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CentOSサポート終了!後継としての代替OSの選び方を徹底解説!
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2024年6月30日にCentOS Linux7のサポートが終了します。
CentOS LinuxはこのCentOS Linux7をもって全てのサービスが終了し、後継のバージョンはリリースされません。
サポートが終了してしまうと、新たなバグや不具合が見つかっても対策パッチが提供されなくなるため情報漏えいやサービス停止などさまざまな脅威にさらされる危険があります。
そのためサポート終了の期限を迎える前に使用中のCentOS Linux環境を代わりとなるOSに入れ替える必要があります。
CentOS Linuxの終了を受けて、その受け皿となるべく、さまざまな代替Linuxディストリビューションが名乗りを上げました。
本コラムでは有力な代替ディストリビューション候補を紹介すると共に、どの代替ディストリビューションを選ぶのが最適なのか、選び方のポイントを紹介します。
目次:
- 1. CentOS Linuxの開発終了
- 1.1. CentOS LinuxとCentOS Stream
- 2. 終了後のリスクとは
- 3. 最適な移行先選びのポイント
- 4. 代替Linuxディストリビューション候補
- 4-1.Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
- 4-2.openSUSE(オープン・スーセ)
- 4-3.MIRACLE LINUX(ミラクル・リナックス)
- 4-4.Rocky Linux(ロッキー・リナックス)
- 4-5.AlmaLinux(アルマ・リナックス)
- 4-6.Amazon Linux
- 5. CentOS Linuxからの移行を契機にクラウドへの移行を
- 6. 困った時は専門の知識と技術を有するパートナー企業の活用を
- 7. おわりに
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1. CentOS Linuxの開発終了
2023年1月時点で、最新版であるCentOS Linux 8はすでにサポート期限が過ぎており、現在はCentOS Linux 7のみが利用可能となっています。このCentOS Linux7も2024年6月30日がサポート期限となっています。
後継のCentOS Linux 9はリリースされず、CentOS Linuxプロジェクトは終了します。
ディストリビューション | ライフサイクル開始日 | サポート期間(EOL) |
---|---|---|
CentOS Linux 7 | 2014/7/7 | 2024/06/30 |
CentOS Linux 8 | 2019/9/24 | 2021/12/31 |
CentOS Linux 9 | リリースされない | - |
CentOS Linuxは、これまでエンタープライズ市場から個人利用の分野まで幅広く利用されていました。
以下の3点がその理由として挙げられます。
- Red Hat Enterprise Linux(RHEL)と高い互換性を持ちつつ、これを無償で利用できる
- 有償OS並みの長期サポートと機能を備えている
- 業界のスタンダードとして幅広く利用されている
このように便利で、しかも無償で使うことができた人気のディストリビューションが近い将来利用できなくなることになりました。
そのためCentOSユーザは近い将来、以下のような課題に直面することになります。
- 更新プログラム等がリリースされず、脆弱性などがそのままとなる
- RHELを安価に利用することができなくなるため、これまでのように安価で安定性の高いシステムが構築できなくなる
1.1. CentOS LinuxとCentOS Stream
CentOSには他にCentOS Streamというものがあり、こちらに関しては今後もプロジェクトが続行されます。CentOS Linuxの終了に伴い、CentOS Streamへの乗り換えを検討される方も多いと思います。
結論から言いますと、商用でCentOS Linuxを利用されている方には不向きと言えます。
以下にCentOS LinuxとCentOS Streamの特徴を解説します。
CentOS Linux | CentOS Stream | |
---|---|---|
特徴 | 商用版として正式にリリースされた機能をサポート付きで、無償で使用できる |
