BCP対策の導入事例(データバックアップ)

近年、重要視されるようになった、事業継続計画、通称「BCP」。
BCP(事業継続計画)とは、あらゆる災害やサイバー攻撃などによって、事業の継続が困難になる前に、平時から備えておくべき取り決めや手段のこと。毎年のように洪水被害や地震に見舞われる我が国で、サイバー犯罪のニュースも頻繁に聞かれる昨今、BCP対策の導入を先延ばしにすることはリスクを増大させているといっても過言ではありません。

また、さまざまな情報資産が電子化のうえやりとりされる現代のビジネスにおいては、パソコンやサーバといった情報の保存先にもBCP対策を施す必要があります。それら情報の保存先に適切なデータバックアップの仕組みを用意しておくべき、ということなどもご紹介しました。そして、いくつかの方法の中から、NASとクラウドの併用がもっとも効果的なのではないかということで、NTT東日本の提供するオンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ~るPROプラン」をご紹介させていただきました。

今回は、この「フレッツ・あずけ~るPROプラン」を実際に導入し、BCP対策を施している企業を例に、具体的なBCP対策についてどのように進めていくべきか、考えていきましょう。

石垣鐵工株式会社のBCP対策事例

石垣鐵工株式会社

業種 製造・加工業
事業内容 鉄骨階段・スロープ・手すりなどの設計、製作、施工
事業所 秋田県大館市
従業員数 約75名(2019 年6月時)

落雷事故、震災を経てBCP 対策に危機感が生まれた

階段の設計、製作、施工をワンストップで手掛ける、秋田県大館市に拠点を構える石垣鐵工株式会社。日々、設計チーム20名が多くの2次元CAD・3次元CADの図面を作成、ストックしているため、設計図面データの管理は業務の根幹を支える生命線、といえる企業です。

ところが、2010年に本社が落雷の被害に遭遇。
「雷の直撃によってサーバのハードディスクドライブ(HDD)が破損し、データが取り出せなくなってしまいました。被害に遭ったのは図面ではなく、受注や見積もりなどに関わるデータ。これは不幸中の幸いで、お客さまに問い合わせるなどの対処によりデータは何とか復旧させることができましたが、図面データの消失リスクに危機感は高まる一方です。大規模な個人情報流出のニュースに触れる機会も多くなり、社内に情報セキュリティ対策の機運が高まっていました」と、石垣鐵工設計課の藤田達也氏は言います。

さらにその翌年には東日本大震災が発生。図面データは本社にバックアップ用のサーバを設けて二重保存していたそうですが、「同じ場所にバックアップデータを置いても、甚大な災害が起これば正・副データを共に喪失する可能性がある」という指摘があり、これまでとは別のバックアップ方法を用意する必要性に迫られました。

そこで、数日に1回というペースで外付けHDDにデータを自動でミラーリングする仕組みを構築。ですがこの作業には毎日1時間かかりきりで作業する必要があり、担当するスタッフの負担となっていました。また、外付けHDDの場合はディスクの盗難リスクへの対策も必須になってきます。同社はデータバックアップ体制を再考し、クラウドサービスでのBCP対策を検討し始めました。そこで出会ったのがNTT東日本が提供するオンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ~るPROプラン」でした。

堅牢な情報セキュリティを評価し、導入を決定

同社が「フレッツ・あずけ~るPROプラン」に期待したのは、データをクラウドで一元管理し、安全にアクセスできる環境が構築できる点でした。
「『フレッツ・あずけ~るPROプラン』のセキュリティ、ネットワークの信頼性などについて説明を受けたとき、IDやパスワードに加えて回線認証、端末認証という2つの認証機能が用意されていることを知りました。不正アクセスを防ぐ強固な認証があれば、安心してデータ保管を任せられると考えたのです」(藤田氏)

回線認証は専用のツールをインストールし、特定の回線のみからクラウドのセキュリティバックアップ領域にアクセスできるもの。そして、事前の端末設定で特定の端末だけがアクセスを許されるのが端末認証です。

  • 回線認証機能はNTT東日本・NTT西日本の「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光ライト」「フレッツ 光ライトプラス」または光コラボレーション事業者がNTT東日本・NTT西日本より提供を受けた光アクセスサービスに限りご利用いただけます(その他のインターネット接続サービスの場合、端末認証機能によりセキュリティバックアップ領域がご利用いただけます)。回線認証機能をご利用の場合は、IPv6に対応した端末およびIPv6通信の設定が必要です。

このような情報セキュリティ面の優位性に着目し、同社は「フレッツ・あずけ~るPROプラン」の導入を決定しました。
「現在のところ、回線認証のみを活用しており、当社内のパソコンからしかクラウドにはアクセスできません。モバイルを活用した働き方が増えていけば、端末認証も視野に入れることになるでしょう」(藤田氏)
事業規模が年々拡大する中、クラウドを通じた情報共有が進めやすくなる点にも着目し、データ容量500GBのプランを選択しました。これは、CADによる図面データから販売関連や業務管理に至るまで、同社がストックしていくデータの数年分をカバーする規模にあたります。

また、ミラーリングの作業はこの導入によって自動化され、スタッフの作業負担軽減にもつながりました。夜間のバッチ処理によって社内のデータ保管用サーバとクラウドの双方に日次で差分データをアップ。社内のアプリケーション用サーバにはデータが置かれ、副データがオンプレミスとクラウドの両方に保存される体制に安心感は高まりました。

  • 保存対象と同等の空き容量が必要です。
  • 自動バックアップの容量は1 ファイル30GB です。複数ファイルやフォルダ単位での制限はありません。

データバックアップに限らず、営業現場の支援にも期待

同社は「フレッツ・あずけ~るPROプラン」導入後にも図面データ消失の危機に直面したことがありました。
「それまで大きな問題もなく稼働していたデータ保管用のサーバに、原因不明のトラブルが発生したのです。1週間にわたってバックアップできないことがありました。設計部の20名が1週間にわたって作成してきた図面データを喪失したかと思いきや、クラウド側にはきちんとバックアップされていました。データバックアップの重要性をあらためて痛感した出来事です」(藤田氏)

その後、ビジネスの拡大によって取り扱うデータ量が急増したため、契約容量を500GBから1TBに増強。事業の状況や変化に柔軟に対応できる拡張性も「フレッツ・あずけ~るPROプラン」の特徴といえます。情報セキュリティ、データの安全なバックアップ体制構築というニーズから採用した「フレッツ・あずけ~るPROプラン」ですが、今後はさまざまな形でのビジネス支援にも期待しているといいます。

「端末認証を活用することで、図面データなどさまざまな業務情報にモバイルからでもセキュアにアクセスできるようになります。例えば、作成中の図面を営業の現場で提示したり、見積もりをリアルタイムに作成したりすることができるようにもなるでしょう。業務スピードのさらなるアップが期待できると思います」(藤田氏)

お客さま利用イメージ

  • 分中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 分中記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべて2019年6月時点(インタビュー時)のものです。
  • 上記事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。

【フレッツ・あずけ~るPROプランについて】

  • ご利用には、メールアドレスおよび、専用ツールのインストールが必要です(対応OSは、フレッツ光公式ホームページ[フレッツ・あずけ~るPROプラン]をご確認ください)。
  • 他人の著作物・商標およびプライバシーなどを侵害した場合、各種法令違反に該当する行為を行った場合は、お客さまが全面的に責任を負うものとし、NTT東日本は一切責任を負わないものとします。

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