- 建築部門の一般従業員には、基本的にデスクトップパソコンを貸与しており、メール確認等のパソコン操作は帰社後に行っている状況だった
- 営業・工事担当者は重いカタログや設計図面を常に持ち歩く必要があり、忘れた場合の対応策もなかった
CASE STUDY
メール確認も帰社後だった状況から一転、クラウド型VDI導入で現場でも業務が可能になった事例
クラウド移行で失敗しないためのお役立ち導入事例8選
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資料はこちらよりダウンロードできますので、併せてご確認ください。
業種 | 建築業、不動産管理業、木製品等の卸・小売業 |
---|---|
従業員数 | 55名 |
本社所在地 | 東京都江東区 |
主な事業内容 |
建築事業 不動産管理事業 木製品販売事業 |
ホームページ | https://www.haseman.co.jp |
導入サービス | おまかせクラウドVDI |
クラウド利用サービス | Azure Virtual Desktop |
サービス導入時期 | 2021年10月 |
ご担当者さま | 財務部 課長 宝利 竜也さま |
おまかせクラウドVDIは、2024年3月31日をもってサービスを終了しました。
クラウドVDIについては、クラウド導入・運用サービスにて同様のサービスを提供します。
- 営業担当から構築・運用部門まで、一気通貫で完結するワンストップ体制
- 顧客目線の真摯な対応
- 他社と比較したイニシャルコストの安さ
- 業務上Microsoft365の利用が欠かせず、コストの観点からVDIもMicrosoft社のAVD(Azure Virtual Desktop)に統一したかった
- 社内でしか行えなかった事務作業を出先で完結できる環境が実現した
- 現場監督が週末にまとめて行っていた発注業務がオンタイムで可能になった
- 大量の資料やサンプルが手元に無くても、画面を通して顧客に案内できるようになった
クラウド型VDIを導入することで、社内でしか事務作業を行えなかった建設部門の営業・工事担当者にリモートワーク環境を提供された株式会社長谷萬さま(以下、「長谷萬さま」といいます。)の事例をご紹介します。
今回は、宝利 竜也さまにお話をお伺いしました。
NTT東日本による「クラウドVDIの検討お役立ちマニュアルとパンフレット」はこちらよりダウンロードできます。併せてご確認ください。
1. ご相談前の課題と背景
建築部門の一般従業員には、基本的にデスクトップパソコンを貸与しており、メール確認等のパソコン操作は帰社後に行っている状況だった
クラウド型VDIを導入する以前の当社の方針として、基本的に従業員には業種を問わずデスクトップパソコンを貸与していました。
当時は東京近郊の現場が多かったこともあり、「日中現場にて業者打ち合わせ・工事の進捗を確認し、夕方には(江東区の)会社に戻ってきて事務作業をすればよい」というスタンスだったこともあり、担当者はメールも現場では確認できない状況でした。
その一方で千葉県の房総半島や、神奈川県、山梨県といった遠方の現場も徐々に増えてきたため、事務作業のために会社に戻ることが難しい場合が多く見られるようになっていました。
営業・工事担当者は設計図面や重いカタログを常に持ち歩く必要があり、忘れた場合の対応策もなかった
現場や客先で使用する資料についても、営業・工事担当者が持ち歩かなければなりませんでした。
設計図面は印刷して紙で持っていくしかないですし、重いカタログやカーテン・壁紙のサンプルを抱えて客先に出向く必要もありました。
そのような資料を忘れてしまった場合に、すぐに対応できないということも課題となっていました。
(宝利さま)
NTT東日本ではクラウド導入に関するご相談を承っております。こちらよりお気軽にご相談ください。
2. クラウド型VDI・Azureを選んだ理由
建設部門では特に営業・工事面でのメリットが大きく、業界の潮流的にも機が熟したタイミングだった
クラウド型VDIの導入を決意した理由
“営業面でのメリットと建設業界全体の潮流”
これまでのクラウド型VDIは、コスト面やセキュリティ面から、手の届かないものというイメージでしたが、近年、これらが解消されつつあるということで、当社では、建設部門において採用を検討することになりました。
設計の段階では、お客さまに対し、画面を通して建造物のビジュアルをプレゼンテーションできるなど、営業面でのメリットが特に大きいと判断してクラウド型VDIの導入に踏み切りました。
印刷した図面やサンプルが手元にない場合も、ノートパソコンの画面をお見せすればよいので、資料を忘れた際の対応策としても一役担えると考えました。
また、建設業界の潮流的にも機が熟したタイミングだったと思います。
当社の別事業である木材業界では、デジタル化が進んでおらず、未だに電話とファックスが主流という状況にありますが、今回クラウド型VDIを導入した建設・建築業界は、新規参入が激しいという背景もあり、さまざまなICTツールが登場しています。そういった業界の流れを汲み取り、当社では手始めに建設部門においてクラウド型VDIの利用に踏み切ることにしました。