RHELのテスト用OS RHELがリリースされる前にマイナーアップデートに更新されるパッチなどの検証用に利用される |
リリース時期 | RHELリリース後、安定稼働を確認後にリリース | バージョンなどの大きな単位でまとめて提供するのではなく、小さな更新を小まめに提供するローリングリリース方式 |
安全性 | 高い | さほど高くない |
信頼性 | 高い | さほど高くない |
ユースケース |
CentOSを使用した様々なサービスの提供 例
|
日常的に最新パッケージへの更新できるユーザ RHELの次期バージョンに備えてテクノロジーやツールを開発するユーザ |
以上のようにCentOS StreamはRHELに先んじて脆弱性対応や機能追加を行う開発用OSであるため時にはバグが残っている可能性もあり、安定性に欠けます。
そのため、CentOS StreamをCentOS Linuxのように商用で使用するのは不向きと言えます。
2. サービス終了後のリスクとは
CentOS Linuxから別のディストリビューションへの乗せ替えにはそれなりの手間と期間を要するため躊躇される方も多いと思います。
では、サポート終了後のCentOS Linuxを使い続けると、どのようなリスクがあるでしょうか。
以上のようにサポートの切れたOSを利用し続けることは非常に危険です。
CentOS Linuxのサポート終了を迎える前に代替のOSへ移行することを強くお勧めします。
3. 最適な移行先選びのポイント
CentOS StreamはCentOS Linuxの代わりに商用で利用するのは安全性と信頼性の面から不適格と解説しました。では、どんなディストリビューションが最適なのか、選び方のポイントを紹介します。
ポイント | 記事 |
---|---|
RHEL互換性があること | 移植性や操作性を考慮するとREHL系のディストリビューションが最適 |
移行のしやすさ |
ディストリビューションによっては移行の手間を軽減できるよう以下を提供し移行をサポート
|
安定性が高いこと | 正式版RHELと同じような安定性を有すること(FedoraやCentOS StreamのようなRHELの開発用OSでないこと) |
継続して利用できること | 突然プロジェクトの終了を宣言される心配のない、将来も安定した供給が期待できること |
利用コスト | 有償提供/無償提供 |
技術サポート | 商用サポートの有無、日本語サポートの有無 |
コミュニティの充実度 | 問題の解決方法やノウハウなどの情報交換が盛んなため、トラブルに見舞われた場合、解決策が見つけ易い |
4. 代替Linuxディストリビューション候補
以上のポイントを踏まえ、有力なディストリビューション候補を以下に示します。
Red Hat Enterprise Linux以外は無償で提供されているディストリビューションになります。
ポイント | Red Hat Enterprise Linux |
openSUSE | MIRACLE LINUX | Rocky Linux | AlmaLinux | Amazon Linux |
---|---|---|---|---|---|---|
RHEL互換性があること | 高い | 低い | 高い | 高い | 高い | 中 |
移行のしやすさ | 容易 | 比較的容易 | 容易 | 容易 | 容易 | 難しい |
安定性が高いこと | 高い | 高い | 高い | 中 | 高い | 高い |
継続して利用できること | 高い | 高い | 高い | 不明 | 不明 | 高い |
利用コスト | 高価 | 無償 | 無償 | 無償 | 無償 | 無償 |
技術サポート | 有償 | なし | 有償 | 有償 | 有償 | 有償 |
コミュニティの充実度 | 高い | 高い | 高い | 高い | 高い | 高い |
クラウド環境での提供 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 |
4-1.Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
〇安定性重視(※有料であっても高度なサポートを求める利用者)
年間約11万円の負担が発生するというコスト面でのデメリットがありますが、その分、充実したサポートと長期に利用できるというメリットが得られます。
ポイント | 評価 | 記事 |
---|---|---|
RHEL互換性 | 高い | CentOS LinuxはRHELを元に商標やライセンスに関わるものを排除したものであるため互換性は高い |
