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Azure API Managementとは?メリットや使い方をわかりやすく解説

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Azure API ManagementはMicrosoftが提供するクラウドサービスで、API(Application Programming Interface)の公開、管理、保護、分析をするための管理ツールです。

AzureのさまざまなAPIを統合して管理でき、バックエンドサービスを提供しているAPIの情報セキュリティレベル向上やデータ変換、レート制限などをサポートしています。導入することでAPI管理の効率化が期待でき、社員の業務工数を削減可能です。

本記事では、Azure API Managementの基本的な情報に加え、メリットや使い方について解説します。

1.Azure API Managementとは?

Azure API Management(APIM)はMicrosoftが提供するクラウドサービスで、API(Application Programming Interface)の公開、管理、保護、分析のための管理ツールです。

API管理とは、企業や開発者がAPIを作成・公開・保守・情報セキュリティ対策、および分析する過程を指します。

Azure API Managementは、AzureのさまざまなAPIを統合して管理でき、バックエンドサービスを提供しているAPIの情報セキュリティ向上やデータ変換、レート制限などをサポートしています。

導入によりAPI管理の効率化が期待できるため、開発者やシステム管理担当者の業務工数を削減することが可能です。

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2.Azure API Managementの構成要素

Azure API Managementは、APIの効率的な管理と運用を実現するために、以下3つの主要コンポーネントで構成されています。

  • APIゲートウェイ
  • パブリッシャーポータル
  • 開発者ポータル

これらの要素はAPIのライフサイクル全体をサポートし、開発者とエンドユーザーのニーズに応えるために重要な役割を果たしています。

2-1.APIゲートウェイ

APIゲートウェイは、Azure API Managementの中核を成すコンポーネントです。APIのリクエストとレスポンスの流れを管理し、情報セキュリティ対策、ロードバランシング、キャッシュ管理、ポリシーの適用などの機能を提供します。

具体的には、APIの情報セキュリティ強化のための認証と認可のプロセス、トラフィックの制御を可能にするスロットリング、APIの使用状況を追跡するための機能が含まれています。

APIの情報セキュリティの安全性や効率が大幅に向上し、エンドユーザーにとって信頼性の高いサービス提供が可能です。

2-2.パブリッシャーポータル

パブリッシャーポータルは、APIの提供者がAPIを管理し、公開するためのプラットフォームです。APIの仕様の定義、ドキュメントの作成、ポリシーの設定、ユーザー管理を行います。

APIのライフサイクル管理を効率化し、APIの品質と一貫性を保つための重要なツールです。また、APIの分析機能を通じて、APIの使用状況やパフォーマンスの監視も可能になります。

関連記事:Azure Portalとは?メリット・料金や基本的な使い方を解説

2-3.開発者ポータル

開発者ポータルは、APIを利用する開発者向けのインターフェースです。APIのドキュメントやAPIキーの取得、テスト環境へのアクセスなど、開発者がAPIを効果的に利用するために必要な機能が提供されています。

具体的には、APIの利用方法を理解するための詳細なドキュメントやチュートリアルを提供し、開発者がAPIを迅速かつ効率的に統合できるようにサポートします。

開発者がAPIの機能を最大限に活用できるようになれば、アプリケーション開発の生産性向上も期待できるでしょう。

3.Azure API Managementを導入するメリット

Azure API Managementを利用することで、APIの統合、情報セキュリティ対策、トラフィック管理、分析、開発者のエクスペリエンス向上など、多岐にわたるメリットが得られます。

具体的には以下の機能が挙げられます。

  • APIの統合と管理
  • 情報セキュリティレベルの向上
  • トラフィック管理と制御
  • 分析とモニタリング
  • 開発者エクスペリエンスの向上

順番に見ていきましょう。

3-1.APIの統合と管理

Azure API Managementは、複数のAPIの一元管理が可能です。

これによりAPIの統合、公開、文書化、監視が容易になり、開発者はより迅速かつ効率的に作業を進められます。

また、APIのライフサイクル管理機能により、APIのバージョン管理や廃止プロセスもスムーズに実施できます。

3-2.情報セキュリティの向上

Azure API Managementは高度な情報セキュリティ機能を提供しており、情報セキュリティレベルを向上できるのもメリットです。

APIを通じて交換されるデータの保護が強化されるため、不正アクセスやデータ漏えいのリスク軽減につながります。また認証、承認、IPフィルタリング、レート制限などの機能からも、APIの情報セキュリティ対策を強固にできます。

3-3.トラフィック管理と制御

Azure API Managementにおけるトラフィック管理と制御機能は、APIへのアクセスを効果的に管理するために不可欠です。

レート制限やクォータの設定により、APIへの過度なアクセスを防ぎ、システムの安定性を保ちます。トラフィックの監視機能を利用することで、異常なアクセスパターンを早期に検出し、対応することが可能です。

