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もっと知りたい!電話関連コラム

メタル回線とは? 今後どうなる? 光回線と比較

電話回線は現在、さまざまな種類が増えてきています。そこでこの記事では、従来のメタル回線と現在通信回線の主流となっている光回線と比較しながら、どのような特徴があるのか、それぞれのメリットやデメリットを解説します。

近年はデジタル技術が発達し、モバイル・ブロードバンドの普及が進む中、働き方も変化しつつあります。電話対応をより便利にするサービスも紹介しますので、通信回線の移行を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

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イメージ:メタル回線とは? 今後どうなる? 光回線と比較

電話回線で使われるメタル回線とは?

電話で使われる音声データを伝えるための回線には、「メタル回線」や「光ファイバー回線」といった種類があります。このうちメタル回線は、その名のとおり銅線を使って音声データを伝える仕組みが取られており、代表的なのはアナログ回線やデジタル回線です。とくに、これまでアナログ回線で電話を使ってきた人がインターネットも使えるようにしたい場合、メタル回線は便利です。

データ通信で使う周波数と音声通話で使う周波数は基本的に異なります。しかし、メタル回線だとすでにある回線をそのまま使って、電話の音声通話のみならず、同時にインターネットでのデータ通信もできるため、手間やコストがかかりにくいのが利点です。

ただし、メタル回線にもデメリットがあります。電話局から離れた場所でメタル回線を使う場合、伝送の減衰が大きくなり、音声が途中で切れたりかすれたりといった品質低下が起きるおそれがあります。

メタル回線と光回線の比較

メタル回線は、光ファイバーが誕生する前に登場しました。光ファイバーを使った光回線との主な違いとしては「通信ケーブル」と「データ伝達方法」が挙げられます。

メタル回線は銅線のケーブルを使って伝送する一方で、光回線は光ファイバーケーブルを用います。データ伝達方法については、メタル回線では銅線で直接音声データを伝送するのに対し、光回線は一般的な電気信号ではなく、光を点滅させることでデータ通信を行うのが特徴です。そのため、光回線は周りの環境に左右されることなく安定した通信を実現できます。もちろん電話局からの距離も関係なく、大容量のデータを扱う場合、あるいは長距離間での高速通信をしたい場合にはぴったりです。

アナログ回線やメタル回線は廃止? 今後どうなる?

今後、技術の進化によって社会ではますますデジタル化が進み、発達していくと予測できます。ここでは、かつて主流となっていたアナログ回線をふくむメタル回線は、今後どうなるのかについて解説します。現在メタル回線を使っている場合、影響をあらかじめ把握したうえで、適切な対策を講じるようにしましょう。

2024年から固定電話がIP網へ移行

NTT東日本やNTT西日本では、2024年1月から固定電話回線をIP網(インターネット接続で音声通話ができるネットワーク)に切り替え、移行させることを発表しました。この背景にはいくつかの要因が考えられます。

まず、スマートフォンなどモバイル・ブロードバンドによる通信が普及し、コミュニケーションの方法が多様化している一方で、固定電話の加入数が減っていることです。総務省が2022年3月にまとめた「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第3四半期(12月末))」では、固定電話加入数の推移がグラフ化されています。これを見ると、2016年3月に5,585万件だった加入数が、2021年12月には5,213万件と、約370万件減少していることが分かります。
(参照:https://www.soumu.go.jp/main_content/000799828.pdf 16P)

さらに、音声電話のために用いられている「公衆交換電話網(PSTN)」の設備(中継交換機・信号交換機)の維持が2025年頃に限界を迎えることもあり、IP網への移行が進められています。

IP網移行後もメタル回線は使用可能

固定電話回線がインターネット接続によるIP網へ移行すると、メタル回線は使えなくなるのかといった疑問が出てきます。しかし答えはノーで、移行した後もメタル回線は継続利用が可能です。つまり、今使っている電話機や電話番号が使えなくなるわけではありません。

IP網への移行が控えているため、今の電話が使えなくなると不安をあおり、光回線への切り替えをしつこく勧誘されるケースが確認されています。そのため国民生活センターでは、こうした悪徳業者の手口について広く注意喚起を行っています。
(参照:https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20220426_1.html

メタル回線から光回線に切り替えるメリット

IP網移行でもメタル回線がなくなるわけではないものの、光回線を契約するとどのようなメリットがあるのかも気になるところです。ここでは、これから光回線を契約する場合や切り替えた場合におすすめできる、3つのポイントについて解説します。

初期費用やランニングコストが安い

まず、これからアナログ回線で電話回線を契約する場合、基本的に「電話加入権」という権利を購入する必要があります。これはNTTに電話回線を新規開設するとき、あらかじめ電柱や交換機などの準備にかかる金額であり、「施設設置負担金」と呼ばれることもあります。

現在もアナログ回線で契約しようとすれば、39,600円(税込み)を支払わなければなりません。一方光回線の場合、電話加入権は不要です。そのため初期費用を抑えられるのが大きなメリットです。

