CASE STUDY

セキュアな仮想デスクトップ環境で、実践的データ活用を。金融機関と共催したデータサイエンティスト向けインターンシップ

クラウド移行で失敗しないためのお役立ち導入事例8選

~150以上の導入を支援したNTT東日本が紹介!~

資料はこちらよりダウンロードできますので、併せてご確認ください。

株式会社金融エンジニアリング・グループ

業種 ITサービス業
従業員数 72名(2024年4月現在)
本社所在地 東京都中央区
主な事業内容 数理統計・機械学習・金融業務知識に基づくデータ分析、数理モデル構築、これらに基づくコンサルティング業務
ホームページ https://www.feg.co.jp別ウィンドウで開きます
導入サービス
クラウド利用サービス Amazon Web Services(AWS)別ウィンドウで開きます
サービス導入時期 2024年7月~
ご担当者さま 執行役員 コンサルティング本部 副本部長
管理本部 副本部長
塩谷 周久さま
クラウド導入前の課題
  • 20万件の顧客データを安全にインターンシップ参加者に提供できる環境を実現したい
  • 社内にはクラウド環境を構築するノウハウがなかった
  • インターンシップの開催期間が迫っている中、お客さまの情報セキュリティ基準をクリアする必要があった
NTT東日本を選んだ理由
  • 短期間かつ大きくない規模の案件でも相談できたこと
  • 他社の提案と比べても低コストだった
  • お客さまの情報セキュリティチェックシートも問題なくクリアできた
取り組み後の効果
  • スケジュール・要求通りにクラウド上に仮想デスクトップ環境を構築
  • 浮いたリソースで、その他のインターンシップ業務に取り組むことができた
  • 情報セキュリティのトラブル・インシデントが起きずにインターンシップを終了できた

データサイエンス黎明期である1989年に創業し、データサイエンス業界をリードする株式会社金融エンジニアリング・グループ。データ分析に基づく、定量的かつ客観的事実を重視した業務コンサルティングを手掛ける同社では、データサイエンティスト職の採用活動の一環として地方銀行と共催するインターンシップを実施しました。そのプログラムにおいて、実際の顧客データを安全にデータ分析できる環境を求め、この度NTT東日本とお取り組みさせていただきました。

インターンシップ開催の背景にあった課題やNTT東日本を選定いただいた理由、そして得られた成果について、同社執行役員を務める塩谷さまにお話を伺いました。

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

1. ご相談前の課題と背景

データサイエンスのプロ集団が開催した、実践的でリアルなインターンシップ

私たち金融エンジニアリング・グループは、創業の1989年からデータサイエンスに取り組んでおり、金融データ領域とデータサイエンス領域においてはいわゆる“老舗”の企業になります。社名にもある通り、主に金融機関のお客さまへサービスを提供しており、たとえば無担保ローンや住宅ローンの初期審査モデルの構築、モデルモニタリングからポートフォリオ評価、また効率的な顧客アプローチのためのニーズモデルの構築など、高度なデータ分析技術を駆使しながら幅広くご支援しています。

70名前後の社員が在籍しており、うち半数の職種はデータサイエンティストです。そのため新卒・中途を問わず、採用活動でデータサイエンティストを継続して採用していくことは重要なミッションのひとつだと捉えています。

そこで今回の取り組みでは、地方銀行のお客さまと弊社が共催し、データサイエンティスト職を志望する学部生と大学院生に向けたデータ分析合同インターンシップを実施しました。データ分析の経験がある学部生と大学院生の合計11名が国内各地から参加し、チームを組んでオンラインコミュニケーションツールを活用しながらリモートでプログラムに取り組むという形式です。

開催期間は夏休みに設定し、個人が特定されないように処理された実際の顧客データを用いて、弊社が普段から取り組んでいるマイカーローンニーズモデルの構築と、そこからキャンペーンの試算・提案に取り組んでいただきました。より具体的には、過去にマイカーローンを申し込んだ顧客と申し込まなかった顧客のデータ(預金残高や入金額、ローンの保有や銀行アプリの利用有無などの情報)をもとに、ローンのニーズ確率を算出するモデルを構築するというプログラムです。

