NTT東日本の自治体クラウドソリューション

主要クラウドサーバー15選を比較!おすすめのクラウド構築サービス5選も紹介

【クラウド導入を検討中の方必見!】「NTT東日本がおすすめするクラウド導入を成功させるためのお役立ちマニュアル 」を無料でダウンロードしていただけます!今すぐこちらをクリック!

クラウドサーバーは、法人向けを中心に数多くのサービスが提供されています。大規模な基幹システムに対応するサービスから、個人事業主や小規模事業者でも利用しやすいサービスまで、選択肢はさまざまです。

国内外の事業者がクラウドサーバーを提供しているため、それぞれ何が違うのか、自社にはどのサービスが適しているのかわからない方も多いでしょう。

クラウドサーバーを比較する際は、単に料金やスペックを見るだけでなく、次の項目を確認することが重要です。

法人向けクラウドサーバーの主な比較項目

  • サービスの強み
  • 料金体系
  • 情報セキュリティ
  • サポート体制

個人事業主・小規模利用向けクラウドサーバーの主な比較項目

  • 導入のしやすさ
  • 利用料金
  • 無料期間の有無

特に法人利用では、既存システムとの連携やデータの保管場所、閉域ネットワークへの対応、障害時の支援範囲なども確認する必要があります。

この記事では、各サービスの現在の特徴を比較しながら、自社に適したクラウドサーバーを選ぶためのポイントを解説します。

NTT東日本のクラウド事業をご紹介!登録不要・無料公開中、詳細はこちら

目次:

1. 法人向けクラウドサーバー12社を徹底比較
1-1. 地域エッジクラウド タイプV(NTT東日本)
1-2. Amazon Web Services(Amazon)
1-3. Microsoft Azure(Microsoft)
1-4. Alibaba Cloud(Alibaba)
1-5. Google Cloud(Google)
1-6. IBM Cloud(IBM)
1-7. Oracle Cloud Infrastructure(Oracle)
1-8. FJcloud-V(旧ニフクラ/富士通)
1-9. さくらのクラウド(さくらインターネット)
1-10. IDCFクラウド(IDCフロンティア)
1-11. Z.com Cloud(GMOインターネットグループ)
1-12. IDCFクラウド Type S(旧ホワイトクラウド ASPIRE/ソフトバンク)
2. 個人向けクラウドサーバー3社を徹底比較
2-1. KAGOYA FLEX(KAGOYA)
2-2. ALTUS Advance(GMOグローバルサイン・ホールディングス)
2-3. Zenlogic ホスティング on IDCF Cloud(IDCフロンティア)
3. 導入するクラウドサーバーを選ぶポイント
3-1. 用途にマッチした強みを持っているかどうか
3-2. 情報セキュリティポリシーを満たしているか
3-3. サポート体制は十分か
3-4. 将来的な拡張・移行・運用改善まで見据えられるか
4. クラウド構築サービスとは
4-1. クラウド構築サービスで依頼できること
4-2. クラウド構築サービスを利用すべき企業
5. クラウド構築サービスおすすめ5選
5-1. クラウド導入・運用サービス(NTT東日本)
5-2. AWS総合支援サービス(クラスメソッド)
5-3. クラウドシェルパ(サーバーワークス)
5-4. SCSKクラウドサービス(SCSK)
5-5. AWS移行支援サービス(CTC)
6. クラウド構築サービスを比較する際のポイント
6-1. 対応しているクラウドサービス
6-2. 支援範囲
6-3. サポート体制
6-4. 情報セキュリティ対応
6-5. 料金体系
6-6. 実績・技術力
7. クラウドサーバーの選定・構築・運用に不安があればNTT東日本へご相談を
7-1. クラウドサーバーの選定から構築・運用までワンストップで支援
7-2. 地域エッジクラウド タイプV・AWS・Microsoft Azureの導入や運用に対応
7-3. ネットワーク・情報セキュリティまで含めた提案が可能
7-4. 中小企業から大企業まで支援実績あり
8. クラウド構築サービスに関してよくある質問
8-1. クラウド構築サービスの費用相場はどれくらいですか?
8-2. クラウド構築にはどれくらいの期間がかかりますか?
8-3. クラウド構築サービスに相談する前に準備しておくことはありますか?
9. まとめ|自社に合ったクラウドサーバーと支援サービスを選ぼう

1. 法人向けクラウドサーバー12社を徹底比較

法人向けクラウドサーバーを比較する際は、料金だけでなく、得意分野や情報セキュリティ機能、導入後のサポート体制まで確認することが重要です。

今回紹介する12サービスの概要は、以下のとおりです。

法人利用向けクラウドサーバーの比較一覧表
サービス名 主な強み 料金体系 情報セキュリティ サポート体制
地域エッジクラウド タイプV 国産クラウドと閉域ネットワークを組み合わせやすい 月額固定制
Amazon Web Services 幅広いインスタンスタイプ 従量課金、Savings Plans、Spotなど
Microsoft Azure Microsoft製品やハイブリッド環境との親和性 従量課金、予約、Savings Plan、Spotなど
Alibaba Cloud 中国・アジア圏でのサービス展開 サブスクリプション、従量課金、Spotなど 要問い合わせ
Google Cloud データ分析、AI、コンテナ分野 従量課金、確約利用割引、Spotなど
(英語なら◯)
IBM Cloud ハイブリッドクラウド、AI、高度な暗号鍵管理 時間課金、Spotなど
Oracle Cloud Infrastructure Oracle Databaseとの親和性、分散クラウド 従量課金、年間契約など
FJcloud-V VMware環境から移行しやすい国産クラウド 月額制または従量課金制
さくらのクラウド 国産クラウド、データ転送料金なし 時間・日額課金、月額上限あり
IDCFクラウド 低価格で始めやすく標準機能が豊富 月額上限付き従量課金
Z.com Cloud UI、拡張性、情報セキュリティのバランス 時間課金、月額上限あり
IDCFクラウド Type S SLA99.999%の国産VMwareクラウド 定額制または従量課金制

各サービスの特徴を詳しく見ていきましょう。

1-1. 地域エッジクラウド タイプV(NTT東日本)

地域エッジクラウド タイプV
強み 国内データセンターと閉域ネットワーク
料金体系 月額固定制
情報セキュリティ
サポート体制

地域エッジクラウド タイプVは、NTT東日本が提供する、VMware by Broadcomの技術を活用した国産クラウドサービスです。

地域エッジクラウド タイプVでは、仮想マシンやストレージ、仮想ネットワークなどを組み合わせて、自社の用途に合わせたクラウドサーバーを構築できます。

また、NTT東日本が提供する閉域ネットワークと組み合わせることで、インターネットを経由せずに拠点とクラウドを接続することも可能です。

地域エッジクラウド タイプVの基本スペック
vCPU数 〜32
メモリ容量 〜128GB
ストレージ容量 100GB単位で追加可能

(2026年6月時点)

比較項目ごとに、地域エッジクラウド タイプVの特徴を見ていきましょう。

参照:地域エッジクラウド タイプV|サービス|法人のお客さま

1-1-1. 地域エッジクラウド タイプVの強み

地域エッジクラウド タイプVの強みは、国内データセンターで提供されるクラウド環境と、NTT東日本のネットワークを組み合わせて利用できることです。

インターネット接続だけでなく、閉域ネットワークを利用してオフィスや拠点から接続できるため、業務システムや機密性の高いデータを扱う場合にも利用しやすいでしょう。

また、VMware by Broadcomの技術を活用しているため、オンプレミス環境でVMware製品を利用している企業のクラウド移行先としても検討できます。

クラウドサーバーだけでなく、ネットワークや導入後の運用までまとめて相談できることも、地域エッジクラウド タイプVの強みです。

1-1-2. 地域エッジクラウド タイプVの料金体系

地域エッジクラウド タイプVの利用料金は、利用する仮想マシンやストレージなどに応じて決まる月額固定制です。

仮想マシンは、1vCPU・メモリ2GBの構成で月額5,500円(税込)から利用できます。

この他に、ストレージ、OS、仮想ネットワーク、インターネットゲートウェイなど、利用する機能に応じた料金が発生します。また、導入時にはクラウド環境の設定に関する初期費用が必要です。

月額固定制であるため、仮想マシンの稼働時間や為替相場による料金の変動を抑えやすく、毎月の利用料金を把握しやすい仕組みとなっています。

1-1-3. 地域エッジクラウド タイプVの情報セキュリティ

地域エッジクラウド タイプVは、NTT東日本の国内データセンターで提供されます。

インターネットを経由しない閉域ネットワークによる接続や、仮想ファイアウォールなどを利用できるため、自社の情報セキュリティポリシーに合わせた環境を構築可能です。

また、クラウド基盤の設備やネットワークは冗長化されており、障害の影響を抑えるための対策も行われています。

さらに、情報セキュリティの設計や運用まで含めて強化したい場合は、NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」を組み合わせることで、クラウド環境の設計・構築から運用まで一貫した支援を受けることが可能です。

1-1-4. 地域エッジクラウド タイプVのサポート体制

地域エッジクラウド タイプVでは、24時間365日の監視体制により、クラウド基盤を運用しています。

また、クラウド導入・運用サービスと組み合わせることで、クラウド環境の構築から運用保守までNTT東日本による支援を受けることが可能です。

運用メニューは、アラーム通知や障害発生時の一次措置などを依頼できます。月額5,500円(税込)のエントリープラン、月額16,500円(税込)のスタンダードプラン、月額33,000円(税込)のアドバンストプランなどから選択可能です。

社内にクラウドの運用を担当できる人材がいない場合や、夜間・休日を含めた監視を任せたい場合にも、安心して利用できるでしょう。

1-2. Amazon Web Services(Amazon)

Amazon EC2
強み 幅広いインスタンスタイプ
料金体系 複数の購入方法から選択
情報セキュリティ
サポート体制

クラウドサービスにおいて世界トップシェアを誇るAWS(Amazon Web Services)が提供しているクラウドサーバーがAmazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)です。

最初に基本スペックの最大値を紹介しておきます。

Amazon EC2の基本スペック
vCPU数 〜1,920
メモリ容量 〜32TiB
ストレージ容量
(Amazon EBSでサポートされる最大サイズ)
〜64TiB

(2026年6月時点)

選択するサーバータイプによってそのスペックはさまざまですが、最大で上記のようなスペックを付与できます。

Amazon EC2では、数分でWindowsやLinuxなどのOSを搭載した仮想サーバーを構築でき、運用後のスペックやディスク容量の変更も容易に行うことができます。

料金体系やサービスの幅が広く、自社に適したクラウドサーバーを高コストパフォーマンスで運用することができますが、その幅広さ故にうまく使いこなすためにはAWSに関する知識が必要となります。

では早速比較項目ごとに、Amazon EC2の特徴を見ていきましょう。

1-2-1. AWSの強み

Amazon EC2の強みは、幅広いニーズに対応可能なさまざまなタイプのサーバーを構築できることです。

Amazon EC2では、サーバーのスペックや特性、追加機能などの組み合わせによって多様な仮想サーバー(=インスタンス)が提供されています。用途に合わせて幅広いインスタンスタイプから選択でき、対応できないニーズが無いと言っても過言ではありません。

こうした特徴を持つことから、Webサイトの構築用とデータベース用にそれぞれサーバーを立ち上げ、連携させながら運用するといった柔軟な対応も可能となるのです。

1-2-2. AWSの料金体系

Amazon EC2は、利用しやすい料金でサーバーを運用することができる仕組みになっています。

料金体系は大きく分類すると、次のようなものが用意されています。

オンデマンドインスタンス

  • 従量課金制。利用時間に応じて利用額が決まる。
  • 短期間での利用や、スペックを柔軟に変更したい場合におすすめ。

Savings Plans・リザーブドインスタンス

  • 1年間または3年間の利用を前提に契約することにより、オンデマンドインスタンスより割安で利用することができる。
  • 長期間にわたって利用するワークロードや、利用量が比較的安定している場合におすすめ。

