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会計ソフトで何ができる?メリット・デメリットや種類・比較ポイントも紹介
会計ソフトとは、収支・支出といった会社のお金の流れを管理し、帳簿をはじめとした決算書や貸借対照表といった帳簿の作成・出力が可能なシステムです。
これまでは紙で売掛金や買掛金、入出金等を記載する必要があり、簿記の知識や資格を持った人材が必要不可欠でした。しかし、会計ソフトの登場により、専門的な知識を持たない方でも会計処理ができ、会計業務の負担が少なくなりました。
会計ソフトはベンダーによって機能や操作が異なり、会計処理の知識量によって選ぶべきソフトが異なります。
そこで本記事では、会計ソフトの基本的な内容から、メリット・デメリット、種類や比較ポイントについて解説します。
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目次:
- 1. 会計ソフトとは
- 2.会計ソフトでどんなことができる?
- 2-1.主な機能
- 2-2.活用シーン
- 3.会計ソフトを導入する5つのメリット
- 3-1.業務の効率化が期待できる
- 3-2.知識・経験の少ない担当者も扱いやすい
- 3-3.テレワークに対応しやすい
- 3-4.ミスや不正行為の防止になる
- 3-5.事業の状況を把握しやすくなる
- 4.会計ソフトの種類ごとのメリット・デメリットと選び方
- 4-1.クラウド型
- 4-2.インストール型
- 4-3.オンプレミス型
- 5.無料版の会計ソフトは何が違う?
- 6.会計ソフト導入時の注意点
- 6-1.専門知識の勉強も怠らない
- 6-2.必要なデータや書類の整理をする
- 7.会計ソフトを導入するときのステップ
- 7-1.目的・要件を整理してスケジュールを決める
- 7-2.会計ソフトの比較検討をする
- 7-3.初期設定をして利用を始める
- 8.会計ソフトを比較するときのポイント
- 8-1.機能
- 8-2.操作のしやすさ
- 8-3.他のシステムとの連携
- 8-4.サポート体制
- 8-5.無料期間・トライアル体験の有無
- 9.おすすめのクラウド型の計ソフト6選
- 9-1.freee会計
- 9-2.弥生会計オンライン
- 9-3.マネーフォワード クラウド
- 9-4.勘定奉行クラウド
- 9-5.PCAクラウド会計
- 9-6.ジョブカン会計
- 10.おすすめのインストール型の会計ソフト2選
- 10-1.勘定奉行
- 10-2.弥生会計
- 11.既存会計ソフトのクラウド移行ならNTT東日本へご相談ください
- 12.会計ソフトについてまとめ
1. 会計ソフトとは
会計ソフトとは、組織におけるお金の出入りを記録し、データを自動で集計できるほか、帳簿をはじめとした書類を作成できるITツールです。
従来の手書きで帳簿を作成する方法や、表計算ソフトに手入力して帳簿を作成する方法に比べ、作業が格段に楽になるだけでなく人為的ミスも防げるため、業務効率化につながります。また、会社のお金を詳細にまとめることができるので、細かい会計処理ができていない「どんぶり勘定」を防ぐことも可能です。
2.会計ソフトでどんなことができる?
