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もっと知りたい!電話関連コラム

ビジネスフォン主装置の失敗しない選び方3選!導入に必要な工事とPBXとの違いについて解説

オフィスの電話設備を整える方法として、ビジネスフォンやPBXの導入があります。どちらを導入する場合でも主装置と電話機の購入が必要です。主装置は端末接続台数や回線数によって種類が異なり、価格も違うことから選び方で悩む企業も少なくないでしょう。

そこで今回の記事では、ビジネスフォンの主装置について必要な工事や価格など導入の検討材料となる情報をまとめました。また、ビジネスフォンと同じ役割を果たすPBXとの違いについても詳しく解説しています。さらに近年登場したクラウドPBXについても紹介していますので、電話設備の導入の方はぜひ最後までお読みください。

ビジネスフォンの主装置について4項目で解説

イメージ:ビジネスフォンの主装置について4項目で解説

ビジネスフォンの主装置について以下の4項目で解説します。

  • 仕組み
  • 種類
  • 耐用年数
  • 価格

ビジネスフォンを導入するには、機器購入費や設置工事費など多額の初期費用がかかります。そのなかでも主装置は特に高額な機器であり、種類や導入方法によって価格が大幅に変わります。主装置についてよく理解し、自社に最適なビジネスフォンを導入するための検討材料にしましょう。

仕組み

ビジネスフォンは同じ番号を複数の電話機で使用できるのが大きな特徴です。主装置が外線と内線を制御し、各電話機に振り分けを行うことで複数の発着信を管理できます。主装置の中にはユニットと呼ばれる基板があり、内線・外線の設定やFAXなどほかの機器との接続を行います。ビジネスフォンが同時に複数の電話機を使用できるのは、主装置の頭脳となるユニットがあるからです。主装置は、ビジネスフォンを使用する際に必要不可欠な装置で、大きさによって同時に扱える電話機の数が異なります。

種類

主装置は、接続できる電話機の台数と回線数の数に応じて3つに分かれています。それぞれの接続可能な端末台数と、収容可能な回線数は以下のとおりです。

Sクラス

接続可能な電話端末台数=10台程度
収容可能な電話回線数=4回線(ISDN2回線・アナログ4回線)

Mクラス

接続可能な電話端末台数=30台程度
収容可能な電話回線数=12回線(ISDN6回線・アナログ12回線)

Lクラス

接続可能な電話端末台数=80台程度
収容可能な電話回線数=24回線(ISDN12回線・アナログ24回線)

事業規模や従業員数に合わせて、3つのクラスから選べます。主装置が大規模であるほど価格は高くなるため、必要な台数・回線数を見極めて最適なクラスを選択することが重要です。

耐用年数

主装置の法定耐用年数は、新品購入において6年と設定されています。ただし、こちらはあくまで税務上の資産としての価値を示す年数であり、必ずしも機器に不具合が起こる時期ではありません。6年を過ぎた主装置を中古で販売している店もあり、メンテナンスをきちんとしていれば問題なく使用できます。

法定耐用年数は新品購入時にのみ定められており、中古購入の主装置には設定されません。古くなればなるほど故障のリスクは高くなるため、中古購入の際は保管状況や年式などを十分にチェックしておくことが大切です。

価格

主装置単体の価格は、新品購入で1台あたり20万円〜と高額です。主装置につなぐ回線数や電話機端末数に応じて小さい順にS・M・Lと3つのクラスがあり、大きくなるにつれて価格が高くなります。中古で購入すれば、4〜7万円程度とかなり費用を抑えられます。

また、主装置は電話機と同じ機種でなければ使用できないため、セットで購入するのが前提です。接続する回線数や電話機の数が増えるほど価格も上昇するため、企業規模に合った主装置の見極めが重要です。

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ビジネスフォンの主装置選びの3つのポイント

イメージ:ビジネスフォンの主装置選びの3つのポイント

この章では、ビジネスフォンの主装置を選ぶポイントについて解説します。専門業者に一任するという方法もありますが、自社に合わないシステム構築が行われるとビジネスフォンの機能が発揮されにくくなるため、ここで紹介する3つのポイントは押さえておきましょう。