スポットインスタンス

  • AWSの未使用キャパシティを、オンデマンドインスタンスより割安で利用できる。(最大90%の割引)ただし、AWS側の都合により中断される可能性がある。
  • 開発やテスト、柔軟に中断可能な処理・タスクを実行する場合におすすめ。

利用企業はこのような支払い方法の中から、サーバーの運用スタイルに応じてお得な方法を選ぶことができます。

加えて、新規利用者は最大200USD分のクレジットを受け取ることができ、無料プランを最長6ヶ月間利用できます(2026年6月時点)。トライアルとして使用したり、本格運用前の学習のために利用することが可能です。

無料プランで利用できるサービスやリソースには制限があります。

このように、Amazon EC2サーバーの用途や自社の財政状況に見合った柔軟な利用がしやすい料金体系となっています。

1-2-3. AWSの情報セキュリティ

Amazon EC2における情報セキュリティの内容やレベルは非常に高いです。

そもそもAmazon EC2をはじめとするAWSのサービスは、Amazon.comのインフラ環境に端を発していて、サービスの組み合わせ方や設定方法によってはAmazon.comと同水準の情報セキュリティ環境を築くことができると言えます。

データ保護のための対応や機能の一部を紹介すると、下記のようなものがあります。

  • 情報セキュリティの専門家チームによってシステムを24時間体制でモニタリング
  • データが転送される際は、自動的に暗号化
  • 仮想のプライベートネットワーク環境を構築し、その内部にサーバーを立てる設定が可能
  • 専門知識と実績を持つパートナー企業による情報セキュリティを重視したコンサルティングも利用可

このようにAWS側での対応も行われており、利用企業による柔軟な情報セキュリティのための設定も可能です。

さらに、安全な設定や機能の使い方に自信がない企業のために、パートナー企業による導入支援の仕組みもあります。専任の情報システム担当者が立てられない場合でもハイレベルな情報セキュリティのもとでAmazon EC2を利用可能です。

Amazon EC2を提供するAWSは、世界各国の大手企業や金融機関、政府にも利用されています。このことからもAmazon EC2の情報セキュリティのレベルの高さは世界水準であるといえるでしょう。

1-2-4. AWSのサポート体制

AWSの有料サポートプランを利用すれば、クラウドサポートエンジニアと呼ばれる担当者に、電話・メール・チャットで連絡を取ることができ、プランに応じて24時間365日対応してくれます。

有料サポートにはBusiness Support+やEnterprise Supportなどがあり、Business Support+は1ヶ月あたり29USD〜/アカウントとなっています。

各サポートプランの詳細とプランごとの料金については、「AWS サポートのプラン比較」をご覧ください。

出典:Amazon Web Services (AWS)

1-3. Microsoft Azure(Microsoft)

Azure Virtual Machines(Microsoft Azure)
強み Windowsの端末やOSと連携しやすい
料金体系 複数の購入方法から選択
情報セキュリティ
サポート体制

Azure Virtual MachinesはMicrosoft社のクラウドサービス、Microsoft Azureで提供されているクラウドサーバーです。

Azure Virtual Machinesの基本スペックについては、下記の表を参考にしてみてください。

Azure Virtual Machinesの基本スペック
vCPU数 〜416
メモリ容量 〜32TB
ストレージ容量
(Azureマネージドディスクでサポートされる最大容量)
〜24TiB

(2026年6月時点)

選択する仮想マシンのシリーズによって、利用できるvCPU数やメモリ容量、ストレージ容量は異なります。

Azure Virtual Machinesでは、Windows Serverのライセンス料金が仮想マシンの料金に含まれています。また、対象となる既存ライセンスを保有している場合は、Azure Hybrid Benefitによって利用料金を抑えられる可能性があります。これは、現在オンプレミス環境でWindows Serverを用いたサーバーを運用されていて、クラウド移行を検討されているという場合には重要な要素になってきますよね。

またAmazon EC2と同様、数分程度でクラウドサーバーを構築することができ、運用後のスペック・ディスク容量の変更も可能です。OSもWindowsかLinuxから選ぶことができます。

では比較項目ごとにAzure Virtual Machinesの特徴を見てみましょう。

1-3-1. Microsoft Azureの強み

Azure Virtual MachinesはMicrosoft社によるクラウドサービスの一種であるため、Windows端末やOSとの連携の取りやすさが大きな強みです。

この強みによって、既存のシステムや端末を大きく変えることなくオンプレミスで運用していたサーバーをクラウド移行させることができますし、クラウドサーバーに蓄積したデータをオンプレミスサーバーに取り込むなど、クラウドとオンプレミスを連携させた業務も行いやすくなります。

このようにWindows ServerやMicrosoft 365との相性を重視する場合は、Azure Virtual Machinesの導入を積極的に検討してみてください。

1-3-2. Microsoft Azureの利用料金

Azure Virtual Machinesの料金体系はAmazon EC2とほぼ同じ内容となっています。

下記に主なものをまとめたので、参考にしてみてください。

従量課金

  • 起動させている時間に応じて利用料金が発生する。
  • 短期間での利用や、スペックを柔軟に変更したい場合におすすめ。

Azure Reserved Virtual Machine Instances(予約インスタンス)・Azure savings plan for compute

  • 1年間または3年間の利用を予約・確約することで、従量課金より割安で利用できる。予約インスタンスでは最大72%の割引が見込める。
  • Azure savings plan for computeでは一定額の利用を確約することで、利用状況に応じて柔軟に割引を受けられる。
  • 長期間利用するサーバーがある場合や、継続的なクラウド利用が見込まれる場合におすすめ。

Azure Spot Virtual Machines(スポット仮想マシン)

  • Azureの余剰リソースを通常より割安な料金で利用できる。
  • 価格や容量の状況によって仮想マシンが削除される可能性もあるが、従量課金制の価格と比較して最大で90%の割引が可能。
  • 開発やテスト、柔軟に中断可能な処理・タスクを実行する場合におすすめ。

また、新規利用者向けに、最初の30日間で利用できる200USD分のクレジットや、対象サービスを12ヶ月間利用できる無料枠などが用意されています(2026年6月時点)。

構築できるサーバーや利用量には制限がありますが、使用感を試すくらいであれば無料枠内で可能です。

1-3-3. Microsoft Azureの情報セキュリティ

Azure Virtual Machinesの情報セキュリティレベルは非常に高い水準にあり、これもAmazon EC2と比較して優劣をつけるのは難しいところです。

ただAzure Virtual Machinesならではの対応を紹介すると、以下のようなものがあります。

  • BingのWebページやOutlookのメールなどの膨大なデータからセキュリティリスクを分析し、迅速に対処
  • 日本の法律に準拠し、管轄裁判所は東京地方裁判所である

特に、日本の法律に準拠していることは、国内に拠点を置いているなら安心感が大きいといえるでしょう。

国外の法律では、情報やデータの扱い方が日本と異なる場合もあり、どのようなタイミングで法改正が行われるかもわかりづらいため、準拠法が日本の法律であることは注目すべき点です。

1-3-4. Microsoft Azureのサポート体制

有料ではありますが、メールや電話でのサポートを受けることができ、いざという時のためのサポート体制は整っています。

プランごとに対応内容が異なり、各料金とサポート面での主な違いは下記の通りです。

プラン名 利用料/月 サポート内容(抜粋)
DEVELOPER 29USD 営業時間内にメールのみで相談可能
STANDARD 100USD 24時間365日、メール・電話による相談が可能
Professional Direct 1,000USD 24時間365日、メール・電話による相談が可能(相談内容への対応時間がSTANDARDプランより迅速。その他オプション多数)

(2026年6月時点)

サーバーを常時稼働させているという場合や、ある程度スピーディーな対応が必要な場合は、電話によるサポートが可能なSTANDARDかProfessional Directを選んでおくのがおすすめです。

出典:Microsoft Azure

1-4. Alibaba Cloud(Alibaba)

Elastic Compute Service(Alibaba Cloud)
強み 中国での影響力
料金体系 月額定額制を含む3種類の中から選択
情報セキュリティ
サポート体制 要問い合わせ

Elastic Compute Serviceは、アリババグループによるクラウドサービス Alibaba Cloud内で提供されるクラウドサーバー構築サービスです。

Elastic Compute Serviceの基本スペックは下記の表の通りです。

Elastic Compute Serviceの基本スペック
vCPU数 〜256
メモリ容量 〜3TB
ストレージ容量
(クラウドディスクでサポートされる最大容量)
〜32TiB

(2026年6月時点)

Amazon EC2やAzure Virtual Machinesと比べると劣る部分もありますが、あくまで最大値による比較なので、最高水準のスペックでサーバーを構築するのでなければ、気にするほどの差では無いでしょう。

中国拠点の企業によるサービスではありますが、Alibaba Cloudでは東京を含む世界各地にリージョンを展開していて、実はサービスの信頼性は高いと言えます。

そんなElastic Compute Serviceの比較項目ごとの特徴が具体的にどのようなものか説明していきます。

1-4-1. Alibaba Cloudの強み

Elastic Computeならではの強みは中国での影響力の大きさです。中国でビジネスやサービスを展開するならElastic Computeは有力な選択肢として考えるべきです。

Elastic Compute Serviceやコンサルティングなどの関連サービスを活用することで、中国でビジネスを展開するための要件を理解・実践しやすくなるでしょう。

特に、ICP登録やICPライセンスを取得するためには煩雑な手続きが必要となりますが、Elastic Compute Serviceであれば、そのサポートを受けながらクラウドサーバーを構築することができるのです。

ICP:中国のサーバーから発信されるWebサイトに義務付けられるのがICP登録。ECサイトなどの運営には、さらにICPライセンスの取得が義務付けられる。

1-4-2. Alibaba Cloudの利用料金

Elastic Compute Serviceの利用料金は、主に下記の料金体系から選択して支払うことが可能です。

サブスクリプション

  • 1ヶ月分〜の利用料金を前払いし、支払った分だけ使用できる。
  • サブスクリプションの平均利用額は従量課金の場合より低くなるとされています。
  • 決まった予算内で継続的にサーバーを利用する場合におすすめ。

従量課金

  • 起動させている時間に応じて利用料金が発生する。
  • 短期間での利用や、スペックを柔軟に変更したい場合におすすめ。

リザーブドインスタンス

  • 1年間または3年間の利用を予約することで、従量課金より割安で利用できる。(最大79%の割引)
  • 1年以上サーバーを稼働する必要があり、利用期間中大幅なスペック変更が無い場合におすすめ。

Amazon EC2やAzure Virtual Machinesと違って、月額定額制のサブスクリプションを選択することができます。

これにより、料金が大幅に予算オーバーするといったことが防止できるので、用途によっては便利な料金体系と言えるでしょう。

また無料利用枠も設けられており、構築するサーバータイプによって期間は1ヶ月〜12ヶ月と幅があります。

1-4-3. Alibaba Cloudの情報セキュリティ

Elastic Compute Serviceが提供されているAlibaba Cloudでは情報セキュリティ対策に多額の投資を行っており、ハッキングから防御するための最新のファイアウォールを筆頭に、万全の対策が行われています。

もちろん利用者側での適切な設定なども必要となるため、Alibaba Cloudのハイレベルな情報セキュリティを最大限活かしてより安全にクラウドサーバーを運用していくなら、Alibaba Cloudの導入を支援するサービスの利用を検討すると良いでしょう。