前述した通り、会計ソフトでは、会社のお金の流れを入力、集めた情報で帳簿を作成・出力することができます。
ここからはさらに詳しく「会計ソフトでできること」や「活用シーン」を紹介します。
2-1.主な機能
会計ソフトの基本的な機能は以下のとおりです。
- 入力機能
- 自動仕訳
- レポート出力
- 財務諸表・帳簿の作成
- 支払管理
- 金融機関との連携
- 他システムとの連携
- 法改正に合わせたバージョンアップ
会計ソフトは主に「企業のお金の流れをまとめる」ことが目的で、入力機能はもちろん、AIによる自動仕訳や金融機関との連携による入出金のリアルタイム更新があります。
また、会計ソフトでは法改正に合わせた機能も豊富です。たとえば、最近では「インボイス制度」や「電子帳簿保存法」等が注目されていますが、それらに対応した会計ソフトも登場し始めています。
2-2.活用シーン
会計ソフトは以下のようなシーンで役立ちます。
- 請求書や月次決算書の作成
- 確定申告書の作成・送付
- 月次計画書・損益計画書の作成
- 経営レポートの作成
- 会計事務所へのデータ連携
- 他システムとの連携
基本的には「帳簿の作成」が主な活用方法になりますが、会計ソフトによっては経営レポート(経営分析・予実管理など)を作成できるものもあります。
会計業務を効率化できる機能から、事業運営を正常に行うための現状分析等も可能です。
3.会計ソフトを導入する5つのメリット
ここでは、会計ソフトを導入するメリットについて説明します。
3-1.業務の効率化が期待できる
会計ソフトを導入すれば、銀行口座や店舗のレジ、社員が使う法人のクレジットカードなどと連携でき、取引データが自動で帳票に入力されます。また仕訳帳に入力されたものは、自動で他の記帳が必要な帳票にも入力できるので、作業時間を大幅に短縮できます。
業務効率化につながるだけでなく、直接入力する作業も軽減されるため、計算ミスや入力ミスも大幅に減らすことができます。
3-2.知識・経験の少ない担当者も扱いやすい
会計ソフトは従来の方法と異なり、手動で作業する範囲が少なく、操作方法やルールも簡単なものが多いため、知識や経験の少ない担当者も使いこなしやすいです。
操作方法は会計ソフトの提供企業から配布されるマニュアルの確認、もしくは電話やチャットでのサポートを受けられるので、経理や会計といった専門的な人材は必要ありません。
従来の手書きスタイルや表計算ソフトの使用では、作業内容や細かいルールは経理担当者しか把握できていない場合が多かったため、限られた人しか会計業務を行えませんでした。帳簿作成などの複雑な作業は若手に任せられず、ベテラン社員しか行えないといった企業も多いでしょう。
しかし会計ソフトであれば複雑な作業は必要なく、簡単な操作のみで帳簿を作成できます。
3-3.テレワークに対応しやすい
会計ソフトの中にはクラウド型でサービスを提供しているベンダーもあり、インターネットさえあれば自宅から会計業務ができるため、テレワークに対応しやすいです。
会計業務は会社で行うことが一般的でしたが、会計ソフトを導入すれば自宅から簡単操作で正確な帳簿入力ができるため、テレワークを推進できます。
3-4.ミスや不正行為の防止になる
会計ソフトは、会社のお金の流れをすべて手作業で入力する必要がなく、入力を補助してくれる機能が搭載されているため、ミスや不正行為の防止になります。紙の領収書や納品書、注文書をスキャンするだけで自動入力してくれる機能もあるので、人的ミスを限りなく減らすことができます。
会計ソフトには入力履歴やアクセスログを保存できるものもあり、数字の書き換えや改ざんが難しくなるため、不正行為の防止にもつながります。
3-5.事業の状況を把握しやすくなる
会計ソフトを利用すればお金の流れを可視化でき、事業運営が正常かどうかを把握しやすくなります。会計ソフトを導入することで、銀行口座やクレジットカードの取引データを元に自動で帳簿が作成されます。
また、作成に多くの時間を費やすキャッシュフロー表や各事業別・店舗別にまとめた取引データなども、会計ソフトが自動で作成可能です。そのためほぼリアルタイムで経営状況を把握できます。
会計上の問題がある場合は、早期発見・改善に向けた行動を迅速に取ることができます。
4.会計ソフトの種類ごとのメリット・デメリットと選び方
会計ソフトには大きく分けて3つの種類があります。それぞれの特徴やメリット、デメリットを表にまとめました。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
クラウド型 |
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|
インストール型 |
|
|
オンプレミス型 |
|
|
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1.クラウド型
クラウド型とは、インターネット上からアクセス、利用が可能なサービスです。インストールや自社でサーバーを用意する必要がないため、手軽に導入できるのがポイントです。
また、安価で導入でき、必要な時だけ契約できるという魅力もあります。
ただし、クラウド会計はカスタマイズ性に乏しく、自社の商習慣や規則に合わせた使い方ができません。また、ベンダーによるメンテナンスやシステム障害が発生した場合に一時的に利用できなくなる点も注意です。
安価かつ、会計ソフトの基本的な機能(帳簿作成や確定申告が目的)を求めている方には、クラウド型の会計ソフトがおすすめです。
4-2.インストール型
インストール型とは、パソコンにインストールするタイプの会計ソフトです。オフライン環境で利用できるため、インターネットの接続環境が不安定な場所でも安定した通信を実現できます。
また、クラウド型のように、ベンダーによるメンテナンスがないため、作業が中断させられることもありません。
ただし、クラウド型よりもコストがかかる点や、インストールするサービスによっては利用環境(Windowsパソコンのみ使用可能など)に制限がかかる可能性があります。
インストール型は安定した通信環境で会計ソフトを使いたい方におすすめです。
4-3.オンプレミス型
オンプレミス型は、自社にサーバーや回線を設置し、システムを構築するタイプの会計ソフトです。オンプレミス型は自社内にサーバーを構築するため、セキュリティ性が高いです。また、インストール型同様にオフライン環境でも安定して利用できます。
ただし、オンプレミス型はサーバーや回線の準備に膨大な費用がかかります。その分、クラウド型やインストール型に比べて、安定した環境で会計業務を行えます。
オンプレミス型は、高負荷な作業をする場合や、システム停止で大きな損傷を受ける事業を運営されている方におすすめです。
5.無料版の会計ソフトは何が違う?
