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AI(人工知能)のビジネスへの活用方法とは?活用事例や企業の導入事例も紹介
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学習して物事を判断したり、問題を解決したりすることができるAI(人工知能)が知られ始めて久しいですが、どのようにしてビジネスへ活用していけばよいのか分からない方は多いのではないでしょうか。本記事では、AIとはなにか、ビジネスへの活用方法、AIをビジネスで活用するメリット・デメリットを解説します。
業種別の活用事例や、企業の導入事例も紹介しているため、本記事を読めば、AIについての知識が深まり、ビジネス活用へのヒントとなるでしょう。
AIの導入を成功するためのポイントについてもまとめているため、ぜひ最後まで読んでください。
目次:
- 1.そもそもAI(人工知能)とは?
- 2.AIのビジネスへの活用方法とは?
- 2-1.パーソナライズされた顧客体験の提供
- 2-2.ビジネスプロセスの効率化と自動化
- 2-3.ビッグデータの分析と予測
- 2-4.製品やサービスの品質向上
- 2-5.自然言語処理と文書管理
- 2-6.予防メンテナンスとトラブルシューティング
- 3.AIをビジネスで活用するメリットとデメリット
- 3-1.AIをビジネスで活用するメリット5つ
- 3-2AIをビジネスで活用するデメリット3つ
- 4.【業務別】 AIのビジネスへの活用事例
- 4-1.検品
- 4-2.在庫管理
- 4-3.農薬散布
- 4-4.不動産価格査定
- 4-5.需要予測
- 4-6.無人レジ
- 4-7.画像診断
- 5.企業のAI導入事例
- 5-1.デロイト トーマツ グループ
- 5-2.有限会社春華堂
- 6.AI導入を成功させるためのポイント
- 6-1.導入目的を明確にする
- 6-2.運用・メンテナンスを念頭に置く
- 6-3.データを準備する
- 6-4.AI活用人材の採用・育成
- 6-5.パートナーとなる業者を適切に選ぶ
- 7.NTT東日本のならコストを抑えてクラウドAI導入のメリットを最大化!
- 7-1.150社を超える豊富な導入実績!ビジネスチャンスをつかむならNTT東日本
- 7-2.AWS・Azureの認定クラウドのプロの徹底サポートで安心
- 7-3.隠れコストまで可視化し最高のコストパフォーマンスを実現
- 8.AIのビジネスへの活用方法まとめ
1.そもそもAI(人工知能)とは?
AIとは、人間のような知能と学習能力を持つコンピューターです。「Artificial Inteligence」の略で、「人工知能」とも呼ばれます。
ひと言でAIといっても、AIは大きく「特化人工知能」と「汎用人工知能」に分けられます。具体的に特化人工知能とは、個別の分野や領域に特化したAIで、決まった役割の中、限定された範囲で処理を行うシステムです。
一方で汎用人工知能は人間と同様か、それ以上の知能を持ち、感情や意識もあるまさに「ドラえもん」のようなAIを指しますが、現在汎用人工知能は存在せず、実用化されているAIは全て特化型AIです。特化型AIは以下のように、さまざまな業種で活用されています。
- 製造業
- 金融・保険業
- 不動産業
- 小売業
- 医療業
- 建築業
- 物流業
- 農水業 など
具体的な例としては、画像や音声認識、天気予測システム、スマートスピーカーや自動運転のほか、最近話題を集めているチャット形式でAIが疑問に答えてくれる「Chat GPT」などがあります。AIは自分に関係ないと思っている方も多いかもしれませんが、私たちの生活をより良いものとなるよう、身近にも浸透しはじめているのです。
2.AIのビジネスへの活用方法とは?