誰もが利用できるオープンデータではなく、実際の金融機関が保有するデータを活用することで、インターンシップ参加者により実践的でリアルな経験を積んでもらうことができます。ただその一方で課題に浮上していたのが、20万件の顧客データを外部へいっさい漏えいすることなくインターンシップ参加者に提供できる環境を、いかに構築するかでした。インターンシップ参加者は全国から集まり、リモートで参加するため、専用のパソコンを物理的に渡すことはできません。

そこでインターンシップ参加者に提供するセキュアなデータ分析環境を開発することを検討したのですが、オンプレミス環境が主流である弊社にとってはクラウド環境のノウハウはとても乏しいという現実がありました。もちろんクラウド環境で分析をすること自体はあるのですが、お客さまに用意いただいたクラウド環境を使用することがほとんどです。そうした状況で、お客さまから求められる高い情報セキュリティ要件を満たしたクラウド環境を、インターンシップが始まるまでに構築するのは難しいと判断し、クラウドの専門家を頼るべきとの判断に至りました。(塩谷さま)

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

2. NTT東日本を選んだ理由

決め手はコストと開発スケジュール。大企業でも低コスト化、スピーディな開発体制を実現

「クラウド環境」「データ分析」「導入実績」といったキーワードで検索していたところ、NTT東日本さまのサービスサイトにたどり着きました。サービスサイト内のコンテンツでは、特に導入事例を拝見し「過去にどのような実績があるのか」「大企業の案件しか手掛けていないイメージがあるが、実際はどうなのか」を確認したことを覚えています。導入事例では、弊社規模の案件、むしろ弊社よりも規模が小さいような案件も手掛けていることを知り、一安心してざっくりとした見積もりを作成していただきました。

複数の企業それぞれにご提案とお見積りをいただきましたが、NTT東日本さまからご提案いただいたクラウド上で仮想デスクトップ環境を構築し、その環境内で全国のインターンシップ参加者がデータ分析を行なうというプランが、最もコストを抑えられていました。さらに正式なご依頼から納品までのスケジュールも他社提案と比べて最も短く、インターンシップ開催まで充分間に合うスケジュールを実現できたことも評価されています。

今回はスポットの案件であったこともあり、フルマネージドのAmazon WorkSpacesを活用するとご提案いただいたのですが、情報セキュリティ面が心配でした。そこでお客さまの情報セキュリティ部門によるチェックとヒアリングの時間を設け、そこにNTT東日本さまの担当者にも同席いただきました。情報セキュリティチェックシートのすべての項目で問題がなく、スムーズに稟議を通すことができています。(塩谷さま)

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

3. クラウド・AWS導入の流れ

情報セキュリティ上のトラブルやインシデントはなし。想定どおりの仕様とスケジュールで構築

NTT東日本さまからの提案を受け、仮想デスクトップ環境の構築にAWSを採用しました。最も重要な要素であった、セキュアなクラウド環境を実現できることが決め手となり、お客さまからも理解を得ています。

仮想デスクトップ環境の構築に着手いただいたのは7月末で、そこから約1ヶ月かけて開発を進めていただきました。要件定義通りにオンスケジュールで進行し、インターンシップ開始日には問題なくインターンシップ参加者に仮想デスクトップ環境を提供できています。インターンシップ参加者はそこからチームでデータ分析を進めていきましたが、情報セキュリティ上のトラブルやインシデントは発生していません。

