COLUMN
クラウド管理で業務を効率化!クラウドサービスの重要性からメリット・デメリットも解説!
現代では、データの保管から業務連絡に至るまで、さまざまな業務で多くのクラウドサービスが利用されています。また、クラウドと一言で言っても、仮想マシンサービス、ストレージサービス、データベースサービス、AIサービスなど、複数のサービスを組み合わせて利用することが多いです。場合によっては複数のクラウド事業者が提供するサービスを併用していることもあります。そのため、「クラウド管理」を理解していなければならないのです。本コラムでは、クラウド管理とはどういうことなのか、その目的や重要性をおさらいしながら、クラウドサービスを利用するメリット・デメリットからおすすめのクラウド管理についても解説します。
クラウド管理とは
クラウド管理とは複数のクラウドサービスを管理するときの考え方で、それは、クラウドの管理サービスやサービスの管理機能として提供されていることもあります。
企業でのクラウドサービス活用が活発になり、さまざまなクラウドサービスが社内で乱立する状況で、適切なクラウド管理を行っていないと、それらの管理稼働やコストが膨れ上がる恐れがあります。
クラウド管理の目的と重要性
さまざまな作業をクラウドで管理する目的は、利便性の向上と作業の効率化です。
社内でも遠隔地でも、どこにいてもアクセスできるクラウドサービスは、データのやり取りやコミュニケーションを便利にして、効率的な環境を整えました。どこにいても業務に必要なデータにアクセスできる環境は、テレワークへの移行にとってもなくてはならない存在です。
また、従来は業務に必要なサービスを自社で構築・運用しなければなりませんでしたが、クラウドサービスを活用することでそれが不要になりました。業務インフラの初期投資や管理工数の削減といった目的にも、クラウドサービスは重要視されているのです。
例えば、アメリカのリサーチ会社のガートナー社は、クラウド管理に必要な12の機能を示しています。12の機能それぞれについて解説します。
出典:Upcoming Research: Cloud Management Platforms, Gartner
クラウド管理における基本的な管理機能
ガバナンスとポリシー管理
ガバナンスとポリシーは、クラウド管理の重要なものです。利用するいくつものサービスやオプションを管理することは、企業や組織がクラウドを安全に利用するために必要なことです。
サービス・リクエスト管理
クラウドサービスを実際に利用するためには、利用目的に応じた仮想マシンやコンテナなどの設定が必要です。そして、クラウド利用が活発になるとともに設定パターンは複数存在するようになります。それらを効率よく管理する機能や仕組みは、クラウド管理における重要なポイントの一つとなります。
プロビジョニング、自動化、オーケストレーション
利用するクラウドサービス別の設定が完了したら、展開(プロビジョニング)を行います。特に複数のサービスを利用する場合にはその手順は多くのステップを踏むこととなるので、クラウド管理の効率性の面で、プロビジョニングの自動化は重要な機能となります。これには複数サービスの連携設定と展開も含まれます。
モニタリング、メータリング
クラウドサービス利用開始後の安定運用には、クラウド稼働状況の監視が欠かせません。監視の際にはあらかじめ安定して稼働していると判断できる閾値を設定しておき、その値を超えたときにアラートを発砲するなどの仕組みを設定しておきます。
IT投資評価とPDCAの仕組み
企業にとってクラウド活用は投資の一つです。投資評価を定期的に行う仕組みが必要です。
マルチクラウド・ブローカー
クラウド活用が活発になると一つのクラウド事業者が提供するサービスでは要件を満たせないことがあります。その場合、複数のクラウド事業者を利用し、管理できることは重要です。
その他の管理機能
クラウド移行と災害対策
クラウドサービスは、基本的にサーバーが多重化されていたり、データセンターを地理的に離れ場場所に分散して運用していたりします。そのため、近年ではBCP対策として情報システムのクラウド移行が検討される場合も少なくありません。BCP対策を目的としている場合、クラウドが有効に機能するためのクラウド管理も重要な要素の一つです。
BCP対策については「BCP対策とは?中小企業におけるBCP対策の重要性や対策のポイントについても解説」や「業種別BCP対策をチェック!中小企業で意識すべきポイント」で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
コストの可視化と最適化
クラウドを利用することで、サーバーやネットワーク設備などの初期投資の低減ができますが、利用量に応じた従量課金という料金体系に基づきランニングコストがかかります。そのため、利用料金を適切に管理して、ランニングコストを最適化することが重要です。
キャパシティとリソース最適化
クラウドでは必要なときに利用リソースを増強したり削減したりすることができます。ランニングコストやシステム可用性の観点で、必要に応じたキャパシティとリソース最適化の管理が重要です。
セキュリティおよびID管理
利用するクラウドサービスのセキュリティ設定や利用IDの管理は、オンプレミスの情報システムと同様に、クラウド管理の基本です。
サービスレベル管理
一つのクラウドサービスには必要な可用性などに応じた複数のサービスレベルが用意されている場合があります。利用するサービスレベルの管理もクラウド管理の一つです。
継続的な構成自動化
クラウド利用を開始後も、要件の変更に応じたサービス(システム)構成変更が必要となります。特に大規模なシステムの場合には、継続的な構成自動化はクラウド管理の効率性において重要な要素となります。
クラウド管理機能も充実しているAWSやMicrosoft Azure
クラウドサービスには多くの選択肢があります。
中でも、多くの企業が選択するサービスとして、AWS(Amazon Web Services)や、Microsoft Azureがあります。これらサービスが選ばれる理由は、さまざまな目的に対応したサービスから、自社に合ったサービスを選択できる特徴があるからです。
例えば、自社でファイルサーバーを利用する場合です。データの容量が増えてくると自社でスケールしなければなりません。しかし、クラウドサービスの中でもAWSやMicrosoft Azureは、容量に応じて自動的にスケーリングする機能を持つため、管理工数が大幅に削減されるメリットがあります。このような、リソースの自動的なスケーリングは、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービス特有のメリットだといえますので、管理工数の削減だけを考えてもクラウドサービスの導入はおすすめできます。
まとめ
クラウド管理は、現代のビジネスにとって欠かせません。データの保存をはじめあらゆる業務の管理をクラウドサービスに移行することで、管理工数の削減や利便性を得られるのです。クラウド管理にはどのようなメリットがあるのか、そしてデメリットもしっかりと把握して、自社の業務をクラウドサービスで効率化しましょう。また、クラウドの導入については「クラウド導入運用コンサルティング」にて、導入ポイントや導入費用の目安も含めて紹介していますので、併せて参考にしてください。
NTT東日本のクラウド導入・運用支援
コラムをお読みいただきありがとうございます。
実際にクラウド移行を進めるとなると検討は大変です。特にこれまでクラウド移行を行ってこなかった企業さまからは、どのシステムからクラウド化を行うべきかというご質問をよくいただきます。
NTT東日本は、AWSへの移行は緊急度の高いもの、移行難易度の低いものからはじめるべきと考えます。
まず、緊急度では、
- データ消失がビジネスリスクにつながるか
- ハードウェア/OS/ソフトウェアサポート切れが近いか
移行難易度では、
- 並行運用が可能か
- 夜間等に一時的に止めても大丈夫か
- データ移行手段が複数あるか
- 業務プロセスに影響が少ないか
という観点を検討対象システムごとに点数化します。
具体的には、以下の図のようになります。
NTT東日本クラソルサイトでは、お客さまのご要望に柔軟に対応する「クラウド導入・運用支援サービス」をはじめとして、クラウド導入や運用のため複数のサービス等をご案内しております。
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-
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