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【入門】AWS PrivateLinkとは?特徴やメリット、使い方を解説
AWS PrivateLinkとは、Amazon VPC間をプライベート接続できるサービスです。AWS PrivateLinkを活用すれば、インターネットを介さずにさまざまなサービスに接続できます。
AWS PrivateLink以外にも、VPCエンドポイント・VPCピアリングなどがありどのような違いがあるか分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、AWS PrivateLinkの概要や特徴、VPCエンドポイント・VPCピアリングとの違いなどを詳しく解説します。
AWS PrivateLinkの基本的な使い方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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目次:
- 1.AWS PrivateLinkとは?
- 1-1.VPCエンドポイントとの違い
- 1-2.VPCピアリングとの違い
- 1-3.オンプレミスからAWSへの接続はAWS Direct Connectが利用可能
- 2.AWS PrivateLinkのメリット3つ
- 2-1.1.セキュアな通信により外部攻撃を受けるリスクを低減
- 2-2.2.ネットワーク構成・管理を簡素化
- 2-3.3.クラウド移行が簡略化され移行スピードが向上
- 3.AWS PrivateLinkの基本的な使い方
- 4.AWS PrivateLinkの料金
- 5.AWSの運用ならぜひNTT東日本にご相談ください
- AWS PrivateLinkについてまとめ
1.AWS PrivateLinkとは?
AWS PrivateLinkとは、インターネット接続せずにプライベート接続ができるサービスです。AWS PrivateLinkを活用すれば、AWSのマネージドサービスをVPC内で使用することが可能です。
通常、Internet Gatewayを介さないと利用できないサービスもインターネットを介さずに利用できるため、情報セキュリティ対策として最適と言えます。
そのほか他社サービスと接続する際、専用線を利用しなければならないシーンもあるでしょう。AWS PrivateLinkを利用すれば、他社サービスも自社のVPC内で使用することが可能です。
専用線の場合、利用するまでに数カ月必要なことが一般的です。AWS PrivateLinkであれば数クリックで設定ができるため、数分でネットワークの開通ができるのもメリットと言えるでしょう。
AWS PrivateLinkは、以下2つがセットになって構成されています。
- サービスを公開するエンドポイントサービス
- エンドポイントにアクセスするインターフェイスエンドポイント
利用する際は、コンソール上の操作だけで開始可能です。
AWS PrivateLinkを利用する場合は、Amazon VPCも必要です。Amazon VPCについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Amazon VPCとは?サービスの特徴や主な機能・接続方法の一例を解説
1-1.VPCエンドポイントとの違い
VPCエンドポイントは、他のAWSのサービスをプライベートに接続できるコンポーネントのことを指します。
一方、VPCエンドポイントとVPCエンドポイントサービスを組み合わせた総称をAWS PrivateLinkと言います。
VPCエンドポイントは、2種類あります。
- インターフェイスエンドポイント
- ゲートウェイエンドポイント
上記2つのVPCエンドポイントは、AWS PrivateLinkを利用する際に設定が可能です。
インターフェイスエンドポイントは、AWS MarketplaceでのSaaSサービスも接続でき50種類以上のサービスと接続ができます。一方、ゲートウェイエンドポイントは、Amazon S3やDynamoDBにアクセスするときに使用するVPCエンドポイントです。
VPCエンドポイントは、AWS PrivateLinkの一部の機能と理解しておくとよいでしょう。
1-2.VPCピアリングとの違い
VPCピアリングは、異なるVPC内のサービスを同じネットワーク内にあるかのように使用できる機能です。
AWS PrivateLinkも同様の機能がありますが、通信の方法が異なります。VPCピアリングは双方向での通信が可能なのに対し、AWS PrivateLinkは、自社のAmazon VPCで使用できるようにする一方通行の通信です。
1-3.オンプレミスからAWSへの接続はAWS Direct Connectが利用可能
オンプレミスのデータセンターから、AWSにある自社のAmazon VPCに接続したい場合は、AWS Direct Connectでの接続がおすすめです。
AWS Direct Connectはイーサネット光ファイバーケーブルを使用し、インターネットに接続することなく、独自回線として利用できます。そのため、通信の安定性はもちろんのこと、情報セキュリティ対策の強化にも役立ちます。
2.AWS PrivateLinkのメリット3つ
AWS PrivateLinkの主なメリットは、以下の3つです。
- セキュアな通信により外部攻撃を受けるリスクを低減
- ネットワーク構成・管理を簡素化
- クラウド移行が簡略化され移行スピードが向上
順番に解説します。
2-1.1.セキュアな通信により外部攻撃を受けるリスクを低減
AWS PrivateLinkはセキュアな通信により、外部攻撃を受けるリスクを低減できるといったメリットがあります。