私達の生活でも徐々に使われ始めているAIですが、ビジネスでの活用方法は以下の通りです。
- パーソナライズされた顧客体験の提供
- ビジネスプロセスの効率化と自動化
- ビッグデータの分析と予測
- 製品やサービスの品質向上
- 自然言語処理と文書管理
- 予防メンテナンスとトラブルシューティング
総務省の最新の調査でも、デジタル・トランスフォーメーションに取り組む際に活用しているデジタル技術としてAIを挙げた企業が24.3%を占める結果となっています。企業としても業務効率化や競争力の向上のため、AIは欠かせないものとなっていくでしょう。
ここからは、上記で挙げたビジネスでの活用方法について、順番に詳しく解説します。
2-1.パーソナライズされた顧客体験の提供
AIをビジネスへ活用すれば、パーソナライズされた顧客体験の提供が可能です。AIを使用すれば顧客の行動や嗜好が細かく分析できるため、個別のニーズに合わせ、パーソナライズされたサービスや製品の提供が行えます。
顧客に合ったシステムやチャットボットなどを導入して、より良い顧客体験の提供ができるでしょう。
2-2.ビジネスプロセスの効率化と自動化
ビジネスにAIを活用すれば、ビジネスプロセスの効率化と自動化が可能です。具体的には、繰り返し行っている自動応答メールの作成やデータ入力などのタスクや、物流管理や在庫管理などのルーチンワークをAIにより自動化すれば、業務効率化に繋がります。
さまざまな業界で取り入られ始めたAIですが、自社でも導入すれば効率化につながる作業がないか探してみましょう。
2-3.ビッグデータの分析と予測
ビッグデータの分析と予測も、AIの機械学習アルゴリズムを用いれば簡単に行えます。ビッグデータとは、人間では全体を把握することが難しい巨大なデータ群を指しますが、AIが持つ機械学習アルゴリズムを用いれば、膨大なデータからパターンや傾向の分析が可能です。
ビッグデータの分析と予測により、トレンドや需要予測が行えるため、より戦略的な決定に向けての大きな材料となるでしょう。
2-4.製品やサービスの品質向上
AIをビジネスで活用すれば、製品の品質管理やサービスの改善も行えます。AIは私たち人間では見逃してしまうであろう異常も検知できるだけでなく、人によって判断が分かれる部分も、AIであれば一定の基準において適切な判断が可能です。
予防保全の計画を立てれば、製品の信頼性や耐久性を向上させられるでしょう。
2-5.自然言語処理と文書管理
AIをビジネスに活用すれば、自然言語処理と文書管理も行えます。自然言語処理とは、私たち人間の言語を機械で処理し、内容を抽出することです。
AIはコミュニケーションとして使用する話し言葉から、論文で使うような書き言葉まで、さまざまな自然言語、または大量のテキストデータや文書などを対象とし、分類や要約、分析が行えます。顧客のフィードバックやレビューを分析したり、競合他社の市場分析などを行ったりするのに活用できるでしょう。
2-6.予防メンテナンスとトラブルシューティング
AIをビジネスに活用すれば、予防メンテナンスとトラブルシューティングも可能です。IoT(Internet of Things)によって取得したセンサーデータを活用すれば、AIの機械異常を検知する精度が高まるため、トラブルや故障を事前に防げます。
予防保全の手法を採用すればメンテナンスコストの削減ができるだけでなく、システムの稼働率向上にも繋がるでしょう。
3.AIをビジネスで活用するメリットとデメリット
ビジネスにおいてAIの活用方法は多くありますが、AIをビジネスで活用するメリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。メリットとデメリットについて、それぞれ見ていきましょう。
3-1.AIをビジネスで活用するメリット5つ
AIをビジネスで活用するメリットには、以下の5つが挙げられます。
- 人的リソースを有効活用できる
- コストを抑えられる
- 顧客満足度の向上につながる
- 安全性が向上する
- 生産性が向上する
AIをビジネスで活用するメリットとしてまず挙げられる点は、人的リソースを有効活用できる点です。データの入力や集計などの単純作業や定型業務をAIに任せれば、従業員はコア業務に専念できたり、人材の確保が十分できない場合でも、労働環境の改善を進められたりします。
AIをビジネスで活用するメリットの2つ目は、コストを抑えられる点です。AIを日常業務や設備管理などに導入すれば、前述した人件費だけでなく、インフラに投資するコストや、予防メンテナンスにより、メンテナンスコストも抑えられます。
3つ目のメリットは、顧客満足度の向上につながる点です。ビッグデータの分析と予測などにより、トレンドをおさえたサービスの提供を行ったり、チャットボットなどを使用してのきめ細やかな質問対応を行ったりすることで、顧客満足度の向上が望めるでしょう。
