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Azureサポートを利用するには?プランやお問い合わせの流れを解説
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Microsoftでは、Azureを利用する上で発生する不明点やトラブルを解決する手段のひとつとして、Azureサポートを提供しています。Azureサポートを適切に利用するためには、各プランの対応範囲を理解し、サポートリクエストでは正確に問題を起票することが大切です。
本記事では、Azureサポートのプラン内容をはじめとして、サポートを受ける際の問い合わせの流れや注意点を詳しく解説します。
目次:
- 1.Azureサポートのプラン内容と料金
- 1-1.Basic
- 1-2.Developer
- 1-3.Standard
- 1-4.Professional Direct
- 2.Azureサポートのお問い合わせの流れ
- 2-1.サポートリクエストの作成
- 2-2.お問い合わせの完了(クローズ)
- 3.Azureサポートを利用する際の注意点
- 3-1.サポートの重要度の分類と対応時間
- 3-2.サービス・リソースごとの1件の問題に対して1つのお問い合わせ番号が必要
- 3-3.オンプレミスのPCやサーバーはサポート対象外
- 4.Azureクラウドサービスの運用ならぜひNTT東日本にご相談ください
- Azureのサポートについてまとめ
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1.Azureサポートのプラン内容と料金
Azureサポートのプランは大きく4つに分けられます。それぞれのサポートプランの違いは以下のとおりです。
Basic | Developer | Standard | Professional Direct | |
---|---|---|---|---|
料金 | 無料 | USD$29/1か月 | USD$100/1か月 | USD$1,000/1か月 |
サポート対象 | Azure利用者すべて | 試用および非運用環境時 | 運用ワークロード環境時 | ビジネス上重要な用途での利用時 |
請求およびサブスクリプション管理サポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
24 時間年中無休のセルフヘルプリソース | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
必要な数のサポートチケットの提出 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Azure Advisor(無料ガイド)の利用 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Azureの正常性確認と通知 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
サードパーティ製ソフトウェアを構成するガイダンスおよびトラブルシューティング | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
サポートリクエスト提出後の 24 時間年中無休のメールと電話によるテクニカルサポートへのアクセス | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
重大度別の応答時間 | - |
|
|
|
アーキテクチャ サポート | - | 一般的なガイダンス | 一般的なガイダンス | ProDirect デリバリー マネージャーのプールからのガイダンス有 |
サポート API | - | - | - | プログラムによる Azure サポート チケットの作成と管理 |
運用のサポート | - | - | - | ◯ |
トレーニング | - | - | - | Azureエキスパートによるウェビナー |
事前対応型ガイダンス | - | - | - | ◯ |
それぞれのプランについて詳しく解説します。
また、プランの比較については以下の公式サイトも併せてご覧ください。
1-1.Basic
Azure利用者すべてが対象となっている無料のサポートです。Basicプランでは、Azureの基本的な操作方法や契約内容に関する問い合わせなどが可能です。ただし、個々のテクニカルサポートは対象外となっており、通話によるサポートにも対応していません。
1-2.Developer
Developerは、開発などの非運用環境や、試用・評価を目的として使用する企業向けのサポートプランです。有料プランの中では最も安価で、月額USD$29で契約できます。