移行のしやすさ | 容易 |
移行支援サービスなし 移行ツール提供あり(GitHubで入手可能) |
安定性が高いこと | 高い | リリース後、10年間(有償では12年)のセキュリティアップデートを公式のサポートとして実施 |
継続して利用できる | 高い | Red Hat社提供のため、将来的にプロジェクト終了の心配なし |
利用コスト | 高価 | 年間ライセンス料が必要(約10万円~18万円) |
技術サポート | 有償 | ライセンス利用料に含まれる |
コミュニティの充実度 | 高い | Red Hat が主催する各種メーリングリストからユーザコミュニティの情報の入手が可能 |
クラウド環境での提供 | 有 | AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなど主要なクラウドサービスで利用可能 |
4-2.openSUSE(オープン・スーセ)
〇安定性重視(※利用コスト重視向け)
ドイツを拠点に持つSUSE社が支援するコミュニティ「openSUSEプロジェクト」が開発している無償Linuxディストリビューションです。
Red Hatのクローンではありませんが、フォルダ構成やパッケージがとても似ているため比較的容易に移行が可能です。
また、商用版であるSUSE Linux Enterpriseのソースコードを利用しているため、安定性が高いのが特徴です。
ポイント | 評価 | 記事 |
---|---|---|
RHEL互換性 | 低い | Red HatのクローンではなくSUSE Linux Enterpriseのソースコードを使用 |
移行のしやすさ | 比較的容易 |
移行支援サービス&ツールなし フォルダ構成やパッケージがREHLと似ているため移行は比較的容易 |
安定性が高いこと | 高い |
次期メジャーバージョンが公開されるまでの間、少なくとも 36 ヶ月間はサポート マイナーリリースは毎年実施の予定 |
継続して利用できる | 高い | SUSE社支援のコミュニティのため、将来的にプロジェクト終了の心配なし |
利用コスト | 無償 | |
技術サポート | なし | 商用サポート希望の場合は商用版のSUSE Linux Enterpriseを選択 |
コミュニティの充実度 | 高い | 日本のユーザコミュニティあり |
クラウド環境での提供 | 有 | マーケットプレース形式にてAWS、Microsoft Azure、Google Cloudなど主要なクラウドサービスで利用可能 |
SUSEではopenSUSE以外にも現在利用中のCentOS Linuxユーザに対し、CentOSサポート終了後もSUSEがCentOSに代わりサポートを行う「SUSE Liberty Linux」というサポートプログラムを有償で提供しています。
こちらは、現在使用中のCentOS Linuxをそのまま継続して利用することができるため移行作業が不要です。サポート期間は2029年5月までとなっています。
4-3.MIRACLE LINUX(ミラクル・リナックス)
〇安定性重視(※利用コスト重視向け)、日本語サポート重視
日本のサイバートラスト社が開発している国産の無償Linuxディストリビューションです。国産ということもあり日本語でのサポートが充実しているのが最大の特徴となります。
ポイント | 評価 | 記事 |
---|---|---|
RHEL互換性 | 高い |
CentOS Linuxとのバイナリ互換 CentOS Linuxで動作する実行可能なプログラムをそのまま MIRACLE LINUX 8.4 のコンピューターシステム上で動作させることが可能 |
移行のしやすさ | 容易 |
移行支援サービスあり 移行ツール提供あり |
安定性が高いこと | 高い | REHLで修正パッケージのリリース後1週間以内、バグフィックス/機能拡張パッケージに関しては2週間以内の提供 |
継続して利用できる | 高い | 元々2000年から有償のディストリビューションとして企業向けに販売しているという供給実績あり |
利用コスト | 無償 | |
技術サポート | 有償 |
無償サポートなし |
コミュニティの充実度 | 高い |
開発コミュニティなし 立ち上げたばかりのユーザーコミュニティあり(日が浅く、ユーザ間での情報交流はこれから) |
クラウド環境での提供 | 有 | マーケットプレース形式にてAWS、Microsoft Azureに提供(※最新版ではなくMIRACLE LINUX 8.4まで) |
4-4.Rocky Linux(ロッキー・リナックス)
〇移行のしやすさ重視(互換性重視)
