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クラウドとは? IT初心者でもわかる主要サービスを含めた簡単解説
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「クラウドってなに?今さら人に聞けないけど実はよくわからない…」
「クラウドは会社の業務を向上させるっていうけどなぜ?クラウドで何が変わるの?」
昨今、当たり前のように使われ、耳にするようになった「クラウド」という言葉ですが、実は誰かに聞かれても上手く説明できない…という人が多いですよね。
クラウド(クラウド・コンピューティング)とは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザにサービスを提供する形態のことです。インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。
本記事では、今さら人に聞けないクラウドについて、IT初心者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること |
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最後まで読んでいただければ、クラウドについて具体的に理解ができ、自社での導入についても建設的に検討できるようになるでしょう。
1.クラウドとは
それではさっそく、今さら人には聞けない「クラウドの基礎知識」を解説していきます。
- クラウドとは
- クラウドが生まれた歴史と背景
- クラウドの利用動向と「これから」
よく読んで、しっかり理解していきましょう。
1-1.クラウドとは
クラウド(クラウド・コンピューティング)とは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザにサービスを提供する形態のことです。
インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。
これまではハードウェアを購入したり、ソフトウェアやデータをPCにインストールして利用するのが主流でしたが、クラウドが登場したことによって、オンライン上でソフトウェアの利用やデータのやり取りが可能になったのです。
インターネット(雲)の向こう側のサービスを利用していることから、クラウド(cloud=雲)と呼ばれるようになったといわれています(※)。
- 「クラウド」の由来には諸説あり、この他にもcrowd(クラウド)と書いて、集約したシステムという意味でクラウドと呼ぶようになったという説もあります。
1-2.クラウドが生まれた歴史と背景
初めてクラウド(クラウドコンピューティング)の概念が生まれたのは1997年のこと。南カリフォルニア大学の教授ラムナト・チェラッパにより提唱されました。
しかし、まだこの時には社会に普及するまでには至りませんでした。
クラウドが本格的に広まるきっかけは、それから9年後の2006年、当時GoogleのCEOを務めていたエリック・シュミットがカリフォルニアで開かれた「サーチエンジン戦略会議」において、再度クラウドの概念について言及したことです。
これを契機としてクラウドという言葉が社会全体に広く浸透し、技術が瞬く間に普及しました。
IT投資コストを削減し、より柔軟で統一性のある情報システムを構築しようという動きが、インターネット利用が当たり前になった時代にマッチして、社会全体に広まったのです。
クラウドが登場する前は、自社内で情報システムを保有し、自社設備内で運用することが当たり前でした。しかし、こうした従来型のシステム運用は初期費用や管理コストがかかり、企業にとって大きな負担となっていたこともクラウドの普及を後押ししました。
その後は、従来型の自社運用システムを「オンプレミス」と呼ぶようになり、クラウドとは明確に区別されるようになりました。
ここもチェック!
「オンプレミス」について
企業がクラウド移行を検討する際、よく対比されるのが「オンプレミス」です。
「オンプレミス」は従来型の自社運用システムのことで、サーバーを自社で用意して社内に設置し、情報システムなどの関連部署で導入から維持管理を行います。
1-3.クラウドの利用動向と「これから」
2006年以降、クラウドはさまざまな企業によってサービスが提供され、広く普及し発展していきました。
現在、クラウドは企業ITの分野で急速に普及しつつあります。
各国のITアナリストは、このトレンドは今後も続くと予測しています。
実際、我が国でも企業規模の大小や業界を問わず、クラウドを活用する企業は右肩上がりに増え続けています。
令和2年に総務省が発表した企業におけるクラウドサービスの利用動向によると、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は64.7%と、前年の58.7%から6.0ポイントも上昇しています。
Googleは2019年2月、クラウドが仕事やビジネス、市場を今後どのように変革していくかを展望したレポート「The Future of Cloud Computing」(クラウドコンピューティングの未来)を公開、その中で、『ビジネスの未来はクラウドにかかっている』と述べています。
規模や業種を問わずクラウドの利点を実感する企業が増える中、クラウドはもはや避けられない選択肢になりつつあるのです。
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2.クラウドの種類
クラウドには複数種類があり、大きく3つに分類されます。
- SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
- PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)
- IaaS (インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)
それぞれについて解説します。
2-1.SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
SaaS(呼び方はサース)は、インターネットを介してアプリケーションを提供するクラウド(サービス)です。
パソコンやサーバーに入れて使用するソフトウェアをブラウザなどから利用できるため、ソフトウェアを購入したりインストールしたりする必要がありません。カスタマイズの自由度はあまり高くなく、その分複雑な設計は必要ありません。
SaaSの主なサービス
- Microsoft Office 365などのオフィスソフト
- GmailなどのWebメール
- Dropboxなどのオンラインストレージ
- サイボウズなどのグループウェア
2-2.PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)
PaaS(呼び方はパース)は、主に開発環境を提供するクラウド(サービス)です。
インターネットを介して、アプリケーションを作動させるためのハードウェアやOSなどの一式までを揃えることができるので、システムの開発環境を構築する手間がかからず、手軽に環境基盤を調達することができます。
PaaSは、使用するアプリケーションのOSを、プログラムなどでカスタマイズする場合などに適しています。ただし、最適な形で設計を行う場合は高い専門知識が必要になります。
PaaSの主なサービス
- Amazonが提供する「AWS」
Amazon RDS/Amazon Aurora など - マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」
Azure Database/SQL Databaseなど
2-3.IaaS(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)
IaaS(呼び名はイアース)は、サーバーやネットワークなどを利用できるクラウド(サービス)です。
IaaS上でサーバーの選定やOS、メモリ容量などのシステムを自由に構築して、自社に都合の良いサーバーアプリケーションを実行する環境を構築することができます。
また、既存のシステムをIaaSへ移行することも可能で、コンピューターリソースの拡張や縮小を自由に行うことができます。
ただし、自由度が高い分、使いこなすには専門知識が必要になります。
IaaSの主なサービス
- Amazonが提供する「AWS」
Amazon EC2/Elastic Load Balancing (ELB) など - ・マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」
Virtual Machines/Load Balancer など
クラウドの種類について詳しく知りたい方はコチラをご参照ください |
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「クラウド 種類」 |
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3.クラウドが理解できる具体例を紹介!代表的な5つのクラウドサービス
クラウドについて理解を深めていただくために、具体的なクラウドサービスの例をご紹介します。
クラウドを導入した企業では、顧客・従業員が利用するアプリ、ITツールなどさまざまなクラウドサービスが利用されています。
ここでは主に従業員が業務で使用する代表的な5つのクラウドサービスについて解説します。
- コミュニケーションツール
- データ共有
- 基幹システム
- マーケティング・営業活動
- 業務効率化
クラウドサービスの具体的な内容がつかめますので、順に見ていってください。
3-1.コミュニケーションツール
コミュニケーションツールは、主に従業員同士や、顧客とのやり取りに使用するテレビ会議やグループウェアなどのツールのことです。
テレワークが進む昨今では、SNSやメールを中心としたコミュニケーションでは効率が悪く、リアルタイムに音声と動画でやり取りができるテレビ会議やWeb会議を利用する企業が増え続けています。
また、従業員同士の連携に必要なチャット、IP電話、Web会議、スケジュール、ファイル・画面共有の機能を統合したグループウェアは、ネクストノーマルな働き方を支援するITツールとして脚光を浴びています。
クラウドのコミュニケーションツール(例) |
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テレビ・Web会議 |
グループウェア |
名刺管理ツール |
3-2.データ共有
データ共有とは、企業の業務で使用するデータをクラウド上に置かれたデータサーバーに保存するサービスです。
Windowsのエクスプローラーで使用するものや、クラウドツールを介して同一名ファイルをバックアップした時点のバージョンで閲覧できるものなどがあり、データ消失リスクの回避、データ管理の効率化を実現しています。
クラウドのデータ共有(例) |
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オンラインストレージ |
バージョン管理システム |