1-4-4. Alibaba Cloudのサポート体制

サポートの詳しい内容や料金については問い合わせる必要がありますが、次の4つのサポートプランが用意されています。(2026年6月時点)

  • 基本プラン(無料)
  • 開発者プラン(19.99USD〜)
  • ビジネスプラン(100USD〜)
  • エンタープライズプラン(8,000USD〜)

Elastic Compute Serviceでサーバーを構築すると、管理画面から上記のようなサポートプランを追加でき、サポート内容や実際の料金もその際には提示されます。

実際に構築する前に内容を確かめたい場合は、メールやチャットなどで問い合わせてみてください。

出典:Alibaba Cloud

1-5. Google Cloud(Google)

Compute Engine(Google Cloud)
強み ビッグデータの解析、機械学習分野
料金体系 従量課金制+3種類の割引制度
情報セキュリティ
サポート体制
(英語なら◯)

Compute EngineはGoogle社が展開するクラウドサービス、Google Cloud内で提供されているクラウドサーバーの構築サービスです。

同じGoogle社の提供するサービスであるGoogle Workspaceと連携させることが可能なため、すでに自社でGoogle Workspaceを活用されている場合は、ユーザー管理や安全な運用をスムーズに行えます。

基本スペックについては下記の表をご参照ください。

Compute Engineの基本スペック
vCPU数 〜1,920
メモリ容量 〜32TB
ストレージ容量 〜72TiB

(2026年6月時点)

ここからは、Compute Engineのその他の特徴もご紹介します。

1-5-1. Google Cloudの強み

Compute Engineの強みは、ビッグデータの解析や機械学習の分野で優れているGoogleと同じ環境でサーバーを構築できることです。

Googleは検索エンジンや動画共有サービスなどを展開する中で、膨大なデータを扱ってきました。その実績から得たデータ解析のノウハウはGoogleの大きな強みであり、Compute Engineでもその充実した技術を活かすことが可能です。

またGoogleは機械学習の分野でも同業他社をリードしています。ビッグデータの解析や機械学習の技術を組み込んだクラウドサーバーを利用したいならCompute Engineは有効な選択肢となるでしょう。

1-5-2. Google Cloudの料金体系

Compute Engineの料金体系は、使用した時間に応じて料金が発生する従量課金制です。

また、次のような割引プランが用意されており、サーバーの利用状況に応じてこのような割引を適用させることができます。

継続利用割引

  • サーバーの稼働時間が一定量を超えた際に自動的に適用される割引。
  • 一定量を超えて利用した分の利用料が割引額となる。

確約利用割引

  • 1年間、または3年間の利用を確約する代わりに適用される割引。(最大70%の割引)

Spot VM

  • 未利用のサーバーを通常価格より割引で利用できる。
  • ただし、Google側でリソースが不足すれば停止される可能性がある。

継続利用割引に関しては自動的に適用されるため、この割引を有効にするために利用者側で行うべきことは特にありません。

またCompute Engineには、90日間利用可能な300USDの無料クレジットが用意されている他、指定されたサーバーを1台永続的に利用できる無料利用枠も設定されています。

利用可能なサーバーに制限はありますが、期間を気にする必要のない無料利用枠はお得なポイントです。

1-5-3. Google Cloudの情報セキュリティ

Compute Engineを提供するGoogle Cloudの情報セキュリティレベルは非常に高く、不正アクセス対策のために以下のような対応を行っています。

  • データセンターはセキュリティとパフォーマンスの高い独自のオペレーティングシステムが稼働サーバーで構築
  • 500人以上のセキュリティエンジニアが、24時間体制で脅威の早期発見と迅速な対処のために稼働
  • 個々のインシデントから学習して対応力を向上
  • セキュリティ研究団体と連携し、Googleシステムの脆弱性を明確化

この他にもセキュリティを高めるための機能やサービスは一通り用意されており、Google側で講じられている情報セキュリティ対策は信頼を置いても良いものといえるでしょう。

1-5-4. Google Cloudのサポート体制

Compute Engineのトラブルシューティングやテクニカルサポートについては、基本的に有料プランを利用することになります。

各プランについて、下記の表に要点をまとめたので参考にしてみてください。

  • 横にスクロールします
スタンダードサポート エンハンストサポート プレミアムサポート
月額料金 月額クラウド料金の3%
(最低料金29USD)
月額クラウド料金の3~10%
(最低料金100USD)
月額クラウド料金の3~10%
(最低料金15,000USD)
最初の回答までの時間 4〜8時間 1〜8時間 15分〜8時間
対応時間 月〜金曜の営業時間内 大きな影響およびクリティカルな影響のある事象への24時間365日サポート 大きな影響およびクリティカルな影響のある事象への24時間365日サポート
サポート対象の言語 英語 英語、日本語、中国語(北京語)、韓国語、フランス語 英語、日本語、中国語(北京語)、韓国語、フランス語

(2026年6月時点)

サポート言語や対応時間は、プランや問い合わせの重要度によって異なります。日本語による対応を必要とする場合は、契約前に対応条件を確認しておくと良いでしょう。

またプレミアムサポートは、サポートの詳細についてある程度カスタムが可能であるため、検討される場合はどのようなサポートを希望するか明確にしておくと良いでしょう。

出典:Google Cloud

1-6. IBM Cloud(IBM)

IBM Cloud
強み AI、機械学習分野
料金体系 月額定額制を含む3種類の中から選択
情報セキュリティ
サポート体制

IBM Cloudは、IBM社が提供するクラウドサービスで、構築できるサーバーの柔軟さはAmazon EC2やAzure Virtual Machinesよりも高いです。

上記2つのサービスでは、あらかじめコア数やメモリ容量の組み合わせが決まっていて、その組み合わせの中から用途に応じたものを選んでクラウドサーバーを構築します。

一方、IBM Cloudのコンピューティング・サービスではコア数やメモリ容量などを自由に設定可能です。

こうした性質やサービスの多様さから、IBM Cloudのクラウドサーバーの基本スペックに関しては割愛させていただきます。

ではIBM Cloudのクラウドサーバーについて、比較項目ごとに見ていきましょう。

1-6-1. IBM Cloudの強み

IBMではwatsonxと呼ばれるAI・データプラットフォームを提供していることや、機械学習関連のサービスを取り扱っていることから、クラウドサーバーでもAI・機械学習の分野において強みを発揮します。

AIや機械学習を用いた、高度でセキュアなデータ活用を必要とする事業においてクラウドサーバーを利用する場合は、IBM Cloudは有力な選択肢になるはずです。

1-6-2. IBM Cloudの利用料金

IBM Cloudでは主に下記の3種類の料金体系から支払い方法を選ぶことができます。

サブスクリプション

  • 一定期間の使用料を契約し(1,000USD/1ヶ月で半年使用など)、料金総額に対する割引を受け取ります。
  • 契約した使用料の総額が大きくなるほど割引率も上がります。
  • 決まった予算内で継続的にサーバーを利用する場合におすすめ。

従量課金

  • 起動させている時間に応じて利用料金が発生する。
  • 短期間での利用や、スペックを柔軟に変更したい場合におすすめ。

予約済みインスタンス

  • 1年間または3年間の利用を予約することで、従量課金より割安で利用できる。
  • 1年以上サーバーを稼働する必要があり、利用期間中大幅なスペック変更が無い場合におすすめ。

以上のように、IBM Cloudではサブスクリプションと従量課金の両方が用意されています。

無料利用枠では、「Hyper Protect Virtual Server」というタイプのサーバーを、スペックには制限がありますが30日間利用することができます。

1-6-3. IBM Cloudの情報セキュリティ

IBM Cloudの情報セキュリティレベルは非常に高い水準にあります。

IBM Cloudでは、データ暗号化、アクセス制御、脅威検知、暗号鍵管理など、企業向けの情報セキュリティ機能が提供されています。加えて、IBMはセキュリティ事業として脅威インテリジェンスを提供するX-Forceなども展開しており、クラウド利用においても情報セキュリティに関する豊富な知見を活用できる点が特徴です。

暗号化の有効性を検証する規格、FIPS 140-2において最高レベルであるレベル4と認定されていることからも、情報セキュリティ面での技術力は非常に信頼性の高いものと言えます。

1-6-4. IBM Cloudのサポート体制

IBM Cloudでは、クラウドサーバーの利用料金に基本サポート料金が含まれているため、追加料金を支払うことなく24時間365日問い合わせを行うことが可能です。

より手厚い支援を受けたい場合は、有料のAdvancedやPremiumを選択できます。Advancedは月額200米ドルから、Premiumは月額10,000米ドルから利用でき、ビジネスクリティカルなアプリケーションや大規模なクラウド環境向けのサポートを受けられます。

サポートプランによって、初回応答時間の目標や対応範囲が異なるため、スムーズな応対を求める場合や重要なシステムを運用する場合は、有料プランの利用を検討するとよいでしょう。

出典:IBM Cloud

1-7. Oracle Cloud Infrastructure(Oracle)

OCI Compute(Oracle Cloud)
強み スムーズなクラウド移行
料金体系 従量課金制もしくは1年分の先払い
情報セキュリティ
サポート体制

データベース管理用ソフトウェアの開発や販売を行うORACLE社のクラウドサービス、Oracle Cloud内で提供されるクラウドサーバーがOracle Cloud Infrastructure(OCI) Computeです。

OCI Computeの基本スペックは下記の通りです。

OCI Computeの基本スペック
OCPU数 〜126
(vCPU換算 〜252vCPU相当)
メモリ容量 〜1,454GB
ディスク容量 構成により異なる

(2026年6月時点)

OCIでは、CPUリソースの単位として「OCPU」が用いられます。OCPUは物理CPUコアを表す単位で、x86系のコンピュートでは1 OCPUが2 vCPUに相当します。

また、OCI Computeでは利用するシェイプによって、選択できるOCPU数やメモリ容量が異なります。フレキシブル・シェイプを利用すれば、ワークロードに応じてOCPU数やメモリ容量を調整できるため、必要な性能に合わせたクラウドサーバーを構築しやすい点が特徴です。

このことから、サーバーの構築・運用においての柔軟性は高いといえるでしょう。

その他比較項目についてもOCI Computeの特徴を見ていきましょう。

1-7-1. OCIの強み

Oracle Cloudを提供するORACLE社では、データベース管理用のソフトウェアをはじめ、多くのオンプレミス製品を提供しています。

そのため、ORACLE社の製品を利用するオンプレミス環境をスムーズにクラウド移行できることがOCI Computeやその他のクラウドサービスに共通する強みです。

ORACLE社では、オンプレミスと同じ環境でクラウドサービスを利用できることを重視しており、構成や可用性、管理性、障害の許容度などを、基本的に同じ仕様にそろえています。

現在ORACLE社製品を用いてサーバーを運用していて、クラウド移行したい場合やクラウドとオンプレミスのハイブリッドでサーバーを運用していきたい場合には、OCI Computeの強みを最大限引き出せるでしょう。

1-7-2. OCIの利用料金

OCI Computeを提供するOracle Cloudは、比較的後発のサービスであるため、AWSやMicrosoft Azureと比べると利用料金はリーズナブルな傾向にあります。

その料金体系には、下記のようなものがあります。

従量課金

  • 起動させている時間に応じて利用料金が発生する。
  • 短期間での利用や、スペックを柔軟に変更したい場合におすすめ。

Cloud Universal Credits

  • 1年分の利用料金を先払いし、超過利用分が追加で請求される。一定量のOracle Universal Creditsを購入すると、ボリューム・ディスカウントを受けることが可能。
  • 決まった予算内で継続的にサーバーを利用する場合におすすめ。

