COLUMN

クラウドシェアはAWS・Azureで半数超!どちらを選ぶべき?

【これ一冊で分かる!】クラウド移行の考え方と進め方のポイント集~NTT東日本がおすすめするクラウドロードマップ~

「世界や日本のクラウドシェアはどうなっているの?」

「クラウドシェアが高いのはどのベンダー?」

2021年のクラウド市場は1780億ドルを超え、身近なサービスとなったクラウドですが、企業向けクラウドサービスの中で大きなシェアを占めているのは「Amazon Web Services(AWS)」と「Microsoft Azure」です。

米調査会社Canalysの最新調査によれば、2022年第2四半期の世界のクラウドシェア1位はAWS、2位はAzureとなっており、上位2社でシェアの5割以上を占めているのです。

シェアが多いだけあり、AWSとAzureのどちらかを選べばクラウドに求める機能はほぼカバーされており、クラウドを利用しようと思った企業の場合、このどちらかを選ぶのがおすすめです。

しかし、AWSとAzureのどちらを選ぶべきかは、現在利用しているシステムの状況や、クラウドに臨むことによって異なります。

AWSとAzureそれぞれの特徴やメリットデメリットを理解していなければ、自社に合ったクラウドサービスを選ぶことはできません。

そこでこの記事では、世界と日本のクラウドシェアの状況や、クラウドシェアの半数以上を占めるAWSとAzureの特徴について紹介します。

【この記事を読めばわかること】

  • 世界のクラウドシェアと動向分析
  • 日本のクラウドシェアと動向分析
  • AWS・Microsoft Azureそれぞれの特徴とおすすめのケース

この記事を読み、最新のクラウドシェアやその動向について理解した上で、AWSとAzureのそれぞれの特徴を理解すると、自社に合ったクラウドサービスを選ぶことができます。

自社に合うクラウドサービスを選び、導入することで、生産性を向上させ、事業を発展させることができるのです。

ぜひ最後までお読みください。

目次:

1.世界のクラウドシェアと動向分析
1-1.2022年最新のクラウドシェアは1位AWS・2位Azure・3位Google 上位三社の寡占が進む
1-2.2021年のクラウド市場は1780億ドル!今後も成長が見込まれる
2.日本のクラウドシェアと動向分析
2-1.国内クラウド市場規模は2021年で1兆5,879億円
2-2.日本のパブリッククラウドシェアもAWS・Azureで半数以上を占める
2-3.クラウドサービスを利用している企業は約7割
3.クラウドシェアNO.1!AWSの特徴とメリットデメリット
3-1.AWSのメリット
3-2.AWSのデメリット
4.シェア拡大中!Microsoft Azureの特徴とメリットとデメリット
4-1.Microsoft Azureのメリット
4-2.Microsoft Azureのデメリット
5.AWS・Microsoft Azure・その他のクラウドサービスそれぞれおすすめのケース
5-1.Microsoft以外の製品と連動させたいならAWS
5-2.Microsoft製品と組み合わせるならMicrosoft Azureがおすすめ
5-3.海外にも拠点があるならAWSがおすすめ
5-4.柔軟性や拡張性が高いクラウドサービスを求めているならAWSがおすすめ
5-5.オンプレミス併用でクラウド利用するならMicrosoft Azureがおすすめ
5-6.費用が安いクラウドを探しているのならGoogle Cloudがおすすめ
5-7.中国ビジネスでの利用を考えているのならアリババクラウドがおすすめ
6.AWS・Microsoft Azureの導入にお困りならNTT東日本にご相談ください!
6-1. 最適なクラウド化を一元的にサポートするからストレスフリー
6-2. 24時間365日サポートで導入後も快適
6-3. クラウドの専門家が中立の立場からアドバイスするので安心
7.まとめ

