COLUMN
クラウド移行をお悩みの方に、AWS運用するなら自社運用?他社運用?
「クラウドの導入をしてみたいけど、使いこなせるか不安だな・・・」 「導入するのはいいけど、障害が起きた時に自社で対応できるのかな・・・」 「導入から運用まですべて他社にお願いした方がいいのかな・・・」 |
パブリッククラウドの導入を検討されている方や、すでに導入されている方はこのような不安を1度はもったことはあるのではないでしょうか。そんな皆さまに今回はAWSに焦点を当てて、AWS運用とオンプレミス運用の違い、そしてAWS運用する際の自社運用と他社運用のメリット・デメリットをご紹介します。ぜひ、導入の判断材料としてご覧いただけると幸いです。
1.AWS運用とオンプレミス運用の違い
まず、AWS運用とオンプレミス運用はどのような違いがあるのかをご説明いたします。
1-1責任範囲
1つ目は、責任範囲の違いです。AWS運用の場合は、責任共有モデルを用いており、物理ハードやデータセンタに関してはAWSの責任範囲となります。物理的な保護や、冗長化に加えて稼働状況を常に監視しているので安心して任せることが可能です。逆に、IaaSの場合のOS以上、またネットワーク設定や暗号化はユーザーの責任範囲となります。
1-2課金制度
2つ目は、費用発生の仕方の違いです。オンプレミスの場合は買い切りのため、莫大な初期費用がかかります。そのため、最初の見立てを誤ってしまうと、オーバースペックになってしまったり、逆にスペックが足りなかったりと余分に費用が掛かってしまうことがあります。逆にAWSの場合は、使った分だけ課金される従量課金制で、かつスペックの調整も即時可能なので、余剰費用を少なくすることができます。
2.ずばり、AWSを運用するなら自社運用?他社運用?
上記で述べたとおり、AWS運用にはさまざまな利点があるのですが、いざ運用するとなると不安な点も多く出てくると思います。
そんな中で運用を自社で行うのか、他社で実施するか悩ましいですよね・・・
そこで、自社か他社どちらにするかを決めるために参考にしていただきたい指標をご紹介します。結論からお伝えすると、以下の条件すべてが満たされている場合は自社運用で問題なく運用できると考えております。
- サーバーOS内の運用管理についてノウハウがある
- システム稼働時間の中で常に対応できる体制が整っている
- クラウド監視ツールを導入できる
- AWSについての知識が社内で蓄積されている
逆に言うと、これが1つでも当てはまらない場合は他社運用をお勧めします。
自社運用はなかなかハードルが高いな・・・と感じる方が多いかとは思いますが、
なぜこの4つなのかをこれからじっくりお話していきます!
3.自社運用と他社運用のメリット・デメリット
自社運用と他社運用を比べるうえで、メリット・デメリットの観点からご説明いたします。
3-1自社運用のメリット
- 監視のカスタマイズが可能
自社運用の場合、欲しい監視情報に合わせて使う監視ツールを選んだり、アラートに対する措置に関しても自由に決めることが出来るので、サーバー内の特殊なアプリケーションに対する監視・措置などを実施したい場合は有用です。
- クラウド移行前の体制のまま運用可能
すでにオンプレミスの際の自社運用体制が整っており、クラウドの知識が備わっている場合は、追加コストを少なく抑え、体制を大きく変更することなく運用が可能です。
3-2自社運用のデメリット
- すべてを自社で決める必要がある
監視ツールの選定・監視のセッティング・アラート発報時の措置・サーバーOS内の運用など、知識が必要な作業が求められます。そのため、クラウドのスペシャリストや、サーバーについての有識者が必要となるため、「2-1:サーバーOS内の運用管理についてノウハウがある」と、「2-4:AWSについての知識が社内で蓄積されている」が必須となる、というわけです。
- 体制を整える必要がある
オンプレミスのサーバーでもクラウド上の仮想サーバーでも、障害はいつ起きるかわからないものなので、サーバー稼働時間中は常に監視・対応できる体制が必要になります。もちろんその体制を作るためにはその分の人数や稼働を確保する必要があるので、現在自社内で体制が整っていない場合は自社運用のハードルは高くなってしまいます。
上記理由から、「2-2:システム稼働時間の中で常に対応できる体制が整っている」が必須となります。
3-3他社運用のメリット
- クラウドの知識がなくても運用が可能
今現在社内にクラウドの知識が蓄積されていない場合でも、クラウド運用のプロに任せることで、監視から障害対応、一部作業の代行まで行うことが出来ます。
- 監視・対応に人数や稼働を割く必要がない
自社で体制を整える必要がないため、例えば新規でシステムを入れようとしており、今現在自社体制が整っていない企業でしたら、1から体制を整えるよりも圧倒的にリーズナブルに運用を行うことが可能です。
3-4他社運用のデメリット
- 監視・対応の幅が自社運用と比較して狭い
基本決められたメニューの中から監視の内容や、措置を選ぶために、オリジナルの監視や措置ができないことが多いです。また使う監視ツールについても決められていることが多いため、そのツール上で監視ができる項目のみに制限されることもあります。
4.NTT東日本の運用サービス
以上の観点から、他社運用にしようかなあと考えていらっしゃる方も多いと思います。もし他社運用をご選択される場合、ぜひNTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」をご検討ください。
こちらのサービスでは、クラウドの設計・構築から運用まで幅広く利用可能なサービスであり、その中で今回は「運用サービス」についてご紹介します。
こちらのサービスでは、3つのプランが用意されており、監視・通知のみを実施する「エントリープラン」、サーバーの再起動などの一次措置の実施が可能な「スタンダードプラン」、二次措置・運用代行として豊富な作業メニューが利用可能な「アドバンストプラン」から、お客さまの求める運用レベルに合わせてご提供が可能となっております。
運用代行のメニューでは、サーバーを例とするとOSまでではなく、ミドルウェアの再起動やアップデートまで対応しております。
他にもたくさんのメニューがありますが、伝えきれないので少しでも気になる方はぜひ一度ご相談ください!!
AWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
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