以上のように、料金体系については比較的シンプルです。

その分利用料金は比較的リーズナブルな設定となっているので、支払い方法の選択肢は少ないもののコストパフォーマンスは決して悪くないでしょう。

1-7-3. OCIの情報セキュリティ

多くのクラウドサーバーでは、アプリケーションが構築され、その規模・機能を拡張するごとに、セキュリティが随時追加されるような仕様となっています。

一方でOCIでは、アプリケーション構築の最初の段階からデフォルトで情報セキュリティ対策が備えられていて、情報セキュリティ用ツールのほとんどをクラウドサーバー内の環境の一部として無償で提供しています。

そのため、利用者側での煩雑な設定の負担や情報セキュリティのためのコストを軽減しつつもセキュアな環境でクラウドサーバーを運用可能です。

またレベルの高さもAWSに引けを取ることはなく、安心して利用することができます。

1-7-4. OCIのサポート体制

Oracle Cloudでは、専用のポータルサイトや電話で問い合わせを行うことができます。また、技術サポートに加えて、パッチやアップデートの提供、ナレッジベースの利用なども可能です。

サポート内容は契約内容や利用するサービスによって異なるため、導入時には対応範囲を確認しておくとよいでしょう。

出典:Oracle Cloud

1-8. FJcloud-V(旧ニフクラ/富士通)

FJcloud-V(富士通)
強み 使い勝手の良いコントロールパネル
料金体系 月額制もしくは従量課金制
情報セキュリティ
サポート体制

FJcloud-Vは、富士通が提供する国産のクラウドサーバー構築サービスです。以前は「ニフクラ」の名称で提供されていました。

FJcloud-VはVMware vSphereをベースとしたクラウドであるため、VMwareのソフトウェアを用いて社内のサーバーを仮想化していた企業にとっては、環境を変えることなくクラウド移行がしやすいという利点があります。

FJcloud-Vで構築できるクラウドサーバーの基本スペックについては、以下の表をご覧ください。

FJcloud-Vの基本スペック
vCPU数 〜32
メモリ容量 〜512GB
ディスク容量
(Windows系のOSを採用した場合の最大容量)
〜80GB

(2026年6月時点)

最大スペックは海外の大手サービスと比べると低く、メモリが256GB以上のサーバーについては作成できる数に上限があるため、超高性能のサーバーを大規模に構築したい場合には不向きです。

しかしそれ以外の場合なら、国産クラウドということで安心感もあるうえ、サービス案内のWebサイトも分かりやすいので、導入ハードルは低いと言えるでしょう。

以下ではFJcloud-Vの特徴を詳しく紹介していきます。

1-8-1. FJcloud-Vの強み

FJcloud-Vの大きな強みは、使い勝手の良い高機能なコントロールパネルです。

FJcloud-Vで採用されるコントロールパネルでは、サーバーやディスクの管理だけでなく、パフォーマンスの監視、利用状況やネットワーク構成の確認、利用料金の管理といったことも一括して行うことができ、かなり利便性が高いです。

またコントロールパネル上の表示がグラフィカルで分かりやすく、操作にもすぐに慣れるでしょう。

国産のクラウドサーバーであることや、VMware vSphereベースであることもFJcloud-Vの強みではありますが、ここまで操作性の高いコントロールパネルが標準装備されていることは利用者にとって大きな利点といえます。

1-8-2. FJcloud-Vの利用料金

FJcloud-Vの利用料金は、月額制と従量課金制の2種類から支払い方法を選択することができます。

Type-c2、Type-e2、Type-h2などのサーバータイプごとに、異なる月額料金と従量料金が設定されています。たとえば、Type-e2の最小構成であるe2-miniは、1vCPU・512MBで月額2,430円(税抜)、従量課金では起動時3円/時、停止時2円/時です。

注意点として、従量課金の場合はサーバー停止中にも料金が発生します。ただし、停止時の料金は起動時より低く設定されているため、起動と停止を繰り返しながら運用する場合は、従量課金を選ぶことで月額課金より費用を抑えられる可能性があります。

また、一定以上のリソースを長期間利用する場合は、長期利用割引プランも用意されています。契約期間と契約金額に応じて割引が適用され、サーバーでは最大40%の割引を受けられるため、継続利用が前提の場合はあわせて確認しておくとよいでしょう。

1-8-3. FJcloud-Vの情報セキュリティ

FJcloud-Vでは、クラウドサービス事業者と利用者がそれぞれの責任範囲で情報セキュリティ対策を行う「共同責任モデル」の考え方に基づいて、情報セキュリティ対策が整理されています。

FJcloud-Vのサービス基盤は、自社で設計・運用されており、データセンターの情報セキュリティ対策や監視強化にも継続的に投資されています。利用者側では、構築したシステム環境に対して管理権限を持ち、OS設定やアプリケーションの導入、アクセス制御などを行う形です。

また、FJcloud-Vでは多層防御を実現するための情報セキュリティ機能やパートナーソリューションも提供されています。IDS、WAF、ウイルス対策、改ざん検知、SSL証明書など、用途に応じた情報セキュリティ関連サービスを組み合わせることで、さまざまなサイバー攻撃への対策を検討できます。

このように、FJcloud-Vはサービス基盤側の情報セキュリティ対策に加えて、利用者側で必要な対策を組み合わせやすいクラウドサービスといえるでしょう。

1-8-4. FJcloud-Vのサポート体制

FJcloud-Vのトラブル対応窓口では、24時間365日、電話・メールでの対応が可能で、国内企業であることも加味すると安心してクラウドサーバーを運用することができます。

また基本的なサポートは無料であることもうれしいポイントです。

エンタープライズサポートとプレミアムサポートの2種類の有料のサポートプランも用意されていて、無料サポートとは異なり以下のようなサポートを受けられます。

  • 初回応答時間目標:2〜6時間以内(無料サポートでは3営業日以内)
  • 障害報告書の提出
  • Slackコネクト機能を利用したチャット対応
  • その他サービス利用に関する相談など

無料サポートと有料サポートでは、初回応答目標時間に大きな差があるため、障害が発生した際により迅速な対応を必要とするなら有料プランを追加しておきましょう。

出典:FJcloud-V

1-9. さくらのクラウド(さくらインターネット)

さくらのクラウド
強み 国内設置のデータセンターのみ
料金体系 月額制(利用上限を越えるまでは従量課金制)
情報セキュリティ
サポート体制

さくらのクラウドは、さくらインターネット株式会社が提供する国産のクラウドサービスです。

さくらのクラウドでは全95種類の中からニーズに応じたクラウドサーバーを構築することができます。

その基本スペックは以下の通りです。

さくらのクラウドのクラウドサーバーの基本スペック
vCPU数 〜192
メモリ容量 〜1,024GB
ディスク容量 〜12TB

(2026年6月時点)

基本的に国内向けのサービスということもあり、Amazon EC2やAzure Virtual Machinesに比べればスペックの最高値は控えめになっていますが、日本国内のみに拠点を置く企業にとっては導入しやすいクラウドサーバーの一つです。

より詳しい特徴を、比較項目ごとに説明していきます。

1-9-1. さくらのクラウドの強み

さくらのクラウドの強みは、国内のみにデータセンターを置いていることです。

これはつまり、クラウドサーバー内の自社のデータを国外に出すことなく、あくまで日本国内で保管できるということです。

またその拠点は東京(東新宿・西新宿・代官山)と北海道(石狩)、大阪(堂島)の3カ所にあるため、災害などに備えたバックアップ環境も物理的に離れた場所に構築することができます。

こうしたことから、国内のみに拠点のある企業にとっては、安心かつ安全に運用できるクラウドサーバーとして有力な選択肢になります。

1-9-2. さくらのクラウドの利用料金

さくらのクラウドでは、基本的に利用料金は月額制となっています。

ただ、利用期間が1ヶ月を通して20日未満であれば日割りの料金が適用されるので、夜間や休日にサーバーを稼働しない場合は月額料金より安く済みます。

引用:さくらのクラウド

その他の料金体系は設けられておらず、またWebサイト内に料金のシミュレーターもあるので、毎月かかる利用料金は把握しやすいです。

1-9-3. さくらのクラウドの情報セキュリティ

さくらのクラウドでは次のような情報セキュリティ対策や機能が用意されています。

  • VPCルーターの設置による安全な接続とゲートウェイセキュリティの強化
  • 通信の暗号化
  • 改ざん検知サービスによりWebサイトの改ざんの有無をチェック

その他、他社製品も取り入れて、各種脆弱性の診断やWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)による不正アクセスを遮断する体制が整備されています。

必要に応じてこのような機能を追加していけば、十分に安全な環境でクラウドサーバーを運用することができるでしょう。

1-9-4. さくらのクラウドのサポート体制

さくらのクラウドでは、無料のスタンダードサポートでメールやコールバックによる問い合わせが可能です。回答は基本的に営業時間内に行われます。

また、有料のプレミアムサポートでは、24時間365日の受付・対応が可能なプランも用意されています。月額料金は33,000円からです。

夜間や休日を含めたサポートが必要な場合は、導入を決める前に利用するプランと対応範囲を確認しておくことをおすすめします。

出典:さくらのクラウド

1-10. IDCFクラウド(IDCフロンティア)

IDCFクラウド
強み コストパフォーマンス
料金体系 月額上限ありの従量課金制
情報セキュリティ
サポート体制

IDCFクラウドは、ソフトバンクグループのデジタルインフラ企業である株式会社IDCフロンティアが提供するクラウドサービスで、7タイプ20種類の中から用途に応じたクラウドサーバーを構築することができます。

その基本スペックは次の通りです。

IDCFクラウドのクラウドサーバーの基本スペック
vCPU数 〜64
メモリ容量 〜720GB
ディスク容量 〜2TB

(2026年6月時点)

選べるサーバーの種類こそ多くはありませんが、vCPUやメモリ容量の最高値は大きめで、管理サーバーから高性能データベースまで幅広い用途に対応可能なサーバーがそろっています。

比較項目ごとのIDCFクラウドのクラウドサーバーの特徴も順番に見ていきましょう。

1-10-1. IDCFクラウドの強み

IDCFクラウドの強みはコストパフォーマンスの高さにあります。

初期費用不要で、月額260円からサーバーを構築することが可能なため、手軽にクラウドサーバーの利用を開始したいという場合におすすめです。

またサーバーの利用料自体もリーズナブルではありますが、さらに追加費用無くさまざまな機能を使用することもできます。下記はその一例です。

  • ファイアウォール、ロードバランサー付きの仮想ルーター
  • 他ユーザーと物理的に分かれたプライベートネットワーク
  • リモートアクセスVPN
  • 拠点間VPN

このような機能やサービスを追加料金を支払うことなく利用できることからも、コストパフォーマンスの高さがお分かりいただけるかと思います。

1-10-2. IDCFクラウドの料金体系

IDCFクラウドの料金体系は、月額上限ありの従量課金制です。

上限額に達するまでは、従量課金が適用され、上限額まで利用した場合はその後どれだけ使っても利用料は変わりません。

引用:IDCフロンティア

このような料金体系はさくらのクラウドとよく似ていて、シンプルで毎月の利用料を把握しやすいという利点があります。

1-10-3. IDCFクラウドの情報セキュリティ

IDCFでは無料でファイアウォールやロードバランサーを利用することができる上、有償で「DDoS対策サービス」を追加することも可能です。

情報セキュリティ面では一定の基準を満たし、無償での機能提供が行われつつも、やはり利用者側でしっかり対応しなくてはならない部分もありますので、事前に自社で対応するべきところははっきり把握しておく必要があります。

