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【2024年終了予定】アナログ電話の種類とメリット・デメリット!ほかの固定回線3種類も解説
オフィスで使用する固定電話の選択肢が増えており、お悩みの担当者の方は多いです。また昔から馴染みのあるアナログ電話が「今でも使えるのでは」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、まずアナログ電話の種類とそのメリット・デメリットについて紹介します。そして、アナログ電話の将来的な終了予定についても触れていきます。ビジネスシーンにおいて「最適な回線は何か」が分かる内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
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記事作成日:2024年2月20日
アナログ電話とは「銅線に直接音声をのせて通話を行う固定回線」
アナログ電話とは、アナログ信号を活用して通話を行う古典的な固定電話回線です。銅線には電流が流れており、電子を振動させることによって音声通話ができる仕組みです。
波を描くように波形で音声を伝えるため、相手の距離が長くなるほど通信速度が遅くなります。一度に1つの通話しか処理できないため、デジタル回線のように同時にインターネットを使うことはできません。
またアナログ電話は戦後のインフラ整備と共に普及し、多くの一般家庭で利用されてきましたが、近年は徐々に減少しています。現在はデジタル通信技術の普及により、通話品質の高い光回線が主流となっています。
アナログ電話回線の種類
一口にアナログ電話と言っても、通話の発信方法に違いがあるのをご存じでしょうか。主要な方式となるのは、ダイヤル回線とプッシュ回線の2つです。
本章では、それぞれの方式について詳しく解説します。アナログ回線についての情報をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
ダイヤル回線
ダイヤル回線は、古典的なアナログ電話の通信方式です。主に「黒電話」と呼ばれる電話機がダイヤル回線で使用されます。通話先の番号をダイヤルパッドの回転式数字で選択し、電話をかけます。数字を回すと回線が瞬断される仕組みになっており「カチカチ」という音が発生するのが特徴です。
ダイヤル回線の特徴でもある、この瞬断を「パルス」と言います。交換機が読み取った瞬断回数に基づいて、0〜9の数字をつなぎ合わせて相手の電話番号を認識します。
このように瞬断する「回数」で数字を認識し、自分と相手の番号をつないで通話をするのがダイヤル回線の仕組みです。各番号で回線を瞬断させる必要があるため、プッシュ回線よりも通話ができるまでに時間がかかります。
プッシュ回線
プッシュ回線は、0〜9のボタンを押して通話先の番号を選択し発信します。0〜9の数字に異なる周波数が連動しており「ピポパ」という音で信号を認識できる仕組みになっています。
プッシュ回線は、ダイヤル回線と比べて通話ができるまでの時間が短いです。頻繁に使用する電話番号をボタンにプログラムしておけるので、ユーザーは素早く発信できます。
通話の確立が早いプッシュ回線は、現在のアナログ電話やデジタル電話の主流となっており、ダイヤル回線よりも広く普及しています。
アナログ電話は2024年に終了予定?
デジタル通信技術の普及により、アナログ電話の利用は減少しています。総務省の「電気通信サービスの利用状況」のデータを見ても、固定電話の契約数は減少傾向にあることが分かります。
携帯が普及し始めた2009年には、固定電話の契約件数は約4,000件ありました。しかし、2019年には、約1,800件と半数以下に減少しています。
またアナログ電話に使用される中継交換機の老朽化が進んでいるため、2025年に維持限界を迎えます。NTT東日本は2024年1月よりアナログ電話の設備切替を公表しておりますが、アナログ電話のサービスが終了することはなく、利用中の電話番号は継続して使えます。
アナログ電話を導入するメリット・デメリット
固定電話回線にはいくつか種類があり、アナログ回線もその1つです。そのなかでも「あえてアナログ回線を選ぶ理由」はあるのでしょうか。
そこで本章では、アナログ回線のメリット・デメリットを紹介します。アナログ回線の導入を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
メリット
アナログ電話を利用するメリットは、安定した通話ができる点です。デジタル回線と異なりモデムなどの通信機器を使用しないため、周辺機器の不具合による影響を心配する必要がありません。
とくにオフィス環境では「顧客と電話が途切れる」といった心配がなくなるので安心です。さらにアナログ電話には、緊急事態に利用できるメリットがあります。
電源を必要としないアナログ電話は、停電などの影響により電力供給が途絶えても一定の期間は通話が可能です。緊急時に強い特徴があるため、エレベーター内の非常電話や消防回線などに現在もアナログ回線が使用されています。
このような理由から、オフィス環境では安定性と緊急事態の通信手段として、あえてアナログ電話を置いている企業もあります。
デメリット
アナログ電話は、基本的な通話機能しか持っていません。1回線につき1通話のみが可能であり、増やそうとすると費用が割高になる場合があります。
またデジタル回線のように、同時にインターネットをつなげることはできません。オフィス環境では、複数人の従業員が電話やインターネットを利用するので「利便性に欠ける」と感じるでしょう。
