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ハイブリッドクラウドとは?基本情報からメリット・デメリットを解説

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「ハイブリッドクラウドとはどんなものですか?」

「ハイブリッドクラウドは普通のクラウドと何が違うのですか?」

ハイブリッドクラウドとは、

  • パブリッククラウド(複数の企業が共有するクラウドサーバー)
  • プライベートクラウド(自社専用のクラウドサーバー)
  • 物理サーバー

など、異なるサーバーやサービスを組み合わせて使うクラウドのことです。

異なるサーバーを組み合わせることで、それぞれの持つメリットを活かしつつ、デメリットをカバーすることができる、いわば「いいとこどり」のクラウドサービスです。

それぞれのサーバーのいいとこどりであるハイブリッドクラウドですが、その反面、システムの管理が複雑になる、運用方法が難しいなどのデメリットもあります。

そのため、ハイブリッドクラウドについてきちんと理解せずに導入してしまうと、管理が難しく使い勝手の悪いクラウドになってしまうといった失敗をしてしまうことがあるのです。

そこで、この記事では、ハイブリッドクラウドの導入を検討するなら押さえておくべき以下のポイントについて解説します。

    • ハイブリッドクラウドとは
    • ハイブリッドクラウドのメリット
    • ハイブリッドクラウドのデメリット
    • ハイブリッドクラウドの導入がおすすめの企業
    • ハイブリッドクラウドの導入をおすすめできない企業
    • ハイブリッドクラウド導入の流れ
    • ハイブリッドクラウドの導入で実績のある会社3選

上記の内容を確認しておくことで、ハイブリッドクラウドについて深く理解でき、自社にハイブリッドクラウドを導入すべきかどうか判断することができるようになります。

クラウド導入を成功させるためにも、まずはハイブリッドクラウドについて、メリットやデメリットなどのポイントを理解しておきましょう。

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1.ハイブリッドクラウドとは

ハイブリッドクラウドとは、簡単に言うと

  • パブリッククラウド(複数の企業が共有するクラウドサーバー)
  • プライベートクラウド(自社専用のクラウドサーバー)
  • 物理サーバー

といった異なるサーバーを組み合わせて使うクラウドのことです。

それぞれのサービスの良い点を組み合わせて、弱点をカバーすることができる、「いいとこどり」ができるクラウドとして注目を集めています。

ハイブリッドクラウドについて理解するために、まずはこの章で

  • ハイブリッドクラウドとはなにか
  • ハイブリッドクラウドの導入事例
  • ハイブリッドクラウド市場が拡大している理由
  • マルチクラウドとの違い

について紹介していきます。

1-1.ハイブリッドクラウドとは?

ハイブリッドクラウドについて理解するために、まずはハイブリッドクラウドとは何かということについて紹介していきましょう。

ハイブリッドクラウドとは、先ほども紹介したように、異なる複数のサーバー、サービスを組み合わせて利用するクラウドのことです。

ハイブリッドクラウドで利用するサーバーには、それぞれ次のような特徴と、メリットとデメリットがあります。

  • 横にスクロールします
特徴 メリット デメリット
パブリッククラウド
  • 複数の企業で共有する
  • クラウドサーバー
  • コストが低い
  • 拡張性に優れている
  • セキュリティが低い
プライベートクラウド
  • 自社専用
  • クラウドサーバー
  • セキュリティが高い
  • カスタマイズしやすい
  • コストが高い
物理サーバー
(オンプレミス)

  • 自社にサーバーを
  • 置いてデータを管理
  • セキュリティが高い
  • コストが高い
  • 管理の手間がかかる

パブリッククラウドは、コストが低く拡張性に優れていますが、複数の企業と一緒に利用するためセキュリティ面で不安があります。

プライベートクラウドや物理サーバーは、セキュリティが高いのがメリットですが、その分コストや管理の手間がかかるといったデメリットがあるのです。

ハイブリッドクラウドでは、

  • 機密性の高い情報(顧客情報、個人情報など)はプライベートクラウドや物理サーバー
  • 機密性の低い情報(サイトに公開する情報、毎日更新する営業日報など)はパブリッククラウド

というように、データの機密性や性質によってサーバーを使い分けます。

サーバーを使い分けることで、それぞれのサーバーのよいところを組み合わせ、弱点をカバーし合うことができるのです。

そのため、現在ではクラウド導入時に、パブリッククラウドまたはプライベートクラウドだけを導入するのではなく、必要に応じて組み合わせるハイブリッドクラウドが主流となってきているのです。