1.世界のクラウドシェアと動向分析

世界のクラウドの現状を知るために、まずは世界のクラウドシェアと、その動向を分析していきましょう。

この章では、

  • 2022年最新のクラウドシェアと動向分析
  • クラウド市場の大きさと今後の市場について

を紹介していきます。

1-1.2022年最新のクラウドシェアは1位AWS・2位Azure・3位Google 上位三社の寡占が進む

アメリカの調査会社であるCanalysとSynergy Research Groupが発表した、2022年第2四半期の世界のクラウドシェア率によれば、1位が「Amazon Web Services(AWS)、2位が「Microsoft Azure」、3位が「Google Cloud」となりました。

まずはCanalysの調査結果から見ていきます。

参考:Canalys

Canalysの調査では、3カ月前の2022年第1四半期のクラウドシェアと比較すると、AWSは34%から31%に下がった一方、Microsoft Azureは21%から24%へ伸びています。

ただし、Synergy Research Groupの発表した調査では、AWSがシェアを伸ばしている一方、Microsoft Azureはシェアをわずかに下げています。

こちらの調査では、AWSがシェアを1%伸ばし、ほぼ34%になったとされています。

しかし、どちらの調査結果でもAWSとMicrosoft Azureの二強であることは変わらず、2つ合わせたシェア率は5割を超えており、ここに第三位であるGoogle Cloudを加えると約6割が3社で占められ、その他のクラウドサービスについてはシェアが下降しているのです。

クラウドベンダーにおいては、AWSとMicrosoft Azureの2社が大きなリードをとっていることは間違いないでしょう。

1-2.2021年のクラウド市場は1780億ドル!今後も成長が見込まれる

クラウド市場は年々成長を遂げており、2021年のクラウド市場は1780億ドルに達しました。前年度2020年の1290億ドルと比較すると37%増となっており、世界中で力強い成長を遂げています。

2022年度は2050 億ドルに達するという試算もあり、今後もより大きな成長が期待されているのです。

調査会社による予測では、クラウド市場は今後も長期間にわたり、果てしなく成長していくだろうとされています。

これはクラウドの需要が年々伸びていること、クラウドというサービスがもはや当たり前のものになってきていることを示しているのです。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響も、クラウド市場の拡大に拍車をかける要因となっています。

2020年から、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、対面を避け、オンラインでのビジネス環境を整えることが世界中で求められました。

今後もますますクラウド市場は拡大し、利用の幅が広がっていくでしょう。

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2.日本のクラウドシェアと動向分析

AWSとMicrosoft Azureが半数以上を占める世界のクラウド市場に対して、日本のクラウド市場はどのようになっているのでしょうか?

第2章では、日本のクラウドシェアやクラウド市場について理解するために

  • 国内クラウド市場の規模
  • 日本のパブリッククラウドシェア
  • クラウドサービスを利用している企業の割合

について紹介していきます。

2-1.国内クラウド市場規模は2021年で1兆5,879億円

世界のクラウド市場が2021年度で1780億ドルだったのに対して、総務省が発表した「令和4年 情報通信に関する現状報告の概要」によれば、日本国内のクラウド市場規模は2021年度で1兆5,879億円となっています。

これは前年と比べると28.5%増となり、世界のクラウド市場と同じく、日本のクラウド市場も大きく成長していることがわかります。

日本でクラウド市場が大きな伸びを見せた要因のひとつが、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、企業がクラウド移行やDX化を進めたことです。

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、テレワークが急速に進められ、オフィス以外の場所で仕事ができる環境を整えるためクラウドサービスを利用する企業が増えました。

今後の予測では、成長率は下がるものの、市場規模は年々拡大し、2026年には3兆5000億円を超えるという予測となっています。

出典:令和4年 情報通信に関する現状報告の概要 データ集

日本でもクラウド市場は大きく成長し、利用も拡大していくことが予想されているのです。

参考:令和4年 情報通信に関する現状報告の概要

2-2.日本のパブリッククラウドシェアもAWS・Azureで半数以上を占める

日本のパブリッククラウド市場のシェアは、2022年にSynergy Research Groupが発表した地域別クラウドシェアによれば、1位がAWS、2位がMicrosoft Azureとなっています。