さらにアナログ電話は古い技術であるため、メンテナンスに時間と労力がかかる場合があります。故障が発生した場合、部品の入手が難しいケースもあるでしょう。
アナログ電話回線を使用しているか確認する方法
自社がアナログ回線を利用しているかどうか、把握していない担当者の方はいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本章では、使用中の回線を調べるための以下3つの方法を紹介します。
- 電話料金の明細書を調べる
- 114に電話する
- 電話機の周辺機器を確認する
使用中の電話回線の種類は上記の方法で簡単に調べることができるので、ぜひ試してください。
電話料金の明細書を調べる
毎月の電話料金の明細書を確認すれば、どの回線を使用しているか判断できます。通信会社から届く料金明細書には、使用された「通信サービス」や「回線の種類」が記載されているためです。
もし料金明細書に「INS」と記載があれば、デジタル回線を利用していることになります。明細書はWebから確認できるものも多いので、回線がアナログかどうか調べてみましょう。
114に電話する
自社がアナログ回線かを調べたいときに、114に電話をして問い合わせる方法があります。114とは、NTT東日本及びNTT西日本が提供している自動音声サービスの1つで、相手が通話中かを調べることが本来の目的です。
この114に電話をかけると、流れるアナウンスの違いでアナログかデジタルかを判断できます。自社の電話番号を調べるとアナウンスが流れるので「お待たせしました。お調べの…」といった音声であればアナログ回線です。
また「お調べしましたが確認できません」と流れれば、デジタル回線となります。他にも、NTT東日本が提供する代表的な番号には、電話の新設の相談ができる「116」災害の安否確認をする「171」があるので、気になる方は活用してみてください。
電話機の周辺機器を確認する
電話機が他の通信機器に接続されているかを調べることで、アナログ電話回線を使用しているかが分かります。周辺機器のラベルに「ISDN」と書いてあればデジタル回線で「ADSL」はアナログ回線です。
また本体の電話機の他に、モデムなどの通信機器が見当たらない場合は、アナログ回線の可能性が高いでしょう。
アナログ電話以外の3つの固定回線
固定回線の導入にあたって「どれが最適か分からない」とお悩みになるのではないでしょうか。
そこで、アナログ電話以外の以下3つの固定回線を紹介します。
- ISDN回線
- IP回線
- ひかり電話
これらの固定回線を比較して、自社に最適な回線を見つけてください。
ISDN回線
ISDN回線はアナログ回線と同様に、銅線を利用して通話を行う回線です。回線そのものは同じですが、データの変換方式に違いがあります。
アナログ回線は、糸電話のように音声を直接銅線にのせて相手に送信するのが特徴です。一方でISDN回線は、音声を0と1のデータに変換し、デジタル化した信号を銅線にのせて送信します。
音声データをデジタル化することで、盗聴を防ぎ情報が漏れにくくなるメリットがあります。盗聴の手法は電気信号を利用して盗む傾向にあるため、ISDN回線のデジタル信号による情報はキャッチしにくいためです。ビジネスシーンにおいては、社内電話の盗聴や個人情報などの情報漏洩のリスクを下げることができます。
IP電話
IP電話はプロバイダが提供するインターネット回線を使用し、通話を行う固定回線です。音声を「パケット」と呼ばれるデータ単位に分割し、ネットワーク上を経由して電話をかけられます。
通信業者によってはサービス内容や料金が異なりますが、アナログ回線よりも通話料金が安くなるのが特徴です。同じ通信業者でのIP電話同士の通話であれば、通常無料となる場合があります。
IP電話はコストの低減にはつながりますが、ひかり電話に比べると通話品質はやや劣ります。利用目的や予算などを考慮して、適切な固定回線を選択することが重要です。
ひかり電話
光回線は、光ファイバーケーブルを利用した固定回線の一種です。高速伝送ができる光の特性を利用して、大容量のデータ通信を可能にします。
さらに、ひかり電話には以下のメリットがあります。
- 同じ電話サービス同士の場合、通話料が安くなる場合がある
- 電話加入権を購入する必要がない
- これまでの電話番号を引き継げる
ひかり電話はインターネットとセットで利用すると基本料金のコストダウンが期待できるため、光回線をこれから導入する、あるいは導入済みで、アナログ電話を使っている企業におすすめです。また、プランによっては、全拠点ひかり電話に統一することで拠点間の通話料が無料になる場合がございますので、拠点間での通話が多い企業におすすめです。
ひかり電話を利用するには、NTT東日本が提供する「フレッツ光」に契約することが利用条件となります。
ビジネスフォンの契約をするならアナログ電話回線よりフレッツ光がおすすめ
アナログ電話とは、銅線に音声をのせて通話をする固定回線です。回線を瞬断する数で番号を認識する「ダイヤル式」と、数字を音で認識する「プッシュ式」の2つのタイプがあります。
アナログ電話は「通信障害に強い」というメリットがありますが、1回線につき1通話のみのため費用が割高になるなどのデメリットもございます。アナログ回線以外の固定回線は、以下のとおりです。
- ISDN回線
- IP電話
- ひかり電話
なかでも現在主流になっているのは、NTT東日本が提供する「ひかり電話」です。フレッツ光の回線を使う電話回線で、電話・インターネット・FAXなどの機能が利用できます。さまざまなプランが用意されているので、固定回線をお探しの企業担当者の方はぜひチェックしてみてください。
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