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スパムとは?意味・危険性・見分け方から対策までわかりやすく解説

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スパムとは、受け取る側が希望していないにもかかわらず送られてくる不要なメールやメッセージのことです。従来はメールで送られてくるスパムメールが主流でしたが、最近では、SNSメッセージなどのソーシャルメディアでのスパムも増えています

スパムは、宣伝が目的で送られてくるものの他に、個人情報を詐取するためのフィッシングサイトに誘導するものやマルウェアが仕込まれたものもあることに注意しましょう。

例えば、スパムメールに記載されたアドレスに安易にアクセスしてしまうと、ウイルスに感染し、パソコンが使えなくなったり、金融機関の情報やID・パスワードが流出してしまったりするリスクがあります。

スパムは、単純に不要なメール・メッセージがたくさん蓄積して煩わしいだけでなく、危険も多いことを踏まえて取り扱うことが必要なのです。そして、そのためには、スパムの見分け方やスパムで被害に遭わないための正しい対策などを、きちんと確認しておくことが重要になるでしょう。

そこで、今回は、スパムがどのようなものか危険性を正しく理解し、適切な対処ができるようになるために知っておくべき内容を解説します。

【この記事の内容】

  • スパムとは
  • スパムの危険性と被害例
  • スパムの被害に遭わないために行うべき対応4つ
  • スパム対策におすすめのツール
  • スパムを開いてしまったときの対処法

この記事では、スパムに関する基本的な内容に加えて、おすすめツール・スパムを開いてしまったときの対処法など、実践に役立つ内容も網羅しています。ご一読いただくことで、スパムに悩まされることのない、安全な業務環境を実現することができるでしょう。

この機会に、ぜひ、スパムについて正しい知識が身に付いているかチェックしてみてください。

1. スパムとは

スパムとは、希望していないのに勝手に送り付けられてくる不要なメールやメッセージのことです。

近年、メール以外にもSNSや動画配信ツールなど、インターネット上のコミュニケーション手段が豊富になったことで、スパムも多様化し増加しています。

ここでは、「そもそも、なぜ不要なメッセージ類を一方的に送信する迷惑行為をスパムと呼ぶのか」「どのような種類があるのか」といった基本的な知識を確認しておきましょう。

意外と見分けにくいスパムを、きちんと特定するためのポイントもご紹介しています。これらの基礎知識は、スパムによる被害を確実に防ぐために押さえておくべき内容ですので、ぜひ確認しておいてください。

1-1. スパムの名前の由来

不要なメッセージ類を一方的に送信する迷惑行為をスパムと呼ぶようになった由来は、1970年代に海外で放映されていたコメディー番組にあります。

もともと、スパムは、アメリカの食品メーカーが販売している豚肉を使ったランチョンミートの商品名です。海外のコメディー番組で、スパム嫌いなお客がたまたま入ったレストランのメニューがスパムだらけで、そこで食事をしている人々もスパムの歌を歌い出すというコントが放映されました。

このコントを踏まえて、ハッカーが嫌がらせのメッセージを送る際に、文面に「スパム」という単語を使ったりしたことから、スパムは、インターネット上の希望しないものを押し付ける嫌がらせの代名詞となったのです。

1-2. 代表的なスパムの種類と具体例

一口にスパムと言っても、メール・SNSのメッセージやWebフォームなど、複数の種類があります。

代表的なスパムの種類と具体例
スパムメール
  • 信頼性の確認できないサイトにアドレスを入力したことでアドレスが流出したり、自動生成ツールでアドレスを特定されたりすることで、スパムメールが届くようになる
  • フィッシングサイトへのリンクや、マルウェア入りの添付ファイルなどを付けて送信されることが多い
  • 架空の請求書や大手企業・公共団体などを装った注意喚起の文面など、リンクや添付ファイルを開きたくなるような文面であることが多い
SNSのスパム行為
  • SNSのスパムは、大きく分けて次の2種類の方法がある

①コメント欄に他サイトへ誘導するコメントを投稿したり、ダイレクトメッセージでスパムメッセージを送ったりする

②自身のプロフィール欄などに誘導したいサイトを載せたうえで、大量のフォローやタグ付きの投稿を行い、サイトへ誘導する

Webフォームのスパム
  • Webサイトのお問い合わせフォームなどを悪用して行われるスパム行為
  • フィッシングサイトや有料サイト、マルウェア感染の危険性があるサイトなどのアドレスを、本文中に記載して送り付けてくるケースが多い

