COLUMN

クラウドVDIはAmazon Workspaces(AWS)とAzure Virtual Desktop(AVD)のどちらを選べばいいのか?サービス選定の考え方

1.はじめに

テレワーク導入にあたり「クラウドVDI」を検討される企業さまが多くなってきています。

  • VPNと比べてトラフィックの集中によるレスポンスの低下や遅延が起こりにくい
  • 個人の端末にデータが残らないので情報セキュリティ対策も安心
  • クラウド事業者が提供する仮想デスクトップ環境を利用するので、お手頃な初期費用

このようにメリットの多いクラウドVDI ですが、一般的にクラウドVDIサービスの種類は2つのタイプが存在します。

  • パブリッククラウド型

ユーザーを問わずに提供されているクラウドサービスです。多くのパブリッククラウドでは、CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークなどといったリソースを複数のユーザーで共有して利用しています。これによってリソースの利用効率を高め、低コストでのサービス提供を実現しています。一般的に単に「クラウド」と呼ぶ場合は、「パブリッククラウド」をさすことが多いです。

  • プライベートクラウド型

特定のユーザーが占有して利用するクラウド環境を指します。特定のユーザーがクラウド環境を占有し、リソースを共有しないため、外部の影響を受ける可能性が低いです。また、自社で構築したクラウド環境であればユーザーの用途などに合わせて柔軟に構築・運用できるなどのメリットがあります。一方、コスト面が高いというデメリットもございます。

この様な2種類のタイプがある中で、「どのような手順でサービスを選べばよいのだろう?」とサービス検討段階でお悩みを抱えているお客さまも多いのではないでしょうか。

テレワークの導入を検討している企業さまや、より快適なテレワーク環境の構築をめざしている企業さまから、クラウドVDIを検討しているが、結局どのサービスを選べば良いか分かり難く相談に乗ってほしいとのお話しを多数頂いております。

今回は先に上げた2つのタイプの中の「パブリッククラウド型」VDIサービスで世界的に多く利用されているAmazon workspacesとAzure Virtual Desktopのサービス選定の考え方に関して解説させて頂きたいと思います。

「パブリッククラウド型」VDIのサービス選定を行う際は、いきなりどちらのサービスが良いか選ぶのではなく、業務の目的や既存環境を考慮した上で、選定頂く事をおススメいたします。

その為、今回は、「パブリッククラウド型」VDIのサービス選定の考え方について解説いたします。

「パブリッククラウド型」VDIによる安定したテレワーク環境の構築にお役立てください。

2.サービス選定のポイント

2-1. Amazon WorkspacesとAzure Virtual Desktopの比較

早速ですが、Amazon WorkspacesとAzure Virtual Desktopの比較を行っていきましょう。

今回は、分かり易くする為に、Amazon WorkspacesとAzure Virtual Desktopの比較表を作成いたしました。こちらを基に、サービスの比較を行います。

  • ●最も大きな違い

Amazon WorkSpaces とAzure Virtual Desktopの最も大きな違いとしては、「マルチセッション接続」に対応しているか否かです。Azure Virtual Desktopは「マルチセッション接続」に対応しており、仮想マシンを複数ユーザで共有することから、比較的安価に提供が可能というメリットがあります。

  • ●各サービスに向いている方の特徴

上記の比較表を基に、各サービスに向いている方の特徴をまとめてみました。

【Amazon WorkSpacesに向いている方の特徴】

Azure Virtual Desktopと比べて運用負担が少ないため、「パブリッククラウド型」VDIサービスを導入したいが、あまり運用負担をかけたくない方に向いています。

【Azure Virtual Desktopに向いている方の特徴】

Amazon WorkSpacesと比べ、マルチセッションや重量課金形態を活用して価格を安価に抑えることができます。また、カスタマイズ性にも長けているため、詳細なチューニングや管理を行い、安価に導入を検討されたい方に向いています。

2-2. サービス選定の考え方

こちらでは、サービス選定時の考え方について解説します。サービスを選定する際は、単純にサービスを選ぶのではなく、以下のような手順でサービスを選定することを推奨いたします。

  • ①社内の業務の内容を整理
  • ②テレワークに必要な設計要件を検討
  • ③その設計要件を満たす為の機能を検討
  • ④サービスの選定

この様な流れで製品の選定を実施して頂くと、漏れがなく要件を満たした テレワーク環境を設計することができます。

「業務内容の整理」の考え方に関しましては、後ほど紹介させて頂きます資料がございますので、ご覧下さい。

今回はモデルケースを用いて、要件の整理を行ってみます。

実際にご検討される際は、お客様の自社環境に置き換えてご検討ください。

今回のモデルケースで製品を選ぶために、テレワーク環境の設計に必要な要素を整理する 上で、以下のような観点で検討してみましょう。

STEP2で設定したモデルケースの条件から要件を整理すると
以下のような設計要件要件を満たす為に必要な機能になります。

テレワーク環境の構築に必要な設計要件の整理が出来ましたら、次に製品の選定を行います。今回のモデルケースでは、Microsoft365の利用はしていないと仮定しましたが、Microsoft365を利用される場合は、Microsoft365と高い親和性のあるAzure Virtual Desktopのご利用を推奨します。

3.最後に

クラウドVDIのサービス選定の考え方について、いかがでしたでしょうか。

AWSとAVDのサービスを選ぶには、単純に選択するのではなく、しっかりと設計要件を整理して、要件を満たす為の機能を検討し、サービスを選択頂くことが重要です。この様にすることで、間違えることなくサービス選定を行えるようになります。

もしクラウドVDIのサービス選定や導入時の検討に関して悩まれた時はNTT東日本へご相談ください。企業規模、業態、既存のシステム環境に合わせた、ご提案をさせていただきます。

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今回はクラウドVDIのサービス選定の考え方を解説させて頂きましたが、以下にクラウドVDIを導入するまでに必要な検討要素である「テレワークの対象業務の検討」~「概算見積り/検証計画」の考え方をまとめた資料がございます。
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