめです。この場合、キャリアを新規に契約しなくて済むため、初期費用が抑えられます。
一方、データセンター事業者が所有する回線を利用しなければならない場合は、新規契約や回線工事などの初期費用がかかります。
その他、インターネット回線の必要帯域やグローバル固定IP数に応じても費用が変わります。必要帯域が狭い場合は費用も安く済みますが、必要帯域が広範囲の場合は費用もかかるでしょう。グローバル固定IP数は数が多くなるほど費用も高くなります。
こちらもデータセンターの場所や規定によって異なるため、細かく確認する必要があります。
4-5. ハウスケーブル費用が発生する場合がある
データセンターによってはハウスケーブル費用が発生する場合があります。
ケーブルの設置は床下に埋めるタイプや天井を這わせるタイプ、機器と機器の間に設置できるタイプなどがあり、埋込みタイプの場合は、自社ではケーブルを勝手に触ることができません。
埋め込みタイプ以外の場合は、ケーブルを自社で調達して設置しますが、埋め込みタイプのハウスケーブルの場合には、月額などで費用が発生することがあります。
この費用はランニングコストになるため、ハウスケーブルの設置タイプにも注意しましょう。
5. データセンターを選ぶ際の7つの注意点
5章ではデータセンターの費用を左右する要件についてお伝えしましたが、データセンター自体を選ぶ際にも、7つの注意点があります。
【データセンターを選ぶ際の注意点】
- 立地を考慮する
- 災害対策について考慮する
- セキュリティ対策の強度に注意する
- 空きスペース・ラックを確認する
- ネットワークの冗長性を確認する
- 付加価値を確認する
- ハウジングのみかホスティングかを検討する
ひとつずつ解説します。
5-1. 立地を考慮する
データセンターに適した立地に関しては、「2-2-1. 立地によっては管理が困難になる」でも述べたように、会社の近くや高速道路の出口付近にあり、駐車場があって近くに喫茶店やコンビニがあるのがおすすめです。
ただし、近年では首都直下型地震や南海トラフ地震の可能性も考慮する必要があります。大規模地震が起きても安全な拠点にあることは、立地を考慮する上で追加すべき点であるといえます。例えば沖縄や北海道などです。
しかし、自社から大きく離れている拠点の場合は、ハウジングサービスだけの契約だと物理的不具合への対応など課題点もあります。自社が東京や大阪などの首都圏にあり、沖縄や北海道などのデータセンターを選択する場合は、ホスティングサービスも利用するのがおすすめです。
地震による津波や、大雨による浸水などの水害対策として、高台にあることもデータセンターを選ぶポイントのひとつに加えたいところです。
まとめると、以下のようになります。
データセンターに適した立地のまとめ |
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5-2. 自然災害対策について考慮する
データセンターを選ぶ際には、自然災害対策について考慮することも重要です。自然災害対策として考慮すべきなのは、建物の構造と水害への被害の少なさです。
日本は特に地震が多い国。地震が原因の火災発生も考えると、「1-1-1.【特徴①】耐震・免震・耐火性に優れている」で触れたように、耐震性や免震性、耐火性に優れた構造であることを確認すべきです。
くぼんだ土地や低い場所にあるデータセンターは、大雨が降ると水がデータセンター内に侵入して機器が水浸しになる可能性があります。6-1と被りますが、高台にあるデータセンターを選ぶとより安全です。
5-3. セキュリティ対策の強度に注意する
セキュリティ対策の強度はデータセンターによって異なるため、どのようなセキュリティが施されているのかもデータセンターを選ぶ際に重要なポイントです。
「1-1-3.【特徴③】堅牢なセキュリティのもと管理されている」でもお伝えしましたが、セキュリティの種類には以下のようなものがあります。
セキュリティの種類 |
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複数のセキュリティを組み合わせることで強固なセキュリティ体制が作られます。そのデータセンターではどの程度のセキュリティがなされているか、必ずチェックしましょう。
5-4. 空きスペース・ラックを確認する
データセンターを検討する際は、そのデータセンター内の空きスペースや空きラックがどのくらいあるのかを事前にチェックすることも重要です。