3-4.分析とモニタリング

Azure API Managementの分析とモニタリング機能は、APIの利用状況やパフォーマンスをリアルタイムで把握するために重要です。

この機能により、APIの使用状況を詳細に分析し、改善点を特定できます。また、システムの健全性を継続的に監視し、問題が発生した際には迅速に対応することが可能になります。

3-5.開発者エクスペリエンスの向上

Azure API Managementは、開発者にとって使いやすい環境構築が可能です。インタラクティブなAPIコンソール、豊富なドキュメント、サンプルコードなどを通じて、開発者はAPIを容易に理解し、活用できます。

これにより開発プロセスの効率化を図ることができ、開発者は新しいアプリケーションやサービスの開発に注力できます。

4.Azure API Managementの使い方

ここでは、Azure API Managementの基本的な使い方を解説します。API Managementの設定、APIの作成、動作確認を実施したい方はぜひ参考にしてください。

4-1.API Managementを開く

まずはAPI Managementを開きましょう。手順は以下の通りです。

  • Azure Portalから「API Management Service」を検索・選択する
  • API Management インスタンスを選ぶ

API Management インスタンスがない場合は、以下の手順に沿って作成しましょう。

  • Azure Portal メニューから「リソースの作成」を選択する
  • 選択・入力画面で以下を入力する

    • Resource name:APITEST-api
    • Organization name:(会社名を入力)
    • Administrator email:(管理者のメールアドレスを入力)
    • Pricing her:Developer
  • 入力箇所に上記の項目を選択したうえで「Review+create」を選択

4-2.APIの作成

APIを作成するには、Azure PortalでAPI Managementサービスに移動し、「API」メニューから作成する必要があります。

手順は以下の通りです。

  • Azure Portal で API Management サービスに移動し、メニューから 「API」を選択
  • 左側のメニューで 「+ API の追加」を選択
  • リストから 「HTTP」を選択
  • API のバックエンド Web サービス URL とその他の設定を入力
  • 「作成」 を選択

これにより独自のAPIを設定し、APIの利用を進められるようになります。

4-3.APIの動作確認

APIの動作確認を実施するためには、APIに対する操作であるGETやPOSTを追加する必要があります。

追加方法は以下の通りです。

  • 作成した API を選択
  • 「+ Add Operation」を選択
  • 「URL」 からGETを選択し、リソースに「/status/{code}」を入力
  • 「表示名」 に「GetStatus」と入力
  • 「保存」 を選択

最後にAzure Portalで、以下の流れに沿って操作の確認をしましょう。

  • 開発者ポータルで「テスト」タブを選択
  • 「GetStatus」を選択
  • 「送信」を選択

上記の手順により、APIが正しく機能しているかをテストすることが可能です。

5.Azure API Managementの料金

Azure API Managementの料金プランは、主に従量課金プランと固定料金プランの2種類に分かれており、利用状況や必要な機能に応じてプランを選択できます。

特に、従量課金プランは初期コストを抑えたいユーザーに適していて、1ヶ月に100万リクエストまでは無料で利用できる点が魅力的といえるでしょう。

API Managementは4つのレベル(「Developer」「Basic」「Standard」「Premium」)ごとに機能が異なります。

たとえば、開発段階ではコストを抑えた「Developer」プランが適している一方で、本番環境ではより高いパフォーマンスが実現できる「Premium」プランが適している、というケースが考えられます。

どのプランが自社に合うかは状況によって異なるため、必要な機能を事前によく検討しましょう。プランの詳細はAzureの公式サイトに掲載されているので、あわせてご覧ください。

参考:API Management の価格(Azure)

6.Microsoft Azureの導入ならぜひNTT東日本にご相談ください

Azureの導入にあたっては、技術的な側面だけでなく、ビジネス戦略や日々の運用面での考慮も必要です。

NTT東日本は、Azureの導入計画からシステムの設計、実装、運用までをトータルでサポートする豊富な経験と専門知識を持っています。専門チームがビジネスニーズに合わせた最適なソリューションを提供するので、社内にノウハウがない場合もスムーズに導入を進められるでしょう。

Azureの導入を検討している企業さまは、ぜひNTT東日本にご相談ください。

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Azure API Managementについてまとめ

Azure API Managementは、Microsoftが提供するクラウドサービスで、APIの公開、管理、保護、分析を効率化するためのツールです。APIゲートウェイ、パブリッシャーポータル、開発者ポータルの3つの主要コンポーネントで構成され、APIのライフサイクル全体をサポートしています。

導入することで、業務の効率化や情報セキュリティレベルの向上など、さまざまなメリットが期待できます。

月に100万リクエストまでは無料となるため、導入前に試験的に利用することも可能です。ただしアカウントのレベルによって機能が異なるので、公式サイトを確認し、適したレベルに設定する必要があります。

また、初心者にとってはAzure API Managementの導入や管理、運用が難しいこともあるでしょう。「すぐに自社で利用できる環境にしたい」とお考えの方は、NTT東日本にご相談ください。お客さまの状況に合わせた解決策を無料で提案いたします。

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