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IP電話と固定電話の3つの違い!メリット・デメリットとおすすめな企業の条件を解説
企業で導入する電話には、IP電話や固定電話などさまざまな種類があります。「自社が導入するにはどちらが向いているのか」と悩まれる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、IP電話と固定電話の特徴や違い、メリット・デメリットについて紹介します。自社にIP電話と固定電話のどちらが向いているかが理解できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。
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IP電話と固定電話の概要を解説
企業で内線などに利用される機会の多いIP電話と、家庭でも使われる固定電話には、どのような特徴があるのでしょうか。それぞれの特徴を理解することで、自社に合う電話の選び方が分かるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
IP電話とは
IP電話はインターネット回線でつなぐ電話です。サービスを提供しているのは、プロバイダ事業者です。受話器から入ってきた声を、インターネット回線でやり取りできるデジタル信号に変換することで、音声をやり取りします。音声だけでなくビデオ通話が可能なので、遠方にいるメンバーを集めてのリモート会議など便利に使えます。
固定電話とは
固定電話は、アナログ回線を使った電話サービスを指すことが多いです。アナログ回線には「プッシュ回線」と「ダイヤル回線」があります。プッシュ回線とは、電話番号を押した時の「ピッ」という音の周波数で発信する方式です。ダイヤル回線とは、ダイヤルを回したときに発生する電流の強さを区別して発信します。昔ながらの黒電話には、ダイヤル回線が採用されていました。
一方で、インターネット回線を使った固定電話もあります。他にもさまざまな種類があり、インターネット回線を使うIP電話も固定電話のカテゴリーに分類されます。
IP電話と固定電話の3つの違い
IP電話と固定電話には、利用する回線だけでなく以下のような3つの違いがあります。
- 料金
- 通話の品質
- 電話番号
ここでは、アナログ回線を使った固定電話とIP電話を比較しています。この章では、これらの違いについて詳しく解説します。
料金
アナログ回線を利用した固定電話をご利用いただく場合、初期費用の施設設置負担金のお支払いを伴う「加入電話」または、お支払いが不要な「加入電話・ライトプラン」への申し込みが必要です。
「加入電話・ライトプラン」は施設設置負担金はかかりませんが、月々の回線使用料が「加入電話」よりも若干高くなります※1。
また、NTT東日本では2024年1月から県内・県間通話の料金が全国一律※2となりました。
インターネット回線を利用するIP電話も、距離によって料金が変わることはありません。ご利用にはプロバイダ契約とIP電話に対応した機器が必要です。
- ※1 新規ご加入の際は、契約料・施設設置負担金・工事費などの初期費用がかかります。
参照元:NTT東日本新規ご加入時等の料金 - ※2 携帯電話等への通話料金は異なります。
すでにインターネットを利用している場合、導入費用は固定電話の方が高くなることが多いです。アナログ回線を新しく導入する際に、工事費用が必要になるためです。
通話の品質
通話の品質は、通話専用の回線を利用する固定電話の方が優れています。IP電話ではインターネット回線を使うため、通話品質は電波状況に左右されます。そのため、インターネット回線が混雑したり障害が発生したりしたときには、通話が途切れてしまったりつながらなくなったりするでしょう。
電話番号
固定電話の電話番号は、市外局番から始まる10桁の番号です。例えば、東京なら「03」大阪なら「06」から始まるため、受信側は番号を見て「どの地域から電話がかかっているか」が分かります。
IP電話の電話番号には「050」で始まる番号と、番号なしでかけられる通話があります。番号なしでかけられる通話は、LINE電話やSkypeなどです。また、IP電話にもプロバイダによっては、固定電話のように市外局番から始まる番号が取得できます。しかし、一部のプロバイダでは対応していないので注意しましょう。
- ※「LINE」はLINE株式会社の商標または登録商標であり、同社が提供するサービスです。
- ※「Skype」はMicrosoft グループ会社の商標または登録商標であり、同社が提供するサービスです。
IP電話を選ぶメリット・デメリット
