Azure Virtual Networkの機能とメリット、注意点

Azure Virtual Networkとは、Azureクラウド、オンプレミスサーバー、Azureクラウド内の各サービスの接続ができるAzureサービス(仮想ネットワーク)です。今回はAzure Virtual Networkの機能やメリットなどを解説します。

Azure Virtual Networkとは

Azure Virtual Networkでは仮想ネットワークを構築でき、さらに複数のサブネットに分割することができます。また、通信のフィルタリングが可能で、例えば通信の許可(拒否)、送信元IP、ポート番号などが指定できます。さらに、ひとつひとつのネットワークやネットワーク機器に対して設定すること無く、通信のフィルタリングをグループ化することもできます。この場合、サービスタグを使ってセキュリティグループとして通信先をあらかじめグループ化することとなります。

またAzure Virtual Networkは基本的にルーティング設定をすることなく、インターネットや仮想ネットワーク内の通信が可能です。必要に応じて、デフォルトのルーティング設定を上書きして、ルーティングを変更することもできます。

仮想ネットワーク同士の通信は、ピアリングによる接続で同じネットワークとして利用できるようになります。ピアリングはリージョンをまたがったピアリングや、他のアカウント(サブスクリプション)とのピアリングも可能です。

Azure Virtual Networkに他のAzureリソース(Azure Cloud Services と Azure Virtual Machines など)を組み合わせることにより、PaaSを利用したシステム構築ができます。

PaaSはサーバーとストレージ、ネットワークファイアウォール、セキュリティ、OS、開発ツール、BIなどが含まれるプラットフォームで、Azure Virtual Networkとの他のAzureリソースを組み合わせにより、多様なPaaSとしてのAzure利用が実現できます。

Azureネットワーク、3つの接続方法

Azureネットワークに接続するには「S2S」、「P2S」、「V2V(Azure Virtual Network間)」の3つが考えられます。

S2SはインターネットVPNを利用する方法で、オンプレミスネットワークをAzureの仮想ネットワークに接続します。P2Sは社内のオンプレミスネットワーク外から接続する方法で、PCなどの端末とAzureネットワークを直接接続する方法となります。

V2Vは自社で利用している複数のAzureサービス(Azureネットワーク)を接続する場合に用いられる方法です。例えばディザスタリカバリとして異なるAzureリージョン間にあるAzureネットワークを接続したい要求に対応します。

Azure Virtual Networkの機能とメリット

Azure Virtual Networkは、Azure内において論理的に他と分離したネットワークとして利用できます。また、サブネットにより分割されたネットワーク設計が可能なため、開発環境やアプリケーション提供環境など、同一のAzure Virtual Network内でさらに用途に分けることなども可能です。独自のプライベートIPアドレスの利用も可能です。

また、Azure Virtual Networkは、他のサービスを併用することにより、オンプレミスサーバーとも接続できるため、WebアプリケーションをAzureネットワーク上に構築し、データベースなどをオンプレミスサーバーとする、ハイブリッドなシステムも構築できます。

ネットワーク構築の注意点

Azure Virtual Networkは仮想ネットワーク数、仮想ネットワークあたりのサブネット数に上限が設けられています。Azure仮想マシンにはクラシックデプロイモデルと、Azure Resource Managerがありますが、前者の既定ネットワーク上限数は50で、Microsoftに依頼することで100まで設定が可能となります。また後者のAzure Resource Managerでは仮想ネットワーク数は既定・上限共に1,000までと定められています。

またAzure Virtual Networkはリージョン間をまたいだ連携を取ることができません。その代わり、ピアリング機能などを使ってAzure Virtual Network間の連携を取ることはできるようになっています。

Azure Virtual Networkの料金

Azure Virtual Networkは基本的に無料で、1サブスクリプション(アカウント)あたり最大50の仮想ネットワークを構築できます。事前コストがかからない点がポイントです。

Azure Virtual Networkで課金対象となるのは「仮想ネットワークで使用されるパブリックIPアドレス(予約済みIPアドレス含む」と「仮想ネットワーク内で稼働するネットワーク機器( VPN Gateway や Application Gateway など)」です。

同一リージョン内ではGB当たりの単価で価格が定められています。リージョンをまたがるV2V接続では、利用するリージョンによって価格が異なります。詳細はMicrosoft公式ホームページを参照して下さい(https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-network/別ウィンドウで開きます

まとめ

Azure Virtual Networkを利用することで、仮想ネットワーク、アプリケーションプラットフォームの構築が可能となります。Azure Virtual Networkはネットワーク設計における柔軟性が高く、また、情報セキュリティに配慮したネットワーク構築が可能です。さらに、他のAzureサービスを併用することで、Azure上に構築されたアプリケーションとオンプレミス環境にあるサーバーとを接続した、ハイブリッドアプリケーション(システム)なども構築できます。Azureをフル活用したいエンジニアにとって有用なサービスのひとつではないでしょうか。

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