COLUMN
MSPとは?サービス内容例や活用するメリット・選ぶ際のポイントを解説
クラウド導入運用に関してNTT東日本では、エンジニアによる無料オンライン相談を実施しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
MSPとは、システムの監視や保守・運用をするサービス事業者を指します。システムの監視・保守だけではなく、クラウド導入や運用にあたっての提案もしてくれるため、システムに関して悩んでいる企業の良きパートナーとしてもおすすめです。
本記事では、MSPのサービス内容や活用するメリット・MSPを選ぶポイントを解説しています。
この記事を読めば、自社でどのようなMSPを選べばよいか分かります。ぜひ参考にしてください。
1.MSP(マネージドサービスプロバイダ)とは?
MSP(マネージドサービスプロバイダ)とは、顧客が利用しているコンピューターやシステムを管理・保守・運用してくれる代行事業者のことです。
システム障害を起こしたとき自社のエンジニアの代わりに対処し、システムが障害を起こさないよう、システム構築・設定・監視をしてくれます。システム障害の復旧はもちろん、オンプレミスからクラウドに移行する際の構築・設定や現状のシステムの改善点の提案なども可能です。
システム運用が苦手な企業やエンジニア不足に悩んでいる企業には、おすすめのサービスでしょう。MSPは、事業者によってサポート範囲やサービス範囲が異なります。そのためMSPを利用する際は、自社にあったMSPを検討・選定しなければなりません。
1-1.MSPが注目される背景
MSPが注目され始めた理由のひとつが、コロナ禍でリモートワークが増えたためです。システム管理や保守は、社内エンジニアが対応している企業が一般的です。しかしコロナ禍で出社できない期間などが増え、管理が難しくなったためにMSPで運用する企業が増えたのです。
そのほか経済産業省ではDXも推進され、よりデジタル化を進めるためにAWSなどのクラウドコンピューティングサービスを導入する企業が増えてきています。導入にともないIT人材の育成が必要ですが、良い人材にすぐ巡り合えるわけではありません。
またレガシーシステムをそのまま使用している企業もいますが、徐々に運用が難しくなりシステムエンジニアの人材育成やリソースが足りなくなるなどの背景があります。
MSPを活用すれば人材が足りなくてもシステム管理ができるうえ、新しいクラウドコンピューティングサービスにも対応してくれます。その結果、MSPが注目されているのです。
2.MSPのサービス内容例
MSPのサービスは幅広く、MSP事業者によっても異なります。本章では、一般的なMSPのサービス内容例を紹介します。
2-1.システム構築・設定代行
MSPの代表的なサービスにシステム構築や設定代行があります。
オンプレミスのシステムを運用している企業が、クラウドシステムを導入する際、MSP事業者がヒアリングをおこない、システム構築のアドバイスをしてくれます。また代行して設定やデータ移行もしてくれるため、システム運用が苦手な企業でもMSP事業者に任せれば、安心してクラウドシステムの導入が可能です。
そのほか、情報セキュリティ対策やバックアップ・アプリやアカウントの追加・パスワード変更など、システムに関する内容を幅広く代行します。
2-2.システム監視・通知・復旧
24時間365日システムを監視、異常や障害がみられた際は通知し一時復旧をおこないます。そのため内部エンジニアを深夜対応させることなく、安心してシステムを運用できます。
常にMSP事業者のエンジニアが有人監視するため、自社エンジニアよりも早く一時復旧が可能です。
2-3.問題点の分析・提案
システム運用や保守に対して、現状の問題点を分析・提案します。現状のシステムにリソースが足りない場合、細かい運用の提案をしてくれるため、自社に必要なサービスが理解でき運用まで任せられます。
また障害が発生した際は、発生要因と今後の対策を提案します。そのため、同様の障害が起こりにくくなるでしょう。そのほかウイルス対策などのセキュリティに関しても提案してもらえるため、自社のシステムに不安がある企業のサポートに適しています。
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3.MSPを活用するメリット
MSPを活用すると、おもに4つのメリットが生まれます。自社の問題点と照らし合わせて、MSPを活用するメリットがどのように活かせるか考えましょう。
3-1.休日・夜間の業務負荷が軽減できる
MSPを活用すれば、社内エンジニアの業務負荷が軽減されます。MSPを利用せず社内エンジニアがシステム管理をおこなっている場合、障害が起きたのが夜間や休日であってもすぐ対応しなければなりません。緊急の場合は夜間に出社する日もあるでしょう。
夜間に監視する社員を毎日配置すると、その分人件費だけではなく業務負荷も倍増します。
一方、MSPにシステム監視や復旧を委託すれば、夜間や休日に障害が起きたとしても社内エンジニアに稼働してもらう必要がありません。時間外勤務やいつ起きるか分からない障害への心労がなくなり、社内エンジニアの業務負荷を軽減できるのです。
3-2.コア業務に集中しやすくなる
MSPを活用すれば、社内システムエンジニアはコア業務に集中しやすくなります。
システムの保守や監視には一定の時間を要し、システムエンジニアのリソースが減ります。またやらなければならないコア業務があるのにも関わらず、突発的な障害が起きコア業務に支障が出るケースも少なくありません。
システム保守や監視をMSPに代行してもらえれば、システムエンジニアはリソースが空き、今までできなかった事業にも時間を作れるでしょう。
たとえば新規サービスのシステム構築や企画・DXの推進にも力を入れられます。また突発的な障害が起きたとしても、コア業務のみに力を入れられるため、よりスムーズに日々の仕事を進められるのです。
3-3.システムの可用性向上が期待できる