会計ソフトには、基本的な利用は無料でもオプションを追加する場合は有料になるなど、無料・有料のソフトが混在しています。
特にクラウド型のサービスは基本的な機能を網羅しており、1つのサービスで大量のユーザーが利用できることもあり、初期費用は無料で利用できることは多いです。
無料版は有料版と異なり、サポートや機能が不足している場合があります。会社のお金の流れを理解し、帳簿なども作成する場合は機能が豊富な有料の会計ソフトを利用すべきでしょう。
一方で、お金の流れが頻繁に発生しない中小企業や個人事業主と、請求書や注文書の作成など簡易的な作業にのみ会計ソフトを利用したい企業には無料ソフトでも十分対応できるでしょう。
6.会計ソフト導入時の注意点
会計ソフトは専門知識がない人材でも会計処理ができる便利なツールですが、利用する際にはいくつかの注意点を知っておく必要があります。
6-1.専門知識の勉強も怠らない
会計ソフトを導入するからといって、専門知識の勉強は怠らないようにしましょう。
会計ソフトを導入する場合、実際に会計ソフトを扱う経理担当者は、会計や簿記の知識はある程度持っておいた方がスムーズに業務を行えます。また帳簿が本当に合っているか確認する際も、ミスを見落とすことなくチェックできるでしょう。
経理部署もしくは経理担当者として会計業務を行っている場合は、新たに勉強する必要はほとんどありません。ただし会計や簿記の知識のない新入社員が経理部署に配属になった場合は、会計や簿記の基本知識を伝授した上で会計ソフトを利用してもらう必要があります。
また会計業務は日々のお金の流れを管理するだけでなく、企業の資産管理や法人税の納税なども含まれます。そのため、ある程度の会計知識や税制度・納税ルールなどの知識も備えておくと、会計ソフトを効率的に使いこなせるでしょう。
6-2.必要なデータや書類の整理をする
会計ソフトを利用する前に必要なデータや書類の整理をしておきましょう。
会計ソフトでできるのは「書類の読み込み・記入」等になります。マスターデータとなる書類が必要になるため、領収書・請求書・注文書といった書類は必ず保管し、整理しておきましょう。
7.会計ソフトを導入するときのステップ
会計ソフトを導入するときの流れを紹介します。
大まかなステップは以下の通りです。
- 目的・要件を整理してスケジュールを決める
- 会計ソフトの比較検討をする
- 初期設定をして利用を始める
7-1.目的・要件を整理してスケジュールを決める
会計ソフトを導入する前の初めのステップとして、目的や要件を整理することから始めましょう。
会計ソフトはただ導入すれば効果が見込めるものではありません。
たとえば、「会計業務の作業量が多くて社員の残業が続いている」場合と「会計事務の業務が属人化しており、新入社員の会計業務が滞っている」場合は導入すべき会計ソフトが異なります。
前者は会計業務のベテランの作業効率を向上させるための会計ソフトが適していますが、後者はシンプルな操作性で会計業務を行えるソフトが適しています。
また、会計ソフトを導入したとしてもすぐに使いこなせるわけではありません。慣れるまでの時間も考慮しつつ、導入計画を立てましょう。
7-2.会計ソフトの比較検討をする
会計ソフトの導入スケジュールが決まったら、会計ソフトの比較検討を行いましょう。
会計ソフトは主に、「操作性」「機能」「サポート」に違いがあります。費用を重視して選ぶのではなく、「誰が利用するのか」「どのような機能が必要か」「利用時やトラブル時のサポートはあるか」というように、比較検討を行いましょう。
会計ソフトのベンダーによっては、デモ版をお試しで利用できる場合もあるため、導入検討時には複数社にお試し利用について問い合わせるとよいでしょう。
7-3.初期設定をして利用を始める
会計ソフトは、導入後に初期設定が必要になります。具体的には「事業者設定」「会計年度の設定」「会社の預金口座と会計ソフトの紐付け」などです。
これらを設定しなければ、会社のお金の流れを正確に入力することはできません。初期設定についてはベンダーによるサポートを受けられるので、導入後に相談してみましょう。
8.会計ソフトを比較するときのポイント
会計ソフトを選ぶ際は、機能性、操作のしやすさだけでなく、サポート体制や無料期間の有無なども重要な比較ポイントです。