以前は、スパムと言えばメールが一般的でしたが、近年では、インターネット上のコミュニケーションツールが多様化したことでスパムも多様化している状況です。

「スパムメールに注意しておけば大丈夫だろう」と油断せず、さまざまなツールでスパム行為が行われていることを念頭に置いて慎重に対応することが、被害に遭わないためには欠かせないことを覚えておきましょう。

1-3. スパムの見分け方

特にスパムメールは、手口が巧妙化しており、一見すると見分けがつかないものも増えてきています。スパムと気付かずに不用意にリンクなどを開いてしまわないためにも、スパムかどうかを見分けるポイントを確認しておきましょう。

スパムメールを見分けるポイント
①アドレスの確認ポイント
  • 送信者のアドレス欄を確認する
  • 見たことのないアドレスは、スパムの可能性がある
②宛先の確認ポイント
  • 本文の冒頭の宛先の有無を確認する
  • 自分の氏名などが具体的に明記されている場合、スパムの可能性は低い
  • 一方で、以下のような場合はスパムの可能性がある

①宛名がない

②「お客さま」など、誰にでも通じる一般的な宛名になっている

③宛名がメールアドレスのみ

③本文の確認ポイント
  • 日本語が不自然な場合や漢字のフォントが日本のものではない場合などは、スパムの可能性がある

以上のようなポイントに日頃から注意しておくことで、誤ってスパムメールのリンクや添付ファイルを開いてしまうリスクを抑えられます。

とは言え、明らかに不自然な点がないスパムメールも増えているので、受け取る心当たりのないメールは安易に開かないようにすることが、身を守ることにつながるでしょう。

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2. スパムのリスクと具体例

スパムの恐ろしさは、メールの受信ボックスやメッセージ欄が、不要なメッセージなどで埋め尽くされてしまうだけではありません。次のとおり、もっと深刻なリスクがあります。

スパムの主なリスク3つ
  • フィッシングサイトに誘導される
  • マルウェアに感染する
  • サイバー攻撃の足がかりにされる

「スパムでどのようにして上記のリスクが発生するのか」そして、「具体的にどのような手口で被害に遭うように誘導するのか」を見ていきましょう。

2-1. フィッシングサイトに誘導される

スパムでよくある手口が、言葉巧みにフィッシングサイトに誘導するというものです。具体的には、本文中にサイトのURLが記載されており、これにアクセスすることでフィッシングサイトに誘導されてしまいます。

フィッシングサイトとは、パッと見ただけでは偽物とわからない、実在のサイトを装った詐欺サイトのことです。次のような個人情報を詐取される危険性があります。

◆フィッシングサイトで詐取される情報の例

  • 氏名や住所、メールアドレスなど
  • クレジットカード情報
  • 金融機関の情報
  • ログインに必要なID・パスワード

偽物とわからずにうっかり個人情報を入力してしまうと、それを悪用されて個人情報を勝手に売買されたり、不正アクセスされたり、金銭的被害が発生したりと、さまざまな被害が派生してしまいます。

◆フィッシングサイトのリスクを抑えるには?

  • メールやメッセージの中に記載されたリンクには、アクセスしない

2-2. マルウェアに感染する

マルウェアに感染させることを目的としたスパムもあります。

スパムによってマルウェアに感染するルートは、複数あるのが特徴です。

◆スパムでマルウェア感染するルート例

  • スパムを閲覧する
  • スパムに記載されたアドレスにアクセスする
  • スパムに添付されたファイルを開く

マルウェアに感染すると、

  • デバイスを乗っ取られる
  • デバイス内に保存しているデータを盗まれる
  • データを暗号化されて身代金を要求される

などの被害が発生してしまいます。

スパムを開くだけでもマルウェアに感染するリスクがあることを踏まえて、安易に開封しないことが重要といえるでしょう。

◆マルウェア感染のリスクを抑えるには?

  • スパムは不用意に開かない

2-3. サイバー攻撃の足がかりにされる

スパムによってマルウェアなどに感染し不正アクセスされた結果、サイバー攻撃の足がかりとして悪用されるリスクがあることにも注意しましょう。デバイスやアカウントを乗っ取られると、大規模なサイバー攻撃の攻撃手段として利用されてしまうことがあるからです。

具体的には、あなたのパソコンやアカウントから勝手に取引先や知り合い・他の企業などに対しマルウェアを大量に送ったり、サイバー攻撃を仕掛けたりされてしまいます。こうなると、被害者であると同時に加害者にもなってしまい、社会的な信用の失墜は免れません。

◆サイバー攻撃の足がかりにされるリスクを抑えるには?

