テレワークとは?概要やメリット、検討したいクラウドサービスを解説

新型コロナウィルス感染症の流行でテレワークを導入することとなった企業においては、対応するICT機器配備や環境整備が急務となったご担当者もおられるでしょう。しかし、「テレワークのメリットの認識が漠然としている」、また「整備すべき環境をなんとなくはイメージできるが、具体的には何を準備すべきかがはっきりしない」、「情報セキュリティはどう担保すべきか」など、不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、テレワークとはどんなものか、またテレワークのメリットや導入時の課題、テレワーク導入時に必要なICT環境、活用を検討したいクラウドサービスなどについても解説します。

テレワークとは?

早速、テレワークとはどのようなものなのか、概要をお伝えしていきます。

テレワークの定義をおさらい

テレワークとは、情報機器を活用して、オフィス以外の場所でもオフィス在席時と同様の勤務を可能にすることで、労働生産性とワークライフ・バランスを向上させることを指す用語です。テレワークのテレ(tele)は「離れた場所」を指す言葉で、インターネットなどのネットワークを使ってオフィスから離れた場所で勤務していればテレワークをしていることになります。厚生労働省の「働き方・休み方改善ポータルサイト」によると、テレワークは「ICT(情報通信技術)を活用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義されています。

テレワークの意味や行う理由について詳しく知りたい方は「なぜテレワークを実施するか?実施する意味や導入ポイントを解説」をご覧ください。

テレワークの導入によるワークライフ・バランスとBCPの実現

テレワークの導入目的としては、労働生産性の向上とワークライフ・バランスによる健康的な生活の実現、自然災害やパンデミックなどが発生した場合の事業継続を想定したBCPの強化などが挙げられます。BCPとは、Business Continuity Planの略で、事業継続計画のことです。

BCPとしてのクラウド活用例については「クラウドを利用した災害復旧・事業継続プラン」もご覧ください。

主なテレワークの形は3種類

テレワークには主に3種類の働き方があります。

  • 在宅勤務:自宅での勤務
  • モバイルワーク:カフェや顧客先などでの勤務
  • サテライトオフィス勤務:他のオフィスや遠隔勤務用の施設での勤務

総務省が発行する「平成30年度版 情報通信白書」によると、導入されたテレワークの中で3種類の内訳は、在宅勤務:29.9%、モバイルワーク:56.4%、サテライトオフィス勤務:12.1%となっています。

在宅勤務についてより詳しく知りたい方は「在宅勤務とは?テレワークとの違いや在宅勤務の導入方法も解説」をご覧ください。

テレワーク推進によるメリット

テレワークを推進することで、複数のメリットが発生してきます。それぞれのメリットの内容をみていきましょう。

オフィス維持費や通勤費の削減

テレワークを推進することによりオフィスの滞在人数が減少し、オフィスが不要になる拠点も出てくるため、不要なオフィスを解約することによって、大きなコスト削減が見込めます。また、従業員の通勤費や移動費を大きく削減でき、無駄な移動を減らして業務効率化を図れることも魅力です。

BCPへの対応

テレワークで使用する他の事業所やサテライトオフィスをバックアップオフィスとして機能させることで、自社のBCPが強化され、災害発生時やパンデミック発生時などでも業務を継続できる可能性が高まります。

ブランドやイメージ向上

テレワークへの取り組みの姿勢をみせることで、時代の流れを捉えていることをアピールできます。特に大学へのリクルーティングなどの際に、テレワークへの取り組みをアピールし、優秀な人材の応募を促進できます。その他ダイバーシティ経営などへの対応でテレワークは効果的です。

優秀な人材の確保や雇用継続

テレワークの実施により、育児や介護などで通勤が困難になることによる離職を防止でき、UJIターンや二拠点生活などによる地域活性化も期待できます。効率的な勤務を希望する人材の雇用継続にも効果大で、通勤負担を削減し、家族と過ごす時間や余暇時間の増加によるワークライフ・バランスの改善にも効果があります。

テレワーク推進は企業にとっての効果のみならず、社会や従業員にとっての効果やメリットもあります。くわしくは、「テレワークの効果とは?導入が進む社会的背景や導入のポイントも解説」をご覧ください。

テレワークを推進する際に課題になりやすい事項

テレワーク導入にあたってはシステムの準備や社内の連携など複数の課題が出てくるためか、導入が進めにくい場合もあるようです。国土交通省が実施した「令和2年度 テレワーク人口実態調査」において、テレワーカーの割合は22.5%に留まっており、普及しきったとは言い難い状況です。

ここでは、テレワークを推進する際に課題になりやすい事項について、一つずつみていきましょう。

セキュリティの対応

テレワークを実施する際には、インターネット経由でシステムを利用する場合がほとんどです。誰でもアクセスできるログイン画面などは、ブルートフォースなどのサイバー攻撃の標的になりやすく、またカフェなどのモバイルワークの場合は、共用のWi-Fiを使用することもあり、通信を盗聴されやすい状況にあります。

このテレワークにおけるセキュリティ意識の高まりに伴い、ゼロトラストという言葉が注目を浴びています。ゼロトラストとは、すべての通信を信頼しないことを前提とし、厳格な認証をすることを推奨する概念です。テレワークを導入するためには、このゼロトラストの考え方を取り入れ、多要素認証やVPNの採用などのセキュリティ対策をしていく必要があります。

ゼロトラストについて詳しく知りたい方は「ゼロトラストセキュリティとは?その必要性やメリット、境界型セキュリティの違いを解説」をご覧ください。

作業環境の準備

テレワーク先から自分の作業環境に自由にアクセスするためには、仮想デスクトップ基盤(VDI)をはじめとした、どこからでもアクセスできる作業環境整備が必要です。しかしながら、ほとんどの場合この作業環境の整備に要する費用は、新たなコストとなります。

このコストを抑えるためには、AWSやMicrosoft Azureなどのクラウドサービス利用がおすすめです。特にAWSについてはAmazon WorkSpacesで簡単に仮想デスクトップ環境が準備できます。

Amazon WorkSpacesについて詳しく知りたい方は「仮想デスクトップ環境をクラウドで実現する「Amazon WorkSpaces」の実力とは?」をご覧ください。

テレワークの導入に必要な機器やICTなどについて詳しく知りたい方は「テレワークのやり方は?注意点や役に立つシステムも交えて解説」をご覧ください。

社内での仕事の属人化

テレワーク環境では、オフィスでの対面の勤労環境よりもコミュニケーションが取りにくく、属人化が進みやすい傾向にあります。マニュアルの作成や密なコミュニケーションを意識するなどの対策で乗り切りましょう。

仕事のON/OFFを切り替えにくい

テレワークになると仕事の止め時がわからずに仕事をしすぎてしまい、長時間労働になりやすい人や、逆に家族の存在などで、仕事モードに切り替えにくい人もいるはずです。

在宅勤務で成果が出しにくければ、サテライトオフィスやコワーキングスペースなどの利用を検討すると効果的でしょう。

テレワークを推進する際の課題について詳しく知りたい方は「知らないと損をする!テレワークの導入方法について解説」をご覧ください。

テレワークの環境構築にはクラウドの活用がおすすめ

AWSやAzureなどのクラウドサービスでは、VPN接続や専用線、閉域ネットワークでクラウドへ接続するための環境があらかじめ用意されていて、安価かつスピーディにテレワークのシステム環境を構築できます。ここでは主要なクラウドとして、AWSとAzureのサービスを紹介していきます。

テレワークで利用を検討したいAWSとMicrosoftのサービス

AWSでは、テレワークを支援するためのサービスを複数提供しています。

AWS VPN:

AWSとクライアントをセキュアに接続。詳細は「AWS VPNを活用したセキュアなネットワーク」をご覧ください。

AWS Direct Connect:

サテライトオフィスからクラウドへの安全な接続を実現。詳細は「AWSを使ってクローズドな社内システムを構築するなら「AWS Direct Connect」を検討しよう」をご覧ください。

Amazon WorkSpaces:

WindowsやLinuxの仮想デスクトップ。詳細は「仮想デスクトップ環境をクラウドで実現する「Amazon WorkSpaces」の実力とは?」をご覧ください。

Amazon WorkDocs:

資料の作成・編集・共有を一元化。詳細は「企業内のファイル共有と円滑な業務推進を実現するAmazon WorkDocsとは」をご覧ください。

Amazon Chime:

オンライン会議システム。詳細は「Amazon Chimeの5つの特徴~Amazonが提供するweb会議の特徴~」をご覧ください。

Amazon Connect:

仮想コールセンター・コンタクトセンターの構築。詳細は「新入社員が入社半年でAmazon Connect構築してみた!!!」をご覧ください。

AWS Client VPN:

AWSやオンプレミスへのVPN接続。詳細は「AWS VPNを活用したセキュアなネットワーク」をご覧ください。

Microsoftでも同様にテレワークを支援するサービスを提供しています。

Azure VPN Gateway:

クライアント対サイト接続やサイト間接続など、さまざまな接続構成を準備。詳細は「Azure VPN gatewayとは?利用できる接続構成やExpress Routeの併用について解説」をご覧ください。

Azure Express Route:

サテライトオフィスとAzure間を接続。詳細は「Azure ExpressRouteの有用性と利用シーン」をご覧ください。

Windows Virtual Desktop(WVD):

Microsoftの仮想デスクトップ環境サービス

Microsoft 365(旧Office 365):

統合的なコラボレーションサービス

  • Office:Word、Excel、PowerPointなどのアプリケーション
  • Exchange Online:メールと予定表。
  • SharePoint Online / OneDrive Business:組織や個人のファイルストレージ
  • Microsoft Teams:チャット、テレビ会議、通話、コラボレーションが 1つでまとめて行える

クラウドサービスを活用して効率的なテレワーク環境の整備を

テレワークは、会社から離れた場所で働くことで働き方の選択肢の幅を広げ、労働生産性の向上とワークライフ・バランスの実現につながります。またBCPの観点からも、テレワークの導入が注目されています。その他、通勤費やオフィス維持費の削減、ブランドやイメージ向上など複数のメリットがあります。課題もいくつか存在しますが、克服した事例は複数あり、自社で同様の課題が発生した場合に参考になるでしょう。

また、テレワーク環境の素早い構築にはクラウドサービスの利用が便利です。AWSやAzureでは複数のテレワーク向けクラウドサービスが展開されているため、これらのクラウドサービスを活用して効率的なテレワーク環境の整備をし、自社の事業活動を促進していきましょう。

NTT東日本のクラウドを活用したテレワークソリューション

NTT東日本では、テレワークで必要となる、以下のようなICT環境の導入・運用を支援しています。

●ファイルサーバーのクラウド化・運用(はじめてのクラウドはファイルサーバーから

●リモートアクセスの導入・運用

●Web会議・チャットの導入・運用

●セキュアなデスクトップ環境(クラウドVDI)の導入・運用(おまかせクラウドVDI

●勤怠・労務管理システムの導入・運用

●会社代表電話のテレワーク対応(電話の新しいカタチ!Amazon Connectで電話もクラウドへ

Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureの
導入支援サービスのご相談、お問い合わせをお待ちしております。

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