1位 AWS
2位 Microsoft Azure
3位 Fujitsu
4位 NTT
5位 Google
6位 ソフトバンク

3位からはFujitsu、NTTと国内ベンダーが続いており、国内サービスへの強さを見せました。

AWSとMicrosoft Azureのシェアは大きいものの、日本ならではのサービスや使いやすさなどを追求することで、国内ベンダーもシェアを伸ばす可能性が大きくあるのです。

2020年に日本のMM総研が発表した「国内クラウドサービス需要動向調査」でも、1位がAWS、2位がMicrosoft Azureとなっており、AWSとMicrosoft Azureの強さがわかります。

ただし、こちらの調査では3位がGoogle Cloudとなっており、大手三社のシェアが高い結果となりました。

参考:Synergy Research Group

国内クラウドサービス需要動向調査

2-3.クラウドサービスを利用している企業は約7割

国内企業のクラウドサービスの利用状況は、「令和2年 情報通信に関する現状報告の概要」によれば、2021年の時点で71%の企業がなんらかのクラウドサービスを利用していると答えています。

出典:令和4年 情報通信に関する現状報告の概要 データ集

2020年の同調査では68.7%だったことに比べると、クラウドサービスを利用している企業が増加しているという結果になりました。

そのうち4割の企業は、全社でクラウドサービスを利用していると答えています。

調査が開始した2017年から見ていくと、毎年利用率は上昇しており、クラウドサービスを利用することが企業にとって当たり前のようになってきていることがわかります。

日本の企業にとって、クラウドサービスはすでに欠かせないものになりつつあるのです。

参考:令和4年 情報通信に関する現状報告の概要 データ集

令和2年通信利用動向調査報告書(企業編)

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3.クラウドシェアNO.1!AWSの特徴とメリットデメリット

世界のクラウドシェアでは、AWSが1位、Microsoft Azureが2位であることがわかりました。

世界でも、日本でもクラウドシェアNO.1であるAWSとは、どのような特徴のあるクラウドサービスなのでしょうか?

AWSは、Amazonが提供しているクラウドサービスで、世界的なクラウドシェアのトップです。

Amazonは2006年に世界に先駆けてクラウドサービスを提供し、進化し続けてきました。

ビッグデータ分析、ストレージ、サービス系アプリなどさまざまな機能があり、幅広く利用されています。

圧倒的なクラウドシェアを誇るAWSのメリットとデメリットは次の通りです。

それぞれについて詳しくみていきましょう。

3-1.AWSのメリット

AWSのメリットは次の3つが挙げられます。

  • 200を超えるサービスを提供
  • さまざまな製品と連動できる
  • 245の国と地域で使える

それぞれ詳しくみていきましょう。

3-1-1.200を超えるサービスを提供

AWSはクラウドシェアNO.1を誇るだけあり、200を超えるクラウドサービスを提供しているのがAWSを選ぶメリットです。

ビッグデータ分析、ストレージ、サービス系アプリなどさまざまな機能があり、自社に必要な機能を選んで利用できるのが特徴です。

【AWSの主なサービス】

Amazon EC2 AWS上に仮想サーバーを作成するサービス
Amazon S3 オンラインストレージサービス
Amazon RDS フルマネージドデータサービス

豊富な機能の中から、自社に必要な機能だけをピックアップして利用することが可能なため、クラウドサービスで多機能なものを探しているケース、いくつかの仕事をクラウドサービスで行いたいケースなどにおすすめです。

3-1-2.さまざまな製品と連動できる

AWSは、さまざまな企業の製品と連動できるようになっているというのもメリットです。

オンプレミス型からクラウドに移行する場合、移行するには現在オンプレミスで利用しているOSや、ミドルウェア、バージョンに制限がある場合がほとんどです。

その点、AWSはさまざまなOS、ミドルウェア、バージョンに対応しているという特徴があります。

もちろんAWSであっても制限があるため、すべてのOSやミドルウェアに対応できるというわけではありませんが、他のクラウドと比較するとその幅がかなり広くなっているのです。