1-10-4. IDCFクラウドのサポート体制

低価格で利用できるIDCFクラウドのクラウドサーバーですが、サポート体制は次の2段階のサポートが用意されています。

サポートの種類 月額料金 サポート内容
標準サポート 無料 オンライン問い合わせが可能(平日9時〜17時)
プレミアムサポート 5,000円 電話での問い合わせ(平日9時〜17時)

(2026年6月時点)

電話口での迅速な応対が月額5,000円で利用できるのはかなり魅力的といえます。リーズナブルなサーバー利用料も加味すれば、サポート体制は手厚いといえるでしょう。

出典:IDCFクラウド

1-11. Z.com Cloud(GMOインターネットグループ)

Z.com Cloud
強み バランスの良さ
料金体系 月額制(利用時間が1ヶ月分に満たない場合は従量課金制)
情報セキュリティ
サポート体制

Z.com Cloudは、GMOインターネット株式会社が提供するクラウドサービスです。4タイプ28種類のサーバーの中から用途に応じたクラウドサーバーを構築することができます。

基本スペックは次の通りです。

Z.com Cloudのクラウドサーバーの基本スペック
vCPU数 〜40
メモリ容量 〜120GB
ディスク容量 〜4TB

(2026年6月時点)

FJcloud-V、さくらのクラウド、IDCFクラウドと比較するとわかるように、国産のクラウドサービスで構築できるクラウドサーバーとしては標準的なスペックを備えています。

Z.com Cloudの比較項目ごとの特徴についても確認してみましょう。

1-11-1. Z.com Cloudの強み

Z.com Cloudは、バランスの良いクラウドサービスです。

構築できるクラウドサーバーのスペックや、複雑な構成に対しても対応できるネットワーク、多彩な情報セキュリティサービスなど、利用者のクラウドサーバーへのニーズをバランス良く柔軟に満たしているのが強みと言えます。

またクラウドの導入から保守運用までを支援してくれるパートナー企業を紹介してもらえる制度もあるので、国産クラウドの中でなかなか決め手が無くて迷っているという場合は、バランスが良く導入・運用支援制度もあるZ.com Cloudを利用してみても良いのではないでしょうか。

1-11-2. Z.com Cloudの料金体系

Z.com Cloudのクラウドサーバーは基本的に月額定額での利用となっています。

ただ利用時間が1ヶ月に満たない場合は時間単位の従量課金が適用されるので、サーバーの稼働状況に変動があっても安心して利用することができます。

こうした料金体系は、さくらのクラウドやIDCFクラウドと類似しています。

1-11-3. Z.com Cloudの情報セキュリティ

バランスの良いクラウドサービスを提供するZ.com Cloudでは、クラウドサーバーの安全な運用に必要なシステムや機能は一通り搭載・提供を行っています。

主なシステム・機能は以下のとおりです。

  • アンチスパム、アンチウイルス機能も備えたファイアウォールの提供
  • VLANによる、他のユーザーから独立したセキュアなネットワーク
  • DDoS対策システムの設置
  • 高性能なWAFを提供
  • 通信の暗号化を提供
  • 脆弱性診断の提供

こうした機能を搭載していたり、提供してくれるので、利用者側でも万全の情報セキュリティ対策を行いやすいです。

1-11-4. Z.com Cloudのサポート体制

Z.com Cloudでは以下のようなサポートが用意されています。

サポートの種類 料金 サポート内容
標準サポート 無料 電話、メールでの問い合わせ(平日10時〜19時)
プレミアムサポート
  • 初期費用(個別見積もり)
  • 33,000円〜/月
電話、メールでの問い合わせ(24時間365日)

(2026年6月時点)

無料の標準サポートでも電話での問い合わせが可能なことは魅力的です。プレミアムサポートでは、24時間365日サポートが受けられ、さらに手厚い内容となっています。

出典:Z.com Cloud

1-12. IDCFクラウド Type S(旧ホワイトクラウド ASPIRE/ソフトバンク)

IDCFクラウド Type S
強み SLA99.999%の国産クラウド
料金体系 定額制もしくは従量課金制
情報セキュリティ
サポート体制

IDCFクラウド Type Sは、IDCフロンティアが提供するクラウドサーバーです。2026年4月1日に「ホワイトクラウド ASPIRE」からサービス名が変更されました。

IDCFクラウド Type Sではコア数やメモリ容量などを自由に設定することができるため、その柔軟性は高いと言えます。この特性は、IBM Cloudとも共通しています。

※こうした性質から、IDCFクラウド Type Sの基本スペックに関しては割愛させていただきます。

またFJcloud-Vと同様に、VMware vSphere基盤を採用しているため、オンプレミスからのスムーズな移行が見込めるクラウドサーバーです。

その他の特徴についても順番に説明していきます。

1-12-1. IDCFクラウド Type Sの強み

「品質の高い国産クラウド」であることが、IDCFクラウド Type Sの大きな強みです。

他の国産クラウドサーバーが低品質というわけでは決してありませんが、IDCFクラウド Type SはそのSLA(品質保証制度)が99.999%と非常に高い水準を保持しているのです。

これは1ヶ月間で許容されるダウンタイム(サーバーにアクセスできなかったり電源が入らない時間)が25秒のみであることを示しています。

このことから、IDCFクラウド Type Sは高品質なクラウドサーバーであると言えますし、さらに国産であるためサポート面などで安心して利用できるのです。

1-12-2. IDCFクラウド Type Sの料金体系

IDCFクラウド Type Sの料金体系は、大きく分けると定額制と従量制の2種類があり、どちらかの方法で支払いを行います。

他の国産クラウドサーバーと比べると、あらかじめ自社の利用状況をある程度把握しておく必要がありそうです。

1-12-3. IDCFクラウド Type Sの情報セキュリティ

IDCFクラウド Type Sの情報セキュリティ対策は充実していて、あらかじめパッケージ化された2種類のオプションセキュリティプランが用意されています。

  • Cloud One Workload Security(トレンドマイクロ社)
  • アンチウイルス(ソフォス社)

一つずつ必要な対策や機能を選んでいくのは時間や労力がかかります。一方で、IDCFクラウドType Sのようにあらかじめ用意されたプランがあると負担が軽くなるでしょう。

もちろんサービス提供側の情報セキュリティ対策も、99.999%のSLAやISMAPへの登録、第三者機関による認証取得によって、その安全性は裏付けられています。

1-12-4. IDCFクラウド Type Sのサポート体制

サポート体制については下記のような対応が取られています。

  • 24時間365日のサポート体制
  • 法人テクニカルサポートWeb、メール、電話での受付が可能

※電話での応対は下記の時間帯

  • 障害に関する連絡:24時間365日
  • 技術的な問い合わせ:9:00~18:00(営業日)

クラウドサーバーを構築していれば、このようなサポートを追加の費用を支払わずに受けることができます。

障害に関わる問い合わせであれば、24時間365日電話で応対してもらえるため、安心感を持ってサーバーの運用を行えるでしょう。

法人向けのクラウドサーバーを選ぶ際は、料金やサポート体制だけでなく、どのような環境でデータを保管できるか、拠点とクラウドをどのように接続できるかも重要な比較ポイントです。

特に、業務システムや社内データをクラウド上で扱う場合は、国内データセンターで運用できるか、インターネットを経由しない閉域ネットワークで接続できるかを確認しておくとよいでしょう。

出典:IDCFクラウド Type S

国内データセンターでの運用や閉域ネットワーク接続を重視してクラウド基盤を選びたい方は、NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」をぜひご検討ください。サービスの特長や利用イメージについては、以下の資料で詳しくご確認いただけます。

NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」の資料ダウンロードはこちら

2. 個人向けクラウドサーバー3社を徹底比較

ここまでは法人向けのクラウドサーバーを比較してきましたが、ここからは個人で小規模なクラウドサーバーの利用を考えている方向けのクラウドサーバーを3社ご紹介します。

個人利用のためのクラウドサーバーで注目すべき比較項目は下記の通りです。

  • 導入のしやすさ
  • 利用料金
  • 無料期間の有無

この3つを見ておけば、それぞれの違いが明確になり、あなたの用途に合ったクラウドサーバーを選びやすくなるはずです。

それでは一つずつ見ていきましょう。

2-1. KAGOYA FLEX(KAGOYA)

KAGOYA FLEX
導入のしやすさ
利用料金
  • 初期費用:5,280円〜
  • 月額制:5,280円〜
無料期間の有無 2週間

(2026年6月時点)

KAGOYA FLEXのクラウドサーバーは、冗長性が備わった「Standard」と冗長性を備えない「Lite」の2種類から選ぶことができます。

「Standard」は、個人事業主として業務での利用をお考えの方におすすめです。「Lite」はトライアルやその他個人的な目的で利用するために十分な機能を備えています。

以下では、KAGOYA FLEXのクラウドサーバーについて、比較項目ごとに特徴を説明していきます。

2-1-1. KAGOYA FLEXの導入のしやすさ

KAGOYA FLEXのクラウドサーバーは、1台のみの構成ならオンラインで申し込みを完結させることが可能で、個人利用でも問題なく導入できます。

具体的には次のようなステップで申し込むことができます。

STEP① サーバータイプの選択
STEP② OS・オプションの選択
STEP③ 申し込み内容の確認、支払い方法の選択
STEP④ 規約の確認
STEP⑤ お客さま情報の入力
STEP⑥ 緊急連絡先の入力
STEP⑦ 確認画面
STEP⑧ カード情報の入力
STEP⑨ 申し込み完了

手間的には初めて利用するショッピングサイトで買い物をするのと同じくらいといえるでしょう。負担になるほどの時間はかからないはずです。

このようにKAGOYA FLEXでは容易にクラウドサーバーを立ち上げることができ、導入費用や利用料金も用途によっては抑えられるため、導入ハードルは比較的低いといえます。

2-1-2. KAGOYA FLEXの利用料金

KAGOYA FLEXのクラウドサーバーでは、CPU・メモリ・ストレージがセットになった月額料金が設定されています。

また、1Gbps共有回線やグローバルIPアドレス、DNS、転送量課金なしなどが標準機能として提供されています。転送量によって料金が変動しないため、毎月の費用を把握しやすい点は大きなメリットです。

一方で、NASストレージ、回線アップグレード、専用ファイアーウォール、専用UTM、WAF、バックアップ、監視通報、フルマネージドサービスなどのオプションを追加する場合は、その分の料金が発生します。

オプションを追加する場合は、申し込む前に必要な機能を整理しておくことが重要です。利用目的に合わないオプションまで追加すると、想定より月額費用が高くなる可能性があります。

2-1-3. KAGOYA FLEXは無償トライアルあり

KAGOYA FLEXでは、クラウドサーバーまたはベアメタルサーバーの評価環境を2週間、無償で利用できます。

クラウドサーバーの評価環境では、複数のスペックから選択でき、ストレージは標準ストレージと追加ストレージを合わせて最大400GBまで指定できます。また、上流ファイアウォールによって情報セキュリティが確保され、希望に応じてFortiClient SSLVPNも利用可能です。

クラウドサーバーを運用する上で、レスポンスや動作、操作感を事前に確認できることは重要です。個人や個人事業主として利用する場合も、使い方を自ら習得する必要があるため、なじみやすいかどうかを判断するためには、無償トライアルを活用するとよいでしょう。

出典:KAGOYA FLEX

2-2. ALTUS Advance(GMOグローバルサイン・ホールディングス)

ALTUS Advance
導入のしやすさ
利用料金 月額2,420円〜
無料期間の有無 14日間

(2026年6月時点)

ALTUSはGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が展開する国産クラウドサービスです。従来のALTUS Basicは2026年6月22日に新規申し込みを終了しており、現在は後継サービスとしてALTUS Advanceシリーズが提供されています。

ALTUS Advanceでは、CPU・メモリ・ストレージなどを組み合わせて仮想サーバーを構築できます。122プランが用意されており、最大32vCPU、最大256GiBメモリまで対応しているため、小規模な検証環境から、一定規模の業務システムまで用途に応じて選びやすい点が特徴です。

また、データ転送料金が0円であることも特徴です。アクセス数やデータ転送量が増えた場合でも、転送量課金を気にせず利用しやすいでしょう。

構築できるサーバーの柔軟性は、KAGOYA FLEXよりも高いですが、その他の比較項目についてはどうでしょうか。順番に見ていきましょう。

2-2-1. ALTUS Advanceの導入のしやすさ

ALTUS Advanceは、オンラインで申し込みから利用開始まで進められるため、比較的導入しやすいクラウドサーバーです。

申し込みは、主に以下の流れで進めます。

STEP① 無料お試しまたは申し込みページへ進む
STEP② メールアドレスや会社情報など、必要事項を入力する
STEP③ 届いたメールの案内に従って、ALTUSポータルへログインする
STEP④ ALTUSポータル上でアカウントを有効化し、仮想サーバーを作成する

ALTUSポータルでは、利用したい仮想サーバープランや関連リソースを選択し、必要な環境を作成できます。申し込み時点で細かなサーバー構成をすべて決めておく必要がないため、まずは小規模な構成から始めやすいでしょう。

また、Pleskを利用すれば、Webサイトやメール、データベースなどをGUIで管理できます。コマンド操作に不慣れな場合でも、管理画面を使いながらサーバー運用を進めやすい点も、導入しやすいポイントです。

さらに、24時間365日の有人サポートも用意されています。申し込み後の設定や運用に不安がある場合でも、必要に応じて相談しながら利用を進められるでしょう。

2-2-2. ALTUS Advanceの利用料金

ALTUS Advanceでは、利用中の仮想サーバーで使用したリソースに対して従量課金されます。

最小プランのC1M1は、1vCPU・1GiBメモリで、仮想サーバー単体では月額換算1,650円(税込)です。ただし、実際にクラウドサーバーとして利用するにはルートボリュームなども必要になるため、最小構成例では月額2,420円(税込)となります。

ALTUS Advanceでは、122プランから構成を選択でき、最大32vCPU、最大256GiBメモリまで対応しています。必要なスペックに応じてプランを選べるため、小規模な検証用途から、メモリ容量を多く使うシステムまで柔軟に対応しやすいでしょう。

また、データ転送料金は0円です。画像や動画を扱うサイト、アクセス数が変動しやすいWebサービスなど、データ転送量が増えやすい用途でも費用を見通しやすい点はメリットです。

2-2-3. ALTUS Advanceは14日間の無料トライアルあり

ALTUS Advanceでは、14日間の無料トライアルが用意されています。

無料トライアル期間中は、希望する仮想サーバープランや関連リソースを利用できるため、実際のサーバー性能や管理画面の操作性を確認したうえで契約を判断できます。初期投資を抑えて試せるため、初めてクラウドサーバーを利用する方にも使いやすいでしょう。

また、無料期間終了後もサービスの継続利用を希望する場合は、そのまま利用を続けられます。まずは操作感や必要なスペックを確認し、自社の用途に合うかどうかを見極めるとよいでしょう。

出典:ALTUS Advance

2-3. Zenlogic ホスティング on IDCF Cloud(IDCフロンティア)

Zenlogic ホスティング on IDCF Cloud
導入のしやすさ
利用料金 月額5,000円〜
(12ヶ月契約で割引あり)
無料期間 2週間

(2026年6月時点)

Zenlogic ホスティングは厳密にはクラウドサーバーではなく「クラウド型レンタルサーバー」ですが、クラウドサーバーとの共通点が多いため、WebサイトやWebアプリケーションの構築用のクラウドサーバーを検討されている個人の方向けにご紹介します。

Zenlogic ホスティングでは、他者の影響を受けにくい仮想専用構造でクラウドの利便性を活かし、利用状況に合わせてサーバー性能を変更することができ、こういった点がクラウドサーバーに近い使用感とされています。

比較項目ごとにZenlogic ホスティングの特徴を見ていきましょう。

2-3-1. Zenlogic ホスティングの導入のしやすさ

Webサイト構築やWebアプリケーションサーバーとしての用途に限られますが、導入はレンタルサーバーと同じレベルで容易にできます。

その申し込みは下記の4ステップで完了します。

STEP① プランの選択(サーバーのスペックの選択)
STEP② 氏名・住所などを入力し、ビジネス会員登録を行う
STEP③ メール認証
STEP④ 確認

またクラウドサーバーとは違って、必要な機能や情報セキュリティはすでに搭載済みなので、オプションについて検討する労力を削減できます。

メールサポートは24時間365日受け付けており、平日はチャットサポートも利用できます。さらに、サーバー設定チューニングも標準対応となっているため、Webサイト運用で困った際にも相談しやすいでしょう。

2-3-2. Zenlogic ホスティングの利用料金

Zenlogic ホスティングでは、利用料金は月額制のみとなっています。

最も安いプランで1ヶ月あたり5,000円(税抜)から利用することが可能で、12ヶ月契約の場合は月額換算4,500円(税抜)となります。その基本スペックは下記をご覧下さい。

  • CPU:1コア
  • メモリ容量:2GB
  • ディスク容量:100GB(最大2TBまで拡張可能)

上位プランとして、1vCPU/4GBのIC-2、2vCPU/8GBのIC-3、4vCPU/16GBのIC-4も用意されています。利用状況に合わせてプランを選択できるため、小規模なWebサイトから、アクセス数の多いWebサイトまで対応しやすいでしょう。

また、ディスク容量追加、トラフィック容量追加、リソースブースターなどのオプションも用意されています。リソースブースターを利用すれば、一定期間だけ最上位プラン相当のCPU・メモリリソースへ拡張することが可能です。

Webサイト構築やWebアプリケーションサーバーとしての用途を果たすための基本機能は既に搭載されているため、純粋なクラウドサーバーよりもお手頃な費用で利用できるケースもあるでしょう。

2-3-3. Zenlogic ホスティングは2週間の無料トライアルあり

Zenlogic ホスティングでは2週間無料のトライアル付き申し込みが用意されています。

実際に管理画面やWebサイトの表示速度、メール機能、データベースなどを確認してから契約を判断できるため、初めてクラウド型レンタルサーバーを利用する方にも安心です。

Zenlogic ホスティングでのサーバー構築を検討されるなら、しっかりと無料期間を活用しましょう。

出典:Zenlogic ホスティング on IDCF Cloud

ここまで個人向けのクラウドサーバーを紹介してきましたが、用途によっては法人向けクラウドサーバーの方が適している場合もあります。

個人向けサービスはWebサイトやメールの運用を手軽に始めやすい一方で、業務システムの運用や拠点間接続、情報セキュリティ対策まで考える場合は、法人向けのクラウド基盤を検討するとよいでしょう。

特に国内データセンターでの運用や、インターネットを経由しない閉域ネットワークによる接続を重視する場合は、NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」をご検討ください。自社の用途に合うクラウド基盤かどうかを確認したい方は、以下の資料からサービス内容をご覧ください。

NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」の資料ダウンロードはこちら

3. 導入するクラウドサーバーを選ぶポイント

クラウドサーバーは、サービスによって得意分野や料金体系、情報セキュリティ機能、サポート体制などが異なります。

知名度や月額料金だけで選ぶと、導入後に必要な機能が不足したり、運用を自社で行えず追加費用が発生したりする可能性があります。

自社に適したクラウドサーバーを選ぶためには、以下の4つのポイントを確認しましょう。

  • 用途にマッチした強みを持っているか
  • 自社の情報セキュリティポリシーを満たしているか
  • 必要なサポートを受けられるか
  • 将来的な拡張や移行まで見据えられるか

3-1. 用途にマッチした強みを持っているかどうか

クラウドサーバーを選ぶ際は、自社の利用目的とサービスの強みが合っているかを確認しましょう。

一口にクラウドサーバーといっても、得意とする用途はサービスごとに異なります。たとえば、AWSはサービスやインスタンスの選択肢が多く、多様なシステムを柔軟に構成しやすい点が特徴です。Microsoft Azureは、Windows ServerやMicrosoft 365などのMicrosoft製品と連携しやすい傾向があります。

国内でのデータ保管や日本語によるサポートを重視する場合は、地域エッジクラウド タイプVや、さくらのクラウドなどの国産クラウドも選択肢となります。

まずは、クラウドサーバーの用途を整理してみましょう。

  • WebサイトやECサイトを運営したい
  • 社内の業務システムを移行したい
  • ファイルサーバーをクラウド化したい
  • AIやデータ分析の基盤を構築したい
  • 災害対策用のバックアップ環境を構築したい

上記のような利用目的を明確にしたうえで、実現するために必要な機能やサービスが提供されているかを比較することが重要です。

3-2. 情報セキュリティポリシーを満たしているか

次に見ておくべきなのが、自社の情報セキュリティポリシーを満たしているかどうかです。

情報セキュリティポリシーと、クラウドサーバーを提供する事業者側の情報セキュリティ対策が合致しているかどうかはもちろん、下記の点にも注意して確認するようにしてください。

  • 情報セキュリティポリシーでデータの保管場所に指定があるか
  • 情報セキュリティポリシーで準拠法に指定があるか

企業の情報セキュリティポリシーによっては、国外にデータが保管されることや、自社のデータが海外の法律に準拠することを許容していない場合もあります。

そのため、クラウドサーバーを選ぶ前に、今一度自社の情報セキュリティポリシーを確認し、クラウドサーバー側の要件と照らし合わせて慎重に確認するようにしましょう。

3-3. サポート体制は十分か

クラウドサーバーのサポート内容は、事業者や契約プランによって異なります。

無料プランの多くは、マニュアルやFAQの提供、簡易的な問い合わせのみで、技術的な問い合わせには有料契約が必要な場合があります。また、24時間365日問い合わせを受け付けていても、夜間や休日は受付のみで、実際の回答が翌営業日になるケースもあります。

特に、業務に欠かせないシステムを運用する場合は、障害発生時にどこまで支援してもらえるかを確認することが重要です。

できるだけ初期応答の目標時間が定められていたり、電話での問い合わせが可能なサポートを選ぶようにしましょう。

3-4. 将来的な拡張・移行・運用改善まで見据えられるか

クラウドサーバーを選ぶ際は、導入時点の要件だけでなく、将来の事業拡大やシステム変更も考慮しましょう。

事業の成長によって利用者数やデータ量が増えると、サーバーの増強やネットワーク構成の変更が必要になる場合があります。そのため、CPUやメモリ、ストレージをどの程度まで拡張できるか、上位プランへの変更がしやすいか、バックアップやネットワークなどの関連機能を追加できるかを確認しておくことが大切です。

また、将来的な移行の可能性も考慮し、標準的な仮想化基盤や一般的なOS、データ形式を利用できるかも確認しておくとよいでしょう。

クラウドサーバー選びで失敗しないためには、ここまで紹介した「用途との適合性」「情報セキュリティ」「サポート体制」「将来的な拡張性」の4つのポイントを総合的に比較・検討することが重要です。

NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」は、国内データセンターや閉域ネットワークに対応し、クラウド導入・運用サービスと組み合わせることで構築から運用保守まで支援を受けられます。詳しくは以下の資料をご覧ください。

NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」の資料ダウンロードはこちら

【関連コラム】クラウド移行の手引き:既存システムを安全にクラウドへ移行する方法

4. クラウド構築サービスとは

クラウド構築サービスとは、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどのパブリッククラウドや、国内事業者が提供する国産クラウドについて、要件整理から設計・構築、移行、運用までを専門事業者が支援するサービスです。

クラウドサーバーは、物理サーバーを購入しなくても短期間で利用を開始できます。しかし、業務システムとして利用するには、サーバー以外にもネットワークやアクセス権限、情報セキュリティなどを適切に設計しなければなりません。

クラウド構築サービスを利用すれば、専門的な知識を持つ事業者に相談しながら、自社の目的や業務要件に合った環境を構築できます。

【関連コラム】クラウド構築とは?メリットや構築手順・注意点をわかりやすく解説

4-1. クラウド構築サービスで依頼できること

クラウド構築サービスで依頼できる内容は、事業者や契約プランによって異なります。一般的には、以下のような支援を受けられます。

支援内容 具体的な内容
導入前の相談 導入目的、対象システム、予算、スケジュールなどの整理
現状調査 既存サーバー、ネットワーク、データ量、アプリケーションなどの確認
クラウドの選定 AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、国産クラウドなどの比較・提案
基本設計 サーバー、ストレージ、ネットワーク、認証、バックアップなどの設計
クラウド環境の構築 仮想サーバー、データベース、ネットワーク、アカウントなどの設定
移行支援 オンプレミスや他社クラウドからのシステム・データ移行
情報セキュリティ対策 アクセス制御、暗号化、ログ管理、脆弱性対策など
運用設計 監視、障害対応、変更管理、バックアップ、権限管理などのルール作成
監視・保守 稼働状況の監視、アラーム通知、障害発生時の一次対応
運用代行 容量追加、パッチ適用、アカウント管理、設定変更など
コスト最適化 不要なリソースや過剰なスペックの見直し
内製化支援 設計書・手順書の作成、研修、担当者への技術移管

クラウド構築サービスは、単に依頼されたサーバーを構築するだけのサービスではありません。サービス事業者は、導入目的や現在の環境を確認したうえで、情報セキュリティや可用性、運用負荷、費用などを考慮した構成を提案します。

ただし、対応範囲は事業者によって異なります。サービスを比較する際は、要件整理や設計、構築、移行、運用支援など、どこまでが対応範囲なのかを確認しましょう。

4-2. クラウド構築サービスを利用すべき企業

クラウド構築サービスは、すべての企業に必要というわけではありません。たとえば学習目的の環境や小規模な検証環境であれば、自社でクラウドアカウントを作成し、仮想サーバーを構築することも可能です。

一方、以下のような企業はクラウド構築サービスの利用を検討するとよいでしょう。

  • 社内にクラウドに詳しい担当者がいない
  • 情報システム部門の人数が少ない
  • オンプレミスサーバーの保守期限が迫っている
  • 移行に伴うシステム停止時間を抑えたい
  • 顧客情報や個人情報を扱っている
  • 拠点とクラウドを安全に接続したい
  • 複数のクラウドから適切なサービスを選びたい
  • 導入後の監視や障害対応まで任せたい
  • 将来的には自社で運用できる体制を整えたい

特に、基幹システムや顧客向けサービスなど、業務への影響が大きいシステムを移行する場合は、専門事業者に相談することをおすすめします。

要件整理や移行計画が不十分なまま進めると、想定外の停止やデータの欠損、利用料金の増加、情報セキュリティ設定の不足などにつながる可能性があります。

そのため、自社だけで対応することに不安がある場合は、要件整理や設計段階から支援を受けられるクラウド構築サービスの活用を検討するとよいでしょう。

NTT東日本では、AWSやMicrosoft Azure、地域エッジクラウド タイプVを対象に、導入から運用までをワンストップで支援する「クラウド導入・運用サービス」を提供しています。自社に適したクラウド環境の選定から相談したい場合は、以下の資料をご覧ください。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」の資料ダウンロードはこちら

5. クラウド構築サービスおすすめ5選

ここでは、クラウドサーバーの選定や設計、移行、運用について相談できるクラウド構築サービスを5つ紹介します。

各サービスで対応するクラウドや得意分野が異なるため、自社の目的と必要な支援範囲に合わせて比較しましょう。

5-1. クラウド導入・運用サービス(NTT東日本)

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」は、クラウドサーバーの設計・構築から運用までをワンストップで支援するサービスです。

導入前の相談からクラウド環境の設計・構築、データ移行、導入後の監視・障害対応まで幅広く相談できます。社内にクラウド人材が不足している企業や、導入後の運用負荷を抑えたい企業に適しています。

クラウド環境だけでなく、オフィスや拠点のLAN・WAN、インターネット接続、閉域ネットワーク、情報セキュリティなどを含めて相談できる点が特徴です。サーバーとネットワークを別々の事業者へ依頼する場合と比べて、構成全体を整理しやすくなります。

AWSやMicrosoft Azureに加え、国内データセンターで提供される地域エッジクラウド タイプVにも対応しているため、パブリッククラウドと国産クラウドを比較したい企業にもおすすめです。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」の資料ダウンロードはこちら

5-2. AWS総合支援サービス(クラスメソッド)

クラスメソッドの「AWS総合支援サービス クラスメソッドメンバーズ」は、AWSの利用に必要な請求、技術サポート、情報セキュリティ、コスト管理などを総合的に支援するサービスです。

日本円による請求書払い、AWS利用料の割引、24時間365日の技術サポート、ガバナンス強化を支援する各種サービスなどが提供されています。利用規模や必要な支援内容に応じて、複数のサービスレベルから選択できます。

AWS環境の設計・構築や移行だけでなく、すでに利用しているAWS環境のコスト最適化、運用改善、生成AIやデータ分析の活用なども相談できます。

AWSに関する技術力を重視する企業や、AWSの利用を全社的に拡大したい企業に向いています。

参照:クラスメソッドメンバーズ | AWS総合支援 | クラスメソッド株式会社 | AWS・生成AI・クラウドの技術支援

5-3. クラウドシェルパ(サーバーワークス)

サーバーワークスの「クラウドシェルパ」は、AWSの導入から活用・最適化までを支援する伴走型サービスです。

単にAWS環境を構築するだけでなく、ガバナンス強化、アジリティ向上、人材育成という3つの観点から、AWSを継続的に活用するための体制づくりを支援しています。

具体的には、AWSの構築・移行、アカウント管理のルール整備、コスト最適化、DevOpsやコンテナの導入、AWSトレーニング、内製化支援などを相談できます。

AWSの利用が複数の部門へ広がり、アカウントや権限の管理が複雑になっている企業や、AWSを活用した開発を将来的に内製化したい企業に適しています。

参照:伴走型支援でDXをサポートするクラウドシェルパ - AWS伴走支援ならサーバーワークス

5-4. SCSKクラウドサービス(SCSK)

SCSKクラウドサービスは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracle Cloud Infrastructureなどのパブリッククラウドに加え、国産プライベートクラウドを含む幅広い選択肢を提供しています。

クラウドの企画・アセスメントから構築、移行、運用まで相談できる点が特徴です。特定のクラウドに限定せず、業務やシステムの要件に応じて、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせることもできます。

基幹システムやデータベース、ネットワークを含む複雑な環境の移行にも対応しています。機密性の高いデータはプライベートクラウドに配置し、AIやデータ分析にはパブリッククラウドを利用するといった構成も相談可能です。

大規模な基幹システムを移行したい企業や、ハイブリッドクラウド・マルチクラウドを検討している企業に向いています。

参照:SCSKクラウドサービス(AWS)│SCSK株式会社|サービス|企業のDX戦略を加速するハイブリッドクラウドソリューション

5-5. AWS移行支援サービス(CTC)

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の「AWS移行支援サービス」は、オンプレミスや既存環境からAWSへの移行を総合的に支援するサービスです。

クラウド移行では、サーバーをそのまま移すだけでなく、ネットワークや情報セキュリティ、運用方法なども見直す必要があります。CTCは、オンプレミスを含むシステムインテグレーションの知見を活用し、既存システムとの連携も含めて支援可能です。

大規模な基幹システムやデータベースをAWSへ移行したい企業、オンプレミスとAWSを組み合わせたハイブリッド環境を構築したい企業に適しています。

参照:AWS移行支援サービス|伊藤忠テクノソリューションズ

6. クラウド構築サービスを比較する際のポイント

クラウド構築サービスを選ぶ際は、料金だけでなく、対応クラウドや支援範囲、導入後のサポートなどを総合的に比較する必要があります。

特に確認したいポイントは、以下の6つです。

  • 対応しているクラウドサービス
  • 支援範囲
  • サポート体制
  • 情報セキュリティ対応
  • 料金体系
  • 実績・技術力

6-1. 対応しているクラウドサービス

まずは、事業者が対応しているクラウドサービスを確認しましょう。

AWSに特化した事業者もあれば、Microsoft AzureやGoogle Cloud、国産クラウド、プライベートクラウドまで幅広く扱う事業者もあります。

導入するクラウドが決まっている場合は、そのクラウドについて専門性の高い事業者を選ぶのがおすすめです。一方、導入先が決まっていない場合は、複数のクラウドを比較し、中立的な立場から提案できる事業者を選ぶとよいでしょう。

また、将来的に複数のクラウド環境を組み合わせる可能性がある場合は、マルチクラウドやハイブリッドクラウドへの対応可否も確認しておくのがおすすめです。

【関連コラム】AWSとMicrosoft Azureを徹底比較~自社で採用する上での重要ポイントをご紹介~

6-2. 支援範囲

クラウド構築サービスの支援範囲は、事業者によって大きく異なります。設計された構成をもとに構築作業だけを行うサービスもあれば、要件整理や現状調査、クラウド選定、移行計画の策定まで支援するサービスもあります。

クラウド導入が初めての場合は、要件整理や現状調査から支援してもらえる事業者を選ぶと安心です。

【関連コラム】AWS導入支援とは?おすすめサービス6選も紹介!