今後、2021年から2026年までの5年間で年平均成長率17.6%市場が拡大されるという予想もあります。

参考:ハイブリッドクラウドの世界市場:業界動向、市場シェア・規模・成長率・機会および予測(2021年~2026年)

1-2.ハイブリッドクラウドの導入事例

ハイブリッドクラウドはどのように活用できるのかを理解するために、ハイブリッドクラウドの導入事例を見ていきましょう。

1-2-1.【顧客管理システム(CRM)のためのハイブリッドクラウド導入事例】
  • 横にスクロールします
業種 自動車製造・販売会社
ハイブリッドクラウドを導入した理由
  • 顧客管理システム(CRM)でデータを保管するため
ハイブリッドクラウドで
解決したい問題

  • 顧客管理システム(CRM)サーバーの容量が上限ギリギリ
  • 容量を追加するとコストが想定よりも高くなってしまう
ハイブリッドクラウドの
具体的な活用法
  • SalesforceとAWSを組み合わせる
  • 顧客とのコミュニケーションログの一部はAWS上に保存
ハイブリッドクラウドを導入した結果
  • 顧客管理システム(CRM)のコストを削減できた

自動車製造および販売業を行うA社では、顧客管理システム(CRM)として、Salesforceを導入することになりました。

しかし、必要となる顧客とのコミュニケーションログ約800万件を、Salesforceのサーバーに格納してしまうと、サーバーの容量がほぼいっぱいになってしまうことがわかりました。

Salesforceのサーバー容量を追加購入することも出来ますが、コスト面で予定よりも高くなってしまいます。

そこで利用したのがSalesforceとAWSを組み合わせたハイブリッドクラウドです。

800万件のデータのうち、たまにしか見ない約300万件のデータはAWSに保存し、必要な時に呼び出す仕組みを取り入れたことで、コストを抑えることができただけでなく、今後データが増えた時にも対応できる余裕を持たせることが可能になりました。

1-2-2.【基幹システムをハイブリッドクラウドで構築した事例】
  • 横にスクロールします
業種 石油・化学製造販売会社
ハイブリッドクラウドを導入した理由
  • 基幹システムの運用コスト削減と拡張性アップ
ハイブリッドクラウドで
解決したい問題
  • 現在の基幹システムの運用コストを削減したい
  • ハードウェア保守切れによるシステム更改を回避したい
ハイブリッドクラウドの
具体的な活用法
  • 最も重要なシステムのデータベースは物理サーバーに保存
  • それ以外のデータはパブリッククラウドを利用する
ハイブリッドクラウドを導入した結果
  • システム運用コストを30%削減できた

石油・化学製造販売を行うB社では、物理サーバーで運用していた基幹システムの運用コストを削減するため、ハイブリッドクラウドを導入しました。

重要なデータベースは物理サーバー上でセキュアな環境を整えつつ、毎日必要となる生産管理データや販売管理データなどはパブリッククラウド上に保存するようにしました。

この結果、システムの運用コストを30%削減することに成功しました。

また、物理サーバーではハードウェアが保守切れした場合、システムの更改が必要でしたが、ハイブリッドクラウド化したことで、保守切れの影響を受けずにシステムを使い続けることができるようになり、手間も減らすことができたのです。

クラウド化したことで、今後ビジネスが拡大したときや、不採算部門を縮小する時などにも柔軟に対応が可能となり、より使いやすい基幹システムとなりました。

1-3.マルチクラウドとの違い

ハイブリッドクラウドと同じように、複数のサーバー、クラウドを利用するクラウド利用のスタイルとして「マルチクラウド」があります。

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドとの一番大きな違いは、

  • ハイブリッドクラウドはひとつのシステムの中で違うクラウドやサーバーを組み合わせて使う
  • マルチクラウドは異なる複数のクラウドを併用して使う

ということです。

ハイブリッドクラウドは、例えば顧客管理システムや基幹システムといった、業務を行う上で必要なひと

つのシステムの中で、パブリッククラウド、プライベートクラウド、物理サーバーを組み合わせて利用します。

パブリッククラウド、プライベートクラウド、物理サーバーに保存されたそれぞれのデータは統合されて、相互接続しなくてはなりません。

それに対してマルチクラウドは、異なるクラウドサービスを、それぞれの使い道に合わせて併用して利用する形です。

例えば情報収集はAWS、分析はazureといったように、その目的に合わせて最適なクラウドを選択して利用します。

それぞれのクラウドには相互接続は必要ありません。

どちらを選べばいいかは利用目的や状況、コストによって異なります。

一般的には相互接続が必要ない分、ハイブリッドクラウドよりもマルチクラウドの方が導入コストが低くなります。

最初はマルチクラウドで導入したクラウドシステムを、その後ハイブリッドクラウドに移行することも可能です。

まずは自社にどんなクラウド環境が必要かを見極めてから、目的に合わせたクラウド環境を整えていくと良いでしょう。

2.ハイブリッドクラウドのメリット

ひとつのクラウドを利用するのではなく、ハイブリッドクラウドを導入するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

