COLUMN
データ保護は国内クラウドで!海外クラウドの不安を解消
現在、クラウドコンピューティングは企業のITインフラにおいて欠かせない存在となっています。ただし、国内クラウドと海外クラウドが市場に混在しており、それぞれの選択肢にはメリットとリスクがあります。企業は自社のビジネスニーズや法令遵守の観点から、適切なクラウドサービスを選定することが求められます。本記事では、国内クラウドのメリットや海外クラウドのリスクについて詳しく解説し、さらに国内クラウドへの移行ステップを示します。また、信頼性の高い国内クラウドサービスを提供するNTT東日本のソリューションもご紹介いたします。クラウド選定の際に役立つ情報と共に、企業のIT環境を自社適した形にするための具体的な方法をお届けします。
1. はじめに
クラウドとは、インターネットを通じて提供されるコンピュータリソースやサービスを指します。クラウドコンピューティングはストレージ・サーバー・データベース・ネットワーキング・ソフトウェアなど、さまざまなサービスを遠隔で提供します。
クラウドサービスの普及が進む中、国内クラウドと海外クラウドの選択肢が広がり、企業にとって適切なクラウドサービスを選定することの重要性が高まっています。企業のデータがどこに保管され、どのように管理されているかは、セキュリティ・パフォーマンス・法令遵守に直結するため、慎重な選定が求められます。
2. 国内クラウドのメリット
国内外にクラウドは存在しますが、ここでは国内クラウドを利用することで得られる具体的なメリットを解説します。国内クラウドの優位性を理解することで、適切なクラウド戦略を構築できます。
2-1. データセキュリティの信頼性
国内クラウドは、データセキュリティの観点から多くのメリットがあります。国内のデータセンターで運用されているため、物理的なセキュリティ対策が徹底されており、データの取り扱いに対する信頼性が高く、不正アクセスやデータ漏えいのリスクを低減します。また、国内の大手プロバイダーは多くの実績を有しており、そのセキュリティ対策は国際基準に対応しています。
2-2. 国内法に基づくデータ保護
国内クラウドは、国内法規則に基づいてデータ保護が行われるため、安心して利用できます。例えば、個人情報保護法やその他のデータ保護に関する法律に対応しているため、企業のデータが日本国内で適切に保護され、法的リスクを回避できます。さらに、データプライバシーに対する消費者の信頼を高め、企業のブランド価値を向上させる可能性が上がります。海外クラウドでは、このような法的保護が不十分な場合があり、企業にとってリスクとなることが考えられます。
2-3. 高いパフォーマンスと安定性
ネットワークの遅延を抑え、高いパフォーマンスとサービスの安定性に貢献します。国内のデータセンター同士でのネットワーク接続が強固であり、大容量データの高速転送がスムーズに行えます。また、国内のプロバイダーは定期的なメンテナンスや優れたサポート体制を提供しており、予期せぬトラブルも抑えられるでしょう。これにより、大量のデータ処理を必要とする業務でもスムーズに動作が可能であるため、高いユーザー満足度を実現できます。
3. 海外クラウドのリスクと不安
海外クラウドを利用する際の潜在的なリスクと懸念について解説します。
3-1. データガバナンスの不透明さ
海外クラウドでは、国際的な法律取引の違いから、データがどのように管理されるかが不透明で、場合によっては利用する国の法律によりデータを提供する義務が生じることがあります。これにより、企業の機密情報が不正な手段でアクセスされるリスクが高まります。また、突然の法改正に対応するために必要なリソースが増える可能性があります。
3-2. 地域によるデータアクセス制限
各国の規制により、データアクセスに制約が生じる可能性があります。特定の国では、データを地域内に保管することが義務づけられている場合があり、これによりアクセスが制限される可能性があります。そのため、複数の国でビジネスを展開する企業には大きなハードルとなります。これにより、ビジネスのスピードや効率性が低下するリスクがあります。
3-3. コンプライアンスの課題
国際的な法律の違いによりコンプライアンス(法的遵守)を守ることが困難になる場合があります。異なる管轄の法律に適合するためのリソースは大きな負担となります。また、異なる国・地域におけるデータ保護法やプライバシー法は複雑であり、それぞれの法規制に適合するための取り組みが必要です。これには多大なリソースとコストがかかり、企業の経営資源を圧迫する可能性があります。
3-4. 通信速度と安定性の問題
海外クラウドの大きなリスクの一つは、通信速度と安定性の問題です。国際的なデータ転送には多くのハブを経由することが多く、通信の安定性が保証されない場合があります。特に、大量のデータを扱う場合やリアルタイムでのデータ処理が求められる場合、通信の問題は業務に対する大きな制約となる可能性があります。
4. 国内クラウドへの移行ステップ
国内クラウドへのスムーズな移行を実現するための具体的なステップについて説明します。
4-1. 現状分析と要件定義
国内クラウドへの移行を考える際、まず現状のシステムの分析と要件定義が必要です。現在のIT環境を詳細に評価し、どのようなクラウドサービスが適しているかを判断します。また、データの移行に伴うリスクや費用も考慮して計画を立てることが重要です。
4-2. プロバイダー選定と契約
次に、国内クラウドプロバイダーの選定と契約を行います。セキュリティ、コスト効率、サポート体制などを重視し、信頼できるプロバイダーを選びます。NTT東日本など、国内の信頼性の高いプロバイダーを検討することで、安心してクラウドサービスを利用できます。
4-3. データ移行のプロセス
プロバイダーと契約後、具体的なデータ移行プロセスに進みます。データ移行の計画を立て、データのバックアップを確実に行った上で移行を開始します。移行後、データの整合性を確認し、必要な修正を行います。
4-4. 運用と監視
データ移行が完了した後、運用と監視を継続的に行います。プロバイダーとの契約内容に基づき、システムの安定運用を確保します。定期的な監視とメンテナンスを行い、問題が発生した場合には迅速に対処します。
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6. まとめ
クラウドの選定は企業にとって重要な決定事項です。国内クラウドはデータセキュリティ、法令遵守、パフォーマンスの面で多くのメリットを提供します。一方、海外クラウドにはリスクや不安も伴います。自社のITインフラを適した状態にするために、慎重な選定と計画が必要です。NTT東日本の信頼性の高いサービスを活用することで、企業のビジネスをより一層強化することが可能です。
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