会計ソフトを比較する時のポイントは、以下のとおりです。
- 機能
- 操作のしやすさ
- 他のシステムとの連携
- サポート体制
- 無料期間・トライアル体験の有無
それぞれ詳しく解説します。
8-1.機能
会計ソフトを選ぶ際には、主要機能を比較しましょう。
会計ソフトは、税務申告・経費管理・経営分析といったさまざまな機能を提供しているものの、「AIを活用した機能」や「他のサービスとの連携機能」など、独自の機能を提供しているベンダーも多いです。
決算書の作成や消費税申告書の作成、自動仕訳といった機能はどのベンダーの会計ソフトにも搭載されていますが、それぞれ独自の機能もあるので比較してみましょう。
また、最新の法改正に対応しているかも確認しておきましょう。
特に、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応しているかは必ずチェックしておかなければなりません。
ビジネスの成長や法改正に伴い、必要な機能は変化するため、会計ソフトがこれらの変更に柔軟に対応しているかどうか、カスタマイズ可能かどうかも確認しておく必要があります。
8-2.操作のしやすさ
操作のしやすさも、会計ソフトを選ぶ際の重要な比較ポイントの一つです。
会計知識が豊富でない担当者でも簡単に使えるかどうかは、日々の業務の効率に直結します。直感的でわかりやすい操作性の会計ソフトは、入力ミスや二重チェックといった手間を減らすことができ、業務効率化につなげられます。
知識・経験の少ない担当者が多い場合、直感的な操作や利用ガイドにより、迷わず入力できるか確認する必要があります。
前述した通り、会計ソフトはデモ版をお試し利用や、動画で使用感を確認できるので、気になる会計ソフトがあれば問い合わせてみましょう。
8-3.他のシステムとの連携
インストール型の会計ソフトは同じシリーズで使えるシステムがあるか、クラウド型の会計ソフトは外部システムとの連携性が高いか、といった点も会計ソフトを導入する際に重要なポイントです。
外部システムとは、経費精算システムや給与計算システム、POSレジシステムなどが当てはまります。他の業務で使用しているシステムと連携できるか、あらかじめ確認しておきましょう。
たとえば経費精算システムを利用すれば、領収書やレシートを読み込むことで金額を入力する手間や作業時間を削減できます。しかし会計ソフトと連携できない場合、同じ領収書やレシートを読み込む、もしくは手入力する必要があり、二度手間で入力ミスの原因にもなります。
もし経費精算システムと会計ソフトが連携していれば、データをCSVファイルとして出力し、会計ソフトへそのまま取り込むことも可能です。そのため同じ作業を二度繰り返すことはなく、入力ミスも防げます。
他のシステムと連携性の高い会計ソフトであれば、上記のように他の業務も含めて効率化できるので、会計ソフトの導入の前にぜひ確認してみてください。
8-4.サポート体制
会計ソフトを選ぶ際はサポート体制を確認することも大切です。
会計ソフトに問題が生じた際、迅速かつ適切なサポートが受けられるかどうかは、今後の運用に影響します。サポートがメールのみの対応か、電話での対応が可能か、またはトラブル発生時の迅速なサポートが期待できるかなど、サポートの内容を比較する必要があります。
また、サポート対応だけでなく会計ソフト利用時に役立つ「サポートページ」や「FAQ」が充実しているかも確認しておきましょう。
8-5.無料期間・トライアル体験の有無
会計ソフトにはデモ版を無料でお試しできるトライアル期間が設けられている場合があります。
また、有料プランの機能を制限した無料プランが提供されている場合もあります。
デモ版のトライアル体験や無料プランを利用してみると、ホームページの説明や利用イメージからは確認できなかった操作感や自社との相性が見えてきます。
一度試してみると導入時の失敗(社員が扱えないなど)を減らすことができるので、必ず確認しておきましょう。
9.おすすめのクラウド型の計ソフト6選
この章では、おすすめのクラウド型会計ソフトを6つ紹介します。
ビジネス向けソフトウェアや、クラウドサービスをユーザーレビューを基に比較するサイト「IT review」が定期開催している「ITreview GridAward 2023年」で掲載されている会計ソフトを元に紹介しています。