コミュニティ主導で開発されているオープンソースの無償Linuxディストリビューションです。代替えディストリビューション中で一番の互換性があります。コミュニティ主導であるためユーザ同士の情報交換が活発となっています。
ポイント | 評価 | 記事 |
---|---|---|
RHEL互換性 | 高い | CentOS Linuxと「バグをも含めて100%の互換性」であるためCentOS Linuxとの互換性は最も高い |
移行のしやすさ | 容易 |
移行支援サービスなし 移行ツール提供あり(GitHubで入手可能) |
安定性が高いこと | 中 | コミュニティ主導のため、リリース速度は高くない(リリース予定日から1週間から60日程度の遅延) |
継続して利用できる | 不明 |
2021年6月21日に最初の一般提供版であるRocky Linux 8をリリースと歴史が浅いため将来性に関しては未知数 Rocky Linux 8は2029年5月までサポートされる予定 |
利用コスト | 無償 | 公式で無償利用を宣言 |
技術サポート | 有償 |
無料サポートなし 有償サポートあり(プロジェクトのメインスポンサーであるCtrl IQ(CIQ)社が提供) ※日本語サポートはなし |
コミュニティの充実度 | 高い |
規模が大きく活発で自由に参加しやすい体制であるため情報を入手しやすい 運営がコミュニティの育成にも力を入れている 関連書籍の出版もあり |
クラウド環境での提供 | 有 | マーケットプレース形式にてAWSやMicrosoft Azure、Google Cloud等に提供 |
4-5.AlmaLinux(アルマ・リナックス)
〇移行のしやすさ重視(互換性重視)
CentOS Linuxの終了宣言を受けていち早くリリースされました。互換性の高さとリリース速度の速さが特徴となっています。
ポイント | 評価 | 記事 |
---|---|---|
RHEL互換性 | 高い | CentOS Linuxと「バイナリレベルでの互換性」であるため、再コンパイルなどの処理を施すことなく、バイナリプログラムをそのまま移行して実行できる |
移行のしやすさ | 容易 |
移行支援サービスなし 移行ツール提供あり(GitHubで入手可能) |
安定性が高いこと | 高い |
CloudLinux社の支援を受けながらコミュニティ主導で開発していることもあり、リリース速度は速い (プロジェクトの立ち上げから僅か8カ月で正式版をリリース REHL8.4の公開後に8日程度でAlmaLinux 8.4をリリース) |
継続して利用できる | 不明 |
2021年3月30日に最初の一般提供版であるAlmaLinux 8.3をリリースと歴史が浅いため将来性に関しては未知数 Rocky Linux 8系は2029年までサポートされる予定 |
利用コスト | 無償 | 公式で無償利用を宣言 |
技術サポート | 有償 |
無料サポートなし 有償サポートあり(開発元であるCloudLinux社が提供) ※日本語サポートはなし |
コミュニティの充実度 | 高い |
ソーシャルニュースサイトであるRedditやコミュニティチャット、フォーラムなどを広範囲に活発に展開 関連書籍の出版もあり |
クラウド環境での提供 | 有 | マーケットプレース形式にてAWSやMicrosoft Azure、Google Cloud等に提供 |
4-6.Amazon Linux
〇AWSでの利便性重視
Amazon EC2 上で使用することを想定した設計となっているため、AWSの さまざまなサービスと容易に連携を容易に行うことができます。
ポイント | 評価 | 記事 |
---|---|---|
RHEL互換性 | 中 |
REHL系ディストリビューションではあるが、ベースにしているRHELのバージョンを公開していないため、利用中の環境との互換性を確認する必要あり 後継のAmazon Linux2022はFedora をベースに構築されるため互換性が低下する見込み |
移行のしやすさ | 難しい |
移行支援サービスなし 移行ツール提供なし |
安定性が高いこと | 高い | AWS主導で開発しているため定期的なセキュリティアップデートが行われ、重要かつ緊急だと判断されたセキュリティアップデートは起動時に自動的に実行される |
継続して利用できる | 高い | AWS提供のため、将来的にプロジェクト終了の心配なし |
利用コスト | 無償 | Amazon EC2の使用料だけで利用可能(Amazon Linux自体は無償) |
技術サポート | 有償 |
無料から有償までサポートレベルを選択可能 ※日本語サポートあり |