IP電話には、インターネット回線の特性に由来するメリットやデメリットがあります。メリットやデメリットを参考にして、自社に合わせた電話選びに役立ててみてください。
メリット
IP電話には、以下のような3つのメリットがあります。
- 導入費など初期費用や通話料金が抑えられる場合がある
- システムやアプリケーションと連携しやすい
- 人数の増減に対応しやすい
インターネット回線を引いている場合は配線工事が不要になるため、固定電話よりも初期費用が抑えられる場合があります。またパソコンなどを端末として通話に利用できるため、電話機の購入も必須ではありません。
また、インターネット回線を使うため、アナログ回線を利用した固定電話よりも通話料金を抑えられることが多いです。機種によっては電話とコンピューターを連動させて、着信元の顧客情報をパソコンの画面に表示させることで、スムーズに対応できるメリットもあります。インターネット回線を使用するIP電話は、回線の数の調整がしやすいことが特徴です。そのため、社員数が増減した際にも柔軟に対応できます。
デメリット
一方で、IP電話には以下のような3つのデメリットがあります。
- インターネット環境の選択が必要になる
- 緊急電話やフリーダイヤルにかけられない
- 停電すると使用できない
IP電話のインターネット回線を使用するという特性が、デメリットになる場合があります。IP電話の音声品質や安定性は、インターネット回線の種類に影響されます。そのため、品質を重視するなら高速回線を引いたり、使用する場所のインターネット環境をチェックしたりしましょう。
また、110や119などの緊急電話やフリーダイヤルに発信できないことにも注意が必要です。緊急時には個人のスマートフォンからかけるなど、対処法を確認しておきましょう。また、インターネット回線を使うIP電話は、停電すると使用できなくなります。取引先と連絡できなくなるため、対策しておく必要があります。
固定電話を選ぶメリット・デメリット
アナログ回線を使う固定電話は、インターネット回線を用いるIP電話と特性が異なります。この章では、固定電話の設置を選ぶメリットとデメリットについて紹介します。
メリット
社内に固定電話を設置することで、以下のような3つのメリットがあります。
- 手続きや管理に手間がかからない
- FAXが利用できる
- 社会的信用度が高まる
固定電話の番号があることで、会社を運営する際の手続きや管理がスムーズにできます。例えば、銀行など金融機関への融資申込や、法人用のクレジットカードを作成するときです。申込書類には、固定電話番号の記載が必要になる場合があります。
また、固定電話ではFAXでのやり取りが可能です。近年、さまざまな書類がデジタル化されていますが、発注や受注などの依頼をFAXで行う会社は多いです。
固定電話の番号を持っていることで、顧客や取引先からの信用度が高まります。会社のホームページやパンフレットに、市外局番から始まる番号を記載しておくことで、地域に根を張った会社であることをアピールできるでしょう。
デメリット
固定電話を選ぶ際には、以下の2つのデメリットにも着目しましょう。
- 導入時や解約時に工事が必要になる
- 移転すると電話番号が変わる
事業拡大などで新たに回線を導入する際や、支店を引き払って解約する際には、工事費用がかかります。
NTT東日本・NTT西日本の場合、電話の収容局が異なるエリアに会社を移転させると電話番号が変わります。その際には、電話番号を記載している会社のパンフレットやチラシを変更する必要があります。得意先にも電話番号が変わったことを、忘れずに伝える手間がかかります。
「IP電話と固定電話」おすすめな企業の条件
インターネット回線のIP電話とアナログ回線の固定電話、どちらが自社に向いているのか迷っている方もいらっしゃるでしょう。この章では、それぞれが向いている企業の条件について解説します。自社に導入する電話選びの参考にしてみてください。
【IP電話】導入に時間やコストをかけたくない
既に社内にインターネット回線を引いている場合には、派遣工事が必要でないことが多いIP電話がおすすめです。アナログ回線の導入が必要な固定電話は、工事に時間や費用がかかります。
遠方にある支店のメンバーと電話する機会が多い場合でも、距離によって料金が変わらないので安心してご利用いただけます。
また、近いうちに市外局番が変わるような遠方に本社や支店を移す予定がある場合にも、電話番号が変わらないIP電話を選ぶと良いでしょう。
【固定電話】市外局番から始まる電話番号が必要
営業の電話をかける機会が多いなら、電話番号が市外局番から始まる固定電話を選ぶと良いでしょう。市外局番から始まる電話番号なら、比較的受けてもらいやすくなります。
また、得意先とのやり取りでFAXを使う機会があったり、通話品質に安定性を求めたりする企業にもおすすめです。
固定電話を利用したい企業にもおすすめ「ひかりクラウド電話」の3つの特徴
