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【入門】Microsoft Power Platformとは?できること・サービス構成を紹介

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ビジネスの効率化やイノベーションをめざす企業にとって、デジタル変革は必須の課題です。しかし、従来のシステム開発では、コストや時間、人材などの制約があります。そこで注目されているのが、Microsoft Power Platformです。

この記事では、Power Platformとは何か、できること・できないこと、サービス構成、管理センター、価格などを紹介します。

1.Microsoft Power Platformとは?

Microsoft Power Platformとは、Microsoftが提供するローコード・ノーコード開発プラットフォームです。ローコード・ノーコードとは、プログラミングの知識やスキルがなくても、ドラッグアンドドロップやGUIなどの簡単な操作で、アプリやワークフロー、ダッシュボードなどを作成できる開発手法です。

Power Platformでは、Power BI、Power Apps、Power Pages、Power Automate、Power Virtual Agentsという5つのサービスを組み合わせて、ビジネスに必要なソリューションを自由に構築できます。

また、Power PlatformはMicrosoft 365やAzure、Dynamics 365などのMicrosoftのクラウドサービスとも連携できるので、既存のデータやシステムの活用ができます。

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1-1.Power Platformの将来性について

ローコード・ノーコード開発へのニーズの高まりやDX化によるビジネスプロセスの見直しや効率化などにより、Power Platformは急速に成長しており、今後も成長が期待されています。

デロイトトーマツミック経済研究所によると、ローコードプラットフォームソリューション市場は、2021年度が対前年比128.6 %の2,322億円、2022年度は対前年比1112.6%の2,614億円と市場が急拡大しており、2023年度は対前年比1111.3%の2,920億円の見込みと報告しています。

Power Platformは、AIやRPAなどの最新のテクノロジーをローコードで誰でも利用できることから、ビジネスユーザーやITプロフェッショナルだけでなく、開発者にも魅力的なプラットフォームとして、WordやExcelなどと同様になくてはならない存在になりつつあります。

2.Power Platformでできること・できないこと

Power Platformでできること・できないことは以下の通りです。

できること できないこと
  • Web上で簡単にビジネスアプリを作れる
  • 短期間・低コストでアプリを作れる
  • さまざまなデータソース、サービスと連携できる
  • 外部の人のアプリ利用、一般公開はできない
  • 複数人で同時に、アプリ開発作業はできない
  • 柔軟なデザイン、動きは実装できない

Power Appsはクラウドサービスのため、Web上で簡単にビジネスアプリ開発ができます。そのため、開発環境、実行環境も自前で作る必要がなく、操作も簡単なので、短期間・低コストで作ることができます。

ですが、基本的に自分の組織内で使うアプリになるため、外部の人や一般にアプリを公開することはできません。もし、外部の人にアプリを利用してもらいたい場合、外部の人の(Gmail等の)アカウントをゲストユーザーとして追加し、ライセンスを割り当てることで可能です。その場合、ライセンス費用が別途かかるため注意が必要です。

3.Power Platformを構成するサービス5つ

Power Platformを構成するサービスは、5つあります。それぞれのサービスの機能と特徴について紹介します。

3-1.1.Power BI

Power BIは、データの分析と可視化を行うサービスです。

Power BIではExcelやCSV、SQL Serverなどのさまざまな種類のデータを活用・連携をしたデータの分析ができます。さらに、データの分析結果を棒グラフや円グラフ、地図やゲージなどを使ったダッシュボードやレポートを作成することができます。

関連記事:Microsoft Power BIとは?できることや活用例、使い方など

3-2.2.Power Apps

Power Appsは、アプリケーションを迅速に作成して組織内で共有できるクラウドサービスです。

ExcelやSharePointなどのデータソースに接続して、フォームやリスト、カレンダーなどの機能を持つキャンバスアプリケーションの作成ができたり、Dynamics 365やCommon Data Serviceなどのデータソースに接続して、顧客管理や営業管理などの機能を持つアプリケーションを作成できたりします。