文書管理 |
3-3.基幹システム
基幹システムとは、企業の経理・人事・管理部門の業務を支援するサービスです。
クラウドを介すことで各従業員の業務を共有することが出来るようになり、業務プロセスの構築、フォーマットの策定といった負担の高い作業を軽減し、業務効率が高まります。
基幹システムについては、企業内のネットワークだけでなく、VPN通信(※)を導入してリモートワークで利用する企業が増えています。
(※)VPNとは「Virtual Private Network」の頭文字を取った略語で専用のルータやスイッチを使い、物理的に離れた場所にある拠点間を仮想的な社内ネットワークでつないで行う安全なデータ通信のこと
クラウドの基幹システム(例) |
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勤怠管理システム |
人材管理 |
採用管理 |
3-4.マーケティング・営業活動
クラウドのマーケティング・営業活動とは、企業に利益をもたらす経営戦略、マーケティング、営業活動等を支援するサービスです。
具体的には、Web解析ツールやマーケティングデータなどから得られるデータ情報に基づき、企画立案や経営戦略などを判断し効果的な行動に導くことを指します。
クラウドサービスでは、ビッグデータやAIで膨大な量のデータの集計と分析を自律的に実行し、判断や意思決定に有用な情報を”見える化”します。
これまで勘や経験に依存しがちだった企業の経営戦略の策定が、クラウド利用によって人々の行動データに基づいた、より有効性のあるものになっています。
クラウドのマーケティング・営業活動(例) |
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MA(マーケティングオートメーション) |
SFA(営業管理システム) |
CRM (顧客管理システム) |
3-5.業務効率化
クラウドサービスでの業務効率化とは、主に企業のシステムを連携しデータを共有することを指します。
具体的には、ビジネスチャット、スケジュール・タスク共有ツール、会計ソフトなどです。
情報化の発展に伴い企業が取り扱うデータの種類・量は膨張し続け、多くの企業ではこれらの処理、管理に苦慮してきました。
そんな中、クラウドの異なるシステム同士の連携によるデータ共有は、人の目で気づきにくいチェック・監視、自動化などを叶え、業務効率化を実現しています。
クラウドの業務効率化(例) |
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ERP(基幹システム) |
帳簿業務 |
在庫・生産管理 |
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4.クラウドのメリット
クラウドがどんなものなのか理解できてきたかと思いますが、では導入で何が変わるのか?を、もっと具体的にイメージしていただくために、クラウドのメリットを解説していきます。
クラウドを導入する主なメリットは4つあります
- 導入コストを抑えやすい
- 運用管理の負担が削減できる
- 時間や場所を問わず利用できる
- クラウドだからこそ得られる高いセキュリティレベル
よく読んで把握していきましょう。
4-1.コストを抑えやすい
クラウド導入のメリットとして、コストを抑えやすい点が挙げられます。
クラウドを導入すると、サーバー・周辺機器の購入費用やシステム構築などの初期費用(設備投資)を抑えることができます。
また、サーバーを稼働させるための維持費、運用・監視する人件費も減らせるので、結果的に維持コストを抑えることができます。
さらに、クラウドサービスの多くは従量課金制であり、利用量に応じて費用が発生するため、必要以上に経費がかかることがありません。
4-2.運用管理の負担が削減できる
クラウドの運用はサービス提供事業者に任せられる(※)ため、従来は自社で行っていた管理やメンテナンスが少なくなり、利用者の負担を大幅に削減できます。
自社サーバーを運用する場合、サーバーを維持するための専任スタッフを置く必要があります。
安定性やセキュリティ面の確保など、システム維持のためにかかる負担は軽いものではありません。
クラウドでは、ソフトウェアのインストールやアプリケーションのアップデート作業は、原則としてクラウドサービス提供事業者側で実施します。
データ管理やバックアップ作業も必要ないため、システム運用管理の負担軽減につながります。
- ユーザの管理責任の範囲は、クラウドのサービスに応じて異なります。サービスの選択によって、セキュリティ等に関する責任の一環としてユーザ側が実行する構成作業の量が決定されます。詳しくは下記をご参照ください。
4-3.時間や場所を問わず利用できる
時間や場所を問わず利用できるのも、クラウド導入の大きなメリットです。
PCやタブレット、スマホなどの端末と、インターネット環境さえあればアクセスが可能で、離れた場所にいる相手との共同作業も簡単にできるため、作業効率が大幅に向上します。
場所を問わず、ネットが繋がる場所であれば社内システムの利用やデータ共有が可能になるので、リモートワークや在宅勤務の普及にも大きく貢献します。
4-4.クラウドだからこそ得られる高いセキュリティレベル
クラウドだからこそ得られる高いセキュリティレベルも、メリットといって良いでしょう。
多くの人は、「クラウド=ネット上にデータを保管するからセキュリティが低い」というイメージを持ちがちですが、実際にはそんなことはありません。
2006年から普及が広がったクラウドサービスでは、その発展の過程で、さまざまなセキュリティ要件を満たす必要があり、セキュリティ機能実装を重ねてきた歴史があります。