(参照:https://web116.jp/shop/annai/sin/sinki_00.html

さらに、アナログ回線での電話料金は距離によって変わります。とくに長距離間での通話は高くなるため、注意が必要です。しかし光回線の場合、距離にかかわらず通話料金は一律となっています。月々のランニングコストがリーズナブルな点も魅力です。

今までと同じ電話番号が使える

従来使ってきたメタル回線からIP網移行も見据えて、光回線へ切り替える場合、電話番号が必ず変わってしまうと勘違いされるケースも少なくありません。

基本的に、光回線に切り替えてもメタル回線時代と同じ固定電話番号を使えるため安心です。ただし、電話を設置する場所を変更する場合などでは、やむを得ず変更せざるを得ないこともあります。気になる人は、契約前に確認してみましょう。

クリアな音質で通話ができる

銅線で音声データを伝送するメタル回線は、どうしてもその性質上、伝送スピードが遅くなりがちです。先に述べたように、電話局との距離も関係するため、離れていると音声品質の低下も否めません。

その点、光ファイバー回線を使った光回線は、圧倒的に伝送スピードが向上しています。つまりメタル回線と比べて音質がクリアに聞こえるのがメリットです。電話局との距離、あるいは周辺の建物などによる影響を受けにくいため、音質の劣化を防げます。とくに仕事上で使用する場合、よい通信品質は相手からも好印象を持ってもらいやすくなります。

メタル回線から光回線に切り替えるデメリット

光回線は、メタル回線と比べて優れている点は多くあるものの、契約前に注意しておきたいポイントもいくつかあります。ここでは主なデメリットについて3つ紹介します。

電話利用時は、光回線を契約する必要がある

光ファイバーケーブルを使った「ひかり電話」は、まず光回線を契約するところからスタートします。光回線の契約をしなければ、ひかり電話は使えません。

光回線を新たに契約し、電話を使えるようにするには回線工事が必要です。工事日程は即日や翌日にできるといったことはほとんどなく、基本的に数日以上は待たなければなりません。もちろん工事費用もかかるため、時間やコストの負担はあらかじめ認識しておく必要があります。

停電の際に電話が使えない

メタル回線は銅線ケーブルそのものが通電しています。そのため、たとえ停電などが起きたとしても通話自体は問題なく継続できるのが特長です。

しかし、光ファイバーケーブルを使ったひかり電話は、インターネットのルーターを通して利用します。ルーターは電源から電気を調達して稼働しているため、停電時などで電源が落ちてしまうと、電話も使えません。そのため、どのような緊急時でも電話を必ず使いたいといった場合には、慎重に検討する必要があります。

かけられない電話番号も存在する

3つめのデメリットとして、どの電話番号もかけられるわけではないといった点が挙げられます。

たとえば、0170番(伝言ダイヤル)や114番(お話し中調べ)など、一部の電話番号へは電話がかけられません。しかし、伝言ダイヤルでも171番(災害用伝言ダイヤル)へは接続できるほか、緊急時に必要な110番や119番、0120(フリーダイヤル)なども電話可能です。
(参照:https://flets.com/hikaridenwa/use/access.html

一般的に使用頻度が高いと思われる電話番号には問題なくつながるため、未対応となっている番号に電話する機会がなければ、大きなデメリットにはならないと考えられます。

「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」で電話対応をより便利に

イメージ:「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」で電話対応をより便利に

アナログ回線の電話からひかり電話への移行を検討するなら、「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」がおすすめです。

近年はテレワークが普及し、会社にかかってきた電話を自宅でも受けたいといったニーズは少なくありません。ひかりクラウド電話 for Webex Callingなら、高額なコストをかけてオフィス内にPBXを設置しなくても済みます。インターネット接続環境を整えるだけでデバイスや場所などを問わず、会社の電話番号で対応可能です。

さらに、Webexはオンライン会議ツールとしても広く使われており、電話とセットにすることでコミュニケーションの一元化も実現できます。電話の機能がインターネット上のクラウドに集結されており、内線の数を増減させるのも設定は簡単です。導入や運用がシンプルで分かりやすいため、テレワークのみならず、オフィスのフリーアドレス化にもおすすめできます。

まとめ

電話回線にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあるため、自社のニーズに合わせて選ぶことが大切です。とくに、オフィスへかかってきた電話をテレワーク先や出先でも直接受け取れるようにしたいといった場合は、ひかりクラウド電話を選んでみるのもよい選択になります。

ひかりクラウド電話なら、Webexの会議システムと連携させ、オンライン会議、電話、チャットなどを一元管理できる「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」もおすすめです。ぜひこの機に導入をご検討ください。

  • Webex Callingに設定した固定電話番号は既存のビジネスフォンで利用できません。現在ご利用いただいているオフィスの電話番号を本サービスに移行するか、新たな固定電話番号の取得が必要です。
  • 「Webex by Cisco」、および「Webex」は、Cisco Systems,Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における商標登録または商標です。
  • 「Webex Calling」はCisco Systems, Inc.が提供するサービスの名称です。

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