コミュニティの充実度 | 高い |
AWS主催のコミュニティが充実しており、 コミュニティによるQ&Aサイトにおいてさまざまな情報交換が繰り広げられている |
クラウド環境での提供 | 有 | Amazon EC2にAMI(Amazonマシーンイメージ)形式で提供 |
以上、6種類の代替ディストリビューションの候補を紹介しました。
CentOS Linuxの終了が宣言されてからまだ2年で、終了期限が2024年6月末ということもあり、どのディストリビューションが支持されているか、シェアを決定付けるに至っていません。
互換性や移行のしやすさにも大きな差はなく、どれも同じように移行して使うことができます。
そのため、安定性を重視するのか、日本語サポートの有無を重視するのか、自力での調査に役立つコミュニティの充実度を重視するのかなど、どこを重視するかで選択するのが良いと思います
5. CentOS Linuxからの移行を契機にクラウドへの移行を
CentOS Linuxから代替ディストリビューションへの乗り換えを機にクラウドへの移行をお勧めします。
クラウドに移行には次のようなメリットがあります。
クラウド移行のNTT東日本へのご相談は、こちらよりお問い合わせください。
- OSサービス終了時のインフラ整備やサーバ機器の入れ替えが不要に
オンプレミス環境で新基盤に移行したとしても、OSのEOL(End of Life:保守/サポート期間終了)が近づいた際はまた同じ課題に直面します。
クラウド環境ならインフラや基盤を自前で構築する必要がなく、導入作業の工数削減が可能です。
- 新OSへの入れ替え作業が簡単に
新OSがインストールされたサーバへのデータ移行作業などが不要で、自動的または簡単な操作で新OSへのアップデートが実行できます。
- サーバの運用管理の負担が軽減可能に
導入後の監視・管理はクラウドサービス提供事業者が行ってくれる(※)ため、従来は自社で行っていた管理やメンテナンスが少なくなり、利用者の負担を削減できます。
(※) ユーザの管理責任の範囲は、ハードウェアに関する保守・管理はクラウド側で行いますが、それ以外の部分ではクラウドのサービスに応じて異なります。
全てのサーバがクラウドに適している訳ではありませんが、Webサーバや中小企業の社内サーバなどはクラウドへの移行に適しています。これらでCentOS Linuxをご利用中の方は、クラウドへの移行を検討されることをお勧めします。
6. 困った時は専門の知識と技術を有するパートナー企業の活用を
NTT東日本へのご相談は、こちらよりお問い合わせください。
CentOS Linuxのサービス終了を機にクラウドへ移行する際、以下のような課題により、移行に踏み切れない事が多いのではないでしょうか。
- 専門の知識を有した技術者の確保が難しい
- 移行に必要な時間や工数の確保が難しい
- 移行に必要な情報が不足している
そのような場合は、専門の知識を持った信頼できるパートナー企業に移行作業を委託することをお勧めします。
パートナー企業が移行作業を代行することで、移行に関するさまざまな課題を解決することが可能となり、安心して移行作業を進めることが出来ます。
7. おわりに
2024年6月30日に全てのサービスが終了するCentOS Linuxの最適な移行先選びのポイントから有力なディストリビューション候補の特徴について解説しました。
これからCentOS Linuxからの移行を検討されている方の参考になれば幸いです。
ただ、本文でも書きましたが、どのディストリビューションが最適かという点についてはまだ決定打となるような要素がなく、しばらくは様子見という状況になっています。
とは言え、それ程猶予は残されていません。出来るだけ早めの移行をお勧めします。
また、今回のCentOS Linuxからの移行を機にさまざまなメリットを享受できるサーバのクラウドへの移行をお勧めします。
NTT東日本ではCentOS Linuxからの代替OSへの乗せ替えを機にクラウドへ移行を検討されているお客さまに対しCentOS Linuxからのクラウド移行作業を企画・導入・運用までをトータルサポートする「クラウド導入・運用サービス」をご提供しています。
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お問い合わせだけでも結構ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
ご検討の程、よろしくお願いします。
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