シェアが高く、多くの顧客の要望やトラブルを解決してきた実績もあり、汎用性も高いため、安心して利用することができます。

そのため、現在企業で使っているソフトウェアと連動させ、組み合わせて使いたいケースに適しているのです。

3-1-3.245の国と地域で使える

AWSは世界245の国と地域で利用できるよう、データセンターを設置しているという点もAWSを選ぶメリットです。

Microsoft Azureや他のクラウドも世界にデータセンターを設置していますが、AWSのデータセンターの数とカバーしているエリアは段違いに多いのが特徴です。

データセンターが多い分、AWSは日本以外の国や地域でも、日本と同じようにクラウドサービスをスムーズに利用することができます。

そのため、海外にも拠点を持つ企業にはAWSがおすすめなのです。

3-2.AWSのデメリット

AWSのデメリットとしては次の2つが挙げられます。

  • コスト管理がしにくい
  • 最適なサービスが選びにくい

それぞれ詳しくみていきましょう。

3-2-1.コスト管理がしにくい

AWSのデメリットは、コスト管理がしにくいという点です。

AWSの料金体系は従量課金制となっており、使った分だけ支払いを行います。

使った分だけ支払う形ですので、導入時に大きなコストがかかるオンプレミス型などと比較するとコスト削減につながる場合もありますが、毎月の使用料が変われば費用も変わるため、コスト管理がしにくくなってしまうというのがデメリットです。

また、サービスを追加すればするほど利用料金も上がるため、さまざまなサービスを利用したり、利用人数や利用時間が増えたりするとそれだけコストが高くなります。

また、AWSは円払いも可能ですが、請求額はUSドルベースとなっており、AWSが定めたレートによって金額が換算され請求されるため、レートの変動でコストが変わるというのも管理のしにくさに繋がります。

企業にとってコスト管理は重要ですから、従量課金制と為替レートの変動によってコスト管理が難しいことはAWSを選ぶデメリットなのです。

3-2-2.最適なサービスが選びにくい

AWSのデメリットの2つめは、自社に最適なサービスが選びにくいという点です。

AWSには200以上のサービスがあります。

多様なサービスがあることはAWSの強みでもありますが、逆にいうと、多様過ぎてAWSの中から自社に合ったサービスを選び出すのは難しいということでもあるのです。

例えばストレージサービスでも、AWSにはファイルストレージ・ブロックストレージ・オブジェクトストレージの3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

サービスの多いAWSから自社に最適なものを選ぶのは初心者にはなかなか難しく、事前にかなり勉強することが必要なのがAWSのデメリットです。

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4.シェア拡大中!Microsoft Azureの特徴とメリットとデメリット

世界シェア二位であるMicrosoft Azureは、Windowsで知られるMicrosoftが提供しているクラウドサービスです。

クラウドサービスを開始したのはAWSよりも後ですが、急速にシェアを拡大しています。

そんなMicrosoft Azureのメリットとデメリットは次の通りです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

4-1.Microsoft Azureのメリット

Microsoft Azureのメリットは次の2つです。

  • Microsoft製品との相性がよい
  • 各業界向けのソリューションが揃っている
  • セキュリティが高い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

4-1-1.Microsoft製品との相性がよい

Microsoft Azureのメリットの1つめは、Microsoft製品との相性がよいことです。

Microsoft Azureは、Microsoft officeを始めとするMicrosoft製品との連動性が高く、提携がしやすいように作られています。

Microsoft 365や社員管理にも広く用いられているActive Directoryとも相性が良く、すでにこれらを利用している場合、Microsoft Azureを利用するのが一番スムーズです。

システムの導入や移行も行いやすいため、現在Microsoftの製品を利用している場合はMicrosoft Azureを選ぶのが良いでしょう。

4-1-2.各業界向けのソリューションが揃っている

Microsoft Azureのメリット2つめは、各業界向けのソリューションが揃っているという点です。

Microsoftはサーバー製品の提供などで各業界に特化したサービスの提供の実績があり、Microsoft Azureでも様々な業界に特化したソリューションを提供しています。