今後冗長する可能性がある場合は、空きスペースやラックの空きが十分にある方が、システムを増築しやすくなります。
もしも空きがない場合は、新たにラックを借りる・長いケーブルを設置しなければならないといった事が考えられるため、余裕を持ってラックを借りられるかどうか確認しておきましょう。
5-5. ネットワークの冗長性を確認する
ネットワークを冗長するサービスやオプションがあるかどうかの確認も必要です。災害時などの有事に備えてバックアップとして複数のルートを確保しておくと、問題が起きた時にバックアップ用のルートをすぐに使えるなど、対応に差が出ます。
スイッチやルーターを複数設置できるかどうかなど、スペースだけでなく電源周りなども確認しておきましょう。
5-6. 付加価値を確認する
付加価値を確認しましょう。付加価値とは、工具やケーブルの貸し出し・販売などのことです。
データセンターによって付加価値はさまざまです。例えば、トラブル対応の際にパソコンや工具などを貸し出しているデータセンターであれば、手ぶらで行くことができます。IT機器を管理している室内は冷房が効いて寒いため防寒具の貸し出しや、長時間立ったままの作業は辛いため、椅子の貸し出しなどもあると良いでしょう。
冗長したい場合には、棚板やケーブルなども必要になりますが、そういったものもデータセンター内で販売していれば、事前に購入しなくてすみます。
データセンターの利用を検討する際には付加価値がないと不便なので、どのようなサービスがあるかも確認するのがおすすめです。
5-7. ハウジングのみかホスティングかを検討する
ハウジングのみか、ホスティングにするかを検討することも重要なポイントです。ハウジングサービスとホスティングサービスの一番の違いは、従業員の人件費と管理・保守費用の有無です。
ハウジングサービスの場合は、自社の従業員が管理・保守を行うため人件費や移動費などが生じます。それに対してホスティングは契約料に管理や保守も含まれているので、自社の従業員にかかる人件費や移動費、時間を大幅に削減することが可能です。
ハウジングサービスだけの料金と比べ、ホスティングを契約すると単純計算で倍の料金がかかることがあります。
ただし、ホスティングサービスはハウジングサービスの場合にかかる管理や保守の手間や人件費などを削ることができるため、総合的なバランスを考えながら検討するのがおすすめです。
6. データセンターを考える前に「クラウドサーバー」というご提案
今までデータセンターについてご紹介してきましたが、サーバーの設置場所さえも必要としない「クラウドサービス」をご存知ですか?
クラウドサーバーとは、インターネットを経由してサーバーを管理・運用するサービスです。近年では自然災害が増えてきたため、物理的な制約のないクラウドサーバーを選択する企業も増えています。
6-1. データセンターとクラウドサービスの違い
データセンターとクラウドサービス(以下クラウド)の違いとは、設備の有無です。
データセンターは設備や保守が必要(ホスティングでの代行も含む)なのに対して、クラウドはインターネットを介したサービスのため設備が不要で、保守・管理も事業者に一任することができます。
データセンターとクラウドの違いをまとめると、以下のようになります。
データセンター | クラウドサービス | |
---|---|---|
サービス種類 |
|
インターネットを経由したサービスの提供 |
ハードウェアの準備 | 自社で行う・または代行 | サービス事業者が行う |
ハードウェアの管理 | 自社で行う・または代行 | サービス事業者が行う |
物理的なトラブルへの対応 | 自社で行う・または代行 | サービス事業者が行う |
急なアクセス増加への対応 | 手間とコストがかかる | 柔軟かつ早急に対応できる |
拡張性 | 追加や再構築の作業が必要 | プラン変更のみ |
資産として | IT機器は固定資産として課税対象となる | サーバーはレンタルなので、課税対象とならない |
費用 |
初期費用 ラック使用料 電気代 回線使用料 諸費用(移動費用など) |
月額の利用料のみ (定額制、または従量課金制) |
上記のように、機器の準備や管理、費用面など、データセンターでは必要なものがクラウドにすると不要になるものが多いです。
費用も利用料のみでとてもシンプルです。最近ではスペック変更や機能の追加など、カスタマイズの自由度が高いクラウドも登場してきているため、クラウドに移行している企業が増えています。
ただし、クラウド化できない複雑な物理サーバーなどを使用している場合は、クラウドではなくデータセンターのほうがおすすめです。