6-3. サポート体制

クラウド構築サービスを比較する際は、導入後のサポート体制も確認しましょう。

クラウド環境を構築した事業者が、必ずしも導入後の監視や障害対応まで行うとは限りません。構築完了後は、問い合わせ対応のみとなるサービスもあります。

業務に欠かせないシステムを運用する場合は、以下の項目を確認しておくと安心です。

  • 監視の対象と方法
  • 24時間365日対応の有無
  • アラート発生時の対応内容
  • 障害発生時の一次対応
  • 電話・メール・チャットなどの連絡手段
  • 夜間や休日の連絡体制
  • 障害報告書の有無

また、24時間365日の「監視」と「対応」は意味が異なります。異常を検知して通知するだけなのか、一次措置や復旧作業まで実施してもらえるのかを確認しましょう。

6-4. 情報セキュリティ対応

クラウド構築サービスを選ぶ際は、自社の情報セキュリティポリシーに沿った設計が可能かを確認しましょう。

具体的には、アクセス制御や認証、暗号化、ログ管理などの情報セキュリティ対策に関する設計が可能かを確認します。

顧客情報や個人情報を扱う場合は、以下の点も重要です。

  • 最小権限を前提としたアクセス設計
  • 多要素認証の設定
  • 閉域ネットワークなどを活用した接続環境の構築
  • バックアップデータの保護
  • 脆弱性やパッチの管理

特に医療、金融、公共機関など、法令や業界ガイドラインへの対応が必要な場合は、同じ業界での支援実績があるかも確認しましょう。

6-5. 料金体系

クラウド構築サービスの費用は、システムの規模や支援範囲によって異なります。そのため、多くのサービスでは個別見積もりとなります。

費用は、大きく以下の3つに分けて確認すると比較しやすくなるでしょう。

費用項目 主な内容
初期費用 要件整理、設計、構築、移行、初期設定など
運用保守費用 監視、障害対応、問い合わせ、運用代行など
クラウド利用料 サーバー、ストレージ、データベース、通信などの利用料金

見積もりを比較する際は、初期費用の安さだけで判断しないことが重要です。

移行作業やバックアップ設定、情報セキュリティ対策などがオプション扱いとなっている場合もあるため、見積もりに含まれる作業範囲を確認しましょう。また、導入後の監視・保守が含まれていない場合は、別途運用サービスの契約が必要となることがあります。

追加作業の単価や最低利用期間、解約条件なども含めて比較することで、導入後の想定外の費用発生を防ぎやすくなります。

6-6. 実績・技術力

クラウド構築サービスを選ぶ際は、事業者の導入実績と技術力も確認しましょう。

クラウド事業者の認定資格やパートナー認定は、技術力を判断するための材料になります。また、自社と同規模の企業や近い業界での支援実績があるかも確認することが重要です。

さらに、営業担当者だけでなく、設計・構築を担当する技術者と直接相談できる体制があるかも確認しましょう。

技術者と直接コミュニケーションを取れれば、要件の認識違いや、実現が難しい構成を早い段階で見直しやすくなります。

7. クラウドサーバーの選定・構築・運用に不安があればNTT東日本へご相談を

クラウドサーバーは選択肢が多く、利用目的や既存環境によって適切なサービスが異なります。

「AWSとMicrosoft Azureのどちらを選べばよいか分からない」「国産クラウドも含めて比較したい」「社内にクラウドを構築できる担当者がいない」といった場合は、NTT東日本へご相談ください。

AWSやMicrosoft Azureに加え、地域エッジクラウド タイプVにも対応しているため、要件に応じたクラウド環境をご提案できます。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」の資料ダウンロードはこちら

7-1. クラウドサーバーの選定から構築・運用までワンストップで支援

NTT東日本では、クラウド導入の検討段階から、要件整理、設計、構築、移行、運用までをワンストップで支援しています。

どのクラウドを利用するか決まっていない場合も、現在のサーバー構成や利用目的、情報セキュリティ要件、予算などを確認したうえで、適した構成をご提案します。

導入後は、24時間365日の監視、障害発生時の一次措置、パッチ適用なども対応可能です。自社で対応できる作業は社内で行い、夜間の監視や専門的な作業のみ任せるといった役割分担もできます。

既存のクラウド環境へのサーバー追加や、すでに構築済みの環境の運用・保守についても相談できます。

7-2. 地域エッジクラウド タイプV・AWS・Microsoft Azureの導入や運用に対応

NTT東日本では、地域エッジクラウド タイプV、AWS、Microsoft Azureの導入や運用を支援しています。

地域エッジクラウド タイプVは、国内データセンターで提供されるVMware基盤の国産クラウドです。月額固定制のため、予算を管理しやすく、VMwareを利用したオンプレミス環境からの移行にも適しています。

自社の要件に合ったクラウドが分からない場合も、それぞれの特徴を比較しながら導入先を検討できます。

7-3. ネットワーク・情報セキュリティまで含めた提案が可能

クラウドサーバーを業務で利用するには、クラウド環境だけでなく、オフィスや各拠点から接続するネットワークも設計する必要があります。NTT東日本では、クラウド環境に加えて、LAN・WAN、インターネット接続、VPN、閉域ネットワークなども含めて支援可能です。

サーバーとネットワークをまとめて設計することで、通信経路やアクセス範囲を整理しやすくなります。障害が発生した際も、クラウドとネットワークの問い合わせ先が一本化されていることで、問題箇所の切り分けを進めやすくなるでしょう。

情報セキュリティを含めた構成の相談も可能で、自社のセキュリティポリシーや取り扱うデータに合わせて、必要な対策を検討できます。

7-4. 中小企業から大企業まで支援実績あり

NTT東日本のクラウド導入・運用サービスには、中小企業から大企業まで250社以上の支援実績があります。専任の情報システム担当者がいない企業のファイルサーバー移行から、複数のサーバーを利用する業務システム、顧客向けサービスの基盤まで、企業の規模や用途に応じた相談が可能です。

小規模な構成であれば、サーバー1台から段階的に導入することも可能です。最初から大規模な環境を構築するのではなく、優先度の高いシステムから移行し、効果を確認しながら対象を広げることもできます。

要件によって異なりますが、最短15営業日でのクラウド環境の構築・セットアップにも対応しています。

クラウドサーバーの選定や構築、導入後の運用に不安がある場合は、NTT東日本へお気軽にご相談ください。

クラウドに関するご相談・お問い合わせフォーム

8. クラウド構築サービスに関してよくある質問

ここでは、クラウド構築サービスを検討している企業からよくある質問に回答します。

8-1. クラウド構築サービスの費用相場はどれくらいですか?

クラウド構築サービスの費用は、構築する環境の規模や移行するデータ量、支援範囲によって異なります。

小規模なクラウド環境の構築や基本設定であれば、比較的安価で依頼できる場合もあります。一方、法人利用などで複雑な要件を含む場合は、費用が大きく変動します。そのため、具体的な金額は個別に見積もりを取って確認することが重要です。

参考として、NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」の料金例は以下の通りです。

  • 構築設定支援:1時間あたり16,500円(税込)
  • クラウド基本設定:1契約あたり110,000円(税込)
  • サービス設定:1サービスあたり55,000円(税込)

料金体系がパッケージ化されているため、ご発注後の大幅なコスト増加の心配がありません。詳しくは以下のページをご覧ください。

クラウド導入・運用サービス サービス料金|クラウドソリューション

8-2. クラウド構築にはどれくらいの期間がかかりますか?

クラウド構築にかかる期間は、システムの規模や移行内容によって異なります。

仮想サーバーを数台構築する比較的シンプルな環境であれば、数日~数週間程度で構築できる場合があります。一方、現状調査や要件定義、データ移行、動作確認などが必要な場合は、数ヶ月以上かかることもあります。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」では、最短15営業日でクラウド環境の構築・セットアップが可能です。急ぎでクラウド環境を整えたい場合に、ぜひご相談ください。

8-3. クラウド構築サービスに相談する前に準備しておくことはありますか?

以下のような情報を整理しておくと、打ち合わせや見積もりがスムーズになります。

  • クラウド化する目的・対象システム
  • 利用者数
  • 情報セキュリティ要件
  • 予算・導入時期
  • 導入後に自社で対応できる運用範囲

現在のサーバー構成や必要な情報セキュリティ要件が明確でない場合は、現状確認や要件整理の段階から相談できる事業者を選ぶとよいでしょう。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」では、要件確認からクラウド環境の構築、運用までワンストップでサポートします。自社のセキュリティポリシーに合わせた設計・構築にも対応しているため、何から整理すべきか迷っている場合でもお気軽にご相談ください。

クラウドに関するご相談・お問い合わせフォーム

9. まとめ|自社に合ったクラウドサーバーと支援サービスを選ぼう

クラウドサーバーは、サービスごとに特徴や料金体系、情報セキュリティ、サポート体制などが異なります。そのため、自社の利用目的や運用体制を踏まえ、最適なサービスを選ぶことが重要です。

業務システムを運用する場合は、国内データセンターでの運用や閉域ネットワークによる拠点接続、導入後の運用支援まで含めて比較・検討すると、長期的に安心して利用しやすくなります。

NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」は、国内データセンターで提供され、閉域ネットワークやクラウド導入・運用サービスにも対応した法人向けクラウドサービスです。自社の運用体制や情報セキュリティ要件に合わせて導入できるため、詳しくは以下の資料をご覧ください。

NTT東日本の「地域エッジクラウド タイプV」の資料ダウンロードはこちら

もし社内に専門的な知識を持つ担当者がいない場合や、既存システムの移行に不安がある場合は、クラウド構築サービスの利用を検討しましょう。サービスを比較する際は、対応するクラウドだけでなく、どの範囲まで依頼できるかを確認することが重要です。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」では、業務規模に適したクラウドサーバーの選定から設計・構築、24時間365日の監視・保守、運用代行までワンストップで支援しています。自社だけでのクラウド導入や運用に不安がある場合は、以下の資料もあわせてご活用ください。

NTT東日本の「クラウド導入・運用サービス」の資料ダウンロードはこちら

本コラムに記載されてる会社名、サービス名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

ページ上部へ戻る

無料ダウンロード

自社のクラウド導入に必要な知識、ポイントを
このに総まとめ!

あなたはクラウド化の
何の情報を知りたいですか?

  • そもそも自社は本当にクラウド化すべき?オンプレとクラウドの違いは?
  • 【AWS・Azure・Google Cloud】
    どれが自社に最もマッチするの?
  • 情シス担当者の負荷を減らしてコストを軽減するクラウド化のポイントは?
  • 自社のクラウド導入を実現するまでの具体的な流れ・検討する順番は?

初めての自社クラウド導入、
わからないことが多く困ってしまいますよね。

NTT東日本では
そんなあなたにクラウド導入に必要な情報を

1冊の冊子にまとめました!

クラウド化のポイントを知らずに導入を進めると、以下のような事になってしまうことも・・・

  • システムインフラの維持にかかるトータルコストがあまり変わらない。。
  • 情シス担当者の負担が減らない。。
  • セキュリティ性・速度など、クラウド期待する効果を十分に享受できない。。

理想的なクラウド環境を実現するためにも、
最低限の4つのポイントを
抑えておきたいところです。

  • そもそも”クラウド化”とは?
    その本質的なメリット・デメリット
  • 自社にとって
    最適なクラウド環境構築のポイント
  • コストを抑えるため
    具体的なコツ
  • 既存環境からスムーズにクラウド化
    実現するためのロードマップ

など、この1冊だけで自社のクラウド化のポイントが簡単に理解できます。
またNTT東日本でクラウド化を実現し
問題を解決した事例や、
導入サポートサービスも掲載しているので、
ぜひダウンロードして読んでみてください。

クラウドのわからない・
面倒でお困りのあなたへ

クラウドのご相談できます!
無料オンライン相談窓口

NTT東日本なら貴社のクラウド導入設計から
ネットワーク環境構築・セキュリティ・運用まで
”ワンストップ支援”が可能です!

NTT東日本が選ばれる5つの理由

  • クラウド導入を
    0からワンストップでサポート可能!
  • 全体最適におけるコスト効率・業務効率の改善
    中立的にご提案
  • クラウド環境に問題がないか、
    第3者目線でチェック
    してもらいたい
  • 安心の24時間・365日の対応・保守
  • NTT東日本が保有する豊富なサービスの組み合わせで
    ”課題解決”と”コスト軽減”を両立

特に以下に当てはまる方はお気軽に
ご相談ください。

  • さまざまな種類やクラウド提供事業者があってどれが自社に適切かわからない
  • オンプレミスのままがよいのか、クラウド移行すべきなのか、迷っている
  • オンプレミスとクラウド移行した際のコスト比較を行いたい
  • AWSとAzure、どちらのクラウドが自社に適切かわからない
  • クラウド環境に問題がないか、第3者目線でチェックしてもらいたい
  • クラウド利用中、ネットワークの速度が遅くて業務に支障がでている

クラウドを熟知するプロが、クラウド導入におけるお客さまのLAN 環境や接続ネットワーク、
クラウドサービスまでトータルにお客さまのお悩みや課題の解決をサポートします。

相談無料!プロが中立的にアドバイスいたします

クラウド・AWS・Azureでお困りの方はお気軽にご相談ください。