  • スパムは不用意に開かない
  • マルウェア感染などが疑われるデバイスはインターネットからすぐに切り離す

2-4. よくあるスパムの具体例

スパムから身を守るためには、実際にどのようなスパムがあるのか知っておき、スパムと判断しやすくしておくことが大切です。一見するとスパムに見えないけれど、実はスパムである具体例を見てみましょう。

よくあるスパムの具体例
架空請求
  • 「有料サービスを利用した」「税金の未納分がある」などと督促を送り、クレジットカード情報を詐取したり、金銭を振り込ませたりする
出会い系
  • 異性との出会いをほのめかし、サイトへのアクセスを誘導
  • リンクにアクセスすることで、フィッシングサイトに飛ばされたり、マルウェアに感染したりする
政府など公的機関を装う
  • 気象庁を装い、偽の災害対策アプリをインストールするよう促すなど、公的機関の名前を出すスパムもある
懸賞当選系
  • 「懸賞に当選した」「サイトにアクセスするだけで全員プレゼント」などと言葉巧みにリンクへのアクセスを促す
  • リンク先はフィッシングサイトで、「商品の受け取りに必要な情報」などとして個人情報を入力させる

気象庁の参考サイト:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1911/07/news130.html

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3. スパムの被害に遭わないために行うべき対応4つ

スパムの被害に遭わないようにするためには、日頃から次のような予防策を講じておくことが大切です。

スパムの被害に遭わないために行うべき対応4つ

1. スパムは開かずに、すぐに削除する

2. メールフィルタを設定する

3. ファイルやリンクは安易に開かない

4. アンチスパム機能を使う

具体的にどういうことを心がける必要があるのか、確認しておきましょう。

3-1. スパムは開かずに、すぐに削除する

スパムと判別できるメールやメッセージは、開かずにすぐに削除しましょう。スパムの中には、開封するだけでマルウェア感染する危険性があるものも存在するからです。

また、削除を後回しにすると、誤って開封してしまう可能性が高くなってしまいます。面倒でも、すぐに削除しておくことが、被害を効果的に防ぐことにつながるでしょう。

3-2. メールフィルタを設定する

メールの場合、メールのフィルタを設定することで、スパムの被害を効率的に減らすことができます。フィルタ設定をしておくことで、自動的に受信したメールを迷惑メールフォルダなどに振り分けることができるからです。

すべてのスパムを迷惑メールフォルダに振り分けることは難しいですが、設定をきちんと行っておくことで、ある程度のスパムをあらかじめ排除できます。メールフィルタを使いこなすことで、個別にスパムを削除する手間を減らせます。

お使いのメールアプリにメールフィルタ機能があるなら、一度設定を確認してみましょう。参考までにWindowsのメールアプリでは、自動で迷惑メール(スパムなど)を振り分ける機能がついており、以下の手順で振り分けの調整ができます。

◆Windowsのメールアプリにおける迷惑メールの設定と解除方法

◆迷惑メールの設定を行いたい場合

①メールアプリを開き、迷惑メールに設定したいメールを選択すると表示される「・・・」をクリックする

②「迷惑メールにする」を選ぶ

◆迷惑メールの解除を行いたい場合

①メールアプリを開き、「その他」→「迷惑メール」の順で選択する

②迷惑メールフォルダに振り分けしないで欲しいメールを開くと、「このメッセージは迷惑メールと判定されました」と表示されるので、隣に出る「迷惑メールではない」をクリックする

  • Windowsは、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。

3-3. ファイルやリンクは安易に開かない

スパムに限らず、すべてのメール・メッセージに言えることですが、ファイルやリンクは安易に開かないようにしましょう。添付ファイルを開くことで、マルウェア感染のリスクが格段に高くなるからです。

また、リンク先にマルウェアが仕込んであったり、フィッシングサイトにつながったりするケースもあります。一見するとスパムではないと思えるメールであっても、ファイルやリンクを開く前は、念のために発信元などを確認するようにしましょう。

3-4. アンチスパム機能を使う

セキュリティソフトのアンチスパム機能を使うことで、より強固なスパム対策をすることができます。アンチスパム機能では、送信元のIPアドレスをチェックしたり、過去のスパムの文例と照らし合わせたりするなど、精度の高いスパム判定ができるからです。