また、アプリケーションをインターネット上で実行や共有、公開することができるようになります。

関連記事:【入門】Microsoft Power Appsとは?できること・活用事例・使い方

3-3.3.Power Pages

Power Pagesは、Webページやブログ、ニュースレターなどのコンテンツの作成と公開を行うサービスです。外部向けWebサイトの構築・管理ツールであるPower Apps Portalsの後継として位置づけられています。

テキストや画像、動画、音声などのメディアを使って、Webページやブログ、ニュースレターなどのコンテンツを作成したり、Power BIなどの他のサービスと連携して、コンテンツにデータやアプリを埋め込んだりできます。

関連記事:【初心者向け】Microsoft Power Pagesとは?基礎知識や使い方など

3-4.4.Power Automate

Power Automateは、ワークフローの自動化と最適化を行うRPAと呼ばれるアプリケーションのサービスです。

たとえば、英語のメールを受信したら自動で翻訳サービスにて日本語に変換させたり、メールの添付ファイルをOneDrive for Businessに保存させたりなど、あらかじめ定められた条件に基づく自動化を実現できます。

関連記事:【超入門】Microsoft Power Automateとは?できることや使い方など

3-5.5.Power Virtual Agents

Power Virtual Agentsは、チャットボットや会話型エージェントの作成と公開を行うサービスです。トピックや変数などの要素を使って、ユーザーの質問や要望に応えるチャットボットを作成できます。また、TeamsやSlack、Facebook Messengerなどのチャネルとも連携して利用することも可能です。

関連記事:Microsoft Power Virtual Agentsとは?概要と使い方

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4.Power Platform管理センターについて

Power Platform管理センターとは、Power Platformサービスの管理や監視を行うためのツールです。

ビジネスアプリの各稼働状況について分析したり、各ビジネスアプリの統合管理と格納しているデータの管理や共有、共有の管理が行えたりします。

従来Webクライアントに分散していた設定が環境に集約されて、管理が一元化されるため、煩雑になっていた管理を楽にさせることができます。

5.Power Platformの価格

Power Platformというライセンスはありません。そのため、使いたいアプリケーションに合わせて個別に購入する必要があります。一部のアプリケーションでは期間が限定されるものの無償版が用意されていたり、Microsoft365プランに含まれているアプリケーションもあります。

アプリケーション名 価格
Power BI

無料

(一部有料)

Power Apps

月額 2,750円(税込)

(30日間の無料試用版あり)

Power Pages

月額 10,318円(税込)(500 ユーザー)~

(30日間の無料試用版あり)

Power Automate

月額 2,068円(税込)(1ユーザ)~

(Microsoft365プランを利用している場合は、無料で利用可)

(30日間の無料試用版あり)

Power Virtual Agents

月額 27,500円(税込)(25,000 メッセージ)~

(90日間の無料試用版あり)

※2024年1月時点の税込料金です。

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6.Power Platformの導入ならぜひNTT東日本にご相談ください

Power Platformは、ビジネスの効率化やイノベーションを実現するための強力なプラットフォームです。しかし、Power Platformの導入には、開発や運用には一定のスキルやノウハウなどが必要です。

NTT東日本は、お客さまのビジネスの要件や目標に合わせて、Power Platformの導入から運用まで、トータルサポートします。

また、Power Platformの利用に必要なスキルやノウハウを習得するための教育や研修などの幅広いカリキュラムも用意しております。また、NTT東日本は、Microsoftのクラウドサービス「Azure」の公認パートナーとして、Azureに関するさまざまなサービスを提供しています。

不明点や気になる点がありましたら、ぜひNTT東日本にご相談ください。

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Microsoft Power Platformについてまとめ

Power Platformは、データの分析と可視化、アプリの開発と公開、ワークフローの自動化と最適化、チャットボットや会話型エージェントの作成と公開を行うことができるローコード・ノーコード開発プラットフォームです。

今後、ビジネスの効率化やさらなるイノベーションの向上をめざす企業にとって、おすすめのプラットフォームです。

貴社でMicrosoft Power Platformについてお悩みのことがありましたら、ぜひNTT東日本へお気軽にご相談ください。

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