ソフト名 | 特徴 | 無料トライアル期間 | コスト | サポート | セキュリティ |
---|---|---|---|---|---|
freee会計 | 経理初心者でも簡単に操作可能 | 1ヵ月 | 〇 | 〇 | 〇 |
弥生会計オンライン | シンプルな機能性 | 30日間 | ◎ | 〇 | 〇 |
マネーフォワードクラウド会計 | 経費や給与計算、勤怠システムなどもまとめて含まれている | 1ヵ月 | △ | 〇 | 〇 |
勘定奉行クラウド | AI機能を活用することで、業務の自動化・効率化が期待できる | 30日間 | ◎ | 〇 | 〇 |
PCAクラウド会計 | 人事や販売、管理といった他サービスと連携できる | 2ヶ月 | 〇 | 〇 | 〇 |
ジョブカン会計 | 使いやすい管理画面 | 30日間 | 〇 | 〇 | 〇 |
9-1.freee会計
freee会計は経理初心者でも簡単に操作できる会計ソフトです。たとえば、費用計上の項目がわからない場合でもガイドが表示されるため、簿記の知識がない場合でも迷わずに入力できます。
記帳方法は該当する勘定科目に振り分けたり、借方や貸方に計上したりといった方法ではなく、freee会計独自の方法で行われます。そのため簿記の知識がある人や長年経理に携わっている人は、逆に使いにくさを感じる可能性があるので注意してください。
機能 | 仕訳・記帳の自動化/決算書の作成/売掛金・買掛金管理/資金繰り管理/固定資産管理/予実管理/経営分析/電子帳簿保存/消費税申告など |
---|---|
サポート |
|
セキュリティ |
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年額料金(税込) |
20名以下の法人向け ミニマム:26,136円/ユーザー上限3名まで ベーシック:52,536円/ユーザー上限なし おまかせパック(経理代行プラン):393,360円~(別途初期費用) 20名以上の法人向け プロフェッショナル:要問い合わせ クラウドERP:要問い合わせ |
※2023年11月時点の料金・機能です。
9-2.弥生会計オンライン
弥生会計オンラインはシンプルな機能が特徴の会計ソフトです。freee会計と同じく、簿記の知識をそこまで持っていなくても安心して使えます。
弥生会計オンラインでは体験版が提供されており、30日間は無料で体験版を利用できます。体験版で作成したデータは有料の製品版に引き継ぐことができるため、そのまま製品版を利用する場合でも便利です。
機能 | 仕訳・記帳の自動化/決算書の作成/売掛金・買掛金管理/固定資産管理/経営分析/電子帳簿保存など |
---|---|
サポート |
|
セキュリティ |
|
年額料金(税込) |
※各プランでサポートの期間が異なる |
※2023年11月時点の料金・機能です。
9-3.マネーフォワード クラウド
マネーフォワードクラウド会計は、経費や給与計算、勤怠システムなどもまとめて含まれている会計ソフトです。そのため他の経理システムと連携する手間や労力を省けます。
マネーフォワードクラウド会計の特徴は、システム内にインポートできるエクセルのテンプレートが用意されている点です。たとえば複数の店舗を管理したい場合、店舗ではエクセルに入力してもらい、そのデータをまとめてシステムにインポートできます。
機能 | 仕訳・記帳の自動化/決算書の作成/売掛金・買掛金管理/固定資産管理/経営分析/電子帳簿保存/消費税申告など |
---|---|
サポート |
|
セキュリティ |
|
年額料金(税込) |
※1名追加するごとに年額3,960円プラス |
※2023年11月時点の料金・機能です。
9-4.勘定奉行クラウド
勘定奉行クラウドは、会計システムで長年の実績を誇る「勘定奉行」のOBCが提供するクラウド型の会計ソフトです。最新の電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応しており、最新の制度に対応している会計ソフトを導入したい方におすすめです。