この章では「ひかりクラウド電話」の3つの特徴について解説します。
- テレワーク端末を固定電話のように使える
- 機器を用意するコストを軽減できる
- 既存設備があれば設置工事不要で手間なく導入できる
NTT東日本の「ひかりクラウド電話」は、コミュニケーションツールである「Microsoft Teams」「WebexCalling」「MiiTel」「RING x LINK」に対応した、場所を問わず固定電話番号で発着信ができるサービスです。IP電話のように、パソコンなどのデバイスで通話したり、固定電話の番号で取引先に電話できます。また、NTT東日本のIP電話「ひかり電話」と「ひかり電話オフィスA(エース)」についても紹介するので、自社に電話を導入しようとお考えの方は参考にしてください。
テレワーク端末を固定電話のように使える
「Microsoft Teams」「Webex Calling」「Miitel」「RING x LINK」には、以下の4つの機能が備わっています。
- Web会議
- チャット
- 資料共通機能
- 固定電話の外線電話機能
固定電話の外線電話機能は、パソコンやスマートフォンなどのデバイスに導入することで、電話が可能です。
また、取引先からかかってくる電話を外出先やテレワーク先で受けたり、自社の電話番号で取引先に電話したりすることができます。取引先の電話に担当者が直接対応できるため、社内から引き継ぐ手間がいりません。また、テレワークで使用しているパソコンで通話ため、ヘッドセットなどを準備すれば電話機が必要なく、スペースを有効活用できるでしょう。
機器を用意するコストを軽減できる
「ひかりクラウド電話」では、パソコンやタブレット、スマートフォンで通話できるため、新たに電話機を準備するコストがかかりません。また「ひかり電話」や「ひかり電話オフィスA(エース)」では、現在お使いの電話機を引き続き使用できます。新しく電話機を導入した後の、管理や運用の手間がかからないことも魅力の1つです。
既存設備があれば設置工事不要で手間なく導入できる
現在「ひかり電話」の事業所向けIPサービスである「ひかり電話オフィスA(エース)」をご利用の企業さまなら、既存のパソコンなどのデバイスに「Microsoft Teams」「Webex Calling」「MiiTel」または「RING x LINK」を導入するだけで電話として使用できます。電話の設定変更はアプリケーションで完了するため、面倒な手続きは必要ありません。
「ひかり電話オフィスA(エース)」は、最大300チャネルの同時通話と、最大7,000番号が利用できるIP電話です。現在、使用している番号が引き継げるだけでなく、ナンバー・ディスプレイなどビジネスシーンに欠かせない機能が充実しています。
まとめ
IP電話と固定電話は、電話をつなげる回線の種類が違います。IP電話で使用されているのはインターネット回線、固定電話は主にアナログ回線です。IP電話は、導入費用や通話料金を抑えられるメリットがあり、固定電話は通話品質に優れています。また、電話番号が違うことも特徴です。
IP電話と固定電話には、それぞれメリットとデメリットがあるため、どちらが良いか考えながら自社に合う電話を選ぶ必要があるでしょう。
NTT東日本の「ひかりクラウド電話」は、外出先やテレワーク先から自社の電話番号で得意先に電話できます。また「ひかり電話」や「ひかり電話オフィスA(エース)」なら、既存の電話機を使えるため新しく導入する設備投資費用が必要ありません。自社の業務効率化にもつながるため、ぜひ導入をご検討ください。
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- ※「Microsoft Teams」は、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標、または商標です。
- ※「Webex Calling」はCisco Systems, Inc.が提供するサービスの名称です。
- ※「MiiTel」は、株式会社RevCommまたはその関連会社その他の一定の国における商標登録または商標です。
- ※「RING x LINK」は、NTTテクノクロス株式会社またはその関連会社その他の一定の国における商標登録または商標です。「RING x LINK」は、NTTテクノクロス株式会社が提供するサービスの名称です。
- ※「Microsoft Teams」、「Webex Calling」、「MiiTel」または「RING x LINK 」は、名称が変更される場合があります。最新情報は、各サービス事業者のホームページをご確認ください。
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