また、安全性や生産性も向上します。AIの危険予測を活用すれば、事故の未然防止になるだけでなく、AIが危険な作業自体を代替できれば、事故自体の件数も減らせます。
AIを活用すれば単純ミスも減るため業務や製造のムダを省け、単純作業を行っていた従業員もコア業務に専念するため生産性の向上も見込めるでしょう。AIをビジネスで活用することで、多くのメリットが発生します。
3-2AIをビジネスで活用するデメリット3つ
AIをビジネスで活用すれば、人的リソースの有効活用や、コスト削減、顧客満足度向上などメリットが多くありますが、以下のようなデメリットも存在します。
- 雇用の減る分野が出てくる
- 情報漏えいの際に多大なリスクがある
- 導入時にコストや手間がかかる
1つ目のデメリットは、AIの導入により雇用が減る分野が出てくることです。AIの導入が進み、代替できる業務が増えていくと、一般事務や単純作業員などの需要が減少する可能性があります。
ただしAIを適切に機能させるためのデータアナリストやAI技術者の需要は増えていくと予想されるため、雇用が減って職につけない人が増えることはないでしょう。AI導入に伴い、どのような分野で需要が高まるのか知り、関係する知識をつけておくことも大切です。
2つ目のデメリットは、情報漏えいしてしまった際に、多大なリスクがある点です。AIを有効活用する際には、多くのデータが必要となるため、もしも情報漏えいが発生してしまったら、多くの重要なデータが流出してしまう可能性があります。
AIをビジネスで活用する際は、ウイルス対策ソフトの導入やパスワード管理の徹底、アクセス権限を厳格に定めるなどの対策を行いましょう。
3つ目のデメリットは、導入時にコストや手間がかかる点です。ビジネスに活用することで多くのメリットが望めるAIですが、導入時にはAIの開発や購入費用、AIに精通した人材の人件費、データを前処理するための手間など、まとまったコストや手間がかかります。
AIは活用するとメリットがあるから導入してみよう、と安易に決めるのではなく、導入時や運用時にかかる費用や労力を把握し、費用対効果を計算することが大切です。デメリットをきちんと知り、対策も確認した上で、自社ではAIを導入するべきかを検討しましょう。
4.【業務別】 AIのビジネスへの活用事例
AIのビジネスへの活用方法や、ビジネスで活用するメリットやデメリットを見ていきましたが、ここからは業務別にAIのビジネスへの活用事例を見ていきましょう。多くの業務におけるAIの活用事例を紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
4-1.検品
AIは、幅広い分野における検品・異常検知の作業に活用できます。
AIには精度の高い画像認識機能があるため、あらかじめインプットされた正常な状態とは異なる特徴を持つ不良品や設備の劣化箇所などを検知することが可能です。
具体的には、以下のようなチェックを行えます。
AIが行える検品・異常検知の一例 | |
---|---|
不良品の検品 | 食品の色や品質のチェック、鏡の表面の傷の有無の確認など |
農作物の選別 | 野菜を等級ごとに仕分けるなど |
インフラなどの劣化状況チェック |
建物や護岸などの劣化状況の点検 道路の損傷状況やチェックや空洞化予測など |
設備の異常検知・劣化予測 |
動作や温度など通常と異なる箇所は無いか監視し早期発見 使用状況から部品などの劣化状態や交換推奨時間を予測 |
検品・異常検知にAIを活用すれば人間では気付かないような異常を確実に見分けることが可能です。
4-2.在庫管理
適正な在庫を管理するうえでも、AIは活躍します。
AIは、商品ごとの在庫数量の状況や季節ごとの売れ行きなど、複数のデータから今後の適切な在庫を割り出し、補充・在庫整理の最適なタイミングを通知することが可能です。
そのため、AIを導入することで
- 不要な在庫がかさみ管理コストを無駄に支払う
- 十分な仕入れをできずビジネスチャンスを失う
- 食品ロスが発生する
といった事態を防ぎ、コスト削減・売上増加をさせられます。
4-3.農薬散布
農業における農薬散布にAIを導入することで、業務の効率化やコスト削減をすることが可能です。
株式会社オプティムが開発した農薬散布のシステムでは、AIを搭載するドローンで畑全体を撮影し、画像認識で害虫が発生している位置を特定し、ピンポイントで農薬を散布できます。
これにより
- 農薬散布量を10分の1にできる
- 人間が時間をかけて農薬散布しなくて済む
といったコスト削減効果を得ることが可能です。
低農薬の野菜作りをコストを抑えて行うなら、AIを取り入れるのも選択肢の1つと言えるでしょう。
4-4.不動産価格査定
不動産価格査定にAIを導入することで、より精度の高い査定を短時間で算出できます。
AIで不動産価格査定を行う場合、これまでの不動産取引に関する大量のデータを集約し、立地・面積・築年数などの条件を踏まえた査定を行うため、客観的で正確な査定価格を出すことが可能です。