現在、クラウドサービスでは、高度な技術を持った専門家や頑丈な設備が用意されており、顧客の重要なデータを守るためセキュリティ面に特に力を入れています。
今や自社運営システム(オンプレミス)と比較しても、勝るとも劣らない堅牢なセキュリティを確保しているのです。
「自宅に貴金属を保管しているよりも、厳重なガードのある銀行の金庫に保管したほうが安全であるのと同じ」と、たとえるとわかりやすいのではないでしょうか。
2021年現在、「クラウドのセキュリティは低い」といった説は必ずしも当てはまらなくなり、むしろ、高い技術と頑丈な設備を備えたクラウドならでのセキュリティの高さが魅力となっています。
クラウドのメリットについて詳しく知りたい方はコチラをご参照ください |
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「クラウド メリット」 |
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5.クラウドのデメリット
一方、クラウド導入に際しての主なデメリットは2つあります。
- 自社のシステムとの連携ができない場合がある
- 管理・運用コストが増加する可能性がある
それぞれ解説していきましょう。
5-1.自社のシステムとの連携ができない場合がある
クラウドシステムは、自社のシステムとの連携ができない場合があります。
クラウドでは、すでにサービス事業者が用意している仕様の範囲で利用することになるため、自社のシステムと互換性がないということがあるのです。
サービス事業者が決めたOSや仮想化環境などを利用することになるため、自社独自の受発注システムなどを使っている場合、移行先のクラウドと互換性がなくてクラウド上でシステムの運用ができない、といった事態が発生する可能性があります。
そのため、クラウドを導入する場合は、自社システムが契約予定のクラウドと互換性があるのかどうかを調べておく必要があるでしょう。
5-2.管理・運用コストが増加する可能性がある
メリットで導入コストが抑えられる点を挙げましたが、クラウドの活用方法によっては、管理、運用コストが増加するリスクも考えられます。
たとえば既存のシステムをそのままクラウドへ移行する場合、クラウド向けの監視体制や障害に対応する仕組みを新たに設けなければならないケースがあります。それに伴って改修や新規構築の負担が増加し、費用がかさむ恐れが生じます。
また複数のクラウドサービスを利用する場合は、その分ライセンス費用がかかります。
さらに、クラウドサービスを利用すると、社内のすべての利用者が接続やデータ利用を行うため、クラウド導入前よりも通信コストが予想以上に増えてしまう可能性があります。
こういった事態を避けるためには、まず導入前に検討しているクラウドサービスが、自社の規模や用途に合っているかどうか、提供サービスの範囲や、追加コストがかかるのはどんなケースか、など事前に調査をしっかりおこないましょう。
必要のないものは削除する、利用状況に応じたサイズに最適化するなど、設定を見直すだけでもコスト削減は可能です。
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6.クラウド2種を占有的に提供!クラウドサービス大手3社を解説
クラウドについての理解が深まりましたでしょうか?
ここまでお読みになって、ではクラウド導入を!とお考えの方に向けて、この章では代表的なクラウドサービスの大手3社をご紹介します。
クラウドの種類は3種類あると前述しましたが、現在このうちのPaaSとIaaS(※)の市場は、大手の3社… Microsoft 、Amazon、Google がほぼ占有している状態です。
- :SaaSに関してはカテゴリごとに無数のクラウドサービスが存在しており、企業が持つニーズや経営課題からそれぞれ最適なサービスを選択しています
3社が提供しているクラウドサービスは各々、Microsoft「Azure」、Amazon「AWS」、Google「GCP」 になります。
クラウドサービスの導入を考える場合には、この3つの中から選択することを考えるのが一般的です。
順に解説しますので、各々の特徴を理解し、自社に合ったクラウドサービスを選びましょう。
6-1.Microsoftのクラウドサービス|「Azure」
Microsoftのクラウドサービス、「Azure」(Microsoft Azure)について解説します。
- Microsoft Azureは、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
6-1-1.Azureの概要
Azureは、Windowsを手掛けるMicrosoftが提供するクラウドサービスです。
Windowsというと多くの方がPC用のOSを思い浮かべるはずですが、それだけではなく多くの企業でサーバーなどにも採用されています。
そのWindowsをベースに構築されたサービスがAzureなので、Microsoft製品との親和性が高くWindows を利用している企業にとって非常に使いやすいサービスといえます。
また、Azureは政府機関からも利用されるほど堅牢なセキュリティを保持しています。
高機能・高性能なため、特に中~大企業で利用されているクラウドサービスです。
6-1-2.Azureの特徴
Azureには次のような特徴があります。
- Windowsに対する親和性の高いサービスであるため、Windowsベース( Windows Server 等 )の IT インフラを構築した企業にとって違和感なく利用できる