さらに添付ファイルのスキャンが実施できるなど、総合的に安全性を高めることが可能です。

アンチスパム機能のあるセキュリティソフトを導入したい場合は、

  • インターネットで「アンチスパム 対策ツール」で検索し、ニーズに合うものを導入する
  • 現在、クラウドサービスを利用中なら、クラウドツールが準備されていることもあるので確認する

などの方法があります。

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4. スパム対策に役立つ代表的なツール例

手間をかけずにスパム対策をしたいと考えるなら、ツールを活用することをおすすめします。ここでは、代表的なツールの例を確認し、どういった機能があるのか確認してみましょう。

スパム対策に役立つ代表的なツール例
m-FILTER
  • スパム対策のみならずメールの誤送信対策などメールに関するセキュリティ対策を、これ一つで済ませられる
  • ホワイトリストによるメールのフィルタリングができて安全性が高い
Symantec Email Security.cloud
  • セキュリティソフトで有名なシマンテック社の電子メールセキュリティ対策ツール
  • 多層型の防衛構造でサイバー攻撃への耐性が高い
Microsoft with IIJ
  • Microsoft 365にメールセキュリティ機能を追加できるサービス
  • IIJを通じてMicrosoft 365を利用するだけで、料金はそのままでメールセキュリティを強化できるのでコストを抑えられる

今回、ご紹介しているツールは、どれを選んでもスパム対策をしっかりと行うことができますが、特に追加で使える機能に特徴があります。以下では、各ツールの追加機能も含めた具体的な特長を説明をしていきます。

4-1. m-FILTER

m-FILTERは、デジタルアーツ株式会社が提供するオールインワンのメールセキュリティ対策ツールです。

充実したスパム対策に加えて、情報漏えいを引き起こす企業にとって頭の痛いメールの誤送信対策なども行うことができます。

m-FILTERの特長
スパム対策の特長
  • 安全な送信元としてデータベースに登録されたメールなど、安全性の高いメールのみを受信できる
  • 送信元を偽装した迷惑メールにも対応できる
  • マルウェア感染の危険性などがある添付ファイルの対策も可能
プラスアルファの特長
  • 添付ファイル自動暗号化や時間差送信など、誤送信対策ができる
  • プライベートドメイン宛送信制御で内部の不正行為対策ができる

m-FILTERは、スパム対策に加えて、メールの誤送信対策がまだできていないという企業に特に向いています。

公式サイト:https://www.daj.jp/bs/mf/

  • m-FILTER、はデジタルアーツ株式会社の登録商標または商標です。

4-2. Symantec Email Security.cloud

Symantec Email Security.cloudは、セキュリティソフトで定評のあるシマンテック社の電子メールセキュリティソフトです。高度なセキュリティ電子メール分析による精度の高いフィルタリングや、多層型の防衛構造などによるサイバー攻撃への耐性の高さが特長と言えます。

Symantec Email Security.cloudの特長
スパム対策の特長
  • フィルタリング機能の精度が高い
  • ツールがユーザーの行動などを分析し、自動で設定を最適化する
プラスアルファの特長
  • コンテンツ防御、サンドボックス、リンク保護技術などによって、最新のサイバー攻撃にも対応できる
  • クラウドメールにも対応している

Symantec Email Security.cloudは、スパム対策と同時にサイバー攻撃対策をもっと充実させたい企業に、特におすすめと言えるでしょう。

公式サイト:https://jp.broadcom.com/products/cybersecurity/email/security-cloud

  • Symantec Email Security.cloud、はBroadcomの登録商標または商標です。

4-3. Microsoft with IIJ

Microsoft with IIJは、Microsoft 365のメールセキュリティ強化に特化したIIJのセキュリティツールです。IIJを通じてMicrosoft 365と契約するだけで、日本のスパム対策が十分ではないMicrosoft 365のメールセキュリティを、お値段据え置きで高めることができます。

Microsoft with IIJの特長
スパム対策の特長
  • 迷惑メールやなりすましメールを判別してフィルタリングすることができる
プラスアルファの特長
  • 送信の撤回ができるので、誤送信対策にもなる
  • IIJを通すだけで、通常のMicrosoft 365の利用料金と同額でセキュリティまで強化できてリーズナブル

