COLUMN
AWS re:Invent 2024現地の様子(Sports Forum編)
こんにちは、荒井です。 |
毎年ラスベガスで行われている学習型カンファレンスである「AWS re:Invent 2024」が開催され、NTT東日本として参加してきました。今回は、そんなAWS re:Invent 2024がどんな様子だったのか少し紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは「Sports Forum(スポーツフォーラム)」です。
スポーツフォーラムには、卓球スペースやバスケットゴールといった体を動かすことができる場所や、キャンプ場のような雰囲気の休憩場所があり、各セッションで使った頭をリフレッシュするためのさまざまなアクティビティが用意されています。
また、AWSのテクノロジーを使ったさまざまなレクリエーションも用意されています。
今回は、そんなスポーツフォーラムから面白いと感じたポイントをいくつか紹介します。
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Pit Gantry Experience
AWSとフォーミュラ1(F1)は2018年からパートナーシップを結んでおり、データ分析や生成AIを用いた戦略の策定など、さまざまな分野で連携しています。
このブースでは自身でオリジナルのレーストラックを作成することができ、その作成したレーストラックで「どのタイヤを使うべきなのか」、「どんな戦略でレースを行うのか」といったことがAmazon Bedrockによって生成されます。
説明文の和訳:
“AWSリアルタイム・レーストラックは、F1とのパートナーシップを称えるとともに、生成AIが世界で最も競争の激しいビジネスに提供できる強力なデータ駆動型の洞察を紹介します。F1チーム全てが使用するトラックサイドのレース指令センターをイメージしたピットウォールに足を踏み入れ、Amazon BedrockのAI分析を活用してオリジナルのレーストラックをデザインしましょう。”
このような画面で実際に自分のレースコースを作成します。
試しにこのようなコースを作成しました。コースを作成しているとリアルタイムで「カーブ」や「ストレート」といったコースの情報が分析されます。
なお、この後にコースがどこにあるのかといった情報もインプットします。(今回は東京と設定しました。)
設定を終えると、Amazon Bedrockによって注意点やおすすめのタイヤが作成され、表示されます。プランはAとBの2パターンが表示されます。
結果はこのような画面になりました。
序盤はソフトタイヤを採用し摩耗を綿密に監視しながら、積極的にプッシュしてポジションを獲得する。中盤はミディアムタイヤを使用し、パフォーマンスと耐久性のバランスを取る。終盤はハードタイヤでポジションを守りながら安定したラップタイムを維持する。といった戦略が提示されました。
F1に詳しくないためこの結果がどうなのかは判断できませんが、こういった風にテクノロジーとスポーツが融合していることに少し感動を覚えます。
Pit Stop Challenge
上記で使用すべきタイヤがAIによって生成されましたが、実際にタイヤを交換することもできます。実際のF1では2秒以内にタイヤ交換を行うそうですが、このPit Stop Challengeではそんなタイヤ交換に挑戦することができます。
説明文の和訳:
“F1のピットクルーと競争できますか?
この車の4本すべてのタイヤを2秒未満で交換することを想像してみてください。F1のピットストップは、卓越した人間のパフォーマンスとテクノロジーが完璧に融合したものです。AWSはそのピットレーン体験をあなたのもとにお届けします。2秒でも、2分でも、もっと時間がかかっても、ピットでの重要な作業をどれだけ速く完了できるか挑戦してみましょう!”
私も実際に現地の人達と参加してきましたが、4秒台という結果に・・・。順位も表示されるのですが、338組中191位というなんとも中途半端な結果になりました。
My Cause, My Cleats
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)というプロアメリカンフットボールにおいて、AWSが生成AIを使って選手のスパイクをデザインしているそうです。このブースでは、その生成AIを使って自分だけのスパイクをデザインすることができます。
説明文の和訳:
“プロ選手と同じように、自分だけのオリジナルスパイクをデザインしよう。
毎年この時期、NFL選手たちは試合中に自身が選んだ社会貢献活動をアピールします。今年、AWSは3人のスター選手、バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン、ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビー、シアトル・シーホークスのDK・メトカーフと提携し、AWSの生成AI技術を使って彼らのスパイクをデザインしました。今、プロが使ったのと同じ技術を使って、あなた自身のバーチャルスパイクをデザインできます!”
画面ではどのようなデザインにするのか、自由な文章で記述して作成します。色は文章とは別に指定します。今回は「Japanese Kabuki and Sight of Tokyo」と入力し、色は水色を選択しました。入力を終えると作成が始まります。
実際に作成されたのがこちらのスパイクです。確かに、歌舞伎と東京のイメージが見事に反映されたデザインであるように感じます。デザインは6パターン生成され、好きなものを選ぶことができます。また、自分が作成したスパイクデザインは、ステッカーとして印刷され持ち帰ることができます。
Design Your Dream Course
生成AIを用いてゴルフコースを作成することができます。
森・山・砂漠といった場所、コースにつける名前、自分の直筆サインを入力することで、条件に合わせたゴルフコースのイメージが生成されます。
説明文の和訳:
“AWSの生成AIを活用した「コースクリエイター」で、あなたのビジョンを形にしましょう。
理想のコースの場所、条件、雰囲気を生成AIに選ばせてみてください。コースに名前を付け、自分だけのオリジナルコースを印刷した記念品として持ち帰ることもできます。”
森や山など、ゴルフコースの場所を選択します。今回は”Forest”を選択しました。
コースの名前を入力します。ランダムで適当なものをつけることも可能で、今回はランダム生成された中から「Alien Habitats(エイリアンの生息地)」を入力しました。
しばらくするとコースのイメージが生成されます。
ゴルフコースのイメージが生成されました。
エイリアンの生息地というインプットをしていましたが、言われてみればそう見えなくもないか・・・?というできあがりです。この結果はプリントして持ち帰ることができるとともに、お土産としてAWSロゴが入ったゴルフボールがもらえます。
Take Your Shot
ホッケーを行うことができます。コースには5つのゲートが設置されており、順にパックを通しながら最後にゴールを決めます。各ゲートにはIoTセンサーが組み込まれており、それぞれのゲートに入った秒数やゴールを決めた秒数などがIoTセンサーによってクラウドに送信され、自動的に記録されます。
説明文の和訳:
“自分のホッケースキルを試して対戦しよう
コースを進みながらスティックハンドリングの腕前を披露しましょう。パックをゲートからゲートへと運び、ネットへシュートして最速タイムをめざします。一人で挑戦することも、他の参加者と隣り合わせで競争することも可能です。AWS IoTセンサーがゲートに組み込まれており、あなたの動きがリアルタイムに記録され、AWSクラウドに送信されます。準備を整え、スティックを手に取り、最高のプレイを見せる準備をしましょう!”
私も試しに参加してみましたが、結果はこのようになりました。各ゲートを通過した秒数がしっかりと記録されているので、どこで時間がかかったのかが分かります。
まとめ
AWS re:Invent 2024の「Sports Forum」は、クラウドがスポーツの世界をどのように変革しているか、業界をリードする技術やアイデアに触れ、スポーツの楽しみ方や運営方法を進化させるインスピレーションを得ることができる場でした。今後も、クラウドとスポーツがどのように融合していくのか、未来に期待したいと思います。
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