MSPを活用すると、システムの可用性向上が期待できます。
夜間や休日に障害が発生した場合、社内エンジニアが出社する時間を考えると復旧までにタイムラグが発生します。一方MSPを利用すると24時間365日常に監視をしてくれるため、一時復旧にも迅速な対応が可能です。
システムに障害がダウンしている時間が長ければ長いほど、機会損失が増えます。そのためシステムの可用性向上ができる、MSPはメリットの高いサービスといえるでしょう。
また可用性が向上するのは、復旧作業が早いからという理由だけではありません。現状のシステムに問題がないか、提案・構築をしてくれるため、障害が起こりにくくなります。結果、システム可用性向上が期待されるでしょう。
3-4.クラウド移行がしやすくなる
オンプレミスからクラウドへの移行もMSPが支援してくれるため、移行のハードルが下がります。数十年も使用しているオンプレミスをクラウドに移行したいと考えるものの、システムエンジニアの人材不足や知識不足により踏み切れないと悩む企業も少なくありません。
MSPには、クラウドの専門知識を持ったエンジニアが多数在籍しています。クラウドの移行はもちろん、データ移行・情報セキュリティ対策・必要なアプリの提案など、細かい提案が可能です。MSPを活用すれば、スムーズかつ安全にクラウド移行を実現できるでしょう。リモートワークが主流になりつつある今、クラウドでしか出来ない業務が山ほどあります。今後の事業を効率的におこなうためにも、MSPを活用してクラウド移行を検討するのもよいでしょう。
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4.MSPを選ぶ際のポイント
この章では、MSPを選ぶ際のポイントを解説します。MSPを利用するにあたって、事前にポイントを絞っておくと、より自社に合ったMSP事業者を見つけられます。MSP事業者は個々に特性があるため、より最適なパートナーを選びましょう。
4-1.監視対象の範囲
監視対象の範囲が、自社の求めている範囲と同じか確認しましょう。
オンプレミスを引き続き使用する場合、自社が使用しているオンプレミスも対応可能なのか、使用したいクラウドにも対応しているのかどうか確認します。
またクラウドの中でも、強みのあるパブリッククラウドは何かを見ておくのもよいでしょう。たとえばAWSの使用を検討しているのに、監視対象に含まれていなければMSPに代行してもらえません。もしオンプレミスを使用していて今後、クラウドの移行を考えているなら、どのクラウドにするか決めてからMSPを決めるとよいでしょう。
そのほか、システムのアプリに対応しているかなど、現状のシステムで起こり得る監視対象を洗い出し範囲をまとめると、より選定しやすくなります。
4-2.依頼できるサービス内容
依頼できるサービスも、MSP事業者によって異なります。自社が必要なサービス内容が含まれているか確認しましょう。
たとえば、システム監視や保守をメインにおこなっているMSP事業者もあれば、システム監視だけでなく、クラウド移行やシステムの改善提案・ハードウェアが故障した際対応をおこなってくれるMSP事業者もあります。
上記のように、サービスはMSP事業者によって異なり、サービス内容によってプラン分けされている場合もあります。依頼したい内容を社内で検討しておきましょう。またMSP事業者によっては、自社にあったサービスを提案し必要なサービスを組み合わせてくれます。契約検討しているMSP事業者に、サービス内容を相談するのもよいでしょう。
4-3.得意分野や規模
MSP事業者によって、得意分野や規模が異なります。得意分野が自社の依頼したいサービスと合致しているか確認しましょう。
たとえば、得意なジャンルをみておくのがおすすめです。
- Webメディアなど不特定多数の人が見るシステムが得意
- 社内管理システムのような内部システムが得意
- ECサイトやキャンペーンサイトなど大勢の人が一斉に見るシステムが得意
システムといっても、企業によって使用の仕方が異なります。自社が使用している、または検討しているシステムの実績がほかのMSP事業者よりも多いかも確認しておくとよいでしょう。
また対応できるシステムの規模も確認しておきます。1,000台以上の大規模システムにも対応してほしい場合、対応規模が公式サイトに掲載されているので確認をしておきましょう。
5.MSPサービスをお探しならNTT東日本にご相談ください
NTT東日本では、クラウド導入・運用for AWS/Microsoft Azureを提供しています。クラウド導入・運用for AWS/Microsoft Azureでは、クラウドの導入から運用までワンストップ支援が可能です。
運用したのにトラブル続きで休日も夜間も関係なく業務していませんか?クラウド導入・運用for AWS/Microsoft Azureでは、24時間365日の監視はもちろん、故障箇所の切り分け・運用が可能です。
AWSやMicrosoft Azureの認定を受けるプロが在籍しており、中立的にサポートをするため、細かな希望要件・適したサービスの選定をおこないます。
150社以上の実績をもつNTT東日本は、さまざまな悩みや希望に寄り添い提案していきます。導入メニューや運用メニューが各種ありますので、以下のページを参考にしてください。
MSPについてまとめ
MSPとは、顧客が利用しているコンピューターやシステムを管理・保守・運用してくれる代行事業者を指します。システム監視・保守を代行するため、社内エンジニアの業務負荷を軽減し、コア業務にも集中できるといったメリットがあります。
そのほか、クラウドシステムの導入・設定や問題点の分析・提案もMSP事業者によっては可能です。オンプレミスからクラウドに移行を検討しているが、システムエンジニアの人材不足や教育不足により踏み切れなかった企業でも、MSP事業者に代行すればスムーズな移行が期待できます。
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