  • 金融業界
  • 行政
  • 医療
  • 航空業
  • 電力業
  • 小売業

といった各業種に固有の問題や課題を解決できるサービスがあるため、業界特化型のクラウドサービスを選びたい場合におすすめです。

4-2-3.セキュリティが高い

Microsoft Azureのメリット3つめは、セキュリティが高いという点です。

Microsoft Azureはセキュリティ対策に力を入れており、世界で3500名以上の専門家によってセキュリティ対策を行っています。

さらにAIを使ったサイバ―攻撃対策、データセンターのセキュリティ対策など、さまざまな対策を行っており、安心して大切なデータを任せることができるのです。

セキュリティの高いクラウドサービスを選びたいなら、Microsoft Azureがよいでしょう。

4-2.Microsoft Azureのデメリット

Microsoft Azureのデメリットは次の通りです。

  • AWSと比較して情報量が少ない

それぞれ詳しくみていきましょう。

4-2-1.AWSと比較して情報量が少ない

Microsoft Azureのデメリットの1つめは、AWSと比較した時に情報量が少なく、自社のシステム担当者だけで構築が難しいという点です。

AWSはクラウドサービスの提供が10年を超えており、シェアも大きいことからインターネットなどにAWSについての情報が充実しています。

コミュニティも活発で情報交換が盛んにおこなわれており、わからないことがあったときの検索のしやすさに長けているのが特徴です。

その点、Microsoft Azureは後発であることもあり、公開されているユーザー事例なども少ないため、自社だけで情報を集め、クラウドサービスを選び、環境を整えることが難しい場合もあります。

自社のシステム担当者がクラウド導入を行う場合、情報が得られにくいというのはデメリットになります。

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5.AWS・Microsoft Azure・その他のクラウドサービスそれぞれおすすめのケース

世界のクラウドシェアの約半数を占めているAWSとMicrosoft Azureは、どちらにもメリットとデメリットがあることがわかりました。

この2社のクラウドサービスはどちらも幅広いサービス内容を提供しており、ほとんどの企業の持つ課題を解決できます。

しかし、最終的に導入するクラウドサービスを決定する時、AWSとMicrosoft Azureのどちらを選べばいいのかわからず、困ってしまうことがあるのではないでしょうか?

そこでこの章では、AWSとMicrosoft Azureそれぞれおすすめの場合を紹介します。

それぞれおすすめのケースは次の通りです。

状況 おすすめのクラウドサービス
Microsoft以外の製品と連動させたい AWS
Microsoft製品と組み合わせる Microsoft Azure
海外にも拠点がある AWS
柔軟性や拡張性が高いクラウドサービスを求めている AWS
オンプレミス併用でクラウド利用する Microsoft Azure
費用が安いクラウドを探している Google Cloud
中国ビジネスでの利用を考えている アリババクラウド

AWSとMicrosoft Azureに加え、世界のクラウドシェア第三位のGoogle Cloudやその他のクラウドサービスも合わせて、状況別でおすすめのケースを紹介していきますので、クラウドサービス選びの参考にしてください。

5-1.Microsoft以外の製品と連動させたいならAWS

Microsoft製品以外のシステムや製品と連動させたい場合は、AWSを選ぶのがおすすめです。

3-1-2.さまざまな製品と連動できる」で紹介したように、AWSは他のクラウドサービスと比較しても他社製品と連動しやすくなっています。

ストレージやサーバーといったIaaSの種類が他クラウドサービスと比較してAWSは豊富であることから、クラウドサービスと組み合わせるミドルウェアやOSの制限が少ないことが理由です。