6-2. クラウドサーバーなら管理・運営を任せて手間とコストの削減ができる
7-1の表でも分かるように、クラウドサーバーなら管理・運営を事業者に任せられるため、手間やコストが大幅削減できます。
繰り返しますが、データセンターは基本的に機器を自社で用意して、自社で管理・運用しなければなりません。定期的なメンテナンスはもちろんのこと、最新のセキュリティ対策なども必要です。
急なアクセス増加の際にはシステム担当者が対応しなければならず、大変な手間とコストがかかり、タイムロスも生じます。資産として見た時も、データセンターに設置している物理的なIT機器はすべて固定資産とみなされ、課税対象となります。
これに対し、クラウドはサービス提供者からサーバーをレンタルし、管理や運用まで一貫して行ってもらえます。保守や管理にかかるランニングコストも安く抑えることができます。
導入は申し込みの連絡のみ。データセンターのように搬入やセッティングは必要ありません。
定額制と従量課金制がありますが、従量課金制なら使用料に応じて月の費用が決定されるため、効率よくコスト削減をすることも可能です。クラウドはレンタルなので課税対象にもなりません。
このように、クラウドはデータセンターを利用する際にかかるあらゆる手間やコストを削減することが実現可能です。
6-3. BCP対応でリモートワークがよりスムーズに
クラウドサービスは自然災害などもしもの時のBCP対応にもなり、リモートワークがよりスムーズに行なえます。
データセンターはあくまで物理的に機器を管理しているため、どんなに好条件の立地を選んだとしても被災する可能性がゼロではありません。もしも、データセンターが被災などの物理的な問題が生じてしまった場合には、サーバーが復旧されるまで社員は業務を行うことができません。
しかし、クラウドならば日本以外の場所に拠点があるところも多く、クラウド事業者が被害に遭わない限りはサーバーが被災することはほぼありません。
万が一、自社が被災したとしても、社員は自宅でリモートワークを続行することも可能です。クラウドサーバーは、パソコン以外にもスマートフォンやタブレットなど、さまざまデバイスからのアクセスが可能だからです。
近年ではリモートワークも一般的になり、インターネット環境さえあればいつでもどこでもアクセス可能なクラウドサーバーは、ますます需要を伸ばしています。
6-4. 高セキュリティ、高品質のネットワーク環境を確保できる
クラウドは物理的なデータセンターと違い、常に最新のセキュリティやネットワーク技術を取り入れることが容易です。そのため、常に高セキュリティ、高品質のネットワーク環境を確保することが可能です。
クラウド事業者は年々増加し、より高いサービスを提供してしのぎを削っています。ユーザーのニーズに合わせてより高セキュリティ・高品質のネットワーク環境で、かつコストを抑える工夫を行っているため、複数社を比較して検討するのがおすすめです。
6-5. NTT東日本のクラウドソリューションの導入事例
「クラウドの良さは分かったけれど、実際どんな導入事例があるか知りたい」という方もいるでしょう。そこで、弊社NTT東日本クラウドソリューションの導入事例を紹介します。
【事例①クラウド環境への移行で情報資産管理とBCP対策を実現した事例】 |
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■概要 北海道の住宅設備会社、従業員数25名。導入前までは、道内4箇所に拠点があり、それぞれの拠点でオンプレミスで物理的管理をしていた。 ■導入のきっかけ 2018年に起きた北海道胆振東部地震で丸1日停電になり、社員がパソコンにログインできない、必須ファイルにログインできないといった事態が発生。物理サーバーに依存していることに危機感を感じた。 ■導入後の効果
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出典:クラウド環境への移行で情報資産管理とBCP対策を実現した事例
事例①の導入前の課題は、物理サーバーに依存していたため、大規模地震で急な停電が発生し、復旧に時間がかかり社員が何もできなかったということです。
導入後は、安定したサーバー管理ができ、リーズナブルな移行や高セキュリティ、情報資産のスリム化などたくさんのメリットがあったことが分かります。
【事例②セキュリティの高いネットワーク・クラウド環境を実現し、従来のシステム環境よりもコストを抑えた事例】 |