ハイブリッドクラウドを導入するメリットは次の3つです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

2-1.セキュリティが高くなる

ハイブリッドクラウドを導入するメリットの1つめは、セキュリティが高くなるということです。

パブリッククラウドはコストが安く、拡張性が高いというメリットがありますが、複数の企業で一緒に利用するためセキュリティが低いというデメリットがあります。

そのため、顧客データなど機密性の高いデータを取り扱うには不安が残ってしまうのです。

その点、ハイブリッドクラウドでは、機密性の高いデータは、セキュリティが高いプライベートクラウドや自社の物理サーバーに保存することで、セキュリティを高くすることが可能です。

重要なデータはなるべくセキュアな環境に置きたい場合は、ハイブリッドクラウドを利用するのがおすすめなのです。

2-2.コストダウンできる

ハイブリッドクラウドを導入するメリットの2つめは、コストダウンすることができるということです。

セキュリティの高いプライベートクラウドや物理サーバーは、コストが高くなってしまうというデメリットがあります。

ハイブリッドクラウドでは、機密性の高いデータのみ、プライベートクラウドや物理サーバーを利用し、機密性の低いデータはパブリッククラウドを利用することで、システム全体のコストを下げることが可能です。

パブリッククラウドのみを使用する場合よりはコストは上がりますが、物理サーバーやプライベートクラウドだけを使うよりもコストが下がります。

  • 横にスクロールします
コスト セキュリティ
プライベートクラウド
物理サーバ

×

パブリッククラウド

×

ハイブリッドクラウド

セキュリティレベルに応じたクラウドの使い分けをすることで、コストパフォーマンスが高いシステムを導入することができるのは、良いとこどりのハイブリッドクラウドのメリットなのです。

2-3.リスクの分散ができる

ハイブリッドクラウドを導入するメリットの3つめは、リスクの分散ができるという点です。

例えば災害が起きた場合や、マルウェア感染が起きてしまった場合、ひとつのクラウドサービスや自社サーバーだけを利用しているケースではすべてのデータが失われてしまう恐れがあります。

しかし、ハイブリッドクラウドでは、データがそれぞれの機密性などに応じて別の場所に保管されています。

災害時やマルウェア感染時でも、別のクラウドに保存されていたデータは無事であるため、復旧が早くなるというメリットがあるのです。

3.ハイブリッドクラウドのデメリット

ハイブリッドクラウドは「いいとこどり」のクラウドですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

ハイブリッドクラウドを導入するときに起こるデメリットは次の2つです。

それぞれ詳しくみていきましょう。

3-1.システムが複雑になり運用・管理が難しい

ハイブリッドクラウドを導入するデメリットは、システムが複雑になる分、運用・管理が難しくなるという点です。

ハイブリッドクラウドでは、複数のクラウドや物理サーバーを組み合わせて利用します。

その分、ひとつのクラウドだけを利用する場合よりもシステムは複雑になってしまうのです。

また、複数のクラウドを管理しなくてはならない分だけ、管理項目も増えてしまいます。

運用・管理にかかる手間が増えてしまうというのはハイブリッドクラウドのデメリットです。

3-2.それぞれの環境に詳しい担当者が必要

ハイブリッドクラウドを導入するデメリットの2つめは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、物理サーバー、それぞれの環境に詳しい担当者が必要になるという点です。

ハイブリッドクラウドでは、ひとつのシステムで複数のクラウドや物理サーバーを組み合わせているため、それぞれの環境に詳しい担当者がいなくては運用・管理を行うことができません。

パブリッククラウドの場合、トラブルの対応はクラウドサービス提供事業者が行いますが、自社のシステム担当にもある程度のクラウドについての知識は求められます。

プライベートクラウドや自社サーバーの場合は、トラブル時の対応は自社の担当者が行わなくてはならないため、さらに詳しい知識が必要です。

ハイブリッドクラウドを適切に運用・管理していくには、担当者の専門知識が必要となってくるため、システム管理の人材が少ない中小企業の場合は難しくなってしまうというのもデメリットなのです。

