AWSを勉強するためのポイント

AWSが提供する多種多様なクラウドサービスの利用が広まり、現代の企業システムにおいてクラウド活用の検討は欠かせないものと言えるでしょう。
また、企業システムでAWSをより効果的に活用するためには、システムの戦略策定・導入検討・設計・実装・運用のそれぞれにおける、AWSについての知識や経験が必要です。
しかしながら、Amazon Web Services (AWS)が多数のサービスを提供していることに加え、それぞれのサービスが日々進化しているので「AWSを勉強したいけれど何から手をつければ良いかわからない」「独学しようとしたけど挫折した」などの状況に陥ってしまう恐れがあります。
この記事ではAWSを学ぶためのガイドラインとして勉強の方法をいくつか紹介すると共に、AWSを学ぶ上でも活用できるAWSの認定制度について解説します。

勉強の方法

手を動かすのが一番の勉強

AWSを学ぶ上ではインターネット記事や書籍などのドキュメントを通して情報を集めることと同じくらい、あるいはそれ以上に実際に手を動かしてAWSを体験することが重要となります。
AWSを体験するにあたり、多くのサービスでは使った分だけ支払う従量課金の料金体系になっているため、少額の利用料でサービスを試しに使うことが可能です。
また、新規にアカウントを作成した日から1年間は無料利用枠が適用されるため、多くのサービスを一定限度まで無料で使うことができます。
AWSを実際に使うことによって自身の体験として身につけた知恵や知識はドキュメントを読むだけでは得られないものであり、今後AWSを活用する上で確固たる基礎となります。

AWS上のリソースを管理する主な方法にはWebコンソール、コマンドライン、SDK(プログラミング)があります。
使う人の好みや利用するサービスにもよりますが、はじめて利用する場合であればWebコンソールから始めてみることが推奨されます。
なお、サービスによっては一部の操作をWebコンソールから実行できない場合もあるため、そのような場合にはコマンドライン/SDKを使うことが必要となります。
AWSの多くのサービスでは公式ドキュメントにチュートリアルやGetting Startedのページが設けられており、はじめてサービスを利用する場合は参考にすることができます。

インターネット記事

AWSに限らずIT技術は変化が速いため、最新の情報を集めるためにはインターネット記事が役に立ちます。
インターネット記事は手軽にアクセスできる反面、情報が古かったり、誤りがあったり、玉石混交なので内容の真偽を他の情報と照らし合わせて精査する必要があります。
AWSに関するインターネット記事の中でもAPNパートナーに認定された企業が自社のブログなどで発信している情報はわかりやすさや詳しさの点で優れているものが多く、手早く何かを調べたい時には参考にすることができます。
また、インターネット記事ではありませんが、AWSのサービス紹介ページ、公式ドキュメント、ホワイトペーパーなどはAWS自身が発信している情報であるため、より確かな情報を得たい場合はこれらのドキュメントに目を通すことが推奨されます。

書籍

紙媒体か電子書籍かを問わず、出版というプロセスを経て発行される書籍には一定の価値が認められます。
AWSに関する書籍は多数発行されており、目次などを参考に、目的に応じて「チュートリアル系」「用語解説系」など適切なものを見極めると良いでしょう。
特に、後述するAWS認定への合格を目指す「試験対策系」の書籍にはAWSに関する情報が体系的にまとめられているものが多く、実際に認定試験を受けるか否かに関わらず、AWSの基本を学ぶ上でたいへん役に立ちます。

トレーニング

AWSはeラーニングコンテンツである「デジタルトレーニング」や、セミナーやハンズオンを講義形式で行う「クラスルームトレーニング」を提供しています。
なお、クラスルームトレーニングは書籍などを購入する場合と比べて高価な受講料が必要となりますが、短期間で効率的に学ぶことができます。
後述するAWS認定の案内では「推奨する学習の進め方」としてクラスルームトレーニングの受講を勧めており、特に上級のAWS認定を目指す方は受講を検討しても良いでしょう。

AWS認定について

前段ではAWSを勉強するにあたり、いくつかの方法または情報源を紹介しました。
AWSはクラウドコンピューティングに関する知識やスキルを認定するプログラムである「AWS認定」を提供しており、AWSを勉強するための目標として、あるいはAWSを勉強した後に習熟度を確認するための手段として、このプログラムを活用することができます。
AWS認定では「基礎コース」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「専門知識」の4つのカテゴリがあり、さらにアソシエイトとプロフェッショナルでは「アーキテクト」「運用」「開発者」の3つの領域があります。
以下、AWS認定を初めて受験される方にとって候補となると思われる「アソシエイト」の3つの領域について詳しく解説します。

ソリューションアーキテクト - アソシエイト

ソリューションアーキテクト - アソシエイトはアーキテクト=設計者を主な対象とする認定です。
ソリューションアーキテクト - アソシエイトの認定を受けることにより、AWSを利用して高い可用性とスケーラビリティーを備えたソリューションを設計する方法についての基礎的な知識を持っていることを証明することができます。
試験の設問では「こういう課題に対してどういう設計が最適か?」という類のものが他と比べて多く出題され、深さよりも広さが求められます。
また、ソリューションアーキテクト - アソシエイトのみに限らず、アソシエイトとプロフェッショナルのAWS認定ではセキュリティに関する設問が一定数出題されるため、責任共有モデルなどの重要なキーワードに加えてIAM(AWSのアイデンティティ/アクセス管理サービス)の基本操作について十分に確認しておくことが求められます。

デベロッパー - アソシエイト

デベロッパー - アソシエイトはデベロッパー=開発者を主な対象とする認定です。
デベロッパー - アソシエイトの認定を受けることにより、AWSのプラットフォーム上にアプリケーションを構築するための基本的なスキルを持っていることを証明することができます。
試験の設問は「このサービスのこの部分の仕様はどうなっているのか?」という類のものが他と比べて多く出題され、ソリューションアーキテクト - アソシエイトとは逆に広さよりも深さが求められます。

SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト

SysOpsアドミニストレーター - アソシエイトはアドミニストレーター=システム管理者を主な対象とする認定です。
SysOpsアドミニストレーター - アソシエイトの認定を受けることにより、AWSのプラットフォーム上に構築されたアプリケーションを運用するための基本的なスキルを持っていることを証明することができます。
試験の設問は「こういう状況で期待する結果を得るためにはどうしたら良いか?」という類のものが他と比べて多く出題され、AWSでシステムを運用するにあたって日々の課題を解決する能力が問われます。

その他の資格

基礎コースのカテゴリには「クラウドプラクティショナー」の認定があり、AWSの初学者を対象としています。
また、プロフェッショナルのカテゴリには2つの認定があり、「ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル」はソリューションアーキテクト - アソシエイトの上位に位置し、「DevOpsエンジニア - プロフェッショナル」のデベロッパー - アソシエイトとSysOpsアドミニストレーター - アソシエイトの上位に位置します。
さらに、専門知識のカテゴリには5つの認定があり、それぞれ「ネットワーク」「ビッグデータ」「セキュリティ」「機械学習」「アレクサスキル開発」に関する専門知識を認定の対象としています。

おわりに

AWSの習得にはある程度の時間を要しますが、学習のプロセスには様々な発見や楽しさも含まれています。
これらの発見や楽しさは、AWSを学ぶ意欲を維持する上で大きな助けとなります。

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