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■概要 新潟県の学習塾、従業員数829名。 ■導入のきっかけ
■導入後の効果
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出典:セキュリティの高いネットワーク・クラウド環境を実現し、従来のシステム環境よりもコストを抑えた事例
事例②の導入前の課題は、保守に手間がかかっていたこと、データセンターの事業者が県外にいることで物理的問題が起きた際に大きなタイムラグがあったこと、年に数回だけ必要になる大きな情報処理のために、最大スペックを利用していたことでした。
導入後は、速度遅延の解決、システムにかかるコストの削減、物理的な手間やタイムラグがなくなった、使用量に応じて柔軟に対応できるようになったためコスト削減を実現できたことがわかります。
事例についてより詳しく知りたい方はこちら
6-6. クラウドサービスがおすすめの会社
データセンターを検討していた方も、クラウドも魅力的だと感じていただけたのではないでしょうか。
クラウサービスがおすすめの会社は、以下のような会社です。
クラウドであれば、初期費用がかからず物理的な問題はクラウド事業者が対応するため、自社は手間や時間を大幅に削減することができます。もちろん、物理的なサーバーがないので専用の人材や警備員なども必要なくなります。
サーバー管理や運用、メンテナンスも利用料に含まれているため事業者に一任することができ、レンタルなので固定資産税もかかりません。その上、インターネット上なので常に最新のサーバーやセキュリティを利用することができるのです。
更に、NTT東日本クラウドソリューションクラウドソリューションなら、既存のネットワーク回線を活用して閉域ネットワークを構築することも可能です。
7. まとめ
データセンターとは、サーバーなどの設置場所を貸している建物のことです。オンプレミスで管理するのではなく、データセンター内のラックをサーバーの設置場所として借りることができます。
特徴としては、以下のものがあります。
データセンターには「ハウジングサービス」と「ホスティングサービス」の2種類があり、ハウジングが場所だけ借りるのに対し、ホスティングは保守管理や運営も行ってもらえるサービスです。
データセンターを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
オンプレミスよりもデータセンターを利用するほうがメリットは大きく、コストも大幅削減できるため、結論としてデータセンターの利用がおすすめです。
データセンターの費用相場はサーバーの数やスペック、電気量などによって異なるため一概にはいえませんが、費用は以下の要件によって決定します。
【データセンターを利用する際にかかる費用の要件】
- ラックの数
- 必要な消費電力
- 電源の系統数
- インターネット接続回線
- ハウスケーブル費用
データセンターを選ぶ際に注意したいのは、以下の7点です。
【データセンターを選ぶ際の注意点】
- 立地を考慮する
- 災害対策について考慮する
- セキュリティ対策の強度に注意する
- 空きスペース・ラックを確認する
- ネットワークの冗長性を確認する
- 付加価値を確認する
- ハウジングのみかホスティングかを検討する
プラスアルファの情報として、データセンターを検討されているならクラウドという選択肢もあることをお伝えしました。
データセンターとクラウドサービスを比較すると以下の通りです。
データセンター | クラウドサービス | |
---|---|---|
サービス種類 |
|
インターネットを経由したサービスの提供 |
ハードウェアの準備 | 自社で行う・または代行 | サービス事業者が行う |
ハードウェアの管理 | 自社で行う・または代行 | サービス事業者が行う |
物理的なトラブルへの対応 | 自社で行う・または代行 | サービス事業者が行う |
急なアクセス増加への対応 | 手間とコストがかかる | 柔軟かつ早急に対応できる |
拡張性 | 追加や再構築の作業が必要 | プラン変更のみ |
資産として | IT機器は固定資産として課税対象となる | サーバーはレンタルなので、課税対象とならない |
費用 |
初期費用 ラック使用料 電気代 回線使用料 諸費用(移動費用など) |
月額の利用料のみ (定額制、または従量課金制) |
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