4.ハイブリッドクラウドは基本的にはすべての企業におすすめ

ハイブリッドクラウドは、基本的にはクラウド導入を考えるすべての企業におすすめです。

なぜならハイブリッドクラウドは、きちんと用途や自社の状況に合わせた導入ができれば、低コストでセキュリティの高いクラウド環境を構築することができるからです。

  • パブリッククラウドは、コストが安く拡張性が高い分、セキュリティが低い
  • プライベートクラウドや物理サーバーはセキュリティが高い分、コストが高く拡張性に乏しい

といったそれぞれの持つ弱点をカバーし合うことで、より使い勝手がよくコストパフォーマンスが高いクラウド環境を導入することができます。

  • 横にスクロールします
ハイブリッド
クラウド
プライベート
クラウド
パブリック
クラウド
物理サーバー
コスト

×

×

セキュリティ

×

拡張性


(パブリッククラウドで拡張可能)


(作業が必要)


(簡単に容量を追加できる

×
(サーバー機器などが必要)

運用の手間

×

ひとつのクラウドサービスや、物理サーバーだけでは、コスト面とセキュリティ、拡張性をすべて揃えることは不可能です。

今後、クラウド導入を進めていく上で、ハイブリッドクラウドはよりよいクラウド環境を求めるなら、必ずおすすめできるものなのです。

5.ハイブリッドクラウドを導入しないほうがいい企業はある?

ハイブリッドクラウドは基本的にはほとんどの企業におすすめできますが、一部導入がおすすめできない企業もあります。

ハイブリッドクラウドがおすすめできない企業は

    • 自社サーバーまたはプライベートクラウドだけで問題なく運用できる
    • 取り扱うデータ量が少なく今後も増えない

企業です。

なぜなら、取り扱うデータが少なく、自社サーバーやプライベートクラウドだけで運用できている場合、ハイブリッドクラウド導入の必要性が乏しいからです。

機密情報がない企業というのはありませんが、保管すべきデータが少なく、機密情報を含めたほとんどのデータが、自社サーバーやプライベートクラウドなどセキュリティの高い環境に置くことができているのであれば、さらに容量を増やす必要がありません。

今後、必要となるデータ容量が増える見込みがなければ、現在よりもコストが高くなることもないため、ハイブリッドクラウドを導入してコスト削減を目指すこともないのです。

ただし、基幹システムや営業支援システムなど企業の成長に必要となるシステム導入をする場合は、多くのデータが必要となります。

また、現在増えているテレワークを進めていくには、自社サーバーからクラウドへの移行が必要となる場合もあります。

自社にハイブリッドクラウドの導入が必要なのか、必要でないのかを迷った場合は、クラウド導入支援サービスなどを利用し、専門家に自社の環境や状況について相談すると良いでしょう。

6.ハイブリッドクラウド導入の流れ

ハイブリットクラウドを導入する場合、次のような流れで進めていきます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

6-1.導入するシステムに必要なデータを明確にする

まず初めに行うのは、ハイブリッドクラウドが必要になりそうなシステムについて、どんなデータが必要なのかという点を明確にするということです。

例えば顧客管理システムの場合では、

    • 顧客の基本情報(会社名、所在地)
    • 担当者名・連絡先
    • 商談履歴
    • コミュニケーションログ(送ったダイレクトメールやメールなどの履歴)
    • 取引履歴
    • 会計履歴(見積もりや請求履歴)

といったようなデータが必要になります。

ひとつのシステムを利用するのに、どんな種類のデータが必要で、それぞれどれくらいの量があるのかを洗い出していきましょう。

6-2.データを機密性や容量の変動によって仕訳する

システムに必要なデータが明確になったら、次はそれぞれのデータを機密性や容量の変動によって、パブリッククラウド、プライべートクラウド、物理サーバーのそれぞれどこに入れるかを仕訳します。

例えば顧客管理システムの場合では

    • 顧客の個人情報など機密性が高い情報はプライベートクラウドや物理サーバー
    • コミュニケーションログや商談履歴など機密性が低く容量が変動しやすい情報はパブリッククラウド

というように、機密性、容量が変わりやすいか、といった観点で分けていきましょう。

6-3.それぞれのデータに最適なクラウドサービスを選ぶ

データについて仕訳ができたら、それぞれに合わせた最適なクラウドサービスを選びましょう。

容量が増えることが見込まれるデータに関しては、拡張性が高くコストが安く抑えられるパブリッククラウドを選ぶのがおすすめです。

機密性が高いデータに関しては、セキュリティが高いプライベートクラウドや、自社サーバーでの運用を行います。

また、ハイブリッドクラウドでは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、自社サーバーを相互接続する必要があります。

