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画像解析ソフトとは?~Azureで画像解析ソフトNAIT(ナイト)を構築してみた~

昨今生成AIや機械学習が話題に挙がっておりますが、画像解析ソフトでも機械学習を応用した製品が開発されています。

今回株式会社エーディーエステックさまが提供されている画像解析ソフト「NAIT(ナイト)」をAzure上で動作検証する機会があっため、本コラムでNAIT(ナイト)の特長やAzureで利用するメリットを紹介します。

なお本コラムにおいては株式会社エーディーエステックさまにも作成にご協力いただきました。

株式会社エーディーエステックさまのホームページはこちら

画像解析ソフトの利用についてのご相談において、NTT東日本のクラウドエンジニアがお応えします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

1. 画像解析とは

画像解析とは、カメラで画像を撮影し、その画像をコンピューターで分析することでデータを取得する技術のことです。

身近なものだと普段利用しているスマートフォンの顔認証などでも用いられ、さまざまなシーンで重要な役割を果たしています。

ビジネスにおいても製造業であれば不良品の自動検出、医療分野では病気の早期発見といった形で多くの分野で画像解析の技術が活用されています。

画像解析の仕組みや利用シーンについてはこちらの画像解析とは?仕組みや活用事例・メリット・デメリットを詳しく解説の第1章、2章でも紹介しています。

画像解析ソフトの利用についてのご相談において、NTT東日本のクラウドエンジニアがお応えします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

2. NAIT(ナイト)について

NAIT(ナイト)とは産業用途向け外観検査AIの導入を実現することが可能なディープラーニングを用いた画像解析ソフトです。

難しいスキルを必要とせず、アプリケーションベースでディープラーニングを利用することができます。 扱いやすいGUI(Graphical User Interface)と”オートディープラーニング機能”によりパラメーターの設定がほとんど必要ありませんので非常に簡単にディープラーニングを使うことが可能です。

大きな特長は次の通りです。

3. NAIT(ナイト)をAzure上で導入するメリット

NAIT(ナイト)はオンプレミスでGPUを搭載したサーバーを準備することで利用できますが、Azure上で導入するのはどんなメリットがあるのでしょうか。

オンプレミスでの導入と比較した際のメリットについて紹介していきます。

3-1. スペックを柔軟に変更可能

オンプレミスでNAIT(ナイト)を導入する場合、あらかじめ利用用途に応じたサーバースペックを検討、選定した上でサーバーを導入する必要がありますが、Azureであれば構築した後のスペック変更も比較的容易なため、利用方法に応じて柔軟にスペックを調整、変更できます。

3-2. 利用した分だけお支払い可能

オンプレミスであればサーバーをリース、買い切りといった形で調達するのが一般的ですが、Azureは従量課金制のサービスのため画像解析やモデルを作成する時だけサーバーを起動させ、利用しないときはサーバーを停止させるといった利用方法が可能です。

3-3. 大量のデータを保管可能

AzureではAzure BlobやAzure Filesといったストレージサービスを提供していますので、画像解析に使う大規模なデータもそのままAzure上で保管・管理できます。

4. NAIT(ナイト)をAzureで利用するには

実際にAzure上でNAIT(ナイト)を利用する際の大まかな流れを紹介します。

4-1. Azure VMを構築する

NAIT(ナイト)はGPUを利用した画像解析を行うため、GPUを搭載したVMサイズ(NV、NCシリーズ等)を選択、構築します。

NAIT(ナイト)には推奨スペックに応じたVMサイズの選定が必要になりますが、弊社クラウド導入・運用サービスを用いることでAzure環境の構築から構築後の運用・保守まで一元的に対応が可能ですので、ご検討の際はこちらクラウドに関するご相談・お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

4-2. NAIT(ナイト)のインストール

NAIT(ナイト)のインストール、設定については提供元の株式会社エーディーエステックさまで実施しますので、初めて画像解析ソフトを利用される場合でも安心して導入いただけます。

5. NAIT(ナイト)の利用方法~モデルの作成~

ここからはNAIT(ナイト)の利用方法の一例として、製造品や素材の不良品検出等で用いられる検査モデルを作成する際の手順を紹介します。

5-1. モデルを作成するための画像を収集

検査モデルを作成するための画像を用意します。

5-2. Azure VMにRDPでログイン

手元のパソコンからRDP(Remote Desktop Protocol)を利用してAzure上で構築した仮想マシンにログインしNAIT(ナイト)を使用します。

5-3. モデルを作成

NAIT(ナイト)のUI上で解析する画像を選択し、モデルの作成を行います。

通常機械学習を用いてモデルを作成する場合、継続的なパラメーター調整や再学習が必要ですが、NAIT(ナイト)は機械学習の知識やスキルがなくてもワンクリックで最適なモデルを作成することができます。

5-4. 作成したモデルの確認

作成したモデルを確認し問題がなければエクスポート、必要に応じてパラメーターを調整した上で再学習を行います。

画像解析ソフトの利用についてのご相談において、NTT東日本のクラウドエンジニアがお応えします。ぜひお気軽にお問い合わせください。

6. まとめ

本コラムでは画像解析ソフトNAIT(ナイト)の特長、利用方法について紹介させていただきました。

もしNAIT(ナイト)についてご興味をお持ちいただけましたらAzure環境の構築・運用からNAIT(ナイト)の導入含め、弊社クラウド導入・運用サービスにてご案内させていただきますのでお気軽にご相談いただけますと幸いです。

クラウドに関するご相談・お問い合わせフォーム

最後に本コラムの投稿にあたり執筆協力下さった、株式会社エーディーエステックさまのご関係者さまに心より御礼申し上げます。

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