接続端末台数

ビジネスフォンの主装置は、利用する電話機の数や収容可能な電話回線数によって「S・M・L」のクラスに分けられます。現状の必要数を把握し、必要な回線数などを満たしている主装置のクラスを選ぶことが大切です。費用を抑えたいために企業規模に対して小さいクラスを選んでしまうと、顧客からの電話に出られず大事なビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。

主装置設置後に電話機の数や回線数の増減を行うとなると、再度設置工事が必要となり追加費用がかかります。そのため、将来的に事業拡大を予定している場合は、拡張時に備えて主装置の収容数に余裕を持たせておくことも必要です。現状把握はもちろんのこと、将来を見据えて業務がスムーズに行える数をしっかりと見極めましょう。

外線数

外線数は「S・M・L」の3クラスで、最大収容数が異なります。

  • Sクラス=4回線まで
  • Mクラス=12回線まで
  • Lクラス=24回線(Lクラスでは回線数増設が可能となるため、24回線以上の外線数が設定できる)

主装置は1度設置すると簡単に増減できないため、現状だけでなく将来を想定して選ぶことが大切です。ただし、収容数が大きくなるとその分価格も上がるため、予算と照らし合わせて企業にとって最適な主装置の決定が求められます。まずは現状の発着信数を調べて、対応可能な主装置の大きさを把握しましょう。そのうえで、将来的に事業拡大を想定して余裕のある主装置を選んでおくと、拡張にかかる費用や手間を省くことができます。

機能やカスタマイズ性

主装置には「ユニット」と呼ばれる性能を左右する基盤が収容されています。主なユニットは、以下のとおりです。

  • 電源ユニット
  • CPUユニット
  • 内線ユニット
  • 外線ユニット
  • 単独電話機ユニット
  • 拡張ユニット

内線と外線の管理や電話機とほかの機器との接続を可能にするなど、主装置がさまざまな役目を果たせるのはこれらのユニットが組み込まれているからです。企業の規模や事業内容に合わせてカスタマイズできるとより使いやすいですが、多くのユニットを組み合わせれば機能性も高くなるため必要なオプションの見極めが重要です。

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ビジネスフォン設置に必要な3つの工事

イメージ:ビジネスフォン設置に必要な3つの工事

ビジネスフォンを使用するためには設置工事などが必要です。そこで、ここではビジネスフォンを設置するための3つの工事について解説します。また、設置工事を行う場合は「工事担任者」の資格を持つ人が監督もしくは施行しなければなりません。資格を持たない人に任せてしまうと「電気通信事業法違反」となってしまいますので注意しましょう。

回線工事

電話機を設置する前に、電話回線を敷設する「回線工事」が必要です。引き込まれる電話回線を主装置に収容する工事で、対象となる電話回線は以下の4種類です。

  • アナログ回線
  • ISDN回線
  • ひかり電話回線
  • IP電話回線

新設設置や増設など現場の状況によって、工事内容が異なります。また、複数回の増設によって入り乱れた配線の整備や、不要になったビジネスフォンの撤去工事なども含まれます。

電話機設置工事

回線工事が完了したのち、必要な機器の設置工事を行います。主に以下の3つが、電話機設置工事に含まれます。

  • 交換機工事=引き込んだ電話回線を主装置に収容する
  • 電話配線工事=床や壁をモールで覆いながら這わせて、各電話機と主装置を繋ぐ
  • 電話機設置工事=各電話機の接続と設定を行う

また、引き込んだ電話回線を主装置に繋げる際は、コードが邪魔にならないように配線することが重要です。配線が露出していると、コードに引っかかって転倒する危険性や機器が落下し故障の原因となってしまいます。

主装置設定工事

主装置設定工事とは、主装置にビジネスフォンの機能設定を行うことを指します。ビジネスフォンの主装置は基本的にユニットが組まれていないため、初期状態では多くの機能が使えません。主なユニットと役割は、以下のとおりです。

  • 電源ユニット=電力を取り込み主装置全体に電力を供給する
  • 外線ユニット=外部との発着信を管理する
  • 内線ユニット=オフィス内における内線の管理・接続を行う
  • 単体電話機ユニット=FAXなどほかの機器と接続する
  • 拡張ユニット=外線・内線以外に必要な機能追加を可能にする