勘定奉行クラウドは最新の法改正に対応しているだけでなく、AIを活用した自動処理やサポート対応も充実しています。また、月額7,750円と低価格で利用できます。
機能 | Excel取込/入出金明細取込/カード利用明細取込/証憑入力・保管/適格請求書発行/適格請求書受領/仕訳伝票/帳票入力/伝票予約登録/仕訳申請・承認/会計帳票/決算報告書/資金繰り表/消費税申告/電子申告/勘定科目内訳明細書/プログラム自動更新 |
---|---|
サポート |
|
セキュリティ |
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年額料金(税込) |
IEシステム 月額7,750円 iJシステム 初期費用50,000円 月額11,750円 |
※2023年11月時点の料金・機能です。
9-5.PCAクラウド会計
PCAクラウド会計は、日常の伝票入力を行うだけで元帳、試算表、決算書を作成できるクラウド会計ソフトです。PDFの請求書や領収書ファイルや、Excelで作成したCSVデータから仕訳の元にデータを取り込みしてくれるので、一つ一つ手入力で登録する必要はありません。
PCAクラウド会計では、バックアップ・リカバリ機能も搭載されており、誤って入力ミスをした場合も復元可能です。シンプルなインターフェースで未経験の方でも利用しやすいため、経理部署がない企業にもおすすめです。
機能 | 導入・入力/会計帳票の出力/決算/分析 |
---|---|
サポート |
|
セキュリティ |
|
年額料金(税込) | 月額13,860円(1ライセンス) |
※2023年11月時点の料金・機能です。
出典:クラウド会計ソフト『PCAクラウド 会計』 | ソフト情報 | ピー・シー・エー株式会社
9-6.ジョブカン会計
ジョブカン会計は、基本的な操作をキーボードで完結し、簡単に操作できるクラウド会計ソフトです。オプション機能が豊富で、会計ソフト以外にワークフローシステムの構築や勤怠管理、経費精算や給与計算も機能に追加することができます。
ジョブカン会計では、日々入力されるデータから会社の資金繰り表を作成・確認できます。また、管理帳簿の切り替えやフィルタにかけた検索結果を瞬時に表示できるため、エクセルのように大容量のデータ処理に時間がかかるようなことはありません。
機能 | 利用可能ユーザー数上限なし/各種記帳/決算書作成機能/貸借対照表/損益計算書/部門比較機能/権限管理機能/仕訳承認機能/仕訳履歴閲覧機能/科目・部門履歴/閲覧機能/固定資産履歴/閲覧機能/キャッシュ・フロー計算書/セキュリティ設定機能(IPアドレス制限)/操作ログ閲覧機能/決算書作成履歴閲覧機能 |
---|---|
サポート |
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セキュリティ |
|
年額料金(税込) |
スタートアップ
ビジネス
ビジネス
※利用できる機能は料金プランによって異なります。 |
※2023年11月時点の料金・機能です。
10.おすすめのインストール型の会計ソフト2選
この章では、おすすめのインストール型の会計ソフトを2つ紹介します。
両方ともMM総研が2018年に約7万3千人を対象にリサーチした「業務ソフトウェアのトップシェア商品」の財務・会計部門において、高いシェア率を誇っています。
ソフト名 | 特徴 | 無料トライアル期間 | コスト | サポート | セキュリティ |
---|---|---|---|---|---|
勘定奉行 | グループ企業に役立つ機能が搭載 | 3日間(土日祝を除く) | △ | 〇 | 〇 |
弥生会計 | 帳票を手間をかけずに簡単に作成可能 | 1ヵ月 | 〇 | ◎ | 〇 |
インストール型の会計ソフトを販売している企業は、他の業務支援ソフトも販売している場合が多く、会計ソフトと連携することで、より業務効率化を図れます。ここで紹介するソフトは、いずれも同シリーズの業務支援ソフトと連携可能です。
また将来もしクラウド型の会計ソフトに移行したくなった際、いずれのソフトもクラウド版の会計ソフトを販売しており、スムーズな移行ができます。
以下でそれぞれの会計ソフトについて解説しているので、インストール型の会計ソフトを選ぶ際はぜひ参考にしてみてください。