Azureを選んだ理由
“コスト面での懸念が小さかったから”
クラウドの中でもMicrosoftAzure(以下、「Azure」といいます。)を選んだ理由は、コスト面での懸念が小さかったからです。
業務上、WordやExcel、Powerpointが使えるMicrosoft365は欠かせません。
コストをきちんと試算したわけではありませんが、他のクラウドサービス上でMicrosoft365を利用できるVDIを構築すると、ライセンス料とクラウドサービスの利用料が積み重なって割高になる印象がありました。
それならクラウドサービスもMicrosoft社のAzureに統一して、AVD(Azure Virtual Desktop)を利用した方がよいのでは、と考えたのです。
そのような理由からAzure、AVDを選択し、NTT東日本さまにもその意向を汲んでいただきました。
(宝利 さま)
3. NTT東日本を選んだ理由
営業担当から構築・運用部門まで、一気通貫で完結するワンストップ体制だった
NTT東日本さまをパートナーとして選定した一番の理由は、ワンストップな体制だったことです。
他の業者さまでは、直接やり取りをするところとは別に実動部隊が存在するということが、お話しする中で見えてきました。
ただ、やり取りする先と実働部隊が分断されているというのは、トラブルが起こった時のことを考えると正直不安でした。
その点、NTT東日本さまは、営業担当の方も、実際に構築・運用をされる方も在籍するワンストップな体制だというところで安心できました。
実際、ご相談した内容は社内で共有されているようで、お話が滞ったりすることもこれまでにありません。
ICT業界も動きが激しいですから、安心して長いお付き合いをするなら、そういったワンストップな体制が整備されているNTT東日本さまにお願いしたいと考えました。
顧客目線の真摯な対応をしてもらえた
顧客目線で対応してくれるというところも強く感じますね。
最終的に当社の判断でMicrosoft AzureのAVDを採用することになりましたが、NTT東日本さまからのご提案では他のクラウドサービスも選択肢として挙がっていました。
その中で当社が「Microsoft Azureでいこう」と決断したわけですが、その決断に対して、例えば「こちらのクラウドサービスの方が簡単ですよ」といったことを一度も言われたことはありません。当社の判断を尊重して、真摯に進めてもらえました。
そういう風に、お客さまの立場に立って親身に対応してくれるというのは、嬉しいところですね。
イニシャルコストが他社と比較して桁違いに安かった
NTT東日本さまは、特にイニシャルコストについては、桁違いでリーズナブルでした。
そもそも、導入のコンサルティングも含めて、大きな額の初期費用がかかってもおかしくないと考えていましたし、実際に他社さまにいただいた見積りでも、想定していたくらいの初期コストが必要ということでした。
ただ、NTT東日本さまでは、それこそゼロが一つ少なく、見積もりを取った中でも一番リーズナブルな印象です。
(宝利 さま)
【構成図】
NTT東日本ではクラウド導入に関するご相談を承っております。こちらよりお気軽にご相談ください。
4.クラウド導入後の成果
現場でもオンタイムで事務作業が可能になり、顧客に柔軟な案内ができるようになった
成果①社内でしか行えなかった事務作業を出先で完結できる環境が実現した
クラウド型VDIを介して社内の共有フォルダにアクセスできるので、事務所以外の場所でも会社と同じように事務作業ができるようになった。
成果②現場監督が週末にまとめて行っていた発注業務がオンタイムで可能になった
事務所以外の場所で基幹システムへの入力・登録作業が行えるようになり、必要に応じてすぐ発注が行えるようになった。
成果③大量の資料やサンプルが手元になくても顧客への案内ができるようになった
顧客にノートパソコンの画面で資料データを見せながら、案内を行えるようになった。
クラウド型VDIの導入後、3つの成果が出ています。
社内でしか行えなかった事務作業を出先で完結できる環境が実現した
NTT東日本さまには、単にクラウド型VDIを構築するだけでなく、「どのようにVDIを使いたいか」をヒアリングしてもらって、社内の共有フォルダにもアクセスできるようにネットワークの構築も含めて対応していただきました。
結果として、現場に居ながら、会社と同じように事務作業を行える環境が整いました。
これまではメールも会社に来ないと確認できませんでしたから、そのような状態を考えれば、出先で業務を完結できるスタイルが実現したのは非常に大きいです。
従業員からも、「社外で業務ができるようになってよかった」という声が上がっています。
現場監督がまとめて行っていた発注業務がオンタイムで可能になった
工事の現場監督目線で言いますと、発注業務もやりやすくなっています。
現場で必要なものを注文するための発注業務は、どうしても現場監督の判断に頼らざるを得ません。ただ、発注にあたり社内の基幹システムへの入力・登録、発注書の印刷、ファックス送信、といった事務処理が必要です。
今までは、それを現場監督が会社に戻って、まとめて行うという状況でした。
