Azure StorSimpleとは?大規模ハイブリッドクラウドを支えるオンサイト設置型ストレージの特徴

ビジネスに必要な情報がデジタル化した現代、データの格納やデータ管理は重要な業務です。時間とともにデータは増え、比例してストレージの数や容量も次第に増えていきます。そこで問題となるのが、ストレージのスケーリングやデータの管理方法です。クラウドストレージの利用は一般的になりましたが、オンサイト設置型ストレージとクラウドストレージを別々に管理するとなるとその利用バランスを取るための工数は大きなものです。そこで今回は、オンサイト設置型ストレージとクラウドストレージのスケーリングやデータ管理を効率化するサービス「Azure StorSimple」について、その特徴を解説します。

Azure StorSimpleとは

Azure StorSimpleとは、Azureが提供するiSCSIストレージで、SSDとHDDを内蔵したオンサイト設置型ストレージです。
Azure StorSimpleの使いどころとしては、ストレージのスケールやデータ管理方法の効率化といった、大規模ハイブリッドクラウドの構築・運用が考えられます。
自社内やデータセンターに構築したオンサイト環境では、データがその許容範囲に近づくたびにスケールする必要があり、それを見越したデータ管理に工数がかかるでしょう。
日々増加するデジタルデータは、当初設計した容量では格納しきれない規模になり、そのデータ管理も大きな問題となります。
それを解決するのがAzure StorSimpleの仕組みです。
Azure StorSimpleは、オンサイト設置型ストレージとクラウドストレージを連携し、保存領域のスケールとデータ管理の効率化を実現します。Azure StorSimpleに内蔵されているSSDとHDDはオンサイト設置型ストレージとして利用し、さらにインターネットを通してAzureストレージも保存領域として活用できるのです。
データは自動バックアップ機能でAzureストレージに保存されるため、バックアップのためのハードウェアを自社で導入する必要はありません。
Azure StorSimpleによって、増加するデータに対応するためのスケールとデータ管理を自動化できるのです。

Azure StorSimple の特徴

それでは、Azure StorSimpleの特徴を1つずつ見ていきましょう。

SSD・HDD とAzureストレージを連携したストレージ

Azure StorSimpleはSSDとHDDを搭載したハードウェアで、Azureストレージと連携できるサービスです。オンサイト設置型のストレージとクラウドストレージインフラストラクチャをシームレスに統合します。
SSDやHDDをオンサイトで管理する場合、データの増加に合わせて容量などのスケーリングをおこなわなければなりません。その場合、ハードウェアの追加にはコストがかかりますし、増設用のラックスペースも必要になります。
しかし、Azure StorSimpleを利用することで、手間やコスト、スペースを削減できるのです。Azure StorSimpleに内蔵されているSSDやHDDを物理的に増設するという方法ではなく、Azure StorSimpleで連携できるAzureストレージを利用したスケーリングができます。

データ管理の自動化を実現

データの増加はデータ管理の手間やコストの増加という課題を生みます。また、重要なデータとログの仕分け、常に更新されるデータの管理や、データバックアップなどにも気を使わなければなりません。データが膨大な容量になれば、データ管理はますます重要な作業となってくるわけです。
Azure StorSimpleならば、これらデータ管理を自動化できます。
例えば、アクセス頻度の高いデータはAzure StorSimple内蔵のSSDやHDDに格納し、ほとんどアクセスされないデータなどは、圧縮してクラウドのAzureストレージにプッシュされます。
データ管理の自動化は、管理者の負担軽減につながり、また、ヒューマンエラーによる重要なデータの消失の可能性も低減します。

ディスク増設不要で自動バックアップ

バックアップはデータ管理において最も重要な作業であり、ハードウェア増設といったコストのかかる部分でもあります。
例えば、バックアップ作業をバッチ処理で自動化したとしても、バックアップ用のストレージ容量を監視して、容量オーバーになる前にハードウェアを増設する作業は必要です。また、ハードウェアの増設にはコストがかかりますし、小型のNASであろうとラックマウントのストレージサーバーであろうと、スペース管理も必要になります。
しかし、Azure StorSimpleならば、自動バックアップ機能を利用してデータのバックアップが可能です。また、Azureストレージにバックアップされるため、バックアップ用のハードウェアストレージ購入にコストをかける必要もありません。
自動バックアップ機能は、管理者の手間を省き、コスト削減と省スペースを実現できます。

バックアップから別のAzure環境へリストア可能

Azure StorSimpleは、クラウドにバックアップされたデータを、Azure上に作成した別のサーバーへリストアできます。そのため、同じ環境のストレージサーバーを素早くデプロイできることも特徴の1つです。

BCPに対応できるハイブリッドクラウド

バックアップを別のAzure環境へリストアできるという特徴は、BCP(事業継続計画)対策にも利用できます。 BCPとは「Business Continuity Plan」の略称で、テロや自然災害などの緊急事態においても事業をスムーズに継続あるいは復旧するための計画です。 台風や地震による自然災害がいつ起こるかは予測不能です。例えば首都圏で災害が起こりその地域の通信インフラがダウンしたとき、企業の全データを東京のデータセンターだけで管理していた場合には、データにアクセスできなくなり、企業活動は停滞(もしくは停止)します。また、ストレージとして利用していたハードウェアが破損してしまえば、データ消滅が発生し、事業の復旧にも時間がかかってしまうでしょう。 このような事態に備え、データのバックアップなどを別の場所にも格納しておき、企業活動の継続・復旧手順を明確に準備しておくことがBCPの一つなのです。 データを自動的にAzureクラウドへバックアップできるハイブリッドクラウドのAzure StorSimpleは、BCPの有効な手段だといえるでしょう。 クラウドを利用してデータ消失などに備えるプランニングについては「クラウドを利用した災害復旧・事業継続プラン」でも詳しく紹介しています。また、Azureサービスのほかにも、BCP対策に効果的なクラウドサービスの活用について「AWSなどのクラウドサービス活用はBCP対策にも効果的」で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

StorSimple8000シリーズ/1200シリーズは2022年12月にサポート提供終了します。別ウィンドウで開きますサポート終了後も継続した利用を考えられている場合には、代替製品にはAzure File SyncやAzure Data Boxオンラインデバイスを検討してください。

まとめ

Azure StorSimpleは、オンサイト設置型ストレージとクラウドストレージのハイブリッドクラウドでのクラウド運用を容易にする、Azureハードウェア製品の1つです。このサービスは、データ管理の自動化やハードウェア増設コストの削減を期待できるものであり、また、データ管理者の負担を減らすとともに、重要データのバックアップによって、継続的な企業活動を支えるものです。BCP(事業継続計画)の対応も兼ねたインフラ整備としても有効なサービスだといえるでしょう。

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