- Office365や、社員管理に使うActive DirectoryなどのMicrosoftのツールとの連携がしやすい
- 初心者にはやや難易度が高い
6-2.Amazonのクラウドサービス|「AWS」
Amazonのクラウドサービス、「AWS」(Amazon Web Service)について解説します。
- Amazon Web Services(AWS)は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
6-2-1.AWSの概要
AWSは、ネット通販で有名なAmazonが提供するクラウドサービスで、現在、世界で最も多く利用されているクラウドサービスともいわれています。
もとは、Amazon自身のインフラを整備するために作られた自社サービスで、それを他社向けにクラウド展開しました。
サーバー環境構築やデータベース利用、IOTに至るまで、100を超える豊富なサービスを提供しており、世界でもトップシェアを誇ります。
カスタマイズ性に優れているため、エンジニアなどスキルを持った従業員がいる企業におすすめです。
6-2-2.AWSの特徴
AWSには次のような特徴があります。
- 個人でもすぐに利用が開始できる
- インターフェースとAPIにおいて、多くの標準技術を推進していて、アプリケーションの開発を行いやすくなっている
- 長年にわたるサービス提供の実績があり、ユーザーも多くAWSを経験したエンジニアも多い
6-3.Googleのクラウドサービス|「GCP」
Googleのクラウドサービス「GCP」(Google Cloud Platform)について解説します。
- Google Cloud Platform (GCP)」は、Google LLCの商標です。
6-3-1.GCPの概要
GCPは、検索でよく使用されるGoogleが提供するクラウドサービスです。
検索の処理、広告の最適などGoogleが自社サービスを運営する中で蓄えた知識・技術を活かして数多くの独自サービスを提供しています。
中でもAI(機械学習)系サービスやデータ分析系の基盤などに強みがあります。
クラウドサービスとしては後発なのですが、GmailやGoogle mapなど世界中で膨大な利用量があるサービスを支える基盤として利用されているため、確かなサービスの運用実績があるといえます。
6-3-2.GCPの特徴
GCPには次のような特徴があります。
- GmailやGoogle mapといったGoogleが提供するサービスと同等のインフラを活用したクラウドサービスを利用できる
- Googleが提供する幅広いサービスをもとに構成されているため、データ分析を行いやすいインフラが備わっている
いかがでしょう。
調査会社のCanalysが発表した2021年第1四半期の世界的なクラウド市場占有率では、首位はAWSが全体の32%を占めており、その次に人気なのがAzureで市場占有率は19%、続くGCPが7%となっています。
3大クラウドサービス(AWS, Microsoft Azure, Google Cloud)の特徴については無料でダウンロードしていいただける「NTT東日本がおすすめするクラウド導入を成功させるためのお役立ちマニュアル 」もあわせてご確認ください。
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次の項では、この、世界のクラウド市場で1位、2位の人気を誇るAWSとAzureの導入から運用までトータルでサポートするNTT東日本の「クラウドソリューション」をご紹介しますので、クラウド移行を検討中の方はぜひ参考にしてください。
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お客さまに代わってAWS、Microsoft Azureの利用アカウン作成を行い、クラウド利用に関わる各サービスのお支払い(円建て)・お問い合わせ窓口をNTT東日本にまとめることが可能です。
- 当社で提供するAWSは、「Amazon Web Services(リセール)等提供に関する規約」 に基づき、サポートも含め当社が提供します。
- 当社で提供するMicrosoft Azureは「Microsoft Azure(リセール)等提供に関する規約」に基づき、クラウドサービスはMicrosoftから提供され、その他の部分については当社が提供します。
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8.まとめ
クラウド(クラウド・コンピューティング)とは、インターネットなどのネットワーク経由でユーザにサービスを提供する形態のことです。インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。
クラウドの種類は3種類あります。
- アプリケーションを提供する|SaaS
- 開発環境を提供する|PaaS
- サーバーやネットワークなどを利用できる|IaaS
クラウドを導入する主なメリットは4つあります
- 導入コストを抑えやすい
- 運用管理の負担が削減できる
- 時間や場所を問わず利用できる
- クラウドだからこそ得られる高いセキュリティレベル
クラウド導入に際しての主なデメリットは2つです。
- 自社のシステムとの連携ができない場合がある
- 管理・運用コストが増加する可能性がある
規模や業種を問わずクラウドの利点を実感する企業が増える中、クラウドはもはや避けられない選択肢となり、今後はさらに身近なものになっていくでしょう。
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