サポート範囲はベーシックプランに加えて、相互運用性のサードパーティ性ソフトウェアの構成ガイダンスを受けられ、メールでのテクニカルサポートにも対応しています。ただし、サポート範囲は事業に軽微の影響が及ぶ場合(重要度C)のみで、応答時間は8営業時間以内です。
1-3.Standard
Azureを小規模で運用している企業に向けた有料のサポートプランです。料金は月額USD$100で契約できます。企業ごとに専用担当者はつきませんが、Developerプランに加えて24時間無休でのメール・電話サポートが受けられます。
また、重要度Cだけではなく、事業に部分的な影響が発生する場合 (重大度 B)と、事業に大きな影響が発生する場合 (重大度 A)もサポート範囲内です。
1-4.Professional Direct
Professional DirectはStandardプランに加えて、Azure専門チームによるサポートが受けられるプランです。Azureを中規模で運用する企業を対象としたもので、料金は月額USD$1,000です。
このプランでは、Azureプロフェッショナルによるウェビナーに参加できたり、重要度Cの軽微なインシデントでも4営業時間以内に応答してもらえたりと、最も手厚いサポート内容が用意されています。
2.Azureサポートのお問い合わせの流れ
Azureによるサポートを適切に受けるためには、発生している事象が正確に伝わるよう問い合わせる必要があります。ここでは、Azureサポートの問い合わせの流れについて順を追って解説します。
参考:Azure サポート要求を作成する方法 – Azure supportability | Microsoft Learn
2-1.サポートリクエストの作成
まずは、サポートリクエスト(お問い合わせ)を作成します。
Azure Portalの画面右上にあるクエスチョンマークをクリックし、最下部にある 「ヘルプとサポート」ページへ遷移します。ヘルプとサポートページへ遷移したら、画面上にある「サポート リクエストの作成」をクリックしましょう。
2-1-1.問題の説明
サポートリクエストの作成では、まず問題の種類を選択します。選択肢のうち、サブスクリプションの管理、サービスとサブスクリプションの制限(クォータ)、課金の3つは無料で問い合わせが可能です。「技術(各種Azureサービスについて)」を選択する場合は、いずれかの有料プランを契約している必要があります。
また、「技術(各種Azureサービスについて)」を選択した際には、問題が発生しているサービスを指定し、さらに具体的な問題の種類と問題のサブスクリプションを選択しましょう。この際、問題に最も関連性の高いサービスを選択することが大切です。関連性の低いサービスを選択してしまうと、サポートリクエストへの対応が遅れてしまう可能性があります。
2-1-2.推奨される解決策
問題の説明を入力すると、次の画面で推奨される解決策が表示されます。この画面では、起票した問題に対するトラブルシューティングや技術資料が紹介されるため、それらの情報で問題解決ができないか検討しましょう。トラブルシューティングの内容で問題が解決しない場合は、「次へ」をクリックし、次の画面へ進んでください。
2-1-3.追加の詳細
追加の詳細では、必要なサポートの内容を具体的に説明するページです。ここでは、以下の要素を参考に、問題が発生した日時やトラブルの内容をできるだけ正確に、詳しく記入しましょう。
- 問い合わせにおけるゴール
- 問題、あるいは質問内容
- 再現の手順 (どのような操作をおこなうことで問題が発生するか)
- 問題の頻度 (○時間に一度、定期的/不定期 など)
- 問題が出る直前に、構成や設定面で変更を加えたものがあれば、可能な限り詳細に記載する。
- エラーメッセージがある場合はその詳細。ログファイルや画面ショットなどが準備できる場合、アップロードも可能。
- すでに試した対策や、実施した調査内容、既知の回避策の有無
- (すでに他のサポートリクエストを起票済みで関連している場合) 関連するお問合せ番号と当該件の担当者名
- 問い合わせのやりとりに追加したい他のご担当者さまの連絡先
2-1-4.確認と作成
問題の詳細まで記入したら、確認画面で記入内容に間違いがないことを確認し、サポートリクエストの作成を完了してください。
2-2.お問い合わせの完了(クローズ)
Azureサポートで問い合わせた問題が解決したら、メールもしくは電話で解決した旨の連絡が必要です。Azureのエンジニアが連絡を受けると、問い合わせ対応を完了のステータスに変更し、サポートが終了します。
また、Azureサポートが応答してから一定期間連絡がない場合にも、自動的に問い合わせはクローズされます。
