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クラウドPBXの導入事例3選。仕組みやメリット・デメリットも紹介
クラウドPBXとは、PBX(構内交換機)をクラウド上に設置し、インターネットを介して社内外の通話を可能にする電話システムのことです。オフィスに限定されない柔軟な働き方や業務効率化につながることから、企業や自治体などから注目が寄せられています。
本記事では、クラウドPBXの仕組みや導入のメリットに加え、実際の導入事例も3件ご紹介します。導入をお考えの方は、ぜひ事例を参考にしながら検討を進めてみてください。
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公開日:2022年6月4日
更新日:2025年11月26日
この記事でわかること
- クラウドPBXの仕組みとビジネスフォンとの違い
- クラウドPBXの特長
- 自治体や中小企業でのクラウドPBX導入事例
クラウドPBXとは?
PBXとは「Private Branch Exchange」の略で、外線と内線の接続や、内線同士の接続制御を行う装置のことです。日本語では「構内交換機」と呼ばれています。一つの電話回線で複数の電話番号を使えるダイヤルイン機能や、代表電話番号への着信を事前に設定した電話機につなぐ機能などを備えています。
クラウドPBXとは、PBX(構内交換機)をクラウド上に設置し、インターネットを経由して利用する仕組みを指します。スマートフォンやパソコンを使って、外出先からでも会社の電話番号で発着信や内線通話ができるようになる点が特長です。
ビジネスフォンとの違い
次に、PBX(機内交換機)とビジネスフォンの違いについて見てみましょう。
ビジネスフォンとは、オフィスや店舗などで利用される業務用電話システムで、「主装置」と複数台の「多機能電話機」を接続して使用します。主装置とPBX(構内交換機)とは似た役割を持っているものの、接続する端末の台数に違いがあり、PBXの方が数多く接続できます。
ビジネスフォンを導入するには、各拠点に主装置を設置することになり、購入が必要です。また、主装置はオフィス内に設置し、有線接続された多機能電話機を使って発着信するため、会社の電話番号を使って外出先から発着信ができません。
一方、クラウドPBXでは、クラウド上に設置したPBXにインターネットを介してアクセスして電話機能を使えます。そのため、別拠点や外出先、リモートワーク先からでも会社の電話番号を使った発着信ができ、加えて、内線通話が各拠点間でも可能になるというメリットもあります。
クラウドPBXの特長
続いて、クラウドPBXの特長について見ていきましょう。
物理的なPBX(構内交換機)を設置する必要がない
クラウドPBXでは、PBX(構内交換機)をクラウド上に設置するため、オフィス内にPBX(構内交換機)を設置して工事する必要はありません。その一方で、ビジネスフォンの導入時には、PBX(構内交換機)をオフィス内に設置するための工事が必要です。
クラウドPBXでは機器の設置工事が必要ないため、導入コストだけでなく、運用開始後の資産管理コストも低減できるでしょう。
オフィスのレイアウトを変更しやすい
前述の通り、クラウドPBXはPBX(構内交換機)本体が不要であるため、オフィスを広く使えて限られたスペースを有効活用できるでしょう。
また、従業員の増加やオフィスレイアウトの変更、電話機増設に際しての設定見直しなどについても、クラウド上で手軽かつ柔軟に対応できるのが特長です。
外出先でも代表電話番号が使える
クラウドPBXであれば、スマートフォンをPBX(構内交換機)の接続機器として使用できるため、外出先でも会社の電話番号で通話が可能です。
たとえば、自身のスマートフォンを業務用端末として活用することで、外出中でもお客さまからの電話を受けられます。これにより、大切なお客さまからの電話を取り逃がすことがなくなり、ビジネスチャンスの損失を低減できるでしょう。
また、個人の携帯電話番号ではなく会社の電話番号で発着信ができるため、プライバシー保護の面でも安心です。
働き方の推進につながる
前述のとおり、クラウドPBXではスマートフォンから会社の電話番号で発着信が可能なため、テレワークや在宅勤務といった業務形態にもスムーズに対応できるでしょう。
たとえば、オフィスにかかってきた取引先からの電話を一度切り、オフィス外の社員に連絡し、社員が個人の携帯電話で折り返す、といった一連の手間を減らすことが可能です。
専用アプリのインストールと設定を行うことで使えるようになり、アプリに搭載されたチャットやWeb会議などの機能なども活用することで、業務の効率化と働き方改革の推進にもつながるでしょう。
電話のクラウド化と働き方改革について詳しくは、以下の記事をぜひご覧ください。
クラウドPBXの導入事例3選
ここでは、NTT東日本のクラウドPBXサービス「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」の導入事例をいくつかご紹介します。
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※事例は一例であり、すべてのお客さまに同様の効果があることを保証するものではありません。
電話のクラウド化で自治体職員の働き方改革を推進!長野県中川村役場様
| 業種 | 地方公務 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県上伊那郡中川村 |
| 職員数 | 約150名(正規職員84名) |
| 導入サービス | ひかりクラウド電話 for Webex Calling(2024年9月導入) |
長野県の中川村役場様では、以前から利用していたPBX(機内交換機)が保守サービス切れを迎えたと同時に、複数拠点間の連携やリモートワーク推進にも課題を感じていたため、クラウド電話の導入を検討していました。
そこで、NTT東日本の営業担当者と相談を重ねたうえで「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」を導入。トータルコストではPBX(構内交換機)を設置する場合とそれほど差が見られない点や、安定した音声品質、パソコンやスマートフォンからも利用可能な点などが決め手となりました。