不動産にAI査定が向いている理由として、次のようなものが挙げられます。
- 不動産取引データが豊富に蓄積されているので、AIの査定精度が高くなりやすい
- 人間では確認するのが難しいほど大量のデータを短時間で分析するので、業務効率化につながる
- 担当者や業者によって査定価格が変動せず、信頼性が高い
従業員にも顧客にもメリットがあるのが、AIによる不動産価格査定です。
4-5.需要予測
これまでの実績・動向の分析結果を踏まえて今後の需要を予測することも、AIの得意分野です。
AIが予測できることは多岐にわたりますが、データを多く準備すればするほど予測精度を高められます。一例を挙げると以下のとおりです。
- 製品の売れ行き
- 来店者数や混雑状況
- 交通量や渋滞、交通機関の利用者数
- 株価の動向
- 漁獲量
このように、データが蓄積されてさえいれば、あらゆる業界でAIによる需要予測を活用することができます。
なお、予測分析にAIを導入する場合、予測結果を十分に活用できず費用対効果が上がらないという失敗をする企業も少なくありません。予測結果を活用する目的を明確にして導入することで、予測結果を十分に活用できないという事態を防ぐことができるでしょう。
4-6.無人レジ
コンビニエンスストアやスーパーマーケットで導入が進んでいる無人レジも、近年はAIの技術が活用されています。
利用客が購入する商品のバーコードを自分でスキャンするセルフレジと異なり、無人レジでは、AIによる画像認識で購入商品を確認し出口ゲートなどで自動で合計額を表示するため、利用客はそのまま決済するだけです。
無人レジを導入することで、
- レジに従業員が不要となるため利用客のいない時間もレジに従業員を置くといった経費のムダがなくなる
- お釣りを渡す際の金額誤りや、スキャン漏れなどのミスが発生しない
- スキャン時間がかからないため、混雑緩和が期待できる
といった利点があります。
4-7.画像診断
医療現場での画像診断も、AIを導入するメリットが大きい分野です。
AIの画像認識は精度が高いことから、肉眼では見逃しがちな、わかりにくいがんや血管の異常など発見できる能性が高まります。そのため、AIを導入することで早期発見・早期治療が可能になるのです。
もちろん、AIだけに任せて病気の診断をすることはできませんが、医師の判断をサポートする資料としてAIを導入すれば、より精度の高い医療を行うことができるようになるでしょう。
5.企業のAI導入事例
業務別にAIの活用事例を紹介しましたが、ここからは、実際の企業におけるAIの導入事例について見ていきましょう。AIがどういうものか試してみたいと思う方に向け、数多くの事例から、導入を検討しやすい以下の事例を抽出しました。
- クラウド型翻訳サービスを導入し、グローバル案件の対応力を強化した「デロイト トーマツ グループ」
- クラウド型運行管理サービスを導入し、搬送車両の無事故化を実現した「有限会社春華堂」
それぞれの企業が抱えていた課題や対策、効果を紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
5-1.デロイト トーマツ グループ
デロイト トーマツ グループは、国際的に監査・各種アドバイザリー・コンサルティング・税務・法務などを手がける大手ファームです。
同法人では、増加するグローバル顧客案件によってグループ内の翻訳部署の対応件数が増加、負担が極端に大きくなっていることが課題でした。
そこで、翻訳の精度・使いやすさ・セキュリティレベルの高さなどから、総合的に最適と判断されたクラウド型AI翻訳サービスを導入し、翻訳作業を一部自動化し業務を効率化することで課題の解決を図りました。
AIの導入後は、短文や第一段階の翻訳はAIが担当し、従業員はそのアシストや確認を中心に行うといった協働体制が確立され、高品質な翻訳を短時間で処理することが可能になりました。
この結果、部署全体の業務量削減や迅速なサービス提供を実現し、顧客満足度の向上にもつながりました。
この事例のポイント | |
---|---|
導入したAI | クラウド型翻訳サービス「COTOHA® Translator」 |
解決したい課題 | 増加するグローバル顧客案件への対応力強化 |
AI導入の効果 | 翻訳スピードが向上し、顧客満足度アップ |
※参照:NTTコミュニケーションズ「導入事例 デロイト トーマツ グループ」
5-2.有限会社春華堂
有限会社春華堂は「うなぎパイ」(2022年4月1日付で「うなうなパイ」に改称)で有名な、静岡県浜松市に本社をおく老舗お菓子メーカーです。
同社では、看板商品である「うなぎパイ」を大きくデザインした配送車両による事故・違反が減らず、ブランドイメージ低下を懸念していました。
そこで、AIを活用したクラウド型運行管理サービスを導入し、各運転手の運転状況把握や業務支援に努めたところ、運転する従業員の意識改革を実現し、導入後は違反や事故が激減しました。
この事例のポイント | |