通常インターネットを利用すると、外部からの脅威にさらされやすくなります。一方、AWS PrivateLinkであればプライベートな通信のため、DDoS攻撃や盗聴、ブルートフォース攻撃などの脅威を受けにくくなるのです。
そのほか、エンドポイントポリシーを作成すれば、個別にアクセスできるユーザーの制御も可能です。不正アクセスを防げるため、より気密データを取り扱うような医療や金融サービスなどでも使用できるでしょう。
2-2.2.ネットワーク構成・管理を簡素化
AWS PrivateLinkは、ネットワーク構成や管理を簡素化できるといったメリットもあります。
通常のネットワーク構成の場合、ファイアウォールルールやルートテーブルなど、設定が必要です。一方AWS PrivateLinkでは、以下のインターネットアーキテクチャが不要になります。
- マネージド CIDR ブロック
- インターネットゲートウェイ
- VPCピアリング接続
- パス定義
- ファイアウォールルール
- ルートテーブル
上記の通り、多くの設定が不要になるため人的コストも時間的コストも削減できます。数クリックするだけで、ネットワークを接続することができるAWS PrivateLinkは、知識がなくても接続が可能です。
2-3.3.クラウド移行が簡略化され移行スピードが向上
前章で解説した通り、ネットワーク構成や管理が簡素化できるため、安全かつスピーディにクラウド移行が可能です。オンプレミスで利用していたデータであっても、脅威にさらされることなくクラウド移行ができるため、安心して移行できます。
そのほかAWS Marketplaceで提供されたSaaSサービスも、セキュアな環境で利用できます。クラウドの情報セキュリティ対策に不安があり、クラウド化できない企業であっても、AWS PrivateLinkを活用すれば解決できる可能性もあるでしょう。
3.AWS PrivateLinkの基本的な使い方
本章では、AWS PrivateLinkの使用方法を解説します。
インターフェイスエンドポイントを使用した場合の、おおまかな流れは以下の通りです。
- VPCエンドポイントサービスを作成する
- VPCエンドポイントを作成する
- VPCエンドポイントサービスで承認する
始めに、VPCエンドポイントサービスを作成します。VPCのメニュー内にある「エンドポイントサービスの作成」を選択し、Network Load Balancerを選択しましょう。
左下にあるサービスの作成をクリックすれば、VPCエンドポイントサービスの作成は完了です。
続いて、エンドポイントを自社のAmazon VPC内に作成します。
VPCのメニュー内の「エンドポイント作成」をクリックし、接続したいサービス名を検索します。エンドポイントのサービス名を指定すれば、紐付けのリクエストができます。
最後にエンドポイントサービスで、リクエストを承認すれば完了です。
インターフェイスエンドポイントの場合はリクエストが必要ですが、ゲートウェイエンドポイントを利用するのであれば、エンドポイントを作成するだけですぐに使用できます。
上記の通り、AWS PrivateLinkは数クリックすれば簡単に接続ができます。AWSでプライベート接続を検討している方は、ぜひ設定してみてください。
4.AWS PrivateLinkの料金
AWS PrivateLinkは、VPCエンドポイントをプロビジョニングしている時間と処理数で料金が加算される従量課金です。そのため、VPCエンドポイントを削除すれば料金の支払いも停止します。
AWS PrivateLinkでは、インターフェイスエンドポイントを利用するかゲートウェイエンドポイントを使用するかで料金が異なります。
インターフェイスエンドポイントの料金は、以下の通りです。
インターフェイスエンドポイントの料金 | |
---|---|
VPCエンドポイント1つあたりの料金 |
0.014USD/時間 ※AZごとに料金が加算される |
1ヶ月に処理するデータ |
始めの1PB:0.01USD/1GB 1~4PB:0.006USD/1GB 5PB以上:0.004USD/1GB |
※2024年1月現在の料金です。
続いて、ゲートウェイエンドポイントの料金は以下の通りです。
ゲートウェイエンドポイントの料金 | |
---|---|
VPCエンドポイント1つあたりの料金 |
0.014USD/時間 ※AZごとに料金が加算される |
1GBあたりの処理データに発生する料金 | 0.0035USD/1GB |
※2024年1月現在の料金です。
上記の料金は、東京リージョン・大阪リージョン共に同額です。詳しい料金を知りたい方は、以下の公式ホームページをご確認ください。
5.AWSの運用ならぜひNTT東日本にご相談ください
AWS PrivateLinkを活用すれば、プライベートなネットワークが可能となるため、クラウド移行をスピーディに行えます。
一方、クラウドへ移行したいと考えているものの、時間的なリソースが足りなかったり、知見のある社員が居ないため踏み出せなかったりする方もいるでしょう。そのような場合は、ぜひNTT東日本にご相談ください。
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AWS PrivateLinkについてまとめ
AWS PrivateLinkとは、インターネット接続せずにプライベート接続ができるサービスです。自社のAmazon VPC内でAWSのマネージドサービスを活用できるため情報セキュリティ対策としても有効です。
数クリックでネットワーク構成ができるため、人的コストや時間的コストの削減も期待できるでしょう。
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