導入後は、窓口対応にスマートフォンを活用することで、電話機のある自席以外からでもパソコンやスマートフォンで電話業務ができるようになり、勤務場所が自由になったといいます。また、クラウド電話の導入は電話システム見直しのきっかけとなりました。代表番号のみで運用していたところを、各課の直通番号を設けて運用できるようになった点にもメリットを感じられています。
福祉部門の職員が訪問などで庁外活動することが多いため、今後はさらにスマートフォンの電話業務への活用を拡大していきたいと考えられています。
関連動画:【事例動画①】NTT東日本 ひかりクラウド電話 中川村様
産業廃棄物処理会社におけるDXとBCP対策(事業継続計画)の推進。株式会社クリーンテックサーマル様
| 業種 | 廃棄物処理業 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県深谷市 |
| 職員数 | 75名 |
| 導入サービス | ひかりクラウド電話 for Webex Calling(2024年4月導入) |
産業廃棄物などの中間処理を行っている株式会社クリーンテックサーマル様は、自然災害時でも事業を継続できる体制の構築が必要だと考えていました。以前には、落雷の影響で既存のPBX(機内交換機)が故障し、電話が使えなくなる事態に直面していました。
同社では複数の建屋に分かれて従業員が業務を行うなど、流動的に移動しながら働くことが多い環境です。そのため、電話対応の業務負担を減らし、多様な場所で業務を滞りなく遂行できる仕組みを整えたいと課題を感じられていました。
そこで、NTT東日本の「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」を導入。これは、インターネット経由で、誰がどの子機でどの電話番号に対応するかについて、柔軟に設定変更できるサービスです。この設定を進めたことで、複数の建屋で迅速かつ柔軟な電話対応が可能になり、災害時の電話停止リスクが低減されたことでBCP対策(事業継続計画)にもつながりました。
導入後、建屋の移転により多くの人員の移動が起きた際に、子機の移動や設定がしやすくなったといいます。従来までは電話の配線を変える必要があった移動でも、LAN接続もしくはWi-Fiが届く範囲で移動が容易になったことが、とくに改善された点だと感じられています。
今後はスマートフォンの活用も検討中のほか、全社的にクラウド電話の導入を進めて、新たな拠点との内線接続を強化したいと考えられています。
関連記事:災害に強いインフラで実現する安心と効率化 ひかりクラウド電話がもたらす新たな一歩【担当者インタビュー】
老朽化したPBXを刷新し、電話システムを改革。株式会社釧路製作所様
| 業種 | 鋼橋・建築用金属製品製造 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道釧路市 |
| 職員数 | 90名(2024年5月末) |
| 導入サービス | ひかりクラウド電話 for Webex Calling(2024年4月導入) |
建築用金属製品製造などを手掛ける株式会社釧路製作所様は、既存のPBX(機内交換機)の老朽化に直面。故障すると部品が調達できないという事態に陥っていました。そのため持続可能な電話システムへの移行が急務だと課題を感じていたといいます。また、働き方改革への対応も必要で、外出先や出張先でも会社の電話番号が使える環境の構築を求めていました。
そこで、NTT東日本の「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」を導入。総務担当が取っていた代表電話を、各部署に番号を設定することで、営業からお客さまに「ここに直接電話してください」と案内できるようになり、営業がそのまま電話を受けられるようになりました。
加えて、スマートフォンアプリを利用した内線通話にもメリットを感じられています。たとえば、家で子どもの面倒を見ながらリモートワークを行っている人や、出張の空き時間に仕事をしている人も、スマートフォン経由で電話連絡ができるようになり、情報共有のスピードが上がり社員からも好評のようです。
今後は事業領域の拡大を進めているため、クラウド電話の柔軟性をさらに活かしていきたいと考えられています。
NTT東日本のクラウドPBXサービス「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」
「ひかりクラウド電話」は、NTT東日本のクラウドPBXサービスです。パソコンやスマートフォンなどの端末に、専用アプリケーションをインストールして設定することで、会社の電話番号を利用してどこからでも発着信できます。
「ひかりクラウド電話」のサービスの一つに、「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」があります。これは、Web会議アプリケーション「Webex Calling」を利用して会社の電話番号で発着信ができるサービスです。
また、「ひかりクラウド電話 ダイレクト for Webex Calling」というサービスも利用可能です。限られた利用者や範囲で接続する閉域ネットワークが利用でき、インターネット経由の通信と比較してパケットロスが起こりづらく、信頼性の高い接続を実現しやすいのが特長です。
一般的なクラウドPBXサービスでは、不特定多数がアクセスするインターネットを介しているため、アクセスが集中する時間帯や回線状況によって接続が不安定になるケースも見られます。しかし、閉域接続が実現する「ひかりクラウド電話 ダイレクト for Webex Calling」では、安定した通信品質を保ちやすいでしょう。
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まとめ
本記事では、クラウドPBXの活用メリットや導入事例についてご紹介しました。
クラウドPBXは、オフィス拠点間の内線通話コストの低減、スマートフォンを活用によるテレワーク対応など、さまざまな利点があります。社内における情報共有の迅速化に有効なシステムであるといえるでしょう。
NTT東日本の「ひかりクラウド電話 for Webex Calling」はスマートフォンを業務用端末として利用できるだけでなく、外出先でも会社の代表電話番号で発着信が可能など、多彩な機能を備えたサービスです。電話環境に課題を感じている企業さまは、ぜひ導入をご検討ください。
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