10-1.勘定奉行
勘定奉行は一般の企業だけでなく、多くの子会社や関連会社を抱えるグループ企業などにも向いている会計ソフトです。実際に250社以上のグループ企業が勘定奉行を導入しています。
会社独自の帳票を作成できる点も勘定奉行の特徴の1つです。会計ソフトで帳票を作成できるのは便利ですが、会社仕様の帳票にするため必要な科目の追加や並び順の変更、部門階層の設定などの作業が別途必要な場合もあります。
しかしオプションを活用すれば、上記のような帳票の二次加工が必要なくなり、担当者の手間や負担を削減可能です。
機能 | 仕訳・記帳の自動化/決算書の作成/売掛金・買掛金管理/固定資産管理/経営分析/電子帳簿保存/消費税申告など |
---|---|
サポート |
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セキュリティ |
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年額料金(税込) |
|
※2023年11月時点の料金・機能です。
10-2.弥生会計
弥生会計は、帳票や決算書を手間をかけずに簡単に作成できる会計ソフトです。導入企業数が多いだけでなく導入後の顧客満足度が高いため、会計ソフトを初めて導入する企業も安心して使えるのではないでしょうか。
実際にビジネス向けソフトウェアや、クラウドサービスをユーザーレビューを基に比較するサイト「IT review」が定期開催している「ITreview GridAward 」において、会計部門で認知度と顧客満足度の高さから選ばれる「Leader」賞を12期連続で受賞しています。
認知度や顧客満足度が常に高い理由の1つとしては、操作が簡単かつ便利なサービスを利用できる点が挙げられるでしょう。
機能 | 仕訳・記帳の自動化/決算書の作成/売掛金・買掛金管理/資金繰り管理/手形管理/固定資産管理/予実管理/経営分析/電子帳簿保存/証憑管理/消費税申告など |
---|---|
サポート |
※サポート内容はプランによって異なる |
セキュリティ |
|
年額料金(税込) |
スタンダード(従業員5名程度の法人向け)
プロフェッショナル(従業員10名以上の法人向け)
プロフェッショナル2ユーザー(2台同時利用可能)
※各プランによってサポート内容が異なる ※上記は初年度の料金(初年度はサポート無料で次年度から料金が発生) ※サポートが要らない場合は店頭であればソフト単体で購入可能 |
※2023年11月時点の料金・機能です。
11.既存会計ソフトのクラウド移行ならNTT東日本へご相談ください
国内企業では、IT人材の不足や労働人口の減少により、DX化が求められています。その中で「老朽化したシステムを使い続けている」という企業は早急なシステムの更新、変更、乗り換えが求められています。
クラウド型が登場する以前に主流であったオンプレミス環境の会計ソフトはリプレースの必要性が出ています。
NTT東日本では、老朽化したソフトや既存会計ソフトのクラウド環境への移行の支援実績があります。これまでの運用方法と変わりなく、老朽化したシステムを新しいシステムに移行できるため、これまで以上の運用成果を出すことができます。
NTT東日本ではクラウド導入・運用を支援しておりますので、複雑な移行でもまずは一度ご相談ください。
12.会計ソフトについてまとめ
会計ソフトとは、収支・支出といった会社のお金の流れを管理し、帳簿をはじめとした決算書や貸借対照表といった帳簿の作成・出力が可能なシステムです。
従来の手書きで帳簿を作成する方法や、表計算ソフトに手入力して帳簿を作成する方法に比べ、作業が格段に楽になるだけでなく人為的ミスも防げるため、業務効率化につながります。
それぞれの会計ソフトにはメリット・デメリットがあるので、自社に合ったソフトを選びましょう。
【無料】クラウドに関する疑問・お悩みはお気軽にご相談ください。
本記事に記載されている会社名、サービス名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
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