Microsoft Azureにおけるリソースグループの役割

Microsoft Azure(以下「Azure」と呼びます)が提供するクラウドサービスを利用するためには、仮想マシンやストレージアカウントをはじめとする様々なリソースを作成する必要があります。
これらのリソースの中には他のリソースと関連しているものもあり、互いに関連するリソース同士をまとめて管理できると便利な場合があります。
Azureでは「リソースグループ」と呼ばれるしくみを提供しており、複数のリソースの削除などを一括で行うことができます。
このコラムではリソースグループの概念について解説するとともに、リソースグループの作成方法などの基本的な使い方について紹介します。

リソースグループについて

リソースグループとは何か

Azureに限らず、クラウドプラットフォームではサービスを利用するために作成される仮想マシンやストレージなどを指して「リソース」と呼ぶことがあります。
リソースグループはAzureにおいて複数のリソースを管理するためのしくみであり、リソースグループを利用することによってリソースグループに含まれるリソースを一覧表示したり、複数のリソースを一括で削除したり、互いに関連するリソース同士をまとめて管理することができます。
イメージとしては、リソースグループをリソースの入れ物=コンテナーとして考えることもできます。

リソースグループの位置付け

リソースやリソースグループと関係する概念として「管理グループ」や「サブスクリプション」があります。
結論から述べると、Azureの管理グループは複数のサブスクリプションを含み、サブスクリプションは複数のリソースグループを含み、リソースグループは複数のリソースを含む4段階の階層構造になっています。
管理グループは人事部やマーケティング部などの組織における一つの部署に対応させ、サブスクリプションは研究予算や開発予算などの課金単位に対応させるなどします。
なお、管理グループはその組織構造を定義するためにディレクトリサービスであるAzure Active Directoryの「テナント」という概念が使用されるため、「テナント」と呼ばれることもあります。

Azure Resource Managerについて

Azure Resource ManagerはAzureのリソース管理サービスであり、Azure Resource Managerを利用することによってリソースの作成・更新・削除などを行うことができます。
Azure Portalやコマンドラインを使用して仮想マシンなどのリソースを作成する際、一見すると仮想マシンサービスなどに直接アクセスしているように感じられますが、実際にはAzure Resource Manager経由で間接的にアクセスしています。
Azure Resource Managerは2014年に登場したサービスであり、それ以前はリソースグループによって複数のリソースをまとめて管理することができず、また、複数のリソースを作成・削除する場合には正しい順序で操作を行う必要がありました。
Azure Resource Managerは縁の下の力持ちで目立たない存在ですが、リソース管理の不便を解消することに大きく貢献しています。

リソースグループの使い方

前段ではリソースグループの概念について解説しました。
作成するリソースによってはリソースグループの指定が必須の場合もあり、Azureを利用する上でリソースグループの基本的な使い方を知っていると役に立つ場合があります。
以下、基本的な使い方として、Azure Portalを使用してリソースグループの作成・利用・削除の3つの操作を行う方法を紹介します。

リソースグループの作成

リソースグループを作成するには、Azure Portalのページ上側にある検索窓に「リソース グループ」と入力して表示される候補の中から「リソース グループ」を選んでクリックします。

リソースグループの一覧ページが表示された後、ページの上側にある「追加」ボタンをクリックします。

リソースグループの作成ページが表示された後、リソースグループとして適当なリソースグループ名を入力し、また、リージョンとして「(Asia Pacific)東日本」を選択してから、ページの下側にある「確認および作成」ボタンをクリックします。

確認および作成ページが表示された後、ページの下側にある「作成」ボタンをクリックし、リソースグループの作成を開始します。

リソースグループの作成が完了するとリソースグループの一覧ページが表示されるので、ページの上側にある「更新」ボタンをクリックします。

リソースグループのリストが更新され、作成されたリソースグループがリスト内に表示されます。

リソースグループの名前をクリックするとリソースグループの詳細ページへ移動し、リソースグループの詳細を確認することができます。

リソースグループの利用

リソースグループを使用するには、リソースの詳細ページの下側にある「リソースの作成」ボタンをクリックします。

リソースの作成ページが表示された後、ページの上側に表示される検索窓に作成するリソースの名称を入力してからEnterキーを押し、リソースを検索します。
今回は例として「ストレージ アカウント」を検索します。

検索結果ページが表示された後、検索結果の中から「ストレージ アカウント」を選んでクリックします。

ストレージアカウントのリソース詳細ページが表示されるので、ページの上側にある「作成」ボタンをクリックします。

ストレージアカウントの作成ページが表示された後、適切なストレージアカウント名を入力し、また、場所として「(Asia Pacific)東日本」を選択してから、ページの下側にある「確認および作成」ボタンをクリックします。

確認および作成ページが表示された後、ページの下側にある「作成」ボタンをクリックし、ストレージアカウントの作成を開始します。

ストレージアカウントの作成中は「デプロイが進行しています」とメッセージが表示されます。

ストレージアカウントの作成が完了すると「デプロイが完了しました」とメッセージが表示されます。
ストレージアカウントの作成が完了した後、「リソースグループ: 」と表示されたテキストの右にあるリソースグループ名のリンクをクリックするとリソースグループの詳細ページへ戻ることが可能です。
リソースグループの詳細ページでは、作成されたストレージアカウントがリソースのリスト内に含まれている点を確認することができます。

リソースグループの削除

リソースグループを削除するには、リソースグループの詳細ページの上側にある「Delete resource group」ボタンをクリックします。

リソースグループの削除フォームが表示された後、リソースグループ名を入力してからフォームの下側にある「削除」ボタンをクリックし、リソースグループの削除を開始します。

ページの上側にある通知のアイコンをクリックすると、リソースグループの削除の進捗状況を確認することができます。

リソースグループの削除が完了した後、リソースグループの一覧ページへ移動すると、リソースグループが削除された点を確認することができます。

なお、リソースグループの削除がすぐに反映されないこともあるので、そのような場合は数十秒から数分ほど待ってから「更新」ボタンをクリックします。

おわりに

Azure Portalを利用して仮想マシンなどのリソースを作成する場合、リソースの作成と同時にリソースグループを作成するオプションが提供されるため、目的とするリソースを作成するのに先立ってリソースグループを作成するケースはそれほど多くはありません。
しかしながら、リソースグループ自体もAzureの一つのリソースとして管理することが可能であり、リソースグループに関する知識はトラブルシューティングの時などに役立ちますので、学んでおいたほうが良いものと言えます。

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