クラウド型VDIを導入してからは、基幹システムへの発注内容の入力・登録を現場で行えるようになったので、発注業務は、ほぼオンタイムでできるようになりました。
大量の資料やサンプルが手元になくても顧客への案内ができるようになった
これまで営業担当者は、重いカタログやサンプルを両手に抱えて顧客への案内に出向いていましたが、クラウド型VDIの導入によって、そういった負担も少なからず軽減できています。ノートパソコンの画面を見せながら説明できますので。
さらに現場でも、施主の方がいらっしゃった際に、完成予想図やレイアウトについて分かりやすくご案内できるようになりました。
「ここはどういうレイアウトでしたかね?」とか「今どのあたりを作っているのです?」ということを尋ねられた時にも、パソコン画面で資料をお見せしながらスムーズに対応できるようになっています。
(宝利 さま )
5. クラウド型VDIを導入し、今後挑戦していきたいこと
BCP(事業継続計画)対策として社内資源のクラウド化をめざしている
今後は、社内資源のクラウド化をめざしています。
まずは、共有フォルダとしてNASで管理しているデータについて、クラウド上へ保管していくことを、直近の目標として考えております。
そして近い将来、可能な限り全ての従業員にクラウド型VDIを利用してもらって、全社的にシンクライアント化をめざしていきたいです。
なぜこうしたクラウド化を目指しているかというと、やはりBCP(事業継続計画)対策ですね。
江東区という土地柄、水害を起因したトラブルにより、データを消失するようなリスクへの備えは重要ですし、「停電が発生したら何もできない」という状況は払拭しておかなければいけません。
そういったリスクへの対策として、データや業務基盤をクラウドにも置いておきたいと考えています。
少なくとも江東区の社屋に依存することなく事業を運用できるような体制の整備に取り組んでいるところです。
(宝利 さま )
6. これから取り組む方へのアドバイス
NTT東日本さまを頼ってリスクを恐れず取り組む
これからクラウド型VDIを導入される方に言いたいのは、「NTT東日本さまを頼れば大丈夫ですよ」ということですね。
関心や必要性があるなら、NTT東日本さまを頼って、リスクを恐れずクラウド型VDIを使ってみてほしいと思います。
正直、クラウド型VDIにしたからといって、トラブルやセキュリティ上のリスクを完全にゼロにするのは難しいと思いますが、低減させることはできます。
例えば当社では、持ち歩けるノートパソコンにはVDI環境にしかアクセスできないような設定を施しています。Web閲覧に関しても、Zoomのみ許可するというかなり強固な設定状況です。
ノートパソコンを持ち回るというリスクはあるかもしれませんが、ただそのノートパソコン自体にはデータを置いていないという状態です。
そういった安全性の担保の仕方もありますし、恐れることなくNTT東日本さまと共に取り組んでみてください。
(宝利 さま )
7. おわりに
クラウド型VDIを検討されている方は、NTT東日本へご相談ください
長谷萬さまでは、クラウド型VDIの導入により、建設部門の営業・工事担当者へのリモートワーク環境の提供が実現し、以下の課題が解消されました。
- メール確認も帰社後に行っている状況だった
- 営業・工事担当者は重いカタログや設計図面を常に持ち歩く必要があり、忘れた場合の対応策もなかった
あなたの会社でも、かつての長谷萬さまと同じように、社内でしか業務を行えなかったり、お客さまに対して柔軟に資料の提示・案内をできていないという課題にお悩みではありませんか?
NTT東日本では、そのようにお悩みのお客さまへ向けて、クラウド型仮想デスクトップ設定・運用サポートサービス『おまかせクラウドVDI』を提供しております。
ご要望や状況に応じたクラウド型VDIを提案・構築し、お客さま企業におけるリモートワーク環境の整備を徹底的にサポートいたします。
- 現場や自宅でも業務ができる環境を構築したい
- リモートワーク環境を整備したいが、情報セキュリティは担保したい
- そもそも自社にクラウド型VDIが適しているかどうか知りたい
このようにお悩みの方・疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にNTT東日本にお問い合わせください。
NTT東日本のクラウド導入に興味を持った方はこちらへ
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- 文中記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべて2022年8月時点(インタビュー時点)のものです。
- 事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
おまかせクラウドVDIは、2024年3月31日をもってサービスを終了しました。
クラウドVDIについては、クラウド導入・運用サービスにて同様のサービスを提供します。
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