具体的には、Pythonの対話型実行環境であるJupyter Notebookを備えた「Amazon SageMaker ノートブックインスタンス」を、Amazon WorkSpaces上に構築いただいております。また、今回は短期間のインターンシップということもあり、データの格納先は最も安価だったAmazon S3を採用いただきました。データ自体はテーブルデータでサイズは大きくないため、データ分析の度にダウンロードし、ノートブック上で処理してJupyter Notebookを使用してグラフを作成したり、Microsoft PowerPoint上に分析結果と報告をまとめたりと、とてもシンプルな構成です。

情報セキュリティ対策としては、監査ログやデータのアクセスログを収集し、何か異常な動きを検出すると管理者である私へアラートメールが届く設定を行いました。(塩谷さま)

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

4. クラウド・AWS導入後の成果

自力の構築では、何倍ものコストがかかっていた。プロジェクト全体で安心感が得られた

スケジュール通り、要求通りにクラウド上に仮想デスクトップ環境を構築いただいたこと、問題なくインターンシップ参加者がデータ分析を行えたこと、そして情報セキュリティのトラブルが起きずに無事インターンシップ期間が終了したことが、最も大きな成果です。インターンシップ最終日もリモートで地方から参加したインターンシップ参加者もいたのですが、プログラムにはまったく問題がなかったです。住んでいる場所に縛られず、データサイエンスに興味を持つ学部生と大学院生にアプローチできたことも今回の狙い通りでした。

もしNTT東日本さまにご依頼した仮想デスクトップ環境を、弊社の開発チームが構築しようとしても、情報セキュリティチェックを満たしているかどうかの検証を含めて相当な時間とコストがかかっていたはずです。特に構築コストは、今回の何倍もかかっていたと思います。私自身のリソースも、インフラ部分にあまり割く必要がなくなり、インターンシップ参加者のケアやお客さまとの調整などに投下できました。

もうひとつの成果は「安心感」を得られたことです。お客さまに「インフラはNTT東日本さまが担当します」と伝えたところ、やはり安心したように感じました。実際にその後の情報セキュリティチェックシートにも真摯にご対応いただいています。弊社にとってもNTT東日本さまの存在は安心感につながりました。クラウド環境に対する不明点があれば迅速かつ的確にご回答いただけましたし、お願いして良かったです。(塩谷さま)

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

5. クラウドを導入し、今後挑戦していきたいこと

オンプレミス環境が主流のデータサイエンスでも、案件に応じて柔軟にクラウドを活用したい

弊社のビジネスモデル上、メインの事業ではなかなかクラウド環境へ移行するのは簡単ではありません。お客さまである金融機関も、情報セキュリティ対策や安全面の観点からまだまだオンプレミス環境でデータを蓄積していますし、そうしたデータをお預かりしてデータサイエンスに取り組む弊社もお客さまの環境に合わせる必要があります。しかし、今回のインターンシッププログラムのように、スポットでスピード感が求められるプロジェクトには、クラウドを活用する余地があると思います。(塩谷さま)

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

6. これから取り組む方へのアドバイス

大企業ゆえにレスポンスのスピードや費用に不安があったものの、実際は異なっていた

正直なところ、「NTT東日本さまは大企業なのでレスポンスは早くないだろう」「費用もお高いのだろう」と思っていました。しかし実際に問い合わせてみるとすぐにご連絡いただき、お見積りも他社より安いものでした。今回のインターンシップ案件のように決して大きくない、短期間の案件でも手を抜かずに丁寧にご対応いただけました。

最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、一歩踏み出して相談してみると、一気にプロジェクトは前に進むと思います。(塩谷さま)

クラウドVDIの導入に関するご相談はこちらから承っております!