それぞれのデータ共有が可能なクラウドサービスを選ぶことも大切です。

それぞれのデータに最適なクラウドサービスがどれかわからない、データ共有ができるかがわかりにくいといった場合は、クラウド導入支援サービスを利用し、専門家に相談の上選ぶのがよいでしょう。

7.ハイブリッドクラウドの導入で実績のある会社3選

ハイブリッドクラウドはそれぞれのクラウドサービスの「良いとこどり」ができる分、パブリッククラウド、プライベートクラウド、自社サーバーそれぞれの知識が必要となり、導入が難しいというデメリットがあります。

そんな時、役立つのがクラウド導入支援サービスです。

クラウド導入支援サービスでは、クラウドについての知識が豊富な専門家が、それぞれの企業の状況に合ったクラウドサービスを選び、導入の支援を行ってくれます。

自社のシステム担当者だけではハイブリッドクラウドの導入が不安な場合は、クラウド導入支援サービスの利用がおすすめです。

しかし、ハイブリッドクラウドの導入をどの会社に任せればいいのかがわからなくては、安心して支援サービスを利用することができません。

そこでこの章では、ハイブリッドクラウドの導入に実績のあるクラウド導入支援事業者を3社紹介します。

7-1.NTT東日本

NTT東日本では、AWS、Microsoft Azureなどの導入サポートに加えて、フレッツ網などを使ったネットワーク構築まで一元化してお任せすることが可能です。

クラウドソリューション資料はこちらよりダウンロードできます。

他のクラウド導入支援サービスでは、クラウドの導入サポートのみとなっていますが、ネットワーク構築までお任せできるのはNTT東日本ならではの魅力です。

まずはどんな目的でクラウドを導入するのか、システム構築の目的から要件を確認した上で、ネットワークからクラウドまで一元化した提案してくれます。

自社サーバー(オンプレミス)とクラウドを結ぶネットワークや、セキュリティ対策まで、しっかりとサポートしてもらえるのです。

導入時の初期コストだけでなく、運用コストまで含めて最もコストパフォーマンスが高い組み合わせをご提案できるため、コストダウンを図りたい方にも自信をもっておすすめできます。

さらにクラウド環境の構築や、運用保守まですべてサポートすることが可能です。

クラウド導入後は、24時間365日の運用・管理サポートもあり、面倒なハイブリッドクラウドの運用を任せることも可能です。

NTT東日本のクラウド導入・支援サービスについてはこちらをご覧ください。

7-2.NEC

NECは独自のクラウドサービス「NEC Cloud System」と、他社クラウドサービスを組み合わせたハイブリッドクラウド導入の支援サポートを行っています。

自社サーバー(オンプレミス)やハイブリッドクラウドの統合運用機能を標準装備したクラウド基盤サービスだけでなく、アプリケーションの開発・実行・運用を効率化するためのサービスを提供してくれるため、ハイブリッドクラウド導入のすべてを任せることが可能です。

例えば、NECのクラウドサービスと、AWS、Microsoft Azure、Salesforceを組み合わせ、最適なハイブリッドクラウドを設計してくれます。

NECのハイブリッドクラウド導入サポートについてはこちらをご覧ください。

7-3.IBM

IBMはハイブリッドクラウド構築のためのコンサルティングサービスを行っています。

これからクラウド構築を行う企業に向けてのクラウド戦略立案サービスに加えて、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境のためのセキュリティ対策ツールを提供しており、よりセキュアなハイブリッドクラウドを実現することが可能です。

IBMのハイブリッドクラウド構築サポートについてはこちらをご覧ください。

8.まとめ

今回は、ハイブリッドクラウドについて、メリット、デメリット、マルチクラウドの違いについて紹介しました。

最後に要点をまとめて振り返ってみましょう。

ハイブリッドクラウドとは、ひとつのシステムを使う上で、セキュリティが高いプライベートクラウドまたは物理サーバー(オンプレミス)と、コストが安いパブリッククラウドを組み合わせて利用するクラウドのことです。

異なるクラウドを組み合わせることで、

  • セキュリティが高くなる
  • コストダウンできる
  • リスクの分散ができる

といったメリットがあります。

  • システムが複雑になり運用が難しい
  • それぞれの環境に詳しい担当者が必要

といったデメリットもありますが、それぞれの持つ弱点をカバーし合うことで、より使い勝手がよくコストパフォーマンスが高いクラウド環境を導入することができるのは、ハイブリッドクラウドだけです。

NTT東日本のクラウド導入・運用for AWS/Microsoft Azure を利用し、コストとセキュリティを両立した御社に最適なハイブリッドクラウド環境をせひ導入してください。

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