利用したいOSやミドルウェアが決まっている場合は、AWSを選ぶと制限なく利用できるのでおすすめです。

5-2.Microsoft製品と組み合わせるならMicrosoft Azureがおすすめ

Microsoft製品と組み合わせるなら、Microsoft Azureが最適です。

やはり自社製品だけあり、Microsoft製品とMicrosoft Azureの相性は抜群で、データの連動などもスムーズに行えます。

office365サービスを使えば、Microsoft officeのExcelやPowerPointなど使い慣れたソフトをクラウド上で利用することも出来ますし、Active Directoryとの連動も可能です。

自社の社員がMicrosoftのソフトウェアに慣れており、童謡の使いやすさを求めるのなら、Microsoft Azureを選ぶと良いでしょう。

5-3.海外にも拠点があるならAWSがおすすめ

海外など他の国や地域でも支社や拠点があり、そこでも同じクラウドサービスを使いたい場合はAWSがおすすめです。

AWSは世界245の国と地域で利用できるよう、データセンターを設置しています。

もちろんMicrosoft Azureも世界にデータセンターを設置していますが、AWSのデータセンターの数とカバーしているエリアは段違いに多いのが特徴です。

データセンターが多い分、AWSは日本以外の国や地域でも、日本と同じようにクラウドサービスをスムーズに利用することができます。

そのため、海外にも拠点を持つ企業にはAWSがおすすめなのです。

5-4.柔軟性や拡張性が高いクラウドサービスを求めているならAWSがおすすめ

柔軟性や拡張性が高いクラウドサービスを求めているならAWSがおすすめです。

オンプレミスと比較すると、クラウドサービスは事業の拡大や縮小などが起きた時、柔軟に拡張したり縮小したりできるのがメリットです。

中でもAWSは他のクラウドサービスと比較しても柔軟性が高く、簡単にサーバーの追加やスペックの変更がしやすいという特徴があります。

例えば新規事業を立ち上げるためにサーバーの台数を拡張することも簡単にできますし、逆に利用が減った時はサーバーの利用を停止して費用を抑えることも出来ます。

さらに週末や夜間だけサーバー台数を増減させるなど、かなり柔軟に拡張や縮小が可能なため、自社に合わせた運用が可能なのが魅力です。

柔軟性や拡張性の高いクラウドを求めているのならAWSを選びましょう。

5-5.オンプレミス併用でクラウド利用するならMicrosoft Azureがおすすめ

クラウドだけでなく、一部オンプレミスと併用するハイブリットクラウドを考えているのなら、Microsoft Azureがおすすめです。

AWSを始めとする他のクラウドサービスはクラウドのみで運用するフルクラウドを前提としたサービスが多いのに対し、Microsoft Azureでは、オンプレミスと併用するハイブリットクラウドを前提としたサービスが充実しているという特徴があります。

例えばMicrosoft AzureのAzure File Syncという機能は、オンプレミスのファイルサーバーとMicrosoft Azureのクラウドにあるファイルを自動で同期させることができます。

大切なデータはオンプレミスで、クラウドと併用して利用することを想定しているのなら、Microsoft Azureを選ぶとよいでしょう。

5-6.費用が安いクラウドを探しているのならGoogle Cloudがおすすめ

費用がなるべく安いクラウドサービスを探しているのなら、Google Cloudがおすすめです。

Google Cloudは、AWSやMicrosoft Azureと比較して価格を少し安く抑えています。

利用用途によって異なりますが、ストレージや機械学習/AIなどは他クラウドサービスより多少低いため、安く抑えられる可能性があります。

なるべく費用を抑えてクラウド導入したい場合は、Google Cloudがよいでしょう。

5-7.中国ビジネスでの利用を考えているのならアリババクラウドがおすすめ

中国ビジネスでクラウドを利用する場合は、アリババクラウドを選択肢に入れるのがよいでしょう。

アリババクラウドは世界シェアは低いものの、中国では圧倒的NO.1シェアを誇るクラウドサービスです。

中国での評価が圧倒的に高く、中国からアクセスするのならAWSよりもアリババクラウドの方が使い勝手が良くなっています。

中国のグレートファイアウォール(中国のネット検閲システム)を気にせずに、日中間で安定したネットワーク回線を構築できるのはアリババクラウドだけです。

中国でのビジネスのためにクラウドサービスを選ぶのであれば、アリババクラウドもおすすめです。

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6.AWS・Microsoft Azureの導入にお困りならNTT東日本にご相談ください!