主装置設定工事によってこれらのユニットを実装し、電話機端末に接続されることでビジネスフォンの機能は十分に発揮されます。

ビジネスフォン主装置とPBXの3つの違い

イメージ:ビジネスフォン主装置とPBXの3つの違い

オフィスで使用される電話設備の総称としてPBXを含めて「ビジネスフォン」と表現することがありますが、機器として見た場合2つの装置は全く異なる存在です。ここでは混同されやすいビジネスフォン主装置とPBXの違いを3つの視点で解説します。

接続可能台数

ビジネスフォンは電話回線を利用してアナログ的に接続するため、繋げられる電話機の数に制限があります。デジタルが主流となるPBXでは数千台以上の電話機を接続できるうえ、複数の拠点をまとめて管理できるのが特徴です。

ビジネスフォンの接続可能台数は、多くて100台程度なので中小企業や小規模オフィス向けと言えるでしょう。また、100台というのはスペック上の数値であり、実際は50台程度が最大だと言われています。そのため、従業員数が多い企業や事業拠点が複数ある場合は、ビジネスフォンよりPBXの導入が向いています。

システムの安定性と耐久性

ビジネスフォンの主装置に実装されているCPUは1つのため、何らかのトラブルによりCPUが作動しなくなるとシステム自体がダウンし使用できなくなります。また、バッテリーの容量も少ないため停電時は3〜4時間ほどしか持たないと言われています。

一方で、PBXはCPUを複数実装していることから、片方がダウンしても問題なくシステムを起動させられるのが特徴です。一気に複数のCPUに不具合が生じる可能性は低いため、ビジネスフォンより安定性は高いと言えます。さらにPBXは内臓バッテリーの増設も可能で、停電時でも1日稼働できる容量を確保できます。

導入費用と運用コスト

ビジネスフォンの導入費用は高くても数百万円程度なのに対して、PBXは数百万以上の費用がかかります。また、運用コストとして通信費や保守管理費がかかり、さらにはバージョンアップ費用が不定期で必要となるなど、コスト面ではデメリットが多い印象です。

しかし、クラウドPBXはインターネット環境とパソコンがあれば初期費用を大幅に抑えることができ、高くても数十万円程度で導入できるメリットがあります。運用コストは数千円〜数万円ほど月額料金が必要ですが、通信費・保守管理費込みの料金となっている場合が多いので、予算に悩む企業でもPBXを検討できます。オフィスや店舗の電話でお悩みの方は、企業ごとに適したプラン・サービスを提供している「NTT東日本」へお気軽にご相談ください。

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クラウド型PBXとオンプレミス型PBXの違い

イメージ:クラウド型PBXとオンプレミス型PBXの違い

PBXには、オンプレミス型とクラウド型がありそれぞれ特徴が異なります。特別な機器を必要としないクラウド型に比べて、ネットワーク機器やサーバーなどの設備を揃えなくてはならないオンプレミス型は導入費用が高額です。しかし、セキュリティ面ではインターネットを利用しないオンプレミス型が優れています。自社内だけのネットワークで通話を行い、独自のセキュリティ対策を施すことができるため、外部からの攻撃を受けるリスクが少なく安心です。

ただし、オンプレミス型を利用する場合は、PBXと電話機を接続するための工事が必要となるので、設置工事費と導入までの時間がかかります。クラウド型は設置工事は必要ないため、初期費用を抑え導入までの期間も短いなど多くのメリットを感じられるでしょう。オフィスや店舗の電話をお考えの方で、できるだけ費用を抑えたい方はクラウドPBXについてよく分かる、こちらの資料をご覧ください。

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ビジネスフォンを導入する際は、費用や機能など総合的に比較検討しましょう

イメージ:ビジネスフォンを導入する際は、費用や機能など総合的に比較検討しましょう

オフィスや店舗における電話設備は、ビジネスフォンやPBXの導入を検討する企業が多いでしょう。ビジネスフォンは接続台数の制限があることから、中小企業や小規模オフィス向けとされています。PBXは数千台以上の接続が可能なため、大企業向けの電話設備として知られてきました。ただ、どちらにも共通するデメリットとして「初期費用」の問題があります。

特にオンプレミス型はビジネスフォン以上に高額な費用がかかるため、コスト面がネックになっている企業も多いでしょう。そこで、近年登場した「クラウドPBX」が注目されています。NTT東日本では、外線・内線はもちろんのこと、テレワークや外回りなど多様な働き方に対応できる「ひかりクラウドPBX」を提案できますので、企業の電話環境でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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