---|---|
導入したAI | クラウド型運行管理サービス「Vehicle Manager®」 |
解決したい課題 | 安全運転指導を行っても交通事故や違反がなくならない |
AI導入の効果 | 導入から約4カ月間にわたり無事故の記録を更新 |
※参照:NTTコミュニケーションズ「導入事例 有限会社春華堂」
6.AI導入を成功させるためのポイント
AIの導入を成功させるためのポイントには、以下の5つがあります。
- 導入目的を明確にする
- 運用・メンテナンスを念頭に置く
- データを準備する
- AI活用人材の採用と育成
- パートナーとなる業者を適切に選ぶ
順番に見ていきましょう。
6-1.導入目的を明確にする
もっとも注意したいのが、AIを導入することで何を実現・解決したいのか、目的を明確にすることです。
AIは導入しさえすればメリットがあるというわけではありません。解決したい課題や達成したい目標に最適なAIを導入し、課題解決・目標達成の成果が出て、はじめて費用対効果がでるものです。
デジタル化やデジタル・トランスフォーメーションの推進の観点から、「まず何かAIを導入してみよう」とAI導入ありきで検討してしまうケースも意外とあるでしょうが、このような検討の仕方はやめましょう。
最初に自社の課題・目標を明確にしたうえで、選択肢の1つとしてAIはどうなのかを検討していくことが、導入を成功させるためのポイントです。
6-2.運用・メンテナンスを念頭に置く
AIの導入を検討する段階では、どうしても導入時の費用や導入することによるメリットに目が行きがちですが、導入開始後の運用・メンテナンスの費用・労力にも目を向けて、コストパフォーマンスがとれるかどうか検討することも、大切なポイントです。例えば、以下のような観点から運用開始後のシミュレーションをしてみるとよいでしょう。
- 運用やメンテナンスに要する費用や人材は確保できるか
- AIの効果的な運用や、技術の進歩に応じたバージョンアップに対応できるAI人材を確保できるか
AIは多くのデータを学習することで精度が高まっていくシステムである以上、ある程度長い目で見て、安定した成果を生み出せるまで運用していく必要があります。そのため、運用開始後の費用面はもちろんのこと、AIを導入したとして使いこなしていけるのかも合わせて考えておくことが大切です。
6-3.データを準備する
AI導入のメリットを最大限発揮させるために欠かせないのが、学習や分析に必要なデータをいかに多く確保できるかです。そのため、AIを導入するのであれば、必要なデータも準備しなければならないことに注意しましょう。
なお、データを準備すると言っても、何か関係する情報が蓄積されていればよいというものではありません。AIの目的に合った正確なデータを、収集条件や形式などレベル感を合わせた状態で、準備する必要があります。
データの形式が揃っていない場合や入力の誤り・漏れが想定される場合、データの前処理が必要となることも念頭に置いておきましょう。
6-4.AI活用人材の採用・育成
AIの導入を成功させるためのポイントとして、AI活用人材の採用と育成も挙げられます。AI活用人材の職種は、具体的には以下のとおりです。
- AIエンジニア
- プログラマー
- データサイエンティスト
- データエンジニア など
AIをただ導入しても、AIを扱う人材がいなければ、存分にメリットを発揮できません。自社にAIを導入しようと考えた際は、AI活用人材の採用や育成にも目を向け、検討していきましょう。
6-5.パートナーとなる業者を適切に選ぶ
AI導入を成功させるポイントとして最後に挙げられるのは、パートナーとなる業者を適切に選ぶことです。上記のAI活用人材の採用と育成が難しい場合、外部パートナーとなる業者からサポートを受けることで、AIを有効活用しやすくなるでしょう。
AI導入を成功させるために選ぶべき業者のポイントは、以下の通りです。
- AIの開発実績がある
- AI自体だけではなく、サービスの種類やクラウドなどの関連知識も持ち合わせている
- AIの導入目的をきちんと確認してアドバイスをくれる
業者を選ぶ際は、コストももちろん重要です。しかし自社の状況や要望に寄り添い、対応してくれる業者を選びましょう。
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8.AIのビジネスへの活用方法まとめ
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AI導入を成功させるためのポイントは、導入目的を明確にしたり、データを準備したりする必要がありますが、AIを扱える人材がいなければ、AIを導入してもメリットを感じることはできません。 AI活用人材がいない場合、パートナーとなる業者を適切に選ぶことも大切といえます。
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