「AWSやMicrosoft Azureを導入したいけれど、どうすればいいのかわからない」

「AWSやMicrosoft Azureを導入したいけれど、難しい」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひNTT東日本のクラウド導入・運用サービスをご利用ください!

NTT東日本のクラウド導入・運用サービスは、IT専任担当を置いていない中小企業の方でも、安心してクラウドサービスを利用できるよう、AWS・Azureの導入から運用までをサポートするサービスです。

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詳しくは、以下をご確認ください。

6-1. 最適なクラウド化を一元的にサポートするからストレスフリー

「クラウド導入はできるけれど、回線や端末のことは対応できません」

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このように、部分的にしかクラウド導入のサポートを行っていない業者は、実は結構多いもの。そうなると増えてしまうのが、導入担当者の業務とストレスです。

NTT東日本なら、そんなストレスとは無縁でクラウドを導入できます

NTT東日本ならすべて一元サポートで快適さが段違い
1. 検討段階~導入後まで一元サポート 導入検討段階のご提案から導入時の設定や環境構築・導入後の各種フォローまで、すべてをNTT東日本にお任せでよいので、担当者の負担が最小限になります。
2. ネットワーク環境から端末・クラウド環境まで一元サポート クラウド・ネットワーク・端末と関連するすべての分野について、まとめて相談し一回で解決できるので、非常に効率的です。

経験者がいなくても安心の、導入担当者の業務まで効率化できるNTT東日本のクラウド導入・運用サービスをご活用ください。

6-2. 24時間365日サポートで導入後も快適

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イメージ/バックアップ作成・ボリュームサイズ変更

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6-3. クラウドの専門家が中立の立場からアドバイスするので安心

「オンプレミスかクラウドか、どちらが自社の環境には最適?」

「結局、どのクラウドサービスを選べばいいの?」

少しでも疑問がおありならご活用いただきたいのが、NTT東日本に多数在籍するAWS・Azure認定クラウドのプロの知見です。

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クラウドサービスのメリットを最大限引き出すには、そのクラウドサービスの認定資格を持つプロを活用するのが一番の近道です。

まずはお気軽にお問い合わせください。

7.まとめ

クラウドシェアについてご紹介しました。

2022年最新のクラウドシェアでは、シェア1位がAWS、2位がMicrosoft Azure、3位がGoogle Cloudとなっています。

調査会社によって若干異なる結果が出ていますが、どちらにせよAWSとMicrosoft Azureの2社でシェア5割を超えており、業界を大きくリードしていることは間違いありません。

クラウド市場は世界規模で2021年は1780億ドル、2022年はさらに市場を大きく伸ばすと予想されています。

日本国内のクラウド市場規模は2021年度で1兆5,879億円、2022年は世界と同様にさらに市場が大きくなると予想され、多くの企業でクラウド導入が進むことになります。

クラウドサービスを選ぶなら、クラウドシェアの高いAWSとMicrosoft Azureのどちらかを選べばほぼ機能的に満足することができます。

ただし、状況や要望によってどちらがよいかは変わってきますから、自社の状況やクラウドサービスに求めるものを考えた上で、より合ったものを選ぶと良いでしょう。

AWSとMicrosoft Azureのクラウドシェアが高いサービスを利用し、ぜひ事業に活用してみてください。

  • Amazon Web Services(AWS)および記載するすべてのAmazonのサービス名は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
  • Microsoft Azureおよび記載するすべてのMicrosoftのサービス名は、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
  • Google Cloudは、Google LLCの商標です。
  • アリババクラウド(Alibaba Cloud)は、アリババ株式会社およびAlibaba Group Holding Limitedの商標です。

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