Microsoft with IIJがおすすめなのは、Microsoft 365ユーザーで、コストを抑えてスパム対策をしたい企業です。

公式サイト:https://www.iij.ad.jp/biz/office365-iij/

  • Microsoft with IIJは、株式会社インターネットイニシアティブの登録商標または商標です。

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5. スパムを開いてしまったときの対処法

スパムや添付ファイルを誤って開いてしまった場合であっても、速やかに適切な対処をすることで、被害を最小限に食い止めることができます。

スパムを開いてしまったときの対処法

1. ネットワークから切断する

2. スキャンする

上記の対応は、とにかくすぐに行うことが大切です。マルウェア感染したかどうか判断できない場合であっても、予防的に上記の対応をするように心がけることをおすすめします。

5-1. ネットワークから切断する

「スパムや危険性のある添付ファイルを、開いてしまったかもしれない」という場合は、最初にネットワークから切断してください。インターネットはもちろんのこと、社内LANなどからも切断しましょう。

ネットワークに接続さえしなければ、仮にマルウェアに感染していたとしても、スパムなどを開いたデバイスだけに閉じ込めておけるからです。これによって、他のデバイスやシステムへの感染拡大や、データの外部への流出を防ぐことができます。

なお、有線接続だけでなく、無線LANも忘れずに切っておきましょう。

5-2. スキャンする

ネットワークから切断し被害の拡大を抑止できたら、セキュリティソフトでウイルススキャンを行いましょう。スキャンを行うことで、マルウェアなどの有害なプログラムに感染していないか確認することができるからです。

ウイルスなどが検出されたら、そのまま駆除を行いましょう。感染状況によっては、パソコンなどを初期化する必要が出てくることもあります。初期化すると内部に保存したデータは消えてしまうので、もしもの場合に備えて、日頃からバックアップを欠かさないようにしましょう。

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6. まとめ

スパムとは、希望していないのに勝手に送り付けられてくる不要なメールやメッセージのことです。メール・SNSのメッセージやWebフォームなど、複数の種類があります。

従来はスパムと言えばメールが一般的でしたが、近年では、インターネット上のコミュニケーションツールが多様化したことでスパムも多様化し、一層の警戒が必要となっている状況です。

スパムには、不要なメールが多く蓄積して迷惑であることの他にも、多くの危険性があります。

スパムの主なリスク3つ
  • フィッシングサイトに誘導される
  • マルウェアに感染する
  • サイバー攻撃の足がかりにされる

危険性が多いにもかかわらず、スパムかどうかを見分けにくいケースも多いので、具体例を知っておくことが大切です。例えば、次のような例があります。

よくあるスパムの具体例
架空請求
  • 「有料サービスを利用した」「税金の未納分がある」などと督促を送り、クレジットカード情報を詐取したり、金銭を振り込ませたりする
出会い系
  • 異性との出会いをほのめかし、サイトへのアクセスを誘導
  • リンクにアクセスすることで、フィッシングサイトに飛ばされたり、マルウェアに感染したりする
政府など公的機関を装う
  • 気象庁を装い、偽の災害対策アプリをインストールするよう促すなど、公的機関の名前を出すスパムもある
懸賞当選系
  • 「懸賞に当選した」「サイトにアクセスするだけで全員プレゼント」などと言葉巧みにリンクへのアクセスを促す
  • リンク先はフィッシングサイトで、「商品の受け取りに必要な情報」などとして個人情報を入力させる

スパムの被害に遭わないためには、日頃からの予防策が欠かせません。特に行うべきなのが、次の4つの対策です。

スパムの被害に遭わないために行うべき対応4つ

1. スパムは開かずに、すぐに削除する

2. メールフィルタを設定する

3. ファイルやリンクは安易に開かない

4. アンチスパム機能を使う

万一、スパムや怪しい添付ファイルを開いてしまったときでも、落ち着いて速やかに以下の対処を行うことで、被害を最小限に食い止められます。

スパムを開いてしまったときの対処法

1. ネットワークから切断する

2. スキャンする

スパム対策に特化したツールなどもたくさんありますので、環境に合わせて、適宜取り入れていきましょう。

スパムは、一方的に大量に送られてきて迷惑というだけでなく、マルウェア感染やフィッシングサイトへの誘導など、より深刻な危険性を有しているものです。情報漏えいやサイバー攻撃などの被害に遭わないようにするためにも、適切な予防策や対処法を把握し、正しく対応しましょう。

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