過去に問い合わせが完了したものでもサポート契約期間内であれば、調査の再開や追加質問が可能です。問い合わせを再開したい場合は、過去のお問い合わせ番号を明記し、新規でサポートリクエストを作成しましょう。
3.Azureサポートを利用する際の注意点
Azureサポートを効率的に利用するためには、いくつかのポイントに注意することが大切です。ここでは、Azureのテクニカルサポートを受ける際に把握すべき注意点について詳しく解説します。
参考:Azure IaaS における有償 Azure テクニカル サポートの対応範囲 | Japan Azure IaaS Core Support Blog
3-1.サポートの重要度の分類と対応時間
Azureでは、問い合わせの内容に応じて重要度をAからCの3段階に分類しています。また、重要度に応じて対応時間や初回の応答までにかかる時間も異なっているため、以下を参考にしつつ問題の重要度をきちんと見極めましょう。
重要度 | 内容 | 対応時間 |
---|---|---|
重要度C | 事業に軽微の影響が及ぶ場合 | 土日祝日を除く、9:00~17:30 |
重要度B | 事業に部分的な影響が発生する場合 | 土日祝日を除く、9:00~17:30 |
重要度A | 事業に大きな影響が発生する場合 | 24時間365日の緊急対応 |
重要度Aは、運用環境で重大な障害が起きた際の復旧や問題を回避するためのものです。さらに、Developサポートでは開発環境のサポートを想定しているプランなので、重要度Aの問題が発生しても重要度B・Cと同様に通常時間内での対応になります。
3-2.サービス・リソースごとの1件の問題に対して1つのお問い合わせ番号が必要
Azureサポートでは、問い合わせに対して最適なエンジニアを配置して問題解決に取り組むため、一つの問い合わせに対して記入できる問題は1件のみに限られます。そのため、同時にいくつかのエラーが発生した場合でも、問い合わせを分けて作成するよう注意しましょう。
たとえば、以下のケースなどは問い合わせを分割することが適切とされています。
- 同じサービス内で複数の問題が発生しており、発生パターンが異なるなど、同じ原因によるものか不明な場合
- 発生している問題は一つだが、複数のサービス間にわたって問題が発生している場合
- 既存の問い合わせを解決する過程で、関連した質問が発生したものの、既存の問い合わせ内容と異なる場合
3-3.オンプレミスのPCやサーバーはサポート対象外
オンプレミスのPCやサーバー上で発生した問題は、Azureのサポート対象外です。ただし、Premierサポートであれば、マイクロソフトの製品に限って対応可能です。Premierサポートとは、大規模なAzure運用をおこなう企業に向けて用意されているサポートプランで、専属の契約担当者が配置されます。
4.Azureクラウドサービスの運用ならぜひNTT東日本にご相談ください
NTT東日本では、Azureのアカウント提供を行っています。
本サービスでは、クラウド利用に関わる各利用サービスの支払い、お問い合わせ窓口をNTT東日本にまとめることが可能です。
Azureに対して問い合わせが必要になった場合でも、NTT東日本のフォームやメールにてお問い合わせいただければ、Azureとお客さまのあいだにNTT東日本が入り、実施させていただきます。
また、Microsoft Azureの利用料もNTTから円建てしてお客さまにご請求するため、海外サービスへのクレジットカード登録が不要です。
NTT東日本のMicrosoft Azureの販売サービスはこちら
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さらにNTT東日本では、Microsoft Azureを活用したクラウド導入・運用サービスも提供しています。Azureに関する資格所有者がお客さまの要望を細かくお伺いし、適切な設計を提案いたします。クラウドの導入・ネットワーク環境の構築はもちろん、運用時も万全の監視・保守対応で一貫したサポートの提供が可能です。
Azureのサポートについてまとめ
Azureのサポートは大きく4つに分類され、それぞれの利用料金やサポート範囲、利用環境に応じて適切なものが異なります。また、サポートをリクエストする際は、問題に応じて正しく内容を起票することで問題を効率的に解決できるでしょう。
問題の種類やサブスクリプションの選択時に項目を間違えると、Azure側で適切なエンジニアを配置できず、問題解決に時間がかかってしまいます。障害や問題を迅速に解決するためにも、問い合わせの流れをよく理解した上でサポートにリクエストできるよう心がけましょう。
Microsoft Azureは、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
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