7. おわりに

仮想デスクトップ環境の導入を検討されている方は、NTT東日本へご相談ください

株式会社金融エンジニアリング・グループさまでは、短期間のインターンシップ実施にあたって、セキュアな環境で自由に重要なデータを分析できる環境を求めて、AWSと仮想デスクトップ環境を導入されました。遠隔地で働く社員にも重要なデータを、安心して分析できる環境を構築したいと悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

NTT東日本なら、仮想デスクトップ環境の導入はもちろん、クラウド活用やリモートワーク環境の構築といった幅広いご相談もお受けしています。クラウド環境の構築から保守・管理だけでなく、事業の課題にあわせたサービス導入まで対応できるため、お客さまに最適なサービスをワンストップでご提供することも可能です。

重要なデータを扱いつつ、安全なリモートワーク環境を整えたい

上記のようにお悩みなら、まずはNTT東日本にご相談ください。

  • 文中記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべて2025年2月時点(インタビュー時点)のものです。
  • 事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。
  • Amazon Web Services(AWS)、Amazon WorkSpaces、Amazon SageMaker ノートブックインスタンス、Amazon S3は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

無料ダウンロード

自社のクラウド導入に必要な知識、ポイントを
このに総まとめ!

あなたはクラウド化の
何の情報を知りたいですか?

  • そもそも自社は本当にクラウド化すべき?オンプレとクラウドの違いは?
  • 【AWS・Azure・Google Cloud】
    どれが自社に最もマッチするの?
  • 情シス担当者の負荷を減らしてコストを軽減するクラウド化のポイントは?
  • 自社のクラウド導入を実現するまでの具体的な流れ・検討する順番は?

初めての自社クラウド導入、
わからないことが多く困ってしまいますよね。

NTT東日本では
そんなあなたにクラウド導入に必要な情報を

1冊の冊子にまとめました!

クラウド化のポイントを知らずに導入を進めると、以下のような事になってしまうことも・・・

  • システムインフラの維持にかかるトータルコストがあまり変わらない。。
  • 情シス担当者の負担が減らない。。
  • セキュリティ性・速度など、クラウド期待する効果を十分に享受できない。。
理想的なクラウド環境を実現するためにも、
最低限の4つのポイントを
抑えておきたいところです。
  • そもそも”クラウド化”とは?
    その本質的なメリット・デメリット
  • 自社にとって
    最適なクラウド環境構築のポイント
  • コストを抑えるため
    具体的なコツ
  • 既存環境からスムーズにクラウド化
    実現するためのロードマップ

など、この1冊だけで自社のクラウド化のポイントが簡単に理解できます。
またNTT東日本でクラウド化を実現し
問題を解決した事例や、
導入サポートサービスも掲載しているので、
ぜひダウンロードして読んでみてください。

クラウドのわからない・
面倒でお困りのあなたへ

クラウドのご相談できます!
無料オンライン相談窓口

NTT東日本なら貴社のクラウド導入設計から
ネットワーク環境構築・セキュリティ・運用まで
”ワンストップ支援”が可能です!

NTT東日本が選ばれる5つの理由

  • クラウド導入を
    0からワンストップでサポート可能!
  • 全体最適におけるコスト効率・業務効率の改善
    中立的にご提案
  • クラウド環境に問題がないか、
    第3者目線でチェック
    してもらいたい
  • 安心の24時間・365日の対応・保守
  • NTT東日本が保有する豊富なサービスの組み合わせで
    ”課題解決”と”コスト軽減”を両立

特に以下に当てはまる方はお気軽に
ご相談ください。

  • さまざまな種類やクラウド提供事業者があってどれが自社に適切かわからない
  • オンプレミスのままがよいのか、クラウド移行すべきなのか、迷っている
  • オンプレミスとクラウド移行した際のコスト比較を行いたい
  • AWSとAzure、どちらのクラウドが自社に適切かわからない
  • クラウド環境に問題がないか、第3者目線でチェックしてもらいたい
  • クラウド利用中、ネットワークの速度が遅くて業務に支障がでている

クラウドを熟知するプロが、クラウド導入におけるお客さまのLAN 環境や接続ネットワーク、
クラウドサービスまでトータルにお客さまのお悩みや課題の解決をサポートします。

ページ上部へ戻る

相談無料!プロが中立的にアドバイスいたします

クラウド・AWS・Azureでお困りの方はお気軽にご相談ください。