- 基幹システム(オンプレミス環境)のサーバーが老朽化しリプレースの必要があったが、リプレース費用を割高に感じていた
CASE STUDY
勘定奉行シリーズの機能性をそのままに、Microsoft Azureへのサーバー移行をコストと移行期間を大幅カットして実現させた事例
クラウド移行で失敗しないためのお役立ち導入事例8選
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株式会社タカサ
業種 | 調剤薬局の経営、介護用品販売 |
---|---|
従業員数 | 587名 |
本社所在地 | 千葉県市原市 |
主な事業内容 |
調剤薬局の経営、一般薬品の販売 介護用品販売、ストマ装具・人工乳房販売 介護保険関連事業
フィットネス事業 |
ホームページ | https://www.takasa.co.jp/ |
導入サービス | |
クラウド利用サービス |
|
サービス導入時期 | 2022年4月 |
ご担当者さま |
情報システム部部長 松本 勝彦さま |
- 勘定奉行®シリーズのパブリッククラウドへの移行について確かな実績とノウハウがあったから
- コストが他社に比べて圧倒的に安かったから
- コストを抑えられるうえ、勘定奉行シリーズのOffice連携にはAzureが最適だったから
- 現場では以前とまったく変わりなく順調にシステムが稼働している
- オンプレミスと比較してわかりやすい構成のため、運用がしやすくなった
オンプレミスからクラウドへの移行を、イニシャルコストを抑えながら、1カ月半という驚異的なスピードで達成した株式会社タカサさま(以下、「タカサさま」といいます。)の事例をご紹介します。
今回は、松本さまにお話をお伺いいたしました。
NTT東日本のクラウド導入・運用サービスはこちらよりダウンロードできます。併せてご確認ください。
1. ご相談前の課題と背景
オンプレミスの基幹システムのサーバーが老朽化しリプレースの必要があったが、リプレース費用を割高に感じていた
オンプレミスの環境にあった基幹システムのサーバーが老朽化しリプレースの必要があったのですが、いざ見積もりを取るとリプレース費用が割高に感じられ、なかなか話を進めることができませんでした。
最初は、クラウドでなく、新しいオンプレミスサーバーへの切り替えを想定して見積もりを取ったんですね。それがとにかく高いなという印象でした。見積もりの金額が果たして適性な金額かどうか、判断することが難しかったです。
明細を見ると、バックアップは2台あった方がいいとか、このハードやスペックはあった方がいいなど、色々と提案してくれているのですが、その必要性も相場感もよくわかりませんでした。
また一方で、ここ数年で基幹システムをほかのシステムに乗り換える可能性もあったため、あまりイニシャルコストをかけられないという事情もありました。
とにかくオンプレミスの環境ではコストがネックになって話が進まない状況だったため、クラウドに切り替えることを検討し始めました。
(松本さま)
NTT東日本ではクラウド導入に関するご相談を承っております。こちらよりお気軽にご相談ください。
2. クラウドを選んだ理由
コストを抑えられるうえ、勘定奉行シリーズのOffice連携にはAzureが最適だった
クラウドへの移行を決意した理由
“コストの内訳が明確なうえに安く、安心感があった”
クラウドを選んだ理由は、オンプレミスサーバーに比べてコストの内訳が明確なうえに、安かったことです。
オンプレミスサーバーの見積もりはあまりにも高く、「本当にこれが適性価格なのか」「必要以上の機能をつけて契約させられるんじゃないか」と疑心暗鬼になることもありました。
その点、クラウドは「このサーバーだとこの値段」と金額が明確なため、そうした不安はありませんでした。オンプレミスと比較して安いうえに、どこの会社も同じ価格体系で使っているという安心感がありましたね。
また、スペックも使用した分だけ支払う従量課金のところが多いため、費用に無駄がなく、自社でコントロールしやすい点もよいと思いました。
コスト面での安心感や納得感からクラウドを選びました。
(松本 さま)
Azureを選んだ理由
“勘定奉行シリーズのOffice連携にはAzureが最適だった”
クラウドの中でもMicrosoft Azure(以下、「Azure」といいます。)を選んだ理由は、弊社の基幹システムでは勘定奉行シリーズをExcelと連携させる必要があったからです。クラウド上でもExcelを使うためにはAzureが最適だという判断になりました。
単に勘定奉行シリーズをクラウドに移行させることはほかのクラウドでも可能なようでしたが、移行後の環境でExcelを利用するのはライセンス上、かなりハードルの高いことだったようです。ExcelなどMicrosoft Office(以下、「Office」といいます。)は、ライセンス体系が非常に複雑で、クラウド移行後もOfficeが使えるようにライセンスを整理することはとても難しい作業なのだとか。
実は当初は、Amazon Web Services(以下、「AWS」といいます。)、Oracle Cloud Infrastructure(以下、「OCI」といいます。)、Azureなどについて、さまざまな会社から見積もりを取り寄せてたんですね。
しかし色々と問題がありました。中には、オンプレミス環境の奉行シリーズをクラウドへ移行する便利なパッケージ商品もあったのですが、これはコストが高すぎてすぐに諦めました。
また、「そもそもライセンスの問題でOfficeは使えない」というクラウドも早々に検討対象から外しました。検討対象として残っていたAWSについても他の会社より提案を受けてはいたものの「ライセンスの問題をクリアできなくはないが、時間がかかりそうだ」という状況でした。
とにかくOfficeのライセンスの問題で勘定奉行シリーズとExcelとの連携ができない点がネックになっていました。
そうした中、NTT東日本さまからAzureによる提案を受けており「Azureであれば今すぐライセンスの問題がクリアでき、対応できる」という話をいただいたので、Azureにしました。
さらに、NTT東日本さまから受け取ったAzure導入の見積もりが、他社と比較して驚異的に安かったので「もうAzureしかない」と決断しましたね。
(松本 さま)
3. NTT東日本を選んだ理由
勘定奉行シリーズのパブリッククラウドへの移行について確かな実績とノウハウがあったから
「NTT東日本は、すでに他社で勘定奉行シリーズのパブリッククラウドへの移行を成功させたことがある」という話を聞き、その実績とノウハウに期待してNTT東日本さまを選びました。
弊社で、勘定奉行シリーズのソフトウェア部分の構築をお願いしているベンダーのソフトエイジさまから、「NTT東日本と共同で、他社で勘定奉行シリーズをパブリッククラウドに移行させたことがある」と聞きました。しかも、移行から数年経った今も、その会社では順調にシステムが稼働しているとのことでした。
そうした確かな実績とノウハウをNTT東日本さまが持っていたという点が大きいですね。安心して依頼できると思い、NTT東日本さまにお願いすることにしました。
コストが他社に比べて圧倒的に安かったから
とにかくコストが他社と比較して圧倒的に安かったという点もNTT東日本さまを選んだ大きな理由のひとつです。
NTT東日本さまの見積もりの金額があまりにも安くて、受け取った当初はとても驚きました。こちらから担当の方に「これ、数字が一桁誤っていませんか?」と何度か聞き直したくらいです。他社のクラウドの見積もりと比較して、価格がゼロ一桁少なかったですね。
こちらもコストをあまりかけられないと思ってはいましたが、想定していた以上に安く抑えることができました。
コストが低いからといって対応がよくないということもまったくありませんでした。導入までのレスポンスもとてもよく、クラウドへの移行はかなりスムーズに進みました。結果として相談から導入まで1カ月半ほどですみましたし、NTT東日本さまにお願いして本当によかったと思っています。
(松本 さま)
【構成図】NTT東日本ではクラウド導入に関するご相談を承っております。こちらよりお気軽にご相談ください。
4.クラウド導入後の成果
現場では以前とまったく変わりなく順調にシステムが稼働しているうえ、運用もしやすくなった
成果①現場では以前とまったく変わりなく順調にシステムが稼働している
クラウド化に伴ってインターネットの速度遅延などを心配していたが、現場ではまったく支障なくスムーズに使えている
成果②オンプレミスサーバーと比較してわかりやすい構成のため、運用がしやすくなった
クラウドはわかりやすいシステム構成のため、属人的な作業が減り運用がしやすくなった
クラウド導入後2つの成果が出ています。
現場では以前とまったく変わりなく順調にシステムが稼働している
圧倒的な安さや素早さで進めたクラウド移行だったにもかかわらず、現場では以前とまったく変わりなく順調に稼働している点が大きな成果です。
クラウド化に伴ってインタ―ネットの速度遅延などを心配していましたが、何も問題ありませんでした。あまりに順調に稼働しているので、現場ではクラウド化したことに気づいてないかもしれません。
以前、オンプレミスサーバーを本社からデータセンターに移動させた時には「遅くなった」「処理が終わらない」などといった社内の声が多くありました。そのためデータセンターより遠いクラウドにする場合には、どのような状況になるか内心懸念していたのですが、何もありませんでしたね。
他社と比較して価格がゼロ一桁少なく、また、相談から導入まで1カ月半という驚異的なスピードであったにもかかわらず、以前とまったく変わりなく安定して稼働していることが何よりも大きな成果です。
オンプレミスサーバーと比較してわかりやすい構成のため、運用がしやすくなった
オンプレミスサーバーと比較してわかりやすい構成のため運用がしやすくなったこともよい成果です。
オンプレミスサーバーで運用していた時は構成がやや複雑でした。構築当初の責任者がいないので、保守切れの通知があって初めて存在に気付く装置もありました。把握しきれていないハードが少なくありませんでしたね。クラウドに移行して、そうした複雑な部分が減り運用がしやすくなりました。
「この人じゃないとわからない」といった属人的な作業も減って管理がしやすくなったという意味でもよかったと思います。
現場で何事もなく順調に稼働できていること、運用しやすくなったことを考えても、クラウドへ移行してよかったと感じています。
(松本 さま )
5. クラウドを導入し、今後挑戦していきたいこと
クラウドの機能を生かして業務効率化を図り、生産性を高めたい
現在はクラウドを単に基幹システムのサーバーとして活用していますが、今後はクラウドのさまざまな機能を生かして業務効率化に役立てていきたいと思っています。
Azureなどのクラウドは、年々さまざまな機能が拡充され、こちらが把握しきれないほどの機能を持っています。今後はそうした機能を学習して、社内システムの構築などに活用していきたいですね。
現在弊社では、各事業部門の生産性の悪いところを洗い出し、あるべき業務プロセスを構築していこうというプロジェクトを進めています。
そうした新しい仕組みを素早く作るためにもクラウドの機能を活用したいと考えています。今後は、生産性を高めるために、クラウドの機能を存分に利用していきたいですね。
(松本 さま )
6. これから取り組む方へのアドバイス
費用に納得感を得るために、相見積もりをとるなどして広く情報収集をする
費用に納得感を得るために、とにかく相見積もりを取るなどして広く情報収集をし、見比べるとよいですね。
クラウド導入が進まない理由には、費用の問題が大きいと思います。費用が高く感じられたり、費用の必要性がよくわからなかったりして進められないケースが多いのではないでしょうか。
そうしたときに見積もりをさまざまに取ってみて「思ったより安くできる」とか「費用が明確で安心だ」とか、費用に納得感が得られればスムーズに進められると思うんですね。
弊社の場合もいろいろと見積もりを取って、「ここまでの費用は不要なんじゃないか」「これは適性なんだろうか」と試行錯誤しているうちに、NTT東日本さまの提案を受けて、費用の問題が急速に解決しました。
1、2社程度の見積もりでは、費用が適性かどうかわからなかったり、世の中にはもっと安い価格帯の自社に適したサービスがあるのに気づかなかったりすることがあります。
実際のところ、NTT東日本さまの価格帯を知れば、クラウド導入が進む会社は多いのではないかと思います。広く情報収集をして見比べて、費用に納得感を得ることが大切ですね。
(松本 さま )
7. おわりに
クラウド・ネットワーク導入を検討されている方は、NTT東日本へご相談ください
タカサさまでは、オンプレミス環境下の基幹システムのサーバーのリプレースに際して、クラウドを導入されました。
オンプレミスサーバーのリプレースに際しては
- 基幹システム(特に勘定奉行シリーズのOffice連携)が現行通りに使えること
- コストに納得感があること
を重視されていました。
クラウド導入にあたり、Officeの複雑なライセンスの問題がクリアできずに頭を悩ませるケースは少なくありません。また、費用がネックとなってクラウド導入を見送る企業さまも多くあります。
NTT東日本では、勘定奉行シリーズのパブリッククラウド(AWS、Microsoft Azure)への移行に伴うOfficeの複雑なライセンスを整理するノウハウを保有しているため、今回の事例のような対応が可能となりました。
また、NTT東日本では、お客さまのご要望に合わせてご提案するため、費用を抑えつつ必要な機能を持たせたクラウド環境を構築することも可能です。
- クラウドを導入したいけどライセンスの問題など特殊な事情を抱えている
- 費用を極力抑えたい
- 勘定奉行シリーズのExcel連携をパブリッククラウド(AWS、Microsoft Azure)で実現したい
上記で悩んでいる方は、まずNTT東日本に問い合わせてください。
- 文中記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべて2022年8月時点(インタビュー時点)のものです。
- 事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
- 勘定奉行シリーズは、株式会社オービックビジネスコンサルタントの登録商標または商標です。
- Amazon Web Services(AWS)および記載するすべてのAmazonのサービス名は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
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