CASE STUDY

インフラ開発とアプリケーション実装の役割分担で、短納期での納品を実現。独立行政法人への財務会計システムの構築を支援

NTT東日本のクラウドビジネス連携のご紹介資料はこちらよりダウンロードできます。併せてご確認ください。

業種	情報通信業
従業員数	22名
本社所在地	東京都港区六本木
ホームページ	https://knowledge-dc.co.jp/
主な業務内容	ERPソリューションの構築支援・評価、アウトソーシングサービス（業務請負）、人材派遣（事務職・技術者・専門職）、ソフトウェア開発及びIT技術者派遣
導入サービス	クラウド導入・運用サービス Microsoft Azureリセール
サービス導入時期	2022年10月
ご担当者さま	代表取締役　高橋 知義さま 営業本部 DXソリューション＆サービス事業部長　白田 毅さま

2006年の創業以来、「お客様の満足度」を最も重要視し、ERPソリューションの構築支援などの事業を手掛けるナレッジディストリビューション株式会社。株式会社Y.C.O.が開発した独立行政法人向け管理会計ソリューション「BASE-One」の総販売代理店としての資格を持ち、独立行政法人、地方自治体を対象としたERPソリューションの導入、運用支援にも力を入れています。

2022年には、ある独立行政法人さまの財務会計システムをクラウド環境に構築するプロジェクトを受託し、その際のクラウド構築、運用を支援するパートナーとしてNTT東日本を選定、お取り組みいただきました。

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1. NTT東日本への相談のきっかけ

開発リソースがアプリケーション寄りのため、インフラ開発に強いパートナーが必要だった

弊社は、従来からの民間企業向けビジネスに加え、数年前から独立行政法人や地方自治体の顧客に対してERPパッケージのインプリメンテーション、運用支援、保守サービスを提供しています。もともと民間企業のお客さまを対象にサービス提供していていた頃の実績と経験を活かしながら、民間企業とは異なる会計基準や制度（独立行政法人会計基準、地方公会計制度）に則ったERPパッケージをご提案していることが弊社の特長です。

さまざまな案件がある中で、特に弊社がお客さまにご提案しているERPパッケージが、自治体・独立行政法人向け統合会計ソリューション「BASE-One（ベース ワン）」です。私の前職で上司であり、現在のビジネスパートナーが代表を務める株式会社Y.C.O.が開発したERPパッケージで、自治体や独立行政法人の予算統制、執行管理の業務フローに最適化されています。

こうしたERPパッケージのインプリメンテーション、運用支援、保守サービスが中心の事業であるため、社内の開発リソースがアプリケーション寄りとなっており、インフラ開発のノウハウやスキルは社内には持ち合わせていません。また、今からインフラやミドルウェアのエンジニアを採用し、育成する余裕もありません。そのため、独立行政法人や地方自治体からインフラ開発までを網羅した提案依頼があった場合には、インフラに強みを持つパートナー企業と手を組む必要があったのです。（高橋さま）

顧客の要望はERPパッケージの導入と運用の手間を減らし、かつBCP対策を盤石にすること

今回弊社がご支援させていただいた独立行政法人さまのRFP(提案依頼書)では、独立行政法人会計基準に準拠した財務会計システムをクラウド環境に構築することが求められており、Microsoft Azureが指定されていました。

その独立行政法人さまは取り扱う金額規模に対して人員が少なく、またIT部門を最小限の人員で運営していらっしゃるのが特徴で、ERPパッケージの導入と運用の手間をできるだけ減らすこと、そしてITにおけるBCP対策を盤石にすることがプロジェクトの狙いでした。（白田さま）

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2. クラウドビジネスパートナーとしてNTT東日本を選定された理由とNTT東日本の魅力

過去の実績、全国規模のサポートで、顧客も自社も安心してお任せできた

今回の独立行政法人さまのお取り組みでは、弊社が苦手とするインフラ開発をサポートいただけるパートナー企業として、NTT東日本さまを選定させていただきました。選定にあたっての1番大きな要素として、顧客も弊社も信頼できることが挙げられます。クラウドの運用を業界大手の企業にお任せできれば、弊社は安心してアプリケーション構築に開発リソースを割くことができます。

また、顧客のご担当者さまは出張も多いため、リモート環境で財務会計システムにログインすることも多々あるとのことでした。全国規模でインフラをサポートいただける体制が整っている企業は、そう多くないのでしょう。そういう点でも、NTT東日本さまは高評価でした。（高橋さま）

本格的な取り組みより前の弊社からの問い合わせに対しても、迅速かつ的確にご対応いただけたことが印象に残っています。顧客への企画提案にあたって、改めてMicrosoft Azureのメリットとデメリットをまとめる必要があったのですが、NTT東日本さまのご担当の方には、私からの質問に対して「分からないのでいったん持ち帰ります」といった対応は一切なく、迅速かつ丁寧に即答いただけました。

当時はまだまだMicrosoft Azureについて私も分からないことがあったのですが、とても助けられた印象が残っています。（白田さま）

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3. 「クラウド導入・運用サービス」の取り組み状況

クラウド構築自体は3週間で完了。スケジュール通りに進行し、導入後の運用代行も安心

プロジェクトのキックオフから本番環境システムのテストを経て本番環境へ移行するまで、およそ6ヶ月のプロジェクトでした。NTT東日本さまにご担当いただいたMicrosoft Azureの構築作業自体は3週間で完了しました。弊社のエンジニアはほぼノータッチでしたが、まったく問題なく当初のスケジュール通りに構築を進めていただいています。

実際の構築にあたっては、NTT東日本のご担当の方には顧客へのご連絡だけでなく、アプリケーション開発会社のエンジニアともコミュニケーションいただけたのが印象的です。インフラに関する専門的な知識と実績をお持ちだったので、アプリケーション側のエンジニアからの要望や質問に対してもご対応いただけて助かりました。

また、NTT東日本さまにクラウド環境の運用代行までをご依頼しており、アドバンストプランを選定しました。ビジネスアワーを含めた24時間365日の監視・保守対応で、アラーム発生時は一次措置だけでなく、二次措置までご対応いただけることは高評価でしたね。二次措置のフローはレギュレーション化されており、とてもスムーズに対応いただいており、顧客にも満足いただけているポイントだと思いますね。（白田さま）

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4. 導入後の成果

1年かかってもおかしくないプロジェクトを6ヶ月で。自社はアプリケーション実装に専念できた

NTT東日本さまとご一緒できたことで得られた1番の成果は、プロジェクト全体のスケジュールを6ヶ月に収められたことです。今回のようなERPソリューションの新規導入とクラウド環境の構築を1社単独で実行しようとすれば、通常1年近くはかかるスケジュールになるはず。さらに予定していた運用開始日から1日も遅れずにリリースできていることも高く評価しています。

今回のプロジェクトの場合、インフラ構築にかかる開発、テストをお任せできたこと、その期間に同時並行でアプリケーション側の構築に開発リソースを割くことができ、インフラとアプリケーションの同時並行で短納期を実現できました。

アプリケーションを担当したエンジニアからは「ミドルウェア調整を考える必要がないのは特に助かった」との声を聞いています。弊社のエンジニアが自分たちの得意分野に専念でき、100%の能力を発揮できたのは経営者として嬉しい限りです。（高橋さま）

インフラの構築をNTT東日本さまにお願いすることによって、顧客には安心していただけていたと思います。顧客の担当者さまからは特別に何か感想をいただいた訳でないのですが、大きなクレームやご指摘が入ることは一切なく、ノーコンプレインで進行できています。大きな問題が起きなかったことも、目立たたないかもしれませんが大きな成果だと考えています。（白田さま）

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5. 今後のお客さまの展望

今回の取り組みで得られたノウハウや経験をもとに、倍の規模のプロジェクトにも参加したい

弊社が今後成長していくため、より大きな案件をこなすためにも、アプリケーションに強いエンジニアの採用や入札参加資格の取得にもっと積極的にならねばと考えています。今回の取り組みも決して小さな案件ではありませんでしたが、倍以上の規模のプロジェクトにも参加できるように体制を強化していきたいですね。

ただ、プロパーの社員だけでは、大きな案件をこなすにはまだまだ力不足です。今回の座組のようにアプリケーション開発会社と、インフラをお任せできるパートナー企業としっかりアライアンスを組んでいきます。そのためにも今回のNTT東日本さまとの取り組みで得られたノウハウや経験を横展開していく予定です。（高橋さま）

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6. おわりに

弊社のような中小の開発会社は、何でも自分たちでこなそうとせず、自社の強みに向き合うべきです。そして得意分野を複数社で持ち寄り、アライアンスを組んでプロジェクトに取り組むことが、結局は顧客のためになると思います。

今回弊社はアプリケーション周りに徹したこと、インフラ面をNTT東日本さまに安心してお任せしたことが、大きなトラブルもなく無事にサービスインできた理由だと考えています。

独立行政法人や地方自治体の案件に限らず、クラウド構築のパートナー探しに苦労している企業は、一度NTT東日本さまに声をかけてみてはいかがでしょうか。（高橋さま）

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ナレッジディストリビューション株式会社さま概要

私たちナレッジディストリビューションは、2006年の創業以来、「お客様の満足度」を最も重要視してきました。民間企業のお客さまだけでなく、2022年4月に全省庁向け一般競争（指名競争）参加資格を取得してからは独立行政法人や地方自治体へのサービス提供もスタートしています。

ひたすらに「お客様満足度向上」を目指した結果、従業員1人あたりの生産性（売上高）において同業種では類を見ないハイパフォーマンス企業となることができました。私たちはこれからも「お客様の満足度」に徹底して向き合い、常に高いステージを目指して成長していきます。

NTT東日本はさまざまな企業さまとのパートナリングを通じて、クラウドビジネス市場の拡大とパートナーさまのクラウドビジネス拡大をこれからも支援していきます。

「あなたのクラウドビジネスにNTT東日本の力を」

• 文中記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべて2024年2月時点（インタビュー時点）のものです。